はじめてのIELTS™

これからの受験を検討されている方に、
IELTSの概要、対策開始前のステップ、
注意点についてご説明します。

IELTSとは?

IELTS(International English Language Testing System)は、海外での留学、就労、移住に必要な英語力を証明するための試験です。イギリスのブリティッシュ・カウンシルという機関、オーストラリアのIDPが共同運営をしていますが、米国、アジア圏を含む世界約140カ国で採用されており、日本国内での進学のためにも使えるところが増えてきています。
IELTSの概要の詳細は以下のページをご参照ください。

IELTSテスト概要

誰が受ける?

海外への留学、就労、移住が目的でしたら誰でも受けることができます。
受験資格として年齢や学歴などの制限を設けてはいませんが、日本国内在住の方でしたら受験する時点で16歳、英語圏在住の方は14歳以上であることが望ましいです。また、未成年の方が受験される場合には、申込みの際に保護者様の同意が必要です。

どう勉強すれば良い?

最短で効率良く目標スコアを獲得するためには、学習開始前に3つのポイントを抑えておきたいです。

  1. IELTSを知る
  2. 現在のレベルを知る
  3. 学習プランを立てる

IELTSを知る:まずは試験の概要と問題形式を理解

IELTSは明確な評価基準が設けられている試験です。各科目でどのような問題が出題され、どのような基準で評価されるかを把握しておきましょう。
今の準備段階で問題タイプを全て覚える必要はないですが、対策を進めながら都度、確認していくとスコアが取れている問題タイプ、弱点の問題タイプが見えてきます。
例えば、英検対策で使っていた文法書を一生懸命進めていってもIELTSのリーディングで文法の知識が問われる問題は出ません。英語の文法力を上げるために文法の勉強をするのか、リーディングのスコアアップに直結させるために勉強するのか、学習目的を明確にすると効率良くスコアアップができます。
IELTSの概要・問題形式については次の項目からご案内します。

現在のレベルを知る:本試験もしくは模擬試験の受験

目標スコアを達成するためには現在のレベルを把握し、目標までのギャップを正確に知る必要があります。
進学したい大学や職業によって求められるIELTSスコアは異なりますので目標までのギャップ、優先課題は受験者によって違います。
最も正確な現在のレベル・課題を知るためは、公式試験を受けてみることですが、まだ準備ができていないと思いましたら模擬試験を受けてみましょう。IELTS TRAINER PROでは体験レッスン・カウンセリングの際に2技能テストを無料で提供しており、コース開始前は本番同様の模擬テストを無料で提供しています。まだ受験も受講も検討中の段階でしたらCambridge IELTSシリーズでリスニングとリーディングだけでも受けて現状を把握しておきましょう。

ゴールまでの学習プランを立てる:いつ、何をやるかを具体的に

現在のレベルを把握し、目標スコアとのギャップがどれくらいか把握できましたら、そのギャップを埋めるための学習プランが必要です。IELTSは、何となく問題集を少しずつ解いていくからといって急にスコアが伸びるような、簡単な試験ではありません。
科目を分けて対策を進めていくこと(何をやるか)を決めて、スコアの伸びを見ながら改善をしていきます。また、1週間のうち何曜日にやるか1日のうちどの時間帯にやるか(いつ)を決めて時間をとっておくことを強くお勧めします。日本にいながらIELTSを勉強するみなさんは毎日忙しいと思います。事前に具体的な学習プランを決めておかないと、IELTSは後回しになってしまい、スコアアップに必要な学習時間をクリアできなくなる可能性が高いです。
「一人だと難しい」と思いましたら、先輩や専門家の意見を聞きましょう。IELTS TRAINER PROのカウンセリングでは毎日、毎週、月ごとの学習プランを提供しております。

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評価基準はどうなってる?

IELTSスコアは9段階で評価されます。1(最低)から9(最高)の0.5刻み、4技能の総合評価として「オーバーオール・バンドスコア(Overall/OA)」が表示されます。

9.エキスパートユーザー
英語を自由自在に使いこなす能力を有する。
適切、正確、流暢、完全な理解力もある。
8.非常に優秀なユーザー
不正確さや不適切さがみられるが、英語を自由自在に使いこなす能力を有している。
慣れない状況下では誤解が生ずる可能性もある。込み入った議論にも対応できる。
7.優秀なユーザー
不正確さや不適切さがみられ、また状況によっては誤解が生ずる可能性もあるが、英語を使いこなす能力を有する。
複雑な言葉遣いにも概ね対応でき、詳細な論理を理解できる。
6.有能なユーザー
不正確さ、不適切さ、誤解もみられるが、概ね効果的に英語を使いこなす能力を有する。
特に、慣れた状況下では、かなり複雑な言葉遣いの使用と理解ができる。
5.中程度のユーザー
不完全だが英語を使う能力を有しており、ほとんどの状況でおおまかな意味を把握することができる。ただし、間違いを犯すことも多い。
自身の専門分野では、基本的なコミュニケーションを取ることが可能。
4.限定的なユーザー
慣れた状況においてのみ、基本的能力を発揮できる。理解力、表現力の問題が頻繁にみ られる。複雑な言葉遣いはできない。
3.非常に限定的なユーザー
非常に慣れた状況において、一般的な意味のみを伝え、理解することができる。コミュニケーションの断絶が頻発する。
2.散発的ユーザー
慣れた状況下で、その場の必要性に対処するため、極めて基本的な情報を片言で伝える以外、現実的なコミュニケーションをとることは不可能。英語の会話や文章を理解することは困難である。
1.非ユーザー
単語の羅列のみで、基本的に英語を使用する能力を有していない。
0.試験放棄
必要情報が提供されていない。

注意点

スコアの単位が細かく、最高9までしかない分、0.5違いのインパクトも大きい。四捨五入でOAスコアになるため、注意が必要です。例えば、平均点が6.25の場合、OAスコアは6.5になりますが、6.125となってしまった場合には、OAスコアは6.0になってしまいます。

スコア算出の例

Subject Band Score
Listening 6.5
Reading 6.5
Writing 6.0
Speaking 6.0
Overall 6.25→6.5
Subject Band Score
Listening 6.5
Reading 6.5
Writing 5.5
Speaking 6.0
Overall 6.125→6.0

IELTSスコア、何点とればいい?

留学

海外大学・大学院への進学を考えている方は、アカデミックモジュールOA6.0~7.0を目指す必要があります。
海外留学の中でもマレーシアなどアジア圏への留学の場合、5.5で志願できる大学もあります。進学のためにIELTS受験を検討されている場合、大学・大学院が設定した出願基準を確認し、目標スコアとして設定した上で対策をしていきます。

就労・移住

英語圏での就職、移住を目的とする場合、ジェネラルトレーニングモジュールでOA 5.0~6.0もしくはそれに相当する英語力の証明が必要です。職業や国によって異なりますので、ビザを取得した国、職業の基準を確認しておきましょう。
例えば、オーストラリアへの移住で永住権申請を目的とする場合は、4技能全て6.0以上のスコアが必須ですが、ニュージランドでの投資家として活動を目的とする場合は3.0取れば良いです。

受験科目

英語4技能のリスニング、リーディング、ライティング及びスピーキング、4つの科目で構成されています。
日本人の馴染みのない問題タイプも多く、対策の際には、それぞれの科目の問題形式と解答方法をしっかり理解する必要があります。

Listening

  • 構成:Part 1 ~ 4
  • 時間:30分
  • 問題数:40問
  • 問題タイプ:
     Form/note/table completion:穴埋め問題
     Multiple choice:多肢選択
     Plan, map, diagram:地図、予定表、図表など

 

Reading

  • 構成:Passage 1 ~ 3
  • 時間:60分
  • 問題数:40問
  • 問題タイプ:
     True/False/Not Given: 問題文が正誤もしくは与えられていないかを問われる
     Form/note/table completion:穴埋め問題
     Multiple Choice:多肢選択
     Heading:段落の見出し選択
     Information:問題文の情報の職別

Writing

  • 構成:Task1 、Task2
  • 時間:60分
  • 問題タイプ:
     Task1- Graph/table/chart/diagram:グラフ、表、図表など
     Task2- Essay:エッセイ

Speaking

  • 構成:Part 1 ~ 3
  • 時間:12~15分
  • 問題タイプ:
     Part 1- Introduction and questions:自己紹介、日常生活に関する質問
     Part 2- Individual long turn (Speech) :2分間のスピーチ
     Part 3- Two-way discussion:ディスカッション

IELTSは、なぜ難しいか

大学で授業を受けるための英語力を問われるため

IELTSのアカデミックモジュールは、大学で専門分野の授業を受けて理解できる英語の基礎力を持っているかを証明するための試験です。そう考えると、旅行や日常生活で必要な英語力よりは高いレベルが問われるのも納得できますよね。また、受験後の留学を前提としているため、学校生活や教育関連のトピックもよく出題されます。

スピーキングとライティングが入っている

こちら2つの科目は独学でのスキルアップには限界があります。読んで理解することと、それをアウトプットできるようにすることは全く異なる練習が必要。IELTSの評価基準に合わせてスピーキングとライティングを指導できるスクールや講師も非常に少ないため、さらに対策が難しいです。評価の際には、英語の正確性(文法・語彙の正しい使用)が問われるだけでなく、論理性・一貫性なども評価されるので評価基準に合わせての対策が必要です。

意見を聞かれる

日本の受験者の多くがぶつかる大きい壁がこちら。普段、特定のトピックについて明確な意見を示す機会がないため、英語力とは別の難しさに直面します。IELTSスピーキングのPart 3(ディスカッション)及びライティングTask2(エッセイ)では、賛成反対の立場をとる、社会問題に対する解決策を出す問題タイプがあります。スピーキングは即答、ライティングでは制限時間の中でアイディアを出し、理由をつけ、例を挙げて説明していかなければならないので日常英会話とは違う対策が必要です。

日本語資料が少ない

IELTSが日本で認知度を上げてきたのはつい最近のことです。日本国内で主流となっている英検に比べると対策のための書籍は圧倒的に少ない。また、ネット上の情報は、まとまっていなかったり、信頼性の問題があったりなどで、なお日本語解説を見ながら対策を進めることが難しいです。英語の資料は比較的多いですが、英語での説明を理解することはなかなかハードルが高い。過去問と言われているCambridge IELTSシリーズにも解説、モデルアンサーは掲載されていないため解答方法のための情報収集は難しいのが現状です。

IELTS TRAINER PROの日本人カウンセラーはIELTS学習に役立つ情報を定期的にブログにアップロードしています。

 

ITPカウンセラーの
ブログを見る

はじめてのIELTS受験を考えている方へ

前述のようにIELTSは難しいこともたくさんありますが、「何が難しいか」を理解した上で、「正しい方法で」対策をしていきますと、どなたでも目標スコアを取ることができます。
IELTS TRAINER PROでは、全くゼロからIELTS受講を始める方もたくさんいらっしゃいます。一人ひとりの英語レベルや目標スコア、ご希望に合わせて学習プランを提供していますので是非ご活用ください。

IELTSそのものは決して「目的」ではない。留学や就労ビザ取得、英語力のスキルアップのためのツールであることを意識し、できるだけ早く目標スコアを取って次のステップに進んでいきましょう。

正しいスタートが、最短道への一歩です。

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