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IELTS Speaking Part 3頻出「Traditional Clothing(伝統的な衣装)」完全攻略!

歴史大好きかなこ

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みなさん、こんにちは!IELTS TRAINER PROのかなこです!
まだまだ暑さが続きますね…。季節の変わり目で体調を崩しやすい時期ですが、IELTSの勉強を続けている方は少しでも快適に学習を進めたいものですね。
本日もはりきって一緒にIELTS学習を頑張りましょう!

さて、IELTS Speakingは、自分の意見を英語で論理的に伝える力を測るセクションです。特にPart 3は、日常的な質問が多いPart 1や自分の経験を中心に語るPart 2と違い、抽象的かつ社会的なテーマについて深掘りする必要があるため、多くの受験者が「どう話を広げればいいのか分からない」と苦戦するパートです。

今回の記事では、Part 3で出題されやすいテーマのひとつ「Traditional Clothing(伝統的な衣装)」を取り上げます。衣装は単なる服装ではなく、文化やアイデンティティを象徴する重要な要素です。例えば、日本の着物やインドのサリーなどは、それぞれの国の歴史や価値観を色濃く反映しています。IELTSの試験でこのテーマが出題された場合、衣装そのものを説明するだけでなく、「それがなぜ重要なのか」「現代社会にどんな意味があるのか」といった社会的・歴史的な背景を含めて答えることが求められます。

本記事では、頻出質問例や便利なフレーズ、さらにレベル別の回答例を紹介します。「伝統的な衣装」と聞くと、少し堅苦しいテーマに思えるかもしれませんが、日常生活や文化体験に結びつければ意外と話しやすい題材です。IELTS Speaking Part 3で文化的なトピックにもしっかり対応できるように、一緒に準備を整えていきましょう。

1.IELTS Speakingの概要

IELTS Speakingは、受験者が英語でどれだけ自然かつ論理的に自分の考えを表現できるかを測るテストです。試験官との1対1の面接形式で、所要時間は11〜14分ほど。全体は3つのパートに分かれ、それぞれ役割や難易度が異なります。

IELTS Speakingの3つのパート

  • Part 1(導入・日常的質問)
  • 自己紹介や日常生活に関する質問(趣味、仕事、家族、出身地など)比較的答えやすく、会話のウォームアップ的な役割

 

  • Part 2(スピーチ課題)
  • キューカードに基づいて、1分間準備→最大2分間のスピーチ
  • テーマ例:「思い出に残る旅行」「好きな場所」「尊敬する人」
  • 経験を整理して構成立てて話す力が必要

 

  • Part 3(ディスカッション)
  • Part 2のテーマを発展させた抽象的・社会的な質問
  • 例:「伝統的な衣装」→「伝統を守ることの意義」「グローバル化と文化の関係」
  • 意見を述べる+理由を説明+比較や社会的視点を加える力が求められる

 

 

 

評価基準(4つの観点)

  1. Fluency & Coherence(流暢さと一貫性):止まらずに話せるか、論理がつながっているか
  2. Lexical Resource(語彙力):幅広い語彙や言い換えができるか
  3. Grammatical Range & Accuracy(文法力):複雑な文法を正確に使えるか
  4. Pronunciation(発音):明瞭で理解しやすい発音ができるか

Part 3が難しい理由と言われているのは以下の理由によるものです。

  • 質問が抽象的で答えにくい(例:文化、教育、社会問題など)
  • 即興で論理的に展開する必要がある
  • 単なる説明でなく、意見+理由+比較+例 を組み合わせる必要がある
  • 母語でも難しい社会的テーマを英語で話すため、練習不足だと行き詰まりやすい

 

だからこそ、よく出るテーマに慣れ、表現パターンを準備しておくことが高得点への近道となります!

2.IELTS Speaking Part3「伝統的な衣装」に関する出題傾向

IELTS Speaking Part 3では、「文化・伝統」に関する質問がよく出題されます。その中でも「伝統的な衣装」は代表的なテーマのひとつです。単に「どんな服か」を説明するだけではなく、社会的背景や文化的意義、現代との関わりまで掘り下げて答えることが求められます。
具体的には、以下のような切り口で質問される傾向があります。

 

  • 自国文化の紹介:自国の伝統的な衣装やその特徴、着用の場面を説明する力。
  • 社会的意義:なぜその衣装が大切なのか、文化やアイデンティティとどう結びついているのか。
  • 現代との関係:日常でどの程度着られているのか、若者がどう捉えているのか。
  • グローバル化の影響:西洋文化の浸透により伝統衣装がどう変化しているか、あるいは逆に海外で注目されている事例など。
  • 保存か変化か:伝統を守るべきか、時代に合わせて進化させるべきかという議論。

 

このように「伝統的な衣装」という身近で具体的なテーマから、文化継承やグローバル化といった抽象的・社会的な議題に発展する点が特徴です。そのため、衣装の説明だけでなく「意見+理由+比較」のパターンを準備しておくことが重要です。

以下、頻出質問例とサンプル回答になります。

質問例1:
What are some traditional clothes in your country?
【サンプル回答】
In Japan, the kimono is the most famous traditional clothing. It is often worn on special occasions such as weddings or festivals. I think it represents Japanese aesthetics and respect for formality.

質問例2:
Do people still wear traditional clothes in daily life?
【サンプル回答】
Not really. Nowadays, people wear Western-style clothing in their daily lives. Traditional clothes are usually reserved for ceremonies, but they still hold cultural value.

質問例3:
Should traditional clothing be preserved in modern society?
【サンプル回答】
Yes, because traditional clothes are part of cultural heritage. Even if we don’t wear them daily, preserving them in ceremonies or education helps maintain national identity.

質問例4:
How does globalization affect traditional clothing?
【サンプル回答】
Globalization has made Western fashion dominant worldwide. However, it also allows people to showcase their traditional clothes internationally, like through cultural festivals or social media.

3.IELTS Speaking Part 3において高得点を取るための英語表現・フレーズ集

IELTS Speaking Part 3では、自分の意見を明確に述べるだけでなく、理由付けや比較を加えて論理的に展開する力が求められます。その際に役立つのが「定型フレーズ」です。フレーズを丸ごと覚えておくと、発言の流れがスムーズになり、即興で話す際の負担を減らせます。また、評価基準の一つである語彙力や文法の幅を自然に示すことができる点も大きなメリットです。
学習のコツは、ただ暗記するのではなく「自国の衣装」に置き換えて実際に声に出すことです。例えば「A famous traditional garment in my country is 〜」の空欄に「kimono」や「yukata」を入れて練習すると、実際の試験でも即応できるようになります。

① 衣装を紹介するときのフレーズ
A famous traditional garment in my country is 〜.
People usually wear it on special occasions such as 〜.
It represents our cultural values, including 〜.

 

② 背景や意味を述べるときのフレーズ
This clothing has been passed down for centuries.
It symbolizes respect, beauty, and harmony.
It originated from historical / religious practices.

 

③ 意見を述べるときのフレーズ
Personally, I believe traditional clothing should be preserved.
In my opinion, these garments help strengthen cultural identity.
While they are not practical for daily life, they play a vital role in ceremonies.

④ 言い換え表現(上級者向け)
clothes → garments / attire / outfit
important → significant / essential / symbolic
keep → preserve / maintain / uphold
show → demonstrate / convey / reflect

4.IELTS Speaking Part 3 「伝統的な衣装」テーマの回答例|レベル別に紹介

IELTS Speaking Part 3では、同じ質問でも受験者の英語力や論理展開の仕方によって回答の質が大きく変わります。特に「伝統的な衣装」のようなテーマは、自国の例を挙げるだけでも最低限の回答にはなりますが、高得点を狙うためには文化的背景や社会的な意義、さらにはグローバルな視点を加えることが重要です。
学習のステップとしては、まず初級レベルではシンプルな文章で答えることを目指し、「主語+動詞+短い理由」で完結させる練習をします。次に中級レベルでは、例や説明を1〜2文加えることで、回答に厚みを持たせることができます。例えば「It shows respect.」に加えて「People do this in ceremonies such as weddings.」と広げるだけで、内容の充実度は大きく変わります。
最終的には上級レベルを目指して、比較・抽象的な語彙・背景知識を組み合わせて答える練習を重ねましょう。こうして徐々に「言えることを増やしていく」ことが、スピーキング力向上の近道です。

初級レベル回答例
【質問】 What are some traditional clothes in your country?
【回答】 In Japan, people wear kimono. It is beautiful and colorful. We wear it at festivals.
【ポイント】シンプルな表現のみ/バンド目安 5.5–6.0

中級レベル回答例

【質問】 What are some traditional clothes in your country?
【回答】 One well-known traditional garment in Japan is the kimono. It is often worn at weddings, graduation ceremonies, and festivals. It shows respect for tradition and highlights the beauty of Japanese patterns.
【ポイント】複文の使用・理由の補足/バンド目安 6.5–7.0

上級レベル回答例

【質問】 What are some traditional clothes in your country?
【回答】 The kimono, a centuries-old garment, is deeply rooted in Japanese culture. While it is no longer part of daily attire, it continues to be worn during significant events such as coming-of-age ceremonies and tea ceremonies. I think it symbolizes our respect for tradition and artistry, and its preservation is vital in the face of globalization.
【ポイント】抽象的な語彙・文化的視点・複数文法構造/バンド目安 7.5–8.0+

5.まとめ:IELTS Speaking Part 3で「伝統的な衣装」が出ても慌てないために

IELTS Speaking Part 3は、日常的な会話を超えて文化的・社会的テーマを掘り下げる場面が多いのが特徴です。その中でも「伝統的な衣装」は頻出のテーマであり、単に衣装の名前や見た目を説明するだけでなく、文化的背景や社会的意義、さらにはグローバル化との関係まで言及することが求められます。言い換えれば、衣装という具体的な対象を出発点に、より抽象的な議論へと発展させられるかどうかが、スコアを左右するのです。

効果的な答え方の流れとしては、まず「衣装の紹介」をシンプルに行い、その次に「意味や背景」を加えます。例えば「The kimono is worn in Japan.」という基本的な説明に続けて、「It represents respect and harmony in Japanese culture.」と背景を示すことで回答が深まります。さらに、「現代社会やグローバル化との関係」へ広げるとより説得力が増します。「Nowadays, people don’t wear it in daily life, but it is still important in ceremonies.」や「Through globalization, traditional clothes are introduced internationally.」など、現代的な意義を加えると、論理展開が自然につながります。

最後に「自分の意見」を明確に述べることで、回答は一貫性を持ち、試験官に強い印象を与えられます。
また、Part 3で7.0以上を狙うためには、語彙力や理由付けの幅を広げることが欠かせません。例えば「important」を「significant」や「vital」と言い換えるだけで、語彙の評価は上がります。さらに、自国の文化を説明する際に「伝統と現代」「ローカルとグローバル」といった対比の視点を取り入れると、より高度な分析力を示せます。「Traditional clothing is less common in daily life, but it still plays a symbolic role in preserving identity.」といった表現は、比較やバランス感覚を示す良い例です。

本番で慌てないためには、日頃から「自国の衣装について英語で説明する練習」をしておくことが有効です。特に、自分の体験や見聞を交えて話せるようにすると、自然に説得力が増します。衣装の具体的な特徴を話すだけでなく、その背後にある文化的価値や現代社会における位置づけまで言及できれば、IELTS Speaking Part 3の文化的テーマにも自信を持って対応できるでしょう。IELTS TRAINER PROでは、Speaking 1科目のみからの受講も可能です!一緒に目標スコア獲得に向けて頑張りましょう!

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