現在完了形の注意点:「I have arrived just now.」が間違いとなる詳細解説
- 目次
- 開く
-
閉じる
こんにちは、IELTS TRAINER PROスタッフ、ワーママのキャリーです。
いつもブログを見てくださり、心より感謝申し上げます!
春休みの過ごし方と子育ての悩み
学生の皆さまは春休みをいかがお過ごしでしょうか?気候も徐々に暖かくなり、外で活動するのにちょうど良い季節になってきましたね。
私事ですが、長女が4月から小学校に入学します。新しい環境への期待と不安が入り混じる時期ですね。入学準備として文房具や制服などの買い物も終わり、あとは本人の心の準備をサポートするばかりです。
この春休みの間に少しでも学習習慣を身につけさせたいと思い、ワークブックに取り組ませてみるものの、30分も続きません…。「もっと勉強しなさい」と言うべきか、それとも「小学校に入る前の最後の自由な時間だから思いっきり遊ばせるべきか」と日々悩んでいます。専門家によると、この年齢では遊びを通して学ぶことも多いそうですが、親としては「これで大丈夫なのだろうか」という不安がつきまといます。
同じ年頃のお子さんを持つ親御さんはどのように対応されているのでしょうか?もし良いアドバイスがあれば、ぜひ教えていただきたいです。今は思いっきり外で遊ぶことを楽しませることに振り切っていいのか、それともある程度の学習習慣づけをすべきか、バランスの取り方に悩む日々です。
現在完了形における重要な注意点
さて、今回は英語学習者がよく間違える文法ポイント、「現在完了形」における注意点について詳しく解説します!特に、過去の一点を示す副詞と現在完了形を一緒に使えないという重要なルールに焦点を当てていきます。
現在完了形の基本的な使い方
まず、現在完了形(have/has + 過去分詞)の基本的な用法を確認しておきましょう。
-
完了・結果:過去に起こった行為が完了し、現在にその結果が残っている
I have finished my homework. (宿題を終えた → 今は宿題から解放されている)
She has broken her leg. (足を骨折した → 今も足が不自由な状態) -
経験:過去のある時点から現在までの間に経験したこと
I have visited Paris twice. (パリを2回訪れた経験がある)
Have you ever eaten sushi? (寿司を食べたことがありますか?) -
継続:過去から現在まで継続している状態や行為
I have lived in Tokyo for five years. (5年間東京に住んでいる → 今も東京在住)
She has studied English since she was a child. (子供の頃から英語を勉強している → 今も勉強中) -
近接過去:現在に非常に近い過去に起こったこと(just, recently, lately などと使用)
I have just finished my lunch. (ちょうど昼食を終えたところ)
He has recently changed his job. (最近仕事を変えた)
過去の一点を示す副詞と現在完了形は共存できない
現在完了形の最も重要な注意点の一つが、過去の特定の時点を示す副詞と一緒に使えないということです。これは多くの英語学習者が陥りやすい誤りです。
問題:次の会話で、Bさんの応答として適切なのはどちらでしょうか?
-
Aさん: When did you arrive here?(あなたはいつ到着しましたか?)
-
Bさん: I ( ) just now.
①have arrived
②arrived
正解と解説
正解は 2. I arrived just now. (ちょうど今着いたところだよ)
「just now(ちょうど今)」は過去の一点、特定の時点を表す副詞です。現在完了形は、過去で起こった出来事と現在との関連性を表しますが、過去の特定の時点を指定することはできません。そのため、過去の一点を示す「just now」と現在完了形「have arrived」を同時に使うことはできないのです。
過去の一点を示す副詞の例
以下は、現在完了形と一緒に使うことができない、過去の特定の時点を示す副詞や時間表現の例です。
- yesterday(昨日)
- last week/month/year(先週/先月/去年)
- three days ago(3日前)
- in 2020(2020年に)
- at 5 o’clock(5時に)
- just now(ちょうど今)
- this morning(今朝)- 現在時刻が午後の場合
- then(そのとき)
- when(いつ)
誤った例:
- ❌ I have visited Paris last summer.
- ❌ She has graduated from university three years ago.
- ❌ They have moved to London in 2019.
正しい例:
- ✓ I visited Paris last summer.
- ✓ She graduated from university three years ago.
- ✓ They moved to London in 2019.
現在完了形と共に使える時間表現
一方で、以下のような時間表現は現在完了形と一緒に使うことができます。
-
期間を表す表現
・for three years(3年間)
・since 2020(2020年から)
・so far(今のところ)
・up to now(今まで)
・recently(最近)
・lately(最近) -
不特定の過去を表す表現
・just(ちょうど)- 注意: just now ではない
・already(すでに)
・yet(まだ〜していない、もう〜した)
・ever(今までに)
・never(一度も〜ない)
・before(以前に)
正しい例:
- ✓ I have lived in Tokyo for ten years.
- ✓ She has studied French since she was a child.
- ✓ Have you ever been to Australia?
- ✓ I have just finished my work.
- ✓ They haven’t arrived yet.
「just」と「just now」の違い
「just」と「just now」は混同しやすいので、特に注意が必要です。
-
just:「ちょうど」「たった今」という意味で、現在完了形と一緒に使うことができます。
I have just arrived.(たった今到着したところです) -
just now:「ちょうど今」「少し前」という意味で、過去の特定の時点を指すため、過去形と一緒に使います。
I arrived just now.(ちょうど今到着したところです)
日本語に訳すと同じになることがある点に注意
混乱の原因として、日本語に訳すと「I have just arrived.」も「I arrived just now.」も「ちょうど今着いたところです」という同じような意味になることが挙げられます。しかし、英語では文法的に大きな違いがあるため、注意が必要です。
応用問題で理解を深めよう
以下の問題を解いて、理解度をチェックしてみましょう。各文の( )内に適切な動詞形を入れてください。
- I (see) her yesterday at the library.
- They (live) in this house since 2015.
- We (not finish) our project yet.
- When (you / arrive) in Japan?
- She (already / complete) her assignment.
- I (meet) my best friend three days ago.
- How long (you / know) each other?
- The director (just / announce) a new policy.
- I (not visit) that museum when I was in Paris last year.
- (you / ever / try) skydiving before?
解答:
- saw – 過去の特定の時点(yesterday)を示すため過去形
- have lived – 過去から現在までの期間(since 2015)を示すため現在完了形
- haven’t finished – 「yet」は現在完了形と一緒に使う
- did you arrive – 「When」は過去の時点を尋ねているため過去形
- has already completed – 「already」は現在完了形と一緒に使う
- met – 過去の特定の時点(three days ago)を示すため過去形
- have you known – 「How long」は期間を尋ねているため現在完了形
- has just announced – 「just」は現在完了形と一緒に使う
- didn’t visit – 過去の特定の時点(last year)を示すため過去形
- Have you ever tried – 「ever」は不特定の過去の経験を尋ねる際に現在完了形と使う
現在完了形と過去形の使い分けのコツ
現在完了形と過去形の使い分けに迷った場合は、以下のポイントを確認してみてください。
-
時間を特定するかどうか
・特定の時間を言及する場合 → 過去形
・時間を特定せず、結果や経験を強調する場合 → 現在完了形 -
現在との関連性
・現在の状況に関連がある場合 → 現在完了形
・単に過去の出来事を述べる場合 → 過去形 -
会話の焦点
・「いつ?」に焦点があたる場合 → 過去形
・「何が起きたか?」や「経験したか?」に焦点があたる場合 → 現在完了形
IELTS試験における現在完了形の重要性
IELTS試験、特にWritingとSpeakingセクションでは、現在完了形の適切な使用が評価の対象となります。時制の正確性は文法評価の重要な要素ですので、今回解説した内容をしっかり理解しておきましょう。
IELTSスピーキングでの使用例:
- 経験について述べる:
“I have visited many countries in Europe, but I haven’t been to Africa yet.”
(ヨーロッパの多くの国を訪れましたが、アフリカにはまだ行ったことがありません。) - 最近の出来事について述べる:
“I have recently changed my study habits, which has improved my test scores.”
(最近勉強の習慣を変えたことで、テストの点数が上がりました。) - 継続している状況について述べる:
“I have been preparing for the IELTS test for six months.”
(IELTSテストに6ヶ月間準備してきました。)
IELTSライティングでの使用例:
Task 1のレポートでは、グラフやチャートの傾向を説明する際に使用できます。
“The consumption of fast food has increased significantly since 2000.”
(ファストフードの消費量は2000年以降大幅に増加しています。)
Task 2のエッセイでは、現代社会の傾向や変化を述べる際に使用できます。
“Technology has revolutionized the way people communicate in the past decade.”
(テクノロジーは過去10年間で人々のコミュニケーション方法に革命をもたらしました。)
まとめ
現在完了形は英語の時制の中でも特に混乱しやすいものの一つですが、基本的なルールを理解すれば使いこなすことができます。特に重要なのは、過去の一点を示す副詞と現在完了形は一緒に使えないということです。
「I have arrived just now.」のような文が文法的に間違いである理由は、「just now」が過去の特定の時点を示す副詞であり、現在完了形の「have arrived」とは共存できないからです。このような場合は、「I arrived just now.」と過去形を使用するのが正しいのです。
英語の時制の使い分けは、日本語話者にとって特に難しい項目ですが、多くの例文に触れ、実際に使用する機会を増やすことで、次第に自然と身についていきます。
IELTS TRAINER PROで実力をつけよう!
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!
現在完了形を用いる場合は過去の一点を示す副詞と一緒には使えないという重要なルールについて理解を深めていただけたでしょうか?
このブログが皆様のIELTS学習の助けになっていましたら幸いです。正確な時制の使い分けは、IELTS試験のスコアアップに直結する重要なポイントです。
最後にIELTS TRAINER PROについてご紹介いたします!
IELTS TRAINER PROは、
- フィリピン人講師とのオンラインマンツーマンレッスン
- 平日の日本時間午前9時から午後23時まで受講OK
- 月1回本番さながらのIELTS模擬試験の受験できる
- IELTS対策を週3回/1日50分から受講できます
- 毎レッスンの最初の5分間で単語テストを実施
今回のような文法ポイントも、経験豊富な講師が分かりやすく解説し、実践的な練習を通じて定着させていきます。英語の基礎固めから実践的なIELTS対策まで、一人ひとりの目標に合わせたカリキュラムをご用意しています。
皆さまの無料体験レッスンのお申込みをお待ちしております!