【徹底検証】試験内容の深堀!! IELTSは独学でスコア達成できるのか?
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前回の記事で、IELTSの事を皆さんにお伝えしました。
上記の記事では、IELTSの中身を見ていなかったので、今回はIELTS試験の内容や加点ポイント等に関して、見て行こうと思います。
IELTSの時間配分
項目 | 時間配分 | 設問数 |
Writing | 60分 | 2問 |
Listening | 30分 | 40問 |
Reading | 60分 | 40問 |
Speaking | 11~14分 | インタビュー形式 |
IELTSの試験は上記のような配分になっていて、全ての時間を合計すると試験時間が、
165分となります。殆ど3時間程のテスト時間がある事になります。
中学・高校の試験は1時間程がメインだと思いますので、この試験時間の長さを聞くだけでもその密度の濃さが伺えます。
配点・加点
リスニング・リーディングは1問1点
IELTSの試験は、項目ごとの配点が決まっています。その配点をバンドスコアに置き換えて再計算する事で、各項目のスコアを出す仕組みになっています。
アカデミックコースは、ジェネラルコースよりも学術よりの単語力や表現の理解が問われるため、比較的難しい傾向にあります。
あくまで例ですが、以下のまとめをご覧ください。
【リスニングの換算表】
換算バンドスコア | 40問の正解数 |
5 | 15~17 |
6 | 18~24 |
7 | 25~30 |
8 | 31~35 |
【リーディングの換算表】※アカデミック
換算バンドスコア | 40問の正解数 |
5 | 15~17 |
6 | 18~24 |
7 | 25~30 |
8 | 31~35 |
【リーディングの換算表】※ジェネラルトレーニング
換算バンドスコア | 40問の正解数 |
4 | 13~17 |
5 | 18~23 |
6 | 24~30 |
7 | 31~35 |
※フィリピンの英語学校のデータより参照
リスニングでは、話の要点や特定の情報を聞き取る能力、話者の意図や姿勢、目的を理解する力、議論の展開についていく力など、幅広いリスニング力が問われます。
リーディングでは、文章の要点や趣旨、詳細を把握する力、言外の意味を読み取る力、筆者の意図や姿勢、目的を理解する力、議論の展開についていく力などが求められます。
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ライティングはTask 1 とTask 2に分かれる
IELTSのライティング試験は、Task 1とTask 2で構成されています。Task 1と2では配点の違いが2倍。
IELTSの認定試験管が、評価基準に基づいて採点をしています。
評価基準は4つあり、
・質問へ適切に回答しているか
・一貫性
・語彙力
・文法力
これらの要素を合わせて、総合的に判断されます。
更に、アカデミックと、ジェネラルでその評価方法や評価基準が若干違います。
アカデミックライティング
Task1では、
データを分析・比較し、それを説明する、もしくは物事の仮定や手順を説明する力が問われます。
Task2では、
ある問題に対する自分の意見の説明。根拠や意見を補足するような例などを挙げて比較検討しながら自分の主張を展開する事を求められ、別の言い方をするならば説得力を問われるような問題となります。
ジェネラルトレーニングライティング
Task1では、
日常の生活で起こりえる私的文章を書く課題が出され、必要な情報を盛り込み、要求や希望、意見や不満などを表現する力が問われます。
Task2では、
必要な情報の記述、問題を提示し、その解決を示す力や自分の主張を述べ、説得力を持たせる力が問われます。また、意見や根拠、論点をしっかりと評価し、反論をする力も問われます。
ライティングは、高い語彙力と表現力がダイレクトに試される項目でもあるため、受身的な試験(TOEIC R&L)に慣れている日本人にとっては攻略が難しいです。
スピーキングテスト
IELTSのスピーキングテストは、インタビュー形式です。
試験官によって、4つの評価基準を測る時間となります。
・流暢さと一貫性
・語彙力
・文法力
・発音
日本人が最も課題とするこのアイエルツスピーキングテストですが、実際は時間もそこまでなく、行けるかな?と思ってしまうかもしれませんね。
ですが、スピーキングテストは時間が少ないからと言って侮れない項目です。
実際のスピーキングテストの様子が動画で上がっていたので、そちらをご紹介します。
質問の内容や話すスピードが非常に速いことがわかります。
実際このシンガポールの方は、長い時間をかけてここまでの会話力を身に着けた事でしょう。
この方は、バンドスコア8.5レベルのスピーキングをされているようで、その高い会話力がわかります。
IELTSのスコアを取れば、世界に出れる!
ここまで記事を見て、
IELTSなんて難しすぎて絶対無理!諦めよう。と思った方は多いかもしれませんね。
ですが、難しいからこそ、受ける価値はあります。
出展:https://www.ieltsasia.org/hk/en/study-in-us/required-score
上記は、2019年時点での世界の大学の入学基準を示したデータになっています。
スタンフォード大学。ハーバード大学等
名だたる大学に入学する要件の一つにIELTSが入っています。
日本の大学でも入学の際にIELTSのスコア保持者を優遇する動きもあり、日本全体でIELTSの需要と認知度は高まりつつあります。
出展:https://www.ieltsasia.org/jp/en/study-in-japan/required-score
上記を見ると、日本の名だたる大学がIELTSのスコア保持者には+になることがわかります。
大学への入学に使えるだけではありません。
IELTSは、スコアが必ず提出されるので失格・脱落といった概念がないです。
逆に言えば、スコアを持っていれば、海外での就職活動や海外の大学に進学したいと思うようになった時でも使えるのです。バンドスコアによっても変わりはしますが、スコアを持つことには大きな価値があります。
IELTSの学習は険しいかもしれません。これまでの記事を見て、独学で学習できると思う人もいれば、先生と共に学習を進めたいと思う人もいたと思います。考える参考になったら幸いです。
参考:https://www.eiken.or.jp/ielts/test/pdf/information_for_candidates_jp.pdf