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比較表現(Comparison)の文 “as ~ as”の使い方と応用

ワーママ きゃりー

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こんにちは、IELTS TRAINER PROスタッフで、二児のワーママのキャリーです。
いつもブログをご覧いただき、誠にありがとうございます!

今回は英語学習において非常に重要な要素である比較(Comparison)の文、特に “as ~ as” 構文の理解を深めていきたいと思います。この表現は日常会話からアカデミックな文章まで幅広く使われていますので、しっかりとマスターしておきましょう!

"as ~ as" の基本構造と意味

“as ~ as” は「~と同じくらい…である」という意味の比較表現です。この構文は次のような基本構造になっています。

主語 + 動詞 + as + 形容詞/副詞 + as + 比較対象

この表現を使うことで、二つのものや人の特性や状態が同等であることを表現できます。では、具体的な例文を通して理解を深めていきましょう。

興味深い例文の分析

次の比較に関する4つの例文の意味を詳しく考えてみましょう。一見シンプルに見えるこれらの例文には、実は微妙なニュアンスの違いや文化的な背景が隠されています。

例文1: Ken is as wise as Socrates.
訳) ケンはソクラテスと同じくらい賢い

この文は比較の基本的な用法を示しています。ケンとソクラテス(古代ギリシャの哲学者として知られる非常に賢い人物)の知恵を同等に評価しており、純粋に賞賛の意味を持っています。ソクラテスは賢さの象徴として使われているため、これはケンに対する大きな賛辞です。

例文2: Ken is as wise as a monkey.
訳) ケンは猿と同程度だけ賢い=ケンは猿くらいの知恵しかない
書き換え: Ken is as foolish as a monkey.(ケンは猿と同じくらい愚かだ)

ポイント: この文には「wise」(賢い)という肯定的な形容詞が使われていますが、実際には皮肉や風刺を含んだ表現です。英語圏の文化では猿は決して知性の象徴ではなく、むしろ愚かさを表すことがあります。そのため、表面上は賞賛のようでいて、実際には批判や皮肉になっています。このような文化的背景を理解していないと、「ケンが賢い」と誤解してしまう可能性があるので注意が必要です。

実際の会話では、話し手のトーン、表情、文脈などから皮肉であることが伝わることが多いですが、書き言葉では誤解を招く可能性があります。

例文3: He told me much.
訳) 彼は私に多くのことを話してくれた。

これは単純に「たくさんの情報や話を共有した」という意味です。比較表現は使われていませんが、次の例文と対比するために重要です。

例文4: He told me just as much.
訳) 彼は私にそれだけ(その程度)のことしか話してくれなかった

この文の解釈は文脈によって大きく変わります。「just as much」という表現は、前後の状況によって「同じくらいたくさん」という意味にも「たったそれだけ」という制限的な意味にもなります。

文脈例
「May I hug you?」 he said.
「No, thank you.」 She told him just as much.


「ハグしてもいいですか?」と彼が言うと、
「だめよ、遠慮しておくわ」と彼女はそれだけしか言いませんでした。

ポイント: この文では「much」が使われていますが、前後の文脈から「たくさん」という意味ではなく、「これだけ」と限定された少量の言葉を指していることがわかります。「just as much」は「それだけ」「その程度だけ」という意味で使われており、会話の簡潔さや、それ以上何も言わなかったことを強調しています。

別の文脈では:
「John shared a lot of information with me.」
「He told me just as much.」

この場合は「ジョンが私に多くの情報を共有してくれた」「彼(別の人)も同じくらいたくさん話してくれた」という意味になります。

"as ~ as" を使った印象的な表現

この構文を使った美しい表現や名言を見てみましょう。これらを覚えておくと、スピーキングやライティングの表現力が豊かになります。

例文1:
If we could spread love as quickly as we spread hate and negativity, what a wonderful world this would be.

訳)
愛を広めるスピードが、憎しみやネガティブな感情を広げるスピードと同じくらい速かったら、どんなに素晴らしい世界になるだろう。

解説:
「as quickly as we spread hate and negativity」
= 私たちが憎しみやネガティブな感情を広げるのと同じくらい素早く
この例文では、「素早く(quickly)」という点で「愛を広げること」と「憎しみを広げること」を比較しています。現実世界では残念ながら否定的な感情や情報の方が素早く広がりがちですが、もし肯定的なものも同じくらい早く広がれば、という仮定の話をしています。

例文2:
A friend is as a looking-glass, and ought to show us our faults as faithfully as our virtues.

訳)
友人は鏡のようなもので、私たちの美点を映し出すのと同じくらい誠実に欠点も見せてくれるべきである。

解説:
「as faithfully as our virtues」
= 私たちの美点(を映し出す)のと同じくらい誠実に
この名言は、真の友情についての深い洞察を含んでいます。本当の友人は私たちの良い面だけでなく、改善すべき点も同じくらい正直に指摘してくれるべきだという意味です。

例文3:
The pen is as mighty as the sword.

訳)
ペンは剣と同じくらい強力である。

解説:
この有名な諺は、物理的な力(剣)と知的な力(ペン=言葉や文章)を比較し、言論の力が実際の武力と同等、あるいはそれ以上に影響力があることを示しています。

"as ~ as" の様々なバリエーション

この構文には、以下のようなバリエーションがあります。

  1. 否定形: not as ~ as(~ほど~ではない)
    例: She is not as tall as her brother.
    訳: 彼女は兄ほど背が高くない。
  2. 倍数表現: twice/three times as ~ as(~の2倍/3倍~)
    例: This book is twice as expensive as that one.
    訳: この本はあの本の2倍高い。
  3. 半分の表現: half as ~ as(~の半分だけ~)
    例: The small car uses half as much fuel as the large one.
    訳: 小型車は大型車の半分の燃料しか使わない。
  4. 慣用表現
    例: as good as gold(とても行儀がよい)
    例: as right as rain(完全に健康である、まったく正しい)
    例: as fit as a fiddle(とても健康である)

IELTS試験での活用法

IELTSのライティングやスピーキングでこの表現を上手に使うことで、あなたの英語力の高さをアピールできます。特に以下のようなケースで活用できます。

ライティングTask 1(グラフ描写)での使用例

  • “The number of international students in 2020 was twice as high as in 2010.”
  • “The production of renewable energy in Country A is not as efficient as in Country B.”

ライティングTask 2(エッセイ)での使用例

  • “Some people believe that online education is as effective as traditional classroom learning.”
  • “Environmental problems are becoming twice as serious as they were a decade ago.”

スピーキングでの使用例

  • “My hometown is not as crowded as the capital city, but it’s just as beautiful in its own way.”
  • “Learning a musical instrument requires as much dedication as mastering a foreign language.”

練習問題

以下の文を”as ~ as”構文を使って書き換えてみましょう。

  1. Tokyo is very expensive. New York is very expensive too.
  2. This smartphone is expensive. That smartphone costs twice the price.
  3. John speaks English well. Mary doesn’t speak English as well.
  4. The test was difficult. I expected it to be difficult.

解答例:

  1. Tokyo is as expensive as New York.
  2. This smartphone is half as expensive as that one.
  3. Mary doesn’t speak English as well as John.
  4. The test was as difficult as I expected.

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最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!

“as ~ as”の使い方について理解が深まりましたでしょうか?

このブログが皆様のIELTS学習の助けになっていましたら大変嬉しく思います。比較表現は、特にアカデミックな文脈や日常会話で頻繁に使われる重要な文法項目ですので、しっかりとマスターしておきましょう。

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