日本の中学高校で英語に最も力を入れているのは〇〇県!その真相を深堀。英語に必要なものとは?

本日は、日本の中学高校の英語力の調査をしました。

文部科学省が毎年出している英語教育実施状況調査のデータを参考にして、最もレベルが高い都道府県を知ることが出来ます。

英語教育実施状況調査とは?

平成29年3月に小学校及び、中学校の新学習指導要領が公示され、日本の教育は、お子様が早期のうちに英語を学べる環境を整える事を目指しています。

これらを踏まえて、教育現場の英語教育改善のための具体的な施策の状況について調査し、今後の施策の検討に役立てるために実施されている調査になります。

調査対象は、各都道府県・市町村教育委員会及び全ての公立小学校、中学校、そして高等学校となります。

今回の記事ではこの調査に関して深堀はしませんので、気になる方は文部科学省に上がっている調査の概要等をご覧ください。

参考リンク:文部科学省 : 「英語教育実施状況調査」概要

中学生のデータ

新指導要領の公示により、中学生は卒業までにCEFRという指標のA1レベルに相当している事を目標としていることがわかります。なので、判断指標は、A1レベル相当(英検3級に到達している生徒の割合を各都道府県と自治体ごとに割り出しています。

英語教育実施状況調査 より

これは、中学校の英語力を測ったグラフ。

青色の棒グラフ:CEFRA1 レベル相当以上の英語力を有する生徒の割合
赤色の折れ線グラフ:H29年度の数字
緑色の棒:政府が掲げる目標値 (50%)
ピンク色の棒:H30年度平均値 (42.6%) となります。

このグラフで群を抜いて高い数字を誇っている県が二つありますね。

それは、

埼玉県と福井県です。

あくまで、英検3級を取得した割合で算出されているのですが、このグラフからは、埼玉県と福井県の中学校の英語力が”高い”という事がわかります。

高校生のデータ

では次に高校生のデータを見て行きましょう。

高校生の学習要領が公示されたのは、平成30年の3月。中学卒業時は、A1(英検3級)相当のレベルを求めるという事でしたが、高校生はこれがA2レベル相当となります。

A2レベルは一体どの辺のレベルにあたるのか?
これは、英検で言う所の準2級から2級にあたります。

文部科学省のデータより抜粋

なので、以下のグラフは高校生のCEFR A2レベル相当以上の英語力を有する生徒の割合をベースに作られています。

英語教育実施状況調査 より

青色の棒グラフ:CEFR A2 レベル相当以上の英語力を有する生徒の割合
赤色の折れ線グラフ:H29年度の数字
緑色の棒:政府が掲げる目標値 (50%)
ピンク色の棒:H30年度平均値 (40.2%) となります。

中学生の部門では埼玉県と福井県が群を抜いていましたが、高校の部門ではどうでしょうか。

高校生の部門での目標CEFR A2相当達成率が最も高かったのは、これまた福井県。それについで、富山県がランクインです。

中学生部門で目標の50%を達成していたのは、
福井 (61.2%)
徳島県 (52.3%)
埼玉県 (75.5%)
横浜市 (55.9%)
大阪市 (52.8%)
福岡市 (50.9%)
熊本市 (51.6%)

となりました。

対して、高校生の部門になると

秋田県 (53.3%)
富山県 (54.8%)
福井県 (56.0%)

このようになり、全体的な数値を鑑みると、福井県の英語力の総合力の高さを感じます。

なぜ英語力が高いのか?

福井県がなぜここまで高い数値を叩き出せているのか。それは大きく分けると以下のような理由があると思われます。

理由1:中学3年生と高校2年生の英検3級以上とGTECの受験料を補助 (資格受講の意欲向上)

理由2:全国トップクラスのALT(外国人指導助手) の増員。 (3級以降発生する、インタビュー対策)

理由3:英語教員の指導力向上のための研修講座 (授業の充実)

英検3級やGTECの受講料を補助

平成31年度の福井県の予算戦略をまとめた資料をインターネット上から閲覧する事が出来ます。

それによると、福井県は以下のような提言を盛り込んでいます。

国際社会で求められる英語力について、生徒が自身の英語力を把握するための一助として外部検定試験を活用し、英語学習に対する意欲向上を図る。

事業内容:外部検定試験の受験料を支援

H31年度当初予算 福井県

これが身を結び、福井県全体の英検受講率は格段に上がっています。

ALTの増員

福井県のALTは増員傾向にあるようです。別のブログや別の学習系サービスを提供している会社などから情報を得ることが出来るのですが、具体的な情報ソースを確認する事は出来ませんでした。

ですが、上記の福井県の県予算の資料から以下別の項目を抜粋すると、

福井ふるさと元気宣言の実現。私立高校のさらなる魅力アップを図るため、特色ある学校づくりや学業・スポーツ文化活動の成果に応じた支援を充実します。

事業内容:英語指導助手(ALT)の雇用に対する補助

平成31年度当初予算 : 福井県

とあります。

さらに福井県教育委員会が公示している福井県英語教育改善プランによると、

福井県教育委員会は、JETプログラム等により113名の英語ALTを任用している。また指導能力向上を図るため、ALT及び中高英語教員を対象とした研修を行う。

福井県英語教育改善プランより

今回は別の県との比較は出来ていません。それは、別の記事で作らせていただこうと思います。ただ、人口や学校数等を鑑みて考えるとこの数字は非常に高い数字たと思われます。

福井県の高校の数は、30程。中学は、全部で23程です。この数字は、各県のホームページを見ると確認できます。

ここから考えても、ALTの数の圧倒的多さに気付けると思います。

ALTの数を圧倒的に増やす事で、英検3級に対応できる体制を整えていると感じます。英検の3級は、ある意味では関門。

英検3級よりインタビューが始まるため、実際に英語を話す必要が出てくるのです。

英検4級まではイイのですが、3級以上となってくると、どうしても話す訓練をしなければなりません。そこで白羽の矢が立ったのが英語指導助手(ALT)の積極採用でしょう。

ALTの存在が加入すれば先生1+助手1人。合計何十人もいるクラスの前に英語を話す先生が2人いるだけで会話の機会が増える事はわかります。

自治体ごとのALTの数は割り出す事が出来ませんでしたが、国全体ではこのALTは増員傾向にあるようです。

英語講師の指導力の底上げ

最後に上げたいのは、実際に英語の教鞭をとる英語講師の指導力底上げのための施策です。

先程の福井県の英語教育改善プランによると

(中学校)CEFR B2レベル相当以上の英語力を有する中学校英語教員の割合は、全体の58.7%で、目標値63.0%を達成する事が出来なかった。2019年度の目標を60.0%と設定し、求められる英語力に達していない教員に対しては、自身の英語力向上に向けた取り組みとして外部検定試験の受験を促していく。

福井県英語教員改善プラン

さらに

(高等学校) CEFR B2レベル相当以上の英語力を有する高校英語教員の割合は、全体の91.4%であり、今年度の目標値90%を達成した。求められる英語力に達していない教員に対しては、自身の英語力向上に向けた取り組みとして外部検定試験の受験を促し、2019年度における目標値である91.5%の達成を目指す。

福井県英語教員改善プラン

とあります。

英語教員向けの指導力向上研修も非常に積極的で、外部の大学名誉教授を呼ぶほどの積極性です。

英語の強い都道府県調査から考えた事

ここまでの調査を終えて、1つ私自身はっきりとさせておきたいことがあります。

英語の能力を伸ばすために試験を使う事は決して悪い事ではありません。

ですが、試験を取る事だけを目的としてしまってはいけない。という事です。

文部科学省の調査データはあくまで英検の学年に応じた級の達成率で測られている指標です。実際に会話の力がどれほどかはこの指標だけでは私はわかりません。勿論試験を受ける事はとても大事です。自身の力を測る事も出来ますし、試験勉強の仮定で人間は成長するものだと思っています。

でも、私は試験を受ける皆さんに問いたいことがあります。

その後はどうするの? 英語を使ってどうなりたいの?? と。

試験を否定するつもりは毛頭ありません。ですが、考えなければならない事は英語を使ってどのような未来を描くかだと思います。

残念ながら、英検は英語の能力を測るテストですが、世界ではまだまだ認知度が低いものです。

折角英検でスコアを取っても、そのスコアを片手に海外に出て鼻高らかに英会話をしても上手くしゃべれないでしょう。級を自慢しても、 What are you talking about?って言われます。

英語を学ぶ理由がわからない。なんとなく受けてみた。という人は是非一度考えて欲しいです。

英語を学ぶ理由は人それぞれ”答え”が違うと思います。

ですが、折角なら是非海外に目を向け、英語学習をしてみては如何でしょうか?

海外に目を向けるために
海外に目を向けるためには必然的に英語の力が試されますし、それを証明するすべを持っておくとよりよい英語環境に身を置く事が出来ます。その証明のために現在非常に話題なのがIELTSという指標です。

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