定冠詞「the」の重要性:年代と世紀の正しい表現方法
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こんにちは、IELTS TRAINER PROスタッフ、ワーママのキャリーです。
いつもブログを見てくださり、心より感謝申し上げます!皆様の英語学習への熱意に、私も日々励まされています。
もう今年も残り少なくなりましたね。早いものでカレンダーもあと数枚となり、2023年の締めくくりが近づいてきています。皆さんにとって2023年はどのような年だったでしょうか?充実した時間を過ごせましたか?新しい目標に向かって進めましたか?
私個人としては、仕事に育児に追われる毎日で、あっという間に1年が過ぎようとしています(笑)。朝早くから夜遅くまで、常に何かに追われているような感覚で日々を過ごしていますが、振り返ってみると充実した日々だったと感じています。特に仕事面では、新しいプロジェクトに挑戦したり、以前より難易度の高い業務を任せていただいたりと、一歩前進できた一年でした。小さな成功体験の積み重ねが自信につながり、日々の忙しさの中にも喜びを見出せています。
私がIELTS指導の専門家として常に心がけていることは、学習者の皆さんにとって「小さな積み重ね」が大きな成果につながるということをお伝えすることです。英語学習、特にIELTS対策においては、細かな文法ポイントや表現の正確さが非常に重要です。今日はそんな「細かいけれど重要」な文法事項の一つ、定冠詞「the」の使い方、特に年代や世紀を表現する際の正しい使用法について詳しくご説明します。
「年代」「世紀」と定冠詞「the」の関係
英語の冠詞は日本語にはない概念のため、多くの日本人学習者にとって習得が難しいポイントの一つです。特に「年代」や「世紀」を表現する際の定冠詞「the」の使用は、見落としがちな部分ですが、IELTSのWritingやSpeakingでは、こうした細かい文法の正確さが評価に大きく影響します。
それでは、問題を通して確認してみましょう。以下のどちらが正しい表現でしょうか?
1960年代に
- in 1960s
- in the 1960s
21世紀に
- in 21st century
- in the 21st century
これらの表現では、他の年代・世紀と区別するため、また具体的な期間や時代が決まっているために、年代や世紀の前には、定冠詞の「the」が必要になります。「the」を付けることで、「その特定の」年代や世紀を指し示すことができるのです。
- in the 1960s (1960年代に)
- in the 21st century (21世紀に)
時間表現と冠詞・前置詞の関係を総復習
時間に関する表現は、IELTSの全セクションで頻繁に使われます。日付、曜日、月、年、年代、世紀などの時間表現には、それぞれ適切な前置詞と冠詞の組み合わせがあります。ここでは、それらを体系的に整理して復習しましょう。
1. 日付・曜日:前置詞「on」、冠詞なし
日付や曜日を表現する際は、前置詞「on」を使い、通常冠詞は必要ありません。
例文:
- I have an appointment on Monday.(月曜日に予約があります)
- The party will be held on December 24.(パーティーは12月24日に開催されます)
- The exam is scheduled on the first Monday of June.(試験は6月の第1月曜日に予定されています)
- I was born on April 15, 1985.(私は1985年4月15日に生まれました)
ただし、「the」が必要になる特別なケースもあります。
- The meeting is scheduled for the Monday after next.(会議は再来週の月曜日に予定されています)
- I’ll see you on the 15th of May.(5月15日にお会いしましょう)※日付を序数で表す場合
2. 月:前置詞「in」、冠詞なし
月を表現する際は、前置詞「in」を使い、通常冠詞は不要です。
例文:
- Cherry blossoms usually bloom in April in Japan.(日本では桜は通常4月に咲きます)
- The academic year starts in September in many countries.(多くの国では学年が9月に始まります)
- I’m planning to take a vacation in August.(8月に休暇を取る予定です)
3. 年:前置詞「in」、冠詞なし
単独の年を表現する際は、前置詞「in」を使い、冠詞は使いません。
例文:
- The Olympic Games were held in Tokyo in 1964 and again in 2021.(オリンピックは1964年と2021年に東京で開催されました)
- I graduated from university in 2010.(私は2010年に大学を卒業しました)
- The company was established in 1995.(その会社は1995年に設立されました)
4. 年代:前置詞「in」、定冠詞「the」必須
年代(decades)を表現する際は、前置詞「in」と定冠詞「the」の両方が必要です。
例文:
- Rock music became very popular in the 1960s.(ロック音楽は1960年代に非常に人気になりました)
- Japan experienced rapid economic growth in the 1980s.(日本は1980年代に急速な経済成長を経験しました)
- Fashion trends in the 2000s were influenced by celebrity culture.(2000年代のファッショントレンドはセレブリティ文化の影響を受けました)
5. 世紀:前置詞「in」、定冠詞「the」必須
世紀(centuries)を表現する際も、前置詞「in」と定冠詞「the」の両方が必要です。
例文:
- The Industrial Revolution began in the 18th century.(産業革命は18世紀に始まりました)
- We are now living in the 21st century.(私たちは現在21世紀に生きています)
- Gothic architecture was developed in the 12th century and flourished until the 16th century.(ゴシック建築は12世紀に発展し、16世紀まで栄えました)
IELTS試験での応用例
これらの時間表現の正確な使用は、IELTS試験において非常に重要です。特にWritingとSpeakingセクションでは、時間の表現を頻繁に使用する機会があります。
Writing Task 1での応用例
グラフや表の説明では、時間の経過に伴う変化を説明することが多いため、正確な時間表現が必要です。
例文:
- The graph shows that unemployment rates reached their peak in the 1930s during the Great Depression.(グラフは、失業率が大恐慌時の1930年代にピークに達したことを示しています)
- Carbon dioxide emissions increased steadily from the mid-20th century and saw a dramatic rise in the 1990s.(二酸化炭素の排出量は20世紀半ばから着実に増加し、1990年代に劇的な上昇を見せました)
Writing Task 2での応用例
エッセイでは、歴史的背景や時代の変化について論じる際に、正確な時間表現が重要です。
例文:
- Education systems have undergone significant changes since the early 20th century.(教育システムは20世紀初頭以降、大きな変化を遂げています)
- The role of women in society has transformed dramatically from what it was in the 19th century.(社会における女性の役割は、19世紀のそれから劇的に変化しました)
Speakingでの応用例
自分の経験や社会の変化について話す際に、時間表現を使用する機会が多くあります。
例文:
- I was born in the late 1980s, so I witnessed the transition from analog to digital technology.(私は1980年代後半に生まれたので、アナログからデジタル技術への移行を目の当たりにしました)
- My grandparents often talk about how different life was in the mid-20th century compared to today.(祖父母はよく、20世紀半ばの生活が今日と比べていかに異なっていたかについて話します)
よくある間違いと注意点
定冠詞「the」の使用に関連して、日本人学習者がよく犯す間違いをいくつか紹介します。
- 年代表現での「the」の欠落
誤: Music styles changed dramatically in 1970s.
正: Music styles changed dramatically in the 1970s. - 世紀表現での「the」の欠落
誤: Steam engines were invented in 18th century.
正: Steam engines were invented in the 18th century. - 「early」「mid」「late」と組み合わせた表現での間違い
誤: in early the 1990s
正: in the early 1990s(1990年代初頭に)
誤: during mid 20th century
正: during the mid-20th century(20世紀半ばに) - 「前半」「後半」の表現での間違い
誤: in first half of the 19th century
正: in the first half of the 19th century(19世紀前半に)
誤: during latter part of 2000s
正: during the latter part of the 2000s(2000年代後半に)
練習問題
以下の練習問題で、適切な前置詞と冠詞(必要な場合)を選びましょう。
- The Internet became widely available to the general public _____ 1990s.
- The Renaissance period began _____ 14th century and lasted until _____ 17th century.
- I usually take my annual vacation _____ August.
- The next meeting is scheduled _____ Monday, _____ 15th of July.
- Smartphones were not common _____ early 2000s.
- The Industrial Revolution started _____ late 18th century _____ Great Britain.
- I was born _____ 1985, _____ cold winter day _____ February.
- Many technological advancements were made _____ 20th century.
答え:
- in the
- in the, the
- in
- on, the
- in the
- in the, in
- in, on a, in
- in the
まとめ
時間表現における定冠詞「the」の使用は、一見些細な問題のように思えるかもしれませんが、英語の正確さを示す重要な要素です。特に「年代」と「世紀」の表現では、定冠詞「the」が必須であることを忘れないようにしましょう。
日付から世紀までの前置詞と冠詞の使い方を再度確認します。
- 日付・曜日: on(冠詞なし)
例)on Monday, on December 24 - 月: in(冠詞なし)
例)in May, in September - 年: in(冠詞なし)
例)in 1960, in 2023 - 年代: in the
例)in the 1960s, in the early 2000s - 世紀: in the
例)in the 21st century, in the late 19th century
いかがでしたでしょうか?細かい部分ではありますが、こうした文法の正確さがIELTS試験、特にWritingセクションでの高得点につながります。日々の練習で意識して使用することで、自然と身につけていきましょう!
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