英語の基礎から学ぶIELTS対策:カンマの正しい使い方と文法構造の解説
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こんにちは、IELTS TRAINER PROで、二児の母でありながらキャリアを追求するワーママのキャリーです。いつも当ブログをご愛読いただき、心より感謝申し上げます!
季節の変わり目を迎え、東京ではすっかり秋の気配が漂い始めました。朝晩は冷え込むようになり、衣替えの季節がやってきたことを実感しています。夏物をしまって冬物を出す作業は意外と大変で、「今週末こそ!」と思いながらも後回しにしてしまっている今日この頃です。皆さんはもう衣替えは済まされましたか?季節の変わり目は体調を崩しやすいので、どうぞご自愛ください。
実りの秋、勉学に励む季節
さて、涼しくなってくると勉強がはかどる「勉学の秋」の到来です!この季節こそ、英語学習を一段と深めるチャンスではないでしょうか。特にIELTS試験を控えている方にとって、細かな文法ルールの理解は得点アップの鍵となります。
今回は基礎編として、英語のカンマ(コンマ)の適切な使い方について詳しく解説していきたいと思います。一見シンプルに思えるカンマですが、その使い方一つで文の意味が大きく変わることがあります。特にIELTS Writingセクションでは、カンマの正しい使用が文章の明瞭さや流暢さを高め、採点官に好印象を与えるポイントとなります。
カンマの基本ルール:「接続詞」か「関係詞」が必要
英語の文章において、複数の文(clause)をカンマで連結する場合は、特定のルールに従う必要があります。最も重要なのは、「カンマだけでは2つの独立した文(Independent Clause)を繋げられない」という点です。
これを違反すると「カンマスプライス(Comma Splice)」という文法エラーになります。カンマスプライスを避けるためには、カンマの後に「接続詞」や「関係詞」を使用する必要があるのです。
それでは、具体的な例を通して確認していきましょう。
〇×問題で確認!カンマの正しい使い方
「私はジョンを訪ねたが、彼は留守だった」という文を英訳するとき、以下の3つの選択肢があります。それぞれの正誤と理由を詳しく見ていきましょう。
- I called on John, he was not at home.
- I called on John, but he was not at home.
- I called on John, who was not at home.
答えと解説:
-
× – この文はカンマスプライスの典型例です。「I called on John」と「he was not at home」はどちらも独立した文(Independent Clause)であり、これらをカンマだけで繋げることはできません。この場合、以下のような修正方法があります:
・セミコロンを使用する:I called on John; he was not at home.
・ピリオドで分ける:I called on John. He was not at home.
・接続詞を追加する:I called on John, but he was not at home. - 〇 – この文は正しいです。カンマの後に接続詞「but」があるため、2つの独立した文を適切に繋げています。「but」は逆接の意味を示し、「ジョンを訪ねたけれども、彼は家にいなかった」という対比を表現しています。
- 〇 – この文も正しい構造です。「who」は関係代名詞であり、先行詞「John」を修飾する関係詞節を導入しています。「who was not at home」は「John」に関する追加情報を提供する非制限的関係詞節となっています。ただし、この場合の意味は「家にいなかったジョンを訪ねた」となり、最初の日本語とは若干ニュアンスが異なります。また、原文には誤って「who he was not at home」と書かれていますが、正しくは「who was not at home」です(関係代名詞の後に主語を重複させない)。
この例から分かるように、カンマを使用する際には、その後に何を置くかによって文の構造と意味が大きく変わってきます。特にIELTS Writingでは、複雑な文構造を正確に使いこなすことが高得点につながります。
文の主語になる名詞節 - That節の重要性
続いて、英語の文構造におけるもう一つの重要なポイントを見ていきましょう。それは「That節」の使い方です。
選択問題:下線部に入る適切な表現は?
問題: _______________ was delayed by unexpected issues is frustrating.
- When the project
- That the project
- The project
- If the project
答え:2. That the project
正解文: That the project was delayed by unexpected issues is frustrating.
和訳: 予期せぬ問題でプロジェクトが遅れたことは悔しい。
詳細解説:この問題の鍵は、文の主語として機能する節(名詞節)を正しく形成することにあります。英語では、「〜すること」「〜という事実」を表現するためには、しばしば「That節」が用いられます。
②That the project – 接続詞「That」を使うことで、「That the project was delayed by unexpected issues」全体が一つの名詞節となり、文の主語として機能します。この名詞節に対して、動詞「is」が述語となり、「frustrating」が補語となって文が完成します。
他の選択肢が不適切な理由は:
①When the project – 「When」は時を表す接続詞で、「〜するとき」という意味を持ちます。これは時間の副詞節を導入するものであり、「〜ということ」という名詞的な意味を表すことができません。そのため、文の主語としては機能しません。
③The project – この選択肢を選ぶと「The project was delayed by unexpected issues is frustrating」となりますが、この文には主語と述語の組み合わせが2つ存在してしまいます(「The project was delayed」と「is frustrating」)。一つの文に2つの主述関係があると、文として成立しません。
④If the project – 「If」は条件を表す接続詞で、「もし〜ならば」という意味を持ちます。これは条件の副詞節を導入するものであり、名詞節を形成することはできません。そのため、文の主語としては不適切です。
この問題は、英語の文構造における名詞節の形成と機能を理解しているかを問うものです。特にIELTS Writingでは、複雑な考えを表現するために名詞節を適切に使いこなすことが求められます。
カンマと文構造の応用 - IELTSライティングでの活用法
ここまで解説してきたカンマの使い方と文構造の理解は、IELTS Writingタスク1・2の両方で大いに役立ちます。
1. 複雑な文構造の構築
IELTSの高得点(バンドスコア7以上)を目指すなら、単文だけでなく複文や重文をバランスよく使用することが求められます。カンマと接続詞や関係詞を適切に組み合わせることで、洗練された文章表現が可能になります。
例:
- 単文:I studied hard. I passed the exam.
- 複文:I studied hard, so I passed the exam.
- 関係詞を使った複文:I studied hard, which resulted in passing the exam.
2. 文の結束性の向上
適切なカンマの使用は、文と文のつながりをスムーズにし、論理の流れを明確にします。特にTask 2のエッセイでは、議論の構築において文の結束性が評価の重要な要素となります。
例:
- While some people believe that technology has negative effects on society, I would argue that the benefits far outweigh the drawbacks.
- Environmental pollution, which has been increasing at an alarming rate, needs immediate attention from both governments and individuals.
3. 名詞節の活用による論点の強調
That節などの名詞節を文の主語や目的語として使うことで、抽象的な概念や重要な論点を効果的に表現できます。
例:
- That the government should invest more in education is widely accepted by experts.
- Many researchers believe that climate change will have devastating effects on agriculture.
これらの文法知識を実際の文章作成に応用することで、より説得力のある、構造的に洗練されたエッセイを書くことができるでしょう。
IELTS TRAINER PROでスキルアップ
いかがでしたでしょうか?今回ご紹介したカンマの使い方や文法構造は、英語の基礎中の基礎ですが、正確に理解し応用できるようになることで、IELTS Writingスコアの飛躍的な向上が期待できます。
このような文法ポイントは、独学では見落としがちな部分ですが、IELTS TRAINER PROのマンツーマンレッスンでは、経験豊富な講師が一人ひとりの弱点を見つけ出し、的確な指導を行います。また、Writing添削サービスでは、単に誤りを指摘するだけでなく、なぜその表現が不適切なのか、どのように改善すべきかという具体的なフィードバックを提供しています。
例えば、あるITPの生徒さんは、カンマスプライスの問題を克服することで、WritingスコアをBand 6.0からBand 7.0へと向上させることができました。細部へのこだわりが、最終的な大きな成果につながるのです。
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皆様からのお問い合わせを心よりお待ちしております。次回のブログでは、IELTS Readingで頻出の文法パターンについてお届けする予定です。それまで、素晴らしい秋の英語学習をお楽しみください!