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付帯状況のwithについて – 英文法マスターシリーズ

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こんにちは、IELTS TRAINER PROスタッフで、ワーママのキャリーです。いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます!

私が学生だった頃、9月に入ると涼しい風が吹き始めたものですが、最近では9月下旬になってやっと涼しくなることが多いですね。気候変動の影響か、季節の移り変わりも少しずつ変化してきているように感じます。皆さんの地域ではいかがでしょうか?朝晩の気温差が大きくなる季節ですので、体調管理にはくれぐれもお気をつけください。秋の訪れが待ち遠しい季節となりました。

付帯状況を表す前置詞 "with" の重要性

今回は英語学習者にとって非常に役立つ文法項目である、前置詞 “with” を使った付帯状況の表現について詳しく解説していきます。この表現はIELTS試験のライティングやスピーキングで使いこなせると、より洗練された英語表現が可能になるポイントです。

付帯状況とは、主節の動作や状態が起こる際の状況や条件を表す表現で、英語では様々な方法で表現できますが、その中でも “with” を使った構文は特に便利で活用範囲が広いものです。

"with" を使った付帯状況表現の基本構造

基本的な形は次のとおりです:with + 名詞 + 状況を表す語句

この構文の基本的な意味は「…が~である状態で」となります。状況を表す語句としては、形容詞、前置詞句、分詞(現在分詞・過去分詞)などが使われますが、今回は特に分詞を用いた表現に焦点を当てていきます。

現在分詞と過去分詞の違いと使い分け

with + 名詞 + 現在分詞 (~ing)

この形は「(名詞)が~している」という能動的な動作や継続中の状態を表します。つまり、名詞が動作の主体となっている場合に使われます。

例文:

  • She came into the room with her eyes shining with excitement.
    (彼女は目を輝かせて部屋に入ってきました。)

  • He walked down the street with his dog running beside him.
    (彼は犬が横で走っている状態で通りを歩いていました。)

  • The teacher stood at the front with her hands gesturing enthusiastically.
    (先生は両手を熱心に動かしながら前に立っていました。)

with + 名詞 + 過去分詞 (p.p.)

この形は「(名詞)が~されている」という受動的な状態を表します。名詞が動作を受ける側である場合に使われます。

例文:

  • I can’t work with the window broken.
    (窓が壊れた状態では仕事ができません。)

  • She arrived with her homework completed.
    (彼女は宿題が完成した状態で到着しました。)

  • The package was delivered with all items wrapped separately.
    (パッケージは全てのアイテムが別々に包まれた状態で配達されました。)

現在分詞と過去分詞の選択基準

現在分詞と過去分詞のどちらを選ぶかは、名詞と動詞の関係によって決まります。

  1. 名詞が動作を行う主体の場合(能動関係)→ 現在分詞を使用
  2. 名詞が動作を受ける対象の場合(受動関係)→ 過去分詞を使用

この判断基準を理解することで、適切な形を選べるようになります。

典型的な "with + 名詞 + 分詞" の表現パターン

体の部位を表す表現

人の体の部位と共によく使われる表現があります。

現在分詞の例:

  • with one’s eyes shining (目を輝かせて)
  • with one’s heart beating fast (心臓が速く鼓動している状態で)
  • with one’s hands trembling (手が震えている状態で)

過去分詞の例:

  • with one’s eyes closed (目を閉じて)
  • with one’s arms folded (腕を組んで)
  • with one’s head bowed (頭を下げて)

持ち物や所有物に関する表現

現在分詞の例:

  • with her bag hanging from her shoulder (バッグが肩からぶら下がっている状態で)
  • with his phone ringing loudly (彼の電話が大きく鳴っている状態で)

過去分詞の例:

  • with her books arranged neatly (彼女の本がきちんと整理された状態で)
  • with his car parked outside (彼の車が外に駐車された状態で)

実践練習:適切な形を選ぼう

それでは、実際に問題を解いてみましょう!括弧内の動詞を、適切な形(現在分詞か過去分詞)に書き換えてください。

  1. She stood on the hill with her hair ( wave ) in the wind. 
  2. She stood on the hill with her eyes ( close ). 
  3. He sat there with his arms ( fold ).
  4. The children ran into the house with their shoes ( cover ) in mud.
  5. The professor entered the lecture hall with notes ( scatter ) all over his desk.
  6. I found my friend with tears ( stream ) down her face.

日本語訳も考えてみましょう!

解答と詳細解説

  1. She stood on the hill with her hair waving in the wind.
    訳: 彼女は髪を風になびかせながら丘の上に立っていた。
    解説: この文では「髪」が風の中で「なびく」という動作をしているため、能動関係です。髪が風になびいている様子を表現しているため、”waving” という現在分詞を使います。「髪」は自分自身でなびく動作をしていると考えられます。

  2. She stood on the hill with her eyes closed.
    訳: 彼女は目を閉じて丘の上に立っていた。
    解説: この文では「目」が「閉じられた」状態にあるため、受動関係です。目が閉じられた状態を表しているため、”closed” という過去分詞を使います。「目」は閉じるという動作を受けている対象です。

  3. He sat there with his arms folded.
    訳:彼は腕組みをして座っていた。
    解説:この文では「腕」が「組まれた」状態にあるため、受動関係です。腕が組まれている状態を示しているため、”folded” という過去分詞を使います。「腕」は折るという動作を受けている対象です。

  4. The children ran into the house with their shoes covered in mud.
    訳:子供たちは靴が泥で覆われた状態で家に走り込んだ。
    解説:この文では「靴」が「泥で覆われている」状態にあるため、受動関係です。靴が泥で覆われているという状態を表現するため、”covered” という過去分詞を使います。

  5. The professor entered the lecture hall with notes scattered all over his desk.
    訳:教授はメモが机の上に散らばった状態で講堂に入ってきた。
    解説:この文では「メモ」が「散らばっている」状態にあるため、受動関係です。メモが散らかされたという状態を表現するため、”scattered” という過去分詞を使います。

  6. I found my friend with tears streaming down her face.
    訳:私は涙を流している友人を見つけた。
    解説:この文では「涙」が「流れる」という動作をしているため、能動関係です。涙が顔を伝って流れているという継続的な動作を表現するため、”streaming” という現在分詞を使います。

付帯状況のwithの応用表現

形容詞を用いた "with + 名詞 + 形容詞" の表現

分詞だけでなく、形容詞も “with” 構文で使われることがあります。

  • He came to work with his face pale from lack of sleep.
    (彼は睡眠不足で顔が青白い状態で仕事に来ました。)

  • She walked into the party with her dress still wet from the rain.
    (彼女はドレスがまだ雨で濡れた状態でパーティーに入っていきました。)

前置詞句を用いた "with + 名詞 + 前置詞句" の表現

前置詞句も状況を表す語句として使えます。

  • He arrived with a book in his hand.
    (彼は手に本を持った状態で到着しました。)

  • She stood there with a smile on her face.
    (彼女は顔に笑みを浮かべてそこに立っていました。)

IELTS試験での活用法

この “with” を使った付帯状況の表現は、IELTS試験の各セクションで効果的に活用できます。

ライティングでの活用

ライティングタスク2では、あなたの意見や議論をより詳細に、正確に表現するために役立ちます。

  • Many students attend university with their future careers already decided.
    (多くの学生は将来のキャリアがすでに決まった状態で大学に通っています。)

  • People often make decisions with their emotions controlling their thoughts.
    (人々はしばしば感情が思考をコントロールしている状態で決断を下します。)

スピーキングでの活用

Part 2やPart 3での説明をより生き生きとさせるために役立ちます。

  • I remember arriving at the airport with my heart beating fast from excitement.
    (興奮で心臓が速く鼓動している状態で空港に到着したことを覚えています。)

  • The historical building stands with its structure preserved for over 200 years.
    (その歴史的建造物は200年以上保存された構造で立っています。)

よくある間違いとその対処法

間違い1:現在分詞と過去分詞の混同

最も多い間違いは、現在分詞と過去分詞の選択を間違えることです。

  • ❌ He sat at the desk with his computer turning off.
    ✓ He sat at the desk with his computer turned off.
    (彼はコンピュータの電源が切られた状態で机に座っていました。)

間違い2:自動詞と他動詞の混同

動詞の性質によっても選択が変わることがあります。

  • The plane landed with passengers sleeping (自動詞 – 乗客は自ら眠る)
  • The plane landed with passengers seated (他動詞 – 乗客は座らされている)

付帯状況のwithを使った実用的なフレーズ集

日常会話やビジネスシーンでよく使われるフレーズをご紹介します。

  • with one’s arms crossed (腕を組んで)
  • with one’s eyes wide open (目を大きく開いて)
  • with one’s mouth full (口がいっぱいの状態で)
  • with one’s hands tied (手が縛られた状態で、比喩的な意味も)
  • with one’s hair tied back (髪を後ろで結んで)
  • with the work completed ahead of schedule (仕事が予定より早く完了した状態で)
  • with all details taken care of (全ての詳細が処理された状態で)
  • with the issue still unresolved (問題がまだ未解決の状態で)

これらのフレーズを覚えておくと、英語での表現の幅が広がりますね!

IELTS TRAINER PROで実力をつけよう!

最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!
付帯状況のwithについて理解が深まりましたでしょうか?この文法項目は細かい点ですが、英語の表現力を豊かにし、IELTS試験でのスコアアップにつながる重要なポイントです。

このような文法の細かい点も、実際に使いこなせるようになることが大切です。私たちIELTS TRAINER PROでは、このような文法ポイントを実践的に学べるレッスンを提供しています。単に文法ルールを覚えるだけでなく、実際のIELTS試験の場面で活用できるスキルを身につけていただけます。

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