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IELTS Speaking Part3「Global Customs(世界の習慣)」完全対策ガイド|わかりやすく解説!

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IELTS Speaking Part3「Global Customs(世界の習慣)」完全対策ガイド|わかりやすく解説!

みなさん、こんにちは!IELTS TRAINER PROのかなこです。暑い日が続いていますが、みなさんIELTSの学習は順調でしょうか?
外に出ると汗が止まらない季節ですが、エアコンの効いた部屋で集中してスピーキング練習に取り組んでいきましょう!

さて、IELTS Speakingの中でも「Part 3」と聞くと、ちょっと構えてしまう方も多いのではないでしょうか。身近な話題が多いPart 1や、写真や経験談を話すPart 2とは違って、Part 3は少し抽象的で、深いテーマについて意見を求められます。試験官から「それはなぜですか?」と追加質問が入ることも多く、会話のキャッチボールを続ける力が試されるパートです。

今回のテーマは、その中でもよく取り上げられる「Global Customs(世界の習慣)」。異文化や海外の慣習について語る質問は、知識や語彙の幅が問われるだけでなく、自分の経験や考えをうまく組み合わせて話す必要があります。

この記事では、出題傾向や頻出質問例、便利な英語表現、そしてレベル別の模範回答までまとめました。リラックスした気持ちで読み進めながら、Part 3でも自信を持って話せる準備を一緒にしていきましょう。

1.IELTS Speakingの概要

IELTS Speakingは、試験官との1対1の面接形式で行われ、11〜14分の会話の中で、受験者の英語運用能力を多角的に評価します。試験はPart 1、Part 2、Part 3の3つに分かれており、それぞれ質問の内容や求められるスキルが異なります。

Part 1(約4〜5分)
日常生活や趣味、仕事、出身地など、身近で答えやすいテーマが中心です。リラックスして試験官との会話に慣れる時間でもありますが、短く簡潔に答えるだけでなく、少し情報を付け足すと印象が良くなります。

Part 2(約3〜4分)
1分間の準備後、与えられたトピックカードに沿って2分間スピーチを行います。過去の経験や具体的なエピソードを交えながら、話を展開させる構成力が問われます。

Part 3(約4〜5分)
Part 2のテーマに関連した、より抽象的で幅広い質問が出されます。「なぜそう思うのか」「それは将来どうなるか」といった深掘り質問が多く、意見+理由+具体例の流れで答える力が必要です。

評価は以下の4つの基準で行われます。

・Fluency & Coherence(流暢さと一貫性):途切れず自然に話し、論理的な展開ができているか

・Lexical Resource(語彙力):話題に適した語彙や言い回しが使えているか

・Grammatical Range & Accuracy(文法の幅と正確さ):多様な文法構造を正しく使えているか

・Pronunciation(発音):聞き取りやすく明瞭な発音かどうか

特にPart 3が難しい理由は、身近な話題ではなく、社会問題や文化、将来予測など、抽象度の高いテーマが出る点です。さらに試験官は追加質問をしてくるため、瞬時に意見を整理し、論理的に展開する思考力も必要になります。

効果的な対策としては、

  • 日常から意見を英語で組み立てる練習
  • 「理由+具体例」の型を使った回答の練習
  • 関連トピックの語彙インプット

が挙げられます。特にGlobal Customsのような国際的テーマは、知識を事前に蓄えておくことで安心して答えられるようになります。

2.IELTS Speaking Part 3「世界の習慣」に関する出題傾向と頻出質問例

IELTS Speaking Part 3では、試験官が社会的・抽象的なテーマについて、より深い考えや意見を引き出す質問をしてきます。その中でも特に多いのが「文化」「習慣」「価値観」に関する話題です。

例えば「Global Customs(世界の習慣)」がテーマの場合、単に自分の国の伝統を説明するだけでなく、他国との比較やその背景、文化的な価値観の違いについても問われます。
試験官は「あなたの国の伝統的な行事は何ですか?」という表面的な質問で終わらず、
「それは現代にどのような影響を与えているか」「他国の同様の行事と比べてどう違うか」
「今後その習慣はどう変化していくと思うか」など、より一歩踏み込んだ質問を続けて投げかけます。
このため、Part 3では以下のようなスキルが求められます。

・説明力:自国の習慣や文化を、相手に分かりやすく背景も含めて説明できること。

・比較力:異なる文化や国の事例を引き合いに出し、違いと共通点を整理できること。

・意見形成力:自分の考えや立場を明確に述べ、それを理由や具体例で裏付けられること。

また、文化や習慣に関する質問は、答えに自分の経験や観察を混ぜると自然で説得力が増します。例えば、「海外旅行で驚いた習慣」「外国の友人から聞いた伝統」などを挟むと、回答が一気に具体的になります。

Part 3が難しいと感じる理由の一つは、知識のストックが必要な点です。普段から世界の文化や習慣について情報を集めておくと、即興で話すときの引き出しが増えます。特に、「代表的な行事や祭り」「マナーや社会的価値観の違い」「グローバル化による文化の変化」
といった切り口を押さえておくと、多くの質問に対応できます!

「世界の祭り」に関してはこちらの記事をご一読ください!

IELTS Speaking Part3「Festival」完全対策ガイド|頻出質問・高得点フレーズ・回答例を徹底解説

ここからは「世界の習慣」テーマでよく出題される質問と、その模範解答例をご紹介します。まずは傾向を押さえ、自分の意見を論理的に展開できる準備を整えましょう。

【質問例1】
What are some customs that are unique to your country?
【サンプル回答】
In Japan, removing shoes before entering someone’s home is a unique custom. It’s considered a way to show respect and maintain cleanliness. I think it reflects how much we value harmony and etiquette.

【質問例2】
Why do customs vary between countries?
【サンプル回答】
I believe customs differ because of history, religion, and geography. For example, in warmer climates, people might dress differently or celebrate certain seasonal festivals. These differences make each culture unique.

【質問例3】
Should traditional customs be preserved or changed over time?
【サンプル回答】
I think some customs should be preserved because they are part of cultural identity. However, customs that are outdated or discriminatory should be changed. Society evolves, so our traditions must also adapt.

【質問例4】
How do global customs influence young people today?
【サンプル回答】
Young people are influenced by global customs through social media and travel. For instance, celebrating Halloween has become popular in countries where it wasn’t a tradition. While this promotes global understanding, it can also lead to cultural blending.

3.IELTS Speaking Part 3において高得点を取るための英語表現・フレーズ集

「世界の習慣」に関する質問では、自国の文化を紹介する力、背景や意味を説明する力、そして自分の意見を論理的に述べる力が必要です。ここでは、Part 3で実際に使いやすく、かつ高得点を狙えるフレーズをカテゴリーごとにまとめました。会話の流れに合わせて組み合わせることで、より自然で説得力のある回答になります。

①習慣を紹介するときのフレーズ

A common custom in my country is 〜.
 (私の国の一般的な習慣は〜です。)

This tradition has been passed down for generations.
 (この伝統は世代を超えて受け継がれています。)

It reflects our cultural values such as 〜.
 (〜のような文化的価値観を反映しています。)

People usually do this during special occasions like 〜.
 (人々はこの習慣を〜のような特別な機会に行います。)

② 習慣の背景や意味を述べるときのフレーズ

This custom started due to religious reasons.
 (この習慣は宗教的な理由から始まりました。)

It is believed to bring good luck / happiness.
 (それは幸運/幸福をもたらすと信じられています。)

The custom symbolizes 〜.
 (この習慣は〜を象徴しています。)

③ 意見を述べるときに使えるフレーズ

Personally, I think it’s important to respect local customs.
 (個人的には、地域の習慣を尊重することが大切だと思います。)

In my opinion, customs help us understand each other better.
 (習慣は互いの理解を深める助けになると思います。)

While some customs may seem strange, they often have deep meanings.
 (一部の習慣は奇妙に見えるかもしれませんが、深い意味を持っていることが多いです。)

④ 高得点を狙う言い換え表現(上級者向け)

important → significant / meaningful / vital

people → individuals / members of society

change → evolve / transform / adapt

understand → comprehend / appreciate

old → traditional / long-standing

modern → contemporary / up-to-date

・ポイント
同じ単語の繰り返しを避け、適切な言い換えを使うことで語彙の幅が評価されます。特にPart 3では抽象的かつ上位レベルの語彙を使うことで、7.0以上のスコアにつながりやすくなります!

4.IELTS Speaking Part 3 「世界の習慣」テーマの回答例|レベル別に紹介

Part 3の練習では、同じ質問に対して「初級」「中級」「上級」それぞれのレベルでの回答例を見比べる学習法がおすすめです。これは単に模範解答を覚えるためではなく、自分の今の力に合った表現や構文を自然に取り入れるためです。

いきなり上級レベルの長い文章や難しい単語ばかり使おうとすると、不自然になったり途中で詰まったりしがちです。まずは短くシンプルな文から始め、慣れてきたら語彙や文の構造を少しずつアップグレードしていくと、無理なくステップアップできます。

また、レベル別の回答を比べることで「どうすればもっと自然に膨らませられるか」「理由や具体例の入れ方はどう違うか」といったポイントも見えてきます。これは、自分の弱点や改善ポイントを把握するのにとても役立ちます。

大事なのは、「完璧な模範解答を丸暗記する」ことではなく、自分が本番で話せるレベルの答えを少しずつ育てていくことです。その積み重ねが、試験当日の流暢さや自信につながります。

この文章の下には、実際の質問に対するレベル別回答例を掲載しています。読みながら、自分のレベルに合わせて表現や構成を取り入れてみてください。

 

【初級レベル解答例】

【質問】
What is a common custom in your country?

【回答】
In my country, people bow when they meet. It shows respect. I think it is a good way to be polite.

【ポイント解説】
・短くシンプルな文構造(主語+動詞)
・理由が抽象的で広がりがない(It is a good way)
・語彙が基本的(respect, polite)
→ IELTSバンドスコア目安:5.5〜6.0

【中級レベル解答例】

【質問】
What is a common custom in your country?

【回答】
One common custom in Japan is bowing to greet others. This tradition has been practiced for a long time and shows respect and humility. It is used in many situations, such as meeting someone, thanking them, or apologizing. I think it’s a unique way to express emotion and manners.

【ポイント解説】
・複文構造の活用(which節、such asなど)
・理由に文化的・社会的な意味づけを加えている
・やや抽象的な語彙(humility, manners)
→ IELTSバンドスコア目安:6.5〜7.0

 

【上級レベル解答例】

【質問】
What is a common custom in your country?

【回答】
In Japan, bowing is a deeply embedded custom that conveys respect, humility, and social hierarchy. Unlike handshakes in Western cultures, bowing varies in angle and duration based on the situation, such as greeting a teacher or a business partner. I believe this reflects Japan’s emphasis on non-verbal communication and collective harmony, and it remains a vital part of our daily interactions.

【ポイント解説】
・抽象語や比較・例示を組み込んだ高レベル表現
・複数文法構造、文と文のつながりが自然
・文化背景を意識した深い視点
→ IELTSバンドスコア目安:7.5〜8.0+

5.まとめ:IELTS Speaking Part 3で「世界の習慣」が出ても慌てないために

IELTS Speaking Part 3では、自国の文化や価値観、さらには世界の習慣や国際的なマナーといったテーマがよく出題されます。「世界の習慣(Global Customs)」は、一見すると身近で話しやすそうなテーマですが、実際には深い意見や背景説明が求められるため、準備不足だとすぐに答えが尽きてしまう難しさがあります。

今回の記事では、Part 3の特徴や出題傾向、役立つ英語表現、そしてレベル別の解答例を紹介しました。ポイントは、模範解答を丸暗記するのではなく、自分の言葉に置き換えて話せるように練習することです。英語力を伸ばすうえで、「理解」と「表現」の間には大きな差があります。意味が分かっても、自分の口から自然に出てくるまで繰り返し練習することが大切です。

また、日常生活の中で他国の文化や自国の伝統について意識する習慣をつけるのも効果的です。海外ニュースやドキュメンタリーを見たり、外国人の友人と話したりする中で、「これは英語でどう説明しよう?」と考える癖をつけると、本番での即答力が磨かれます。

そして、語彙の引き出しを増やすことも忘れずに。たとえば「大切」を毎回 important で表すのではなく、significant や vital といった言い換えを身につければ、スコアアップにもつながります。

試験当日は、難しい質問が来ても「意見 → 理由 → 具体例」という型を意識すれば落ち着いて答えられます。準備を重ね、自信を持って試験官と会話を楽しむ気持ちで臨みましょう!

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