どこでも教えてもらえない「s」の発音の秘訣:完全ガイド
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こんにちは!IELTS TRAINER PRO(アイエルツ トレーナー プロ)、略してITPでカウンセラーとして活躍しているRIKAです。
皆さんは英語の発音で苦労したことはありませんか?今日は私が少し前にITPの提携校の一つ、CEBU BLUE OCEAN ACADEMYで過ごした3ヶ月間のみっちりとした発音特訓で学んだ、貴重な知識をシェアしたいと思います!その経験前にも発音の勉強は熱心に続けていたのですが、セブ島での学びは本当に「目から鱗」の連続でした。これらの発見が皆さんの英語発音向上の一助になれば嬉しいです!🤭
日本人が真に苦手とする発音の真実
一般的に日本人の英語学習者が苦手とする発音として最も頻繁に取り上げられるのは「R」と「L」の区別です。確かにこれらは難しいですが、私の個人的な経験から言うと、真に習得が難しかった発音のトップ3は以下の通りです。
- 「s」の音 – 今回のテーマ
- 「th」の音 – 舌と歯の微妙な位置関係が重要
- シュワサウンド(曖昧母音) – 英語のリズムの要となる音
特に今日主役の「s」の音は、一見簡単そうに見えて実は非常に奥が深い発音です。注意を払わないと「sh」の音に変わってしまったり、かすかな「木漏れ日のような音」となって聞き取りづらくなったり、あるいは発音したつもりなのに実際には音として出ていなかったりすることが頻繁にあります😥
「s」が「sh」になってしまう典型的な単語例
多くの日本人学習者が「s」を発音しようとして、知らず知らずのうちに「sh」の音を出してしまう単語がいくつかあります。特に頻発するのが以下の単語です。
- seeing(síːɪŋ) – 「シーイング」ではなく「スィーイング」
- swim(swím) – 「シュウィム」ではなく「スウィム」
- since(sɪns) – 「シンス」ではなく「スィンス」
- solution(səlúːʃən) – 「ショリューション」ではなく「ソリューション」
- simple(símpl) – 「シンプル」ではなく「スィンプル」
- suggest(səɡdʒést) – 「シャジェスト」ではなく「サジェスト」
これらの単語で「s」を正しく発音できるようになれば、英語の聞き取りやすさが格段に向上します!
「s」の音が聞き取れない・消えてしまう危険な単語
また、「s」の音が弱くなりすぎて、ネイティブスピーカーに聞き取ってもらえないケースも多々あります。特に単語の最後や子音の前後に来る「s」は要注意です。
- first(fˈɚːst) – 「ファースト」の最後の「ト」の前の「ス」が消えがち
- restaurant(réstərənt) – 「レストラン」の「ス」が弱くなりやすい
- next(nékst) – 「ネクスト」の「ク」と「ト」の間の「ス」が発音しづらい
- desks(désks) – 複数の子音が連続するため「ス」が消えやすい
- asks(ǽsks) – 「アスクス」の最後の「ス」が発音されないことが多い
- tests(tésts) – 「テスツ」の複数形の「ス」が不明筭になりがち
これらの単語での「s」の発音をしっかりと意識することで、より正確な英語発音に近づけます。
私の発音勉強法:セブ島留学前
実は私、発音学習に特化した専用ノートを作成し、セブ島に行く前からかなり熱心に発音練習を重ねていました😎
セブ島行き前に理解していた「s」の発音方法は以下の通りです。
📒 従来の「s」発音理解
- 前歯と下の歯を軽く噛み合わせる
- 唇には力を入れない
- 歯の隙間から勢いよく息を吐く
これらのポイントを意識して練習し、自分では「s」の音を正確に出せていると思っていました。ところが、セブ島の先生に実際の発音をチェックしてもらったところ…
👩🏫「それは『s』ではなく『sh』の音になっているよ」
なんと!自分では気づかなかった大きな問題点が浮き彫りになったのです🤦♀️
セブ島の先生から学んだ革命的な「s」発音テクニック
3ヶ月のセブ島滞在中、熱心な先生方から教わった「s」発音の決定的なポイントは以下の2点でした。
1. 歯を閉じてスマイル👩🦰💖
「s」の音を出す際は、歯を自然に見せるように軽く微笑みます。このとき、日本語の「し」を発音するときのように唇を丸めたり前に突き出したりしないことが重要です。スマイルの状態を保つことで、自然と口の形が「s」の音に適した形になります。
実践ポイント:
- 鏡の前で練習する
- 口角を軽く上げる
- 上下の歯が少し見える程度に口を開ける
- 日本語の「し」を言うときの口の形と比較して、違いを確認する
2. 舌はリラックスして歯と歯の間にタッチ
これが最も重要なポイントです!セブ島の先生が特に強調していたのは、舌の位置でした。「s」の音を出すとき、舌先は上下の歯の間に軽く触れているべきなのです。
具体的には:
- 舌の先端(約5mm程度)を上下の前歯の間に軽く置く
- 舌に力を入れすぎず、リラックスした状態を保つ
- 舌の両サイドは上の奥歯に軽く接触させる
この「舌が歯と歯の間にタッチ」というポイントが、「s」と「sh」の決定的な違いとなります。私の先生が熱心に指導してくれたのは、「舌が歯に触れていないとき、必ず『sh』の音になってしまう」という事実でした。
「s」と「sh」の明確な違い:音響学的視点から
「s」と「sh」の違いをより科学的に理解するために、音響学的な視点から見てみましょう。
「s」の音(無声歯茎摩擦音)
- 周波数:4,000-8,000 Hz付近に強いエネルギーが集中
- 舌の位置:舌先が上下の歯の間に位置
- 気流:狭い隙間を通過する集中した気流
- 特徴:高く鋭い音質
「sh」の音(無声後部歯茎摩擦音)
- 周波数:2,000-4,000 Hz付近に強いエネルギーが集中
- 舌の位置:舌先が歯茎の後ろ(口蓋方向)に向いている
- 気流:より広い空間で拡散する気流
- 特徴:「s」よりも低く柔らかい音質
この違いを理解することで、自分の発音がどちらに近いかを聞き分けることができるようになります。
効果的な「s」音練習法:日々の訓練方法
セブ島での3ヶ月で習得した効果的な「s」発音練習方法をご紹介します。
1. ミラートレーニング
準備するもの:鏡、録音機能のあるスマートフォン
手順:
- 鏡の前に立ち、自分の口元がよく見える位置に調整する
- 「s」の正しい口の形(軽いスマイル)を作る
- 舌先を上下の前歯の間に軽く置く
- 「sssssss」と5秒間持続して発音する
- 録音して、音が一貫して「s」であることを確認する
- 1日10回、この練習を繰り返す
2. S-SH コントラスト練習
目的:「s」と「sh」の違いを体感し、区別できるようにする
手順:
-
「s」の音を3秒出す → 「sh」の音を3秒出す → 再び「s」の音を3秒出す
-
舌の位置の変化に注目する(「s」では歯の間、「sh」では口蓋方向)
-
以下の単語ペアで練習する:
sip / ship
sell / shell
save / shave
sore / shore
sue / shoe
3. 単語末尾の「s」強化トレーニング
目的:単語末尾の「s」が消えないようにする
手順:
-
以下の単語を発音し、最後の「s」を少し強調して1秒程度伸ばす:
bus → bussssss
yes → yessssss
pass → passssss
miss → missssss -
次に、通常のスピードで自然に発音する
-
録音して、「s」の音が明確に聞こえるか確認する
4. 複合子音の「s」練習
目的:複数の子音が連続する場合でも「s」をはっきり発音できるようにする
手順:
-
以下の単語をゆっくり、各音に注意して発音する:
desks → de-s-k-s(各音の間に小さな間を入れる)
asks → a-s-k-s
tests → te-s-t-s -
徐々にスピードを上げ、自然なスピードになっても「s」が消えないように注意する
5. 日常会話フレーズでの実践
目的:実際の会話で「s」の発音を定着させる
手順:
-
以下のフレーズを1日数回練習する:
“Sorry to see you so soon.”
“She sells seashells by the seashore.”
“Six stylish students stood silently.”
“Statistics suggest successful strategies.” -
各フレーズを録音し、すべての「s」の音が正確かチェックする
音を聞き分けることの重要性:聴覚訓練
セブ島での学びの中で特に印象的だったのは、「音を正確に聞き取る能力」の重要性です。外国人が日本語を学ぶとき、「あ」の発音は口を大きく開けるように教わるそうです。しかし、実際に日本人が「あ」を発音するとき、そこまで大きく口を開けているでしょうか?
英語の発音も同様で、口の形だけを真似ることに集中するあまり、実際に出ている音が全く違うものになってしまうことがあります。発音の上達には、以下の聴覚訓練が非常に効果的です。
1. 最小対立語の聞き分け訓練
「s」と「sh」の違いを聞き分ける能力を養うために、以下のような最小対立語(1音のみが異なる単語ペア)を使った練習が効果的です。
- sea / she
- sip / ship
- sock / shock
- sore / shore
- sue / shoe
- save / shave
- sink / think
これらの単語をネイティブスピーカーが発音した音声を聞き、どちらの単語かを当てる練習を行いましょう。
2. シャドーイング練習
ネイティブスピーカーの発音をリアルタイムで真似る「シャドーイング」も、正確な音の認識と再現に非常に役立ちます。
- 「s」を多く含む短い英文を選ぶ
- ネイティブスピーカーの音声を聞く
- 0.5〜1秒遅れで、聞こえた通りに発音する
- 自分の発音を録音して、元の音声と比較する
3. 発音AIフィードバックの活用
最近は、発音を評価してくれるAIアプリも多数あります。これらを活用して、客観的なフィードバックを得ることも効果的です。
- 「s」を含む単語や文を発音する
- AIアプリによる評価を受ける
- 問題点を特定し、集中的に練習する
- 定期的に再評価を受け、進捗を確認する
「s」発音の上達が英語全体に与える影響
「s」の発音を正確にマスターすることは、英語の発音全体に大きなプラス効果をもたらします。
- 明瞭度の向上
「s」は英語で最も頻繁に使われる子音の一つです。この音を正確に発音できるようになると、全体的な発話の明瞭度が大幅に向上します。特に複数形や三人称単数形の「s」が明確になることで、文法的な意味も正確に伝わるようになります。 - 聞き取り能力の向上
自分自身が「s」と「sh」を正確に発音できるようになると、他者の発話からもこれらの音を正確に聞き分けられるようになります。これにより、リスニング能力も向上します。 - 自信の向上
発音の改善は、英語を話す際の自信にも直結します。「s」のような基本的な音をマスターすることで、より複雑な発音にも挑戦する意欲が湧いてきます。 - 国際的なコミュニケーションの円滑化
「s」と「sh」の区別は多くの言語で重要です。これらの音を正確に発音できることで、様々な国籍の人々とのコミュニケーションがよりスムーズになります。
実際の発音改善事例:私の体験談
セブ島での3ヶ月の特訓を通じて、私自身の「s」の発音にも大きな変化がありました。最初は「s」と言っているつもりでも「sh」になっていたり、単語末の「s」が消えてしまったりしていましたが、徹底的な練習の結果、以下のような変化を実感できました。
改善前:
- “I see the sea” → 明確な「s」の音で発音できる
- “first class” → すべての「s」が明瞭に聞こえる
この変化は、実際のコミュニケーションにも大きな影響を与えました。以前は何度も聞き返されていた単語も、一度で通じるようになったのです。発音改善の喜びを実感した瞬間でした!
発音練習を継続するためのモチベーション維持法
発音練習は即効性がなく、継続が必要なため、モチベーションの維持が課題となります。以下の方法が効果的です。
- 定期的な録音と比較
月に1回、同じ文章を読んで録音し、過去の録音と比較します。少しずつでも上達している様子が確認できると、モチベーションが高まります。 - 小さな目標設定
「すべての英語の発音を完璧にする」ではなく、「今週は単語末の『s』を確実に発音する」など、小さくて具体的な目標を設定します。 - 発音仲間を作る
同じく発音向上を目指す仲間と定期的に練習し、フィードバックを交換すると継続しやすくなります。 - 実践の機会を増やす
学んだ発音を実際の会話で試す機会を積極的に設けることで、実用性を感じられ、モチベーションが維持されます。
まとめ:完璧な「s」発音への道のり
「s」の発音は一見シンプルながら、多くの日本人学習者にとって真の課題となっています。しかし、正しい舌の位置(歯と歯の間にタッチ)と口の形(軽いスマイル)を意識し、継続的に練習することで、必ず改善できます!
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