英語で伝える完全否定と部分否定 ~I understood none of his speech.~
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こんにちは、IELTS TRAINER PROスタッフで、ワーママのキャリーです。
いつもブログをご覧いただき、誠にありがとうございます!
今回は英文における「完全否定」と「部分否定」について、具体的な例文を通して詳しく解説していきたいと思います。この使い分けは、英語コミュニケーションにおいて非常に重要な要素であり、ニュアンスを正確に伝えるために欠かせないスキルです。
まずは例文で考えてみましょう
次の5つの例文の括弧に入る適切な単語は何でしょうか?それぞれのニュアンスの違いを意識しながら考えてみてください。
- I understood ( ___ ) of his speech.
訳:私は彼のスピーチを完全に理解した - I understood ( ___ ) of his speech.
訳:私は彼のスピーチを一部は理解した=全体的に理解できなかった - I understood ( ___ ) of his speech.
訳:全く理解しなかった - ( ___ ) of his parents is alive.
訳:彼の両親はどちらも生きていない - His parents are not ( ___ ) alive.
訳:彼の両親はどちらかが生きていない=どちらかはすでに他界している
詳しい解説
完全肯定:「すべて理解した」
I understood all of his speech.
「all」を用いることで、スピーチの内容を100%理解したことを表現します。これは肯定文での「完全」を示す典型的な表現方法です。
「all」は /ɔːl/(オール)と発音し、文中では強調されることが多いです。ビジネスシーンや学術的な場面では、「I completely understood」「I fully comprehended」などのバリエーションも使われます。
部分否定:「一部だけ理解した」
I understood some of his speech.
「some」を使うことで、スピーチの一部分だけを理解したことを表します。つまり、全てを理解したわけではない、という部分否定になります。
これは別の言い方をすれば「I didn’t understand all of his speech.」(彼のスピーチを全て理解したわけではない)とも表現できます。どちらも同じ意味ですが、ニュアンスが少し異なります。「some」を使った表現の方が肯定的な印象を与えます。
「some」は /sʌm/(サム)と発音します。文脈によっては、「a bit of」「parts of」などの表現も使われます。
完全否定:「全く理解しなかった」
I understood none of his speech.
「none」を使うことで、スピーチを全く理解できなかったことを表現します。これは否定の度合いが最も強い表現です。
「none」の発音記号は /nʌn/ で、「ナン」と発音します。日本語の「ノン」とは少し異なるので、注意しましょう!アクセントは「ン」の部分に置かれます。
完全否定の別の表現としては「I understood nothing of his speech.」や「I didn’t understand any of his speech.」なども使われます。状況によって使い分けるとよいでしょう。
完全否定:「どちらも生きていない」
Neither of his parents is alive.
「neither」は二つのうち「どちらも〜ない」という意味で使われます。この場合、両親二人とも生きていないことを表現しています。
文法的に注意すべき点として、「neither of + 複数名詞」の後には単数形の動詞(この場合は「is」)を使います。これは「neither」が本質的に「not either(どちらでもない)」を意味し、二つの対象を個別に否定するためです。
「neither」は /ˈnaɪðər/ または /ˈniːðər/ と発音されます。
部分否定:「どちらも生きていないわけではない」=「どちらかが生きている」
His parents are not both alive.
「not both」という表現は、「両方ではない」という意味になります。つまり、両親のうち少なくとも一人は他界していることを意味しています。
この表現は特に微妙な状況を伝える際に役立ちます。直接的に「彼の父親は亡くなった」と言うのではなく、より婉曲的な表現方法として使えます。
否定表現のさらなる例
完全否定と部分否定をさらに理解するため、いくつか追加の例文をご紹介します。
完全否定の例:
- I have no interest in politics.(政治にはまったく興味がない)
- She speaks neither French nor Spanish.(彼女はフランス語もスペイン語も話さない)
- None of the students passed the exam.(学生は誰も試験に合格しなかった)
部分否定の例:
- I don’t like all types of music.(全ての種類の音楽が好きというわけではない)
- Not every student attended the lecture.(全ての学生が講義に出席したわけではない)
- She doesn’t always arrive on time.(彼女は常に時間通りに到着するわけではない)
IELTS試験での応用
IELTSのSpeakingやWritingセクションでは、このような否定表現を適切に使い分けることで、より正確かつ豊かな表現が可能になります。
例えば、Speaking Part 3での意見を述べる場面、
- 「完全に同意しない」場合: “I don’t entirely agree with that statement.”
- 「部分的に同意する」場合: “I agree with some aspects of that view, but not all.”
またWritingのTask 2では、
- “Not all technological developments have positive effects on society.”(すべての技術発展が社会にポジティブな影響をもたらすわけではない)
- “None of these solutions addresses the root cause of the problem.”(これらの解決策はどれも問題の根本原因に対応していない)
日常会話での活用法
これらの表現は日常会話でもよく使われます。
-
完全肯定
“I ate all of my dinner.”(夕食を全部食べた)
“Everyone in my family loves swimming.”(家族全員が水泳を愛している) -
部分否定
“I don’t like all kinds of vegetables.”(すべての種類の野菜が好きというわけではない)
“Some of the information was useful.”(情報の一部は役立った) -
完全否定
“None of my friends came to the party.”(友達は誰もパーティーに来なかった)
“I have never been to Europe.”(ヨーロッパには一度も行ったことがない)
まとめ
英語で否定を使う際には、完全否定と部分否定を使い分けることで、英語の表現がより豊かになります。この違いを意識して、SpeakingやWritingで適切に活用していきましょう!
- 完全肯定:all, every, everyone, everything
- 部分否定:some, not all, not every
- 完全否定:none, neither, no one, nothing
これらの表現を使いこなすことで、あなたの英語はさらに自然で正確なものになるでしょう。
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最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!
英文における完全否定と部分否定について少しでも理解を深めていただけましたでしょうか?
このブログが皆様のIELTS学習の助けになっていましたら幸いです。日々の学習に取り入れて、実践的なスキルとして身につけていただければと思います。
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