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IELTSの運営団体IDPの特徴は?ほかの運営団体との違いも解説

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IELTS™(以下、IELTS)とは、リスニング・リーディング・ライティング・スピーキングの英語4技能を測定できるイギリス発祥の英語試験です。主に英語圏の国への留学・就労・移住を目的に、世界中の方が受験しています。

またIELTSは、国際教育サービス分野において世界的リーダーとされている「IDP Education」を含む3団体によって共同運営・共同所有されています。そして、日本ではこれらの団体が認可したテストセンターが複数あり、その運営団体でIELTS試験を受けられるようになっています。

そこで今回は、日本におけるIELTSの運営団体5つについて、概要・特徴・IDPとの違いを挙げながら紹介します。IELTS運営団体を選ぶ際のポイントや、IDPでの試験申し込みの流れも解説するため、ぜひ最後までご覧ください。

1.IELTSの運営団体は大きく分けて5つ!特徴とIDPとの違い

IELTSの運営主体は、IDP EducationとCambridge Assessment English(ケンブリッジ大学英語検定機構)、さらにBritish Council(ブリティッシュ・カウンシル)の3つですが、実際に日本でIELTSを運営している団体(試験実施団体)は以下の5つです。

  • IDP Education
  • 日本英語検定協会(英検)
  • British Council
  • JSAF
  • バークレーハウス

いずれの運営団体でも試験内容は共通しているものの、テスト会場や受験料などは試験を受ける運営団体によって違いがあることを覚えておきましょう。

ここからは、日本におけるIELTSの運営団体・試験実施団体5つの特徴をそれぞれ詳しく紹介します。

1-1.IDP Education

IDP Educationは、オーストラリアのメルボルンを拠点とした国際教育サービス分野の世界的リーダーです。1989年からはIELTSの共同オーナーとして、IELTSテストの実施・語学学校の運営・海外留学のサポートなど幅広く行っています。

また、2016年にはJSAFとパートナーシップを締結し、公式テストセンターによるIELTS試験の実施が日本国内で初めてスタートしました。

英検やBritish Councilでは受験の申込締切が試験5日前までとなっているのに対し、IDP EducationとJSAFは試験3日前となっています。加えて、IDP Educationを通してIELTS試験を受ける場合は受験者特典として「IELTS指導者による無料講座」を受講できます。

IELTS指導者による無料講座の詳細
  • 科目ごとの対策ポイントや受験のTipsを含む5時間30分の日本語コンテンツ(IELTS動画参考書)が90日間見放題
  • マッコーリー大学監修の英語コンテンツが無料(「1技能30日間」or「4技能4日間」を選択可能)
  • IELTS専用のライティング添削サービス「IELTSライティング・アシスト」が1回無料

IDP Educationは、上記の受験者特典のほか、受験者に寄り添ったホスピタリティも魅力です。フレンドリーな対応を心がけているほか、ブランケット・耳栓を用意するなどして、受験者が落ち着いてテストに集中できるよう細かな気配りを徹底しています。

「音にこだわるIDP」をスローガンに、直営センターではノイズキャンセリング機能が備わったヘッドフォンを備えており、実際のペーパーテストでもこのヘッドフォンが使用できるようになっています。

申込締切 試験3日前まで
受験会場 東京2会場・大阪2会場・京都1会場
受験料 ペーパー版・コンピューター版:27,500円
受験者特典
  • 5時間30分のIELTS対策動画90日間見放題
  • マッコーリー大学監修のオンライントレーニングコース
  • IELTSライティング・アシスト1回無料

1-2.日本英語検定協会(英検)

日本英語検定協会(英検)は、日本では「英検」として親しまれる実用英語技能検定をはじめとした多様な英語試験を提供する団体です。British CouncilとともにIELTSを共同運営しており、国内におけるIELTS受験者・IELTS試験会場が最も多いとされています。

日本英語検定協会を通してIELTS試験を受ける場合は、受験者特典として「IELTS 2回分の模試」と「100問の練習問題」を受けられるようになります。

また、ペーパー試験の申し込みに関しては、最初から最後まで日本語対応となっており、初めてIELTS試験を受ける英語初心者も迷わずスムーズに予約できるでしょう。

申込締切 試験5日前まで
受験会場 東京2会場・大阪1会場・名古屋1会場
受験料 ペーパー版・コンピューター版:25,380円
受験者特典
  • IELTS 2回分の模試
  • 100問の練習問題

1-3.British Council

British Councilは、英語教育や国際文化交流を目的に、1934年にイギリスで設立された非営利団体です。日本では1953年から活動が開始されています。

通常のIELTS試験だけでなく、英国ビザ申請用IELTS(UKVI for IELTS)も実施する唯一の運営団体です。通常のIELTS試験は東京・大阪・名古屋の3か所に受験会場が設けられている一方で、UKVI for IELTSは東京・大阪の2か所のみとなります。

なお、ほかの運営団体と違ってペーパー受験とコンピューター受験とで受験料が異なる点にも注意が必要です。

申込締切 試験5日前まで
受験会場 東京2会場・大阪1会場・名古屋1会場
受験料 ペーパー版:25,380円
コンピューター版:28,500円
※2024年4月1日以降実施分より、東京・飯田橋のIELTSコンピューター版の受験料が「29,900円」に変更
受験者特典
  • 模擬テスト教材が含まれた「IELTS Ready Premium」への無料アクセス
  • 「Road to IELTS」のLast Minuteコース(テスト直前コース)無料受講

1-4.JSAF

JSAF(日本スタディ・アブロード・ファンデーション)は、英語教育の促進を目的に2000年に設立された財団法人です。2016年にIDP Educationとパートナーシップを締結したことによって、「日本初・IELTS公式初のオーストラリアIDP認定公式テストセンター運用」が開始されました。

JSAFでのIELTS試験は、受験者確認がパスポートチェックのみで済むほか、受験者数が他団体・会場と比べて少ない傾向にあります。確認時間に手間や時間を要することがないため、負担も少ないでしょう。

また、JSAFを通してIELTS試験を受ける場合は、「IELTSオンラインコースの無料受講」や「クイーンズランド大学のオンライン講座の受講」といった特典を受けられます。

申込締切
  • クレジットカード支払いの場合:試験3日前の23時59分まで
  • コンビニ支払いの場合:試験日6日前の23時59分まで

※Morning・Afternoonともに締切時間は同じ

受験会場 東京1会場・大阪1会場・京都1会場
受験料 ペーパー版・コンピューター版:27,500円
受験者特典
  • IELTSオンラインコースの無料受講
  • クイーンズランド大学のオンライン講座の受講

1-5.バークレーハウス

バークレーハウスは、1973年に東京・市ヶ谷で設立された老舗の語学学校です。日本では未だ数少ない「IELTS対策に力を入れている英会話スクール」としても知られています。British Councilとのパートナーシップのもと、東京・大阪・名古屋の3か所で公式テストセンターを実施・運営しています。

コンピューター版IELTS試験の受験料は、英検と並んでバークレーハウスも最安値です。豊富な受験者特典や手厚い留学サポートも、人気の理由と言えるでしょう。

なお、バークレーハウスのIELTSはコンピューター試験のみとなっています。IELTSペーパー版を受けたい方は、ほかの会場を選びましょう。

申込締切 試験4日前まで
受験会場 東京2会場・大阪1会場・名古屋1会場
受験料 コンピューター版:25,380円
受験者特典
  • 受験料最大1,000円オフ
  • ドリンク2本プレゼント
  • 留学エッセイのサンプルプレゼント
  • 個別学習サポート
  • 自習スペース利用可能(東京のみ)

2.IELTS運営団体を選ぶ際のポイント

日本には、IELTS試験を受けられる団体が東京・大阪の都市部を中心に数多く存在します。それぞれ受験料や会場数、会場の雰囲気、スピーキングの時間指定の可否などに違いがあるため「どの運営団体を選べばよいか分からない」という方も多いでしょう。

IELTS運営団体を選ぶ上で最も重視しておきたいポイントが、「受験者特典」です。前述の通り、運営団体は受験希望者のメリットになるような特典を数多く用意しています。

特典によっては、スコアアップにつながる添削やIELTS指導者からのアドバイスを無料で受けられます。試験対策や英語学習にこのようなサービスを利用する場合は、基本的に有料です。たとえ受験料がほかの運営団体よりも高くても、結果としてお得になるでしょう。

したがって、IELTS運営団体を選ぶ際は、各団体の特徴や違いはもちろん、特典内容もしっかり比較することが大切です。その上でなるべくコストを抑えたいなら、近くに試験会場があるかを確認しましょう。受験地が近ければ会場までの交通費を抑えられ、移動時間分、直前対策もできます。

3.IDPのIELTS試験申し込みの流れ

最後に、IDP Educationを通してIELTS試験を申し込む際の基本的な流れを簡潔に紹介します。

1 必要書類の準備
2 IDPホームページ内の「お申込み」にアクセス
3 試験日時の確定
4 ユーザー登録
5 受験者詳細情報の入力
6 職業と教育を選択
7 郵送先住所の入力
8 ユーザーネームとパスワードを設定
9 お知らせの受信設定
10 My Applicationの設定
11 試験結果送付先の選択
12 ブッキングサマリの確認
13 支払い手続き
14 予約情報の確認

出典:IELTS「IELTSのお申込み方法」

申し込みの際や試験当日は、必要書類としてパスポート原本に加えてパスポートの写真・署名が記載されたページのカラーコピーが必要となります。

運転免許証やマイナンバーカードなどパスポート以外の顔写真付き身分証明書は認められないため、パスポートをもっていない場合は速やかに発行しましょう。

なお、IDP Educationの申込締切はテスト日の3日前となっていますが、IELTS試験はどの団体でも定員に達した際は基本的に予約が締め切られます。土日祝日は特に埋まりやすいため、できる限り早い段階で予約しておくことが大切です。

まとめ

日本におけるIELTS運営団体には「IDP Education」「日本英語検定協会(英検)」「British Council」「JSAF」「バークレーハウス」の5つがあります。国内でIELTSテストを受ける場合は、いずれかの運営団体を選択することになります。

IELTSテストを実施する主体に変わりはないため、運営団体によって試験内容は変わりません。しかし、団体によって受験日・受験会場・受験料・受験生特典といった特徴がそれぞれ細かく異なる点を覚えておきましょう。

IELTS運営団体を選ぶ際は、各団体の特徴や違いだけでなく、その運営団体ならではの特典内容もしっかりと比較することが大切です。ここまでの内容を参考に、ぜひ自分に合ったIELTS運営団体を選んでみてはいかがでしょうか。

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