IELTS Speaking頻出トピック『インターネット』に関するサンプル問題やアンサーを紹介！

みなさん、こんにちは！IELTS TRAINER PROのかなこです！春の陽気が心地よく感じられる季節になりました。新しいことにチャレンジしたくなるこの時期、英語学習を再スタートしたり、目標に向かって一歩踏み出したりする方も多いのではないでしょうか。特に「今年こそIELTSに挑戦したい！」という方にとっては、今がまさに絶好のタイミングです！

私自身、IELTSのスピーキングにはかなり悩まされた経験があります…。何をどれくらい話せばいいのか分からない、評価のポイントが曖昧に感じる、そして何より「英語での会話そのものが不安」という方も多いですよね。この記事では、そんな方に向けて「IELTS Speakingテスト」の基本から、具体的な質問例や回答例、さらに役立つ語彙やイディオムまで、できるだけ丁寧に解説していきます。

今回のテーマは『インターネット』。私たちの日常に欠かせないこの話題は、IELTSでも頻出のテーマのひとつです。この記事が、あなたのスピーキング対策に少しでも役立てばうれしいです。コーヒー片手に、ぜひゆっくり読んでみてくださいね。

IELTSのSpeakingテストは、受験者の英語でのコミュニケーション力を評価するための口頭試験です。試験は1対1のインタビュー形式で行われ、全体で11〜14分ほどの時間がかかります。試験官は受験者と直接対話を行い、事前に用意された質問をもとにスピーキング能力を評価します。試験は全部で3つのパートに分かれており、それぞれのパートで異なる形式・目的の質問が出されます。

Part 1：Introduction and Interview（4〜5分）
Part 1では、まず名前や住んでいる場所、仕事や勉強などに関する簡単な質問がされます。その後、日常生活に関する話題へと進みます。例えば「あなたの趣味は何ですか？」「最近見た映画について教えてください」「あなたの国ではインターネットはよく使われていますか？」など、比較的答えやすい内容が多いのが特徴です。

このパートではリラックスした雰囲気の中で、自然な会話力や簡単な表現力が見られます。難しい単語を使う必要はなく、自分の意見をわかりやすく伝えることが大切です。

Part 2：Long Turn（3〜4分）
Part 2では、受験者が1〜2分間、あるトピックについて一人で話す形式になります。試験官から「ある話題と、それに関連するポイント」が書かれたタスクカードが渡され、話す前に1分間の準備時間が与えられます。

たとえば、「インターネットを使って調べたことについて話してください」といった具体的なテーマが出されることがあります。このパートでは、自分の経験や考えをある程度の長さで論理的に話す力が求められます。

Part 3：Discussion（4〜5分）
Part 3は、Part 2のテーマに関連したより抽象的で深い内容について、試験官とディスカッションを行うパートです。たとえば「インターネットの影響についてどう思いますか？」や「人々の情報の受け取り方はどのように変わりましたか？」といった質問がされることがあります。

このパートでは、論理的な意見展開や、例を挙げながら自分の意見をサポートする力が問われます。また、試験官の質問に対して即座に反応し、自然に対話を続ける力も重要です。

IELTSのスピーキングテストは、単に英語を話す力を見るだけではありません。評価は以下の4つの観点で行われ、それぞれがバランスよく採点されることで、最終的なスコアが決まります。

1. Fluency and Coherence（流暢さと一貫性）

2. Lexical Resource（語彙力）

    

3. Grammatical Range and Accuracy（文法の幅と正確さ）

    

4. Pronunciation（発音）

これらはすべて0.5刻みで1.0〜9.0のスコアが付けられ、その平均がスピーキング全体のバンドスコアとなります。ここでは、多くの日本人受験者が目標とする5.0、6.0、7.0のスコアに着目して、それぞれの評価基準とレベル感を解説します。

まず、バンドスコア5.0は、日常的な話題についてある程度意思疎通ができるものの、多くの制限が見られるレベルです。話す内容はシンプルで、流暢さに欠けることが多く、頻繁に言い直しや沈黙が生じます。語彙に関しては基本的な単語に頼っており、同じ表現を繰り返す傾向があります。文法面では、簡単な文は作れるものの、複雑な構文になるとミスが目立ち、意味が曖昧になることもあります。また、発音については、母語の影響が強く、聞き手が理解するのに努力を要する場合があります。

次に、バンドスコア6.0になると、全体として意思疎通が可能なレベルになります。話の流れは比較的自然で、ある程度の一貫性を持って話すことができますが、内容にまとまりが欠けたり、ためらいが生じることもあります。語彙に関しては、一般的な話題であれば適切な単語を使いこなすことができますが、少し抽象的なテーマになると語彙が不足してしまう場面もあります。文法では、複雑な構文を時々使用できるものの、時制の間違いや冠詞の使い方の誤りなどが頻繁に見られます。発音は全体的に理解可能ですが、細かな音の違いやイントネーションの変化が不十分なこともあり、リスナーにとって聞き取りづらい部分が残ります。

そして、バンドスコア7.0は、流暢さ・語彙力・文法力・発音のすべてにおいて「十分な能力」があると評価されるレベルです。話すスピードは自然でスムーズ、内容も論理的に整理されており、聞き手にとって理解しやすい構成になっています。語彙は幅広く、適切な言葉選びや言い換えができるほか、抽象的な表現や口語的な言い回しも使いこなせます。文法面では、幅広い構文を正確に使いこなすことができ、間違いがあったとしても、意味に支障をきたさない程度にとどまります。発音についても、ナチュラルでリズムやイントネーションにバリエーションがあり、母語のアクセントが残っていても、理解に問題はほとんどありません。

このように、IELTSのスピーキングでは、英語を「話せるかどうか」だけでなく、「どれくらい自然に、効果的に伝えられるか」が重視されます。高スコアを目指すためには、単語や文法の知識だけではなく、自分の考えを論理的に構成して話す力、そして発音や話し方の工夫も必要です。次のセクションでは、実際の試験形式に沿って「インターネット」というトピックを例に、各パートでどのように答えるかを見ていきましょう！

IELTS SpeakingのPart 1は、いわば“ウォームアップ”のようなセクションです。試験官との会話形式で進み、話題は「仕事」や「趣味」「住んでいる場所」など、比較的日常的なものが中心になります。今回のテーマ「インターネット」も、現代社会においては誰もが関わる身近な話題のひとつ。難しい専門知識は不要ですが、自分の考えを簡潔に、かつ自然な英語で表現することが大切です。

特に日本人受験者は、「完璧に文法を使いこなさなければ」「難しい単語を使わなければ」と考えがちですが、Part 1では流暢さと一貫性が評価のカギになります。つまり、多少の文法ミスがあっても、自分の考えを止まらずに話せることの方が高く評価されるのです。この記事では、インターネットに関するPart 1のよくある質問と、それに対するサンプルアンサーをご紹介します。

Q1: How often do you use the Internet?
（どのくらいの頻度でインターネットを使いますか？）
I use the Internet every day, probably for several hours. I rely on it for work, studying, and entertainment. It has become an essential part of my daily routine.

Q2: What do you usually do on the Internet?
（普段インターネットで何をしますか？）
I mostly use the Internet to browse social media, watch videos, and do research for my studies. Sometimes, I also shop online or read the news to stay updated with current events.

Q3: Do you think you use the Internet too much?
（あなたはインターネットを使いすぎていると思いますか？）
Yes, sometimes I feel like I spend too much time online, especially on social media. I try to limit my screen time, but it’s hard because the Internet is so convenient and addictive.

Q4: How has the Internet changed the way we communicate?
（インターネットは私たちのコミュニケーションの方法をどのように変えましたか？）
The Internet has completely transformed communication. Now, we can instantly connect with people anywhere in the world through messaging apps, video calls, and social media. It has made staying in touch much easier and faster.

Q5: Do you think the Internet is a good or bad thing?
（インターネットは良いものだと思いますか？それとも悪いものだと思いますか？）
I think the Internet is both good and bad. It provides access to a lot of useful information and helps people stay connected. However, it also has downsides, such as privacy concerns and the risk of addiction. It’s important to use it wisely.

Part 1では、1つの質問に対して2〜3文で答えるのが理想的です。「Yes/No」だけではなく、理由を加えたり、具体例を一つ足すことで、自然に答えのボリュームが出せます。例えば「Do you use the internet every day?」と聞かれたら、「Yes, I do.」で終わらせるのではなく、「Yes, I use it every day to check the news and communicate with my friends.」のように広げて答えるとGoodです。

また、自分の生活や日常に即した内容を使うことで、話しやすさも増します。インターネットというテーマは、SNSや動画、リモートワークなど、例にしやすいトピックが豊富なので、自分の体験を交えて答える練習をしておくと安心です！

IELTS SpeakingのPart 2では、試験官から提示されたトピックについて1〜2分間スピーチを行います。カードに書かれた指示に沿って、自分の経験や考えをまとめて話す力が求められます。今回のテーマは「インターネット」。現代の生活に欠かせない存在だからこそ、実体験や日常に結びつけやすく、内容が膨らませやすい話題です。

このパートは、「スムーズに話し続けること」が最も大切なポイントです。沈黙してしまうと流暢さが大きく下がってしまうため、多少文法的なミスがあっても、話が続いている方が高評価につながります。また、トピックカードには「何について」「どこで」「誰と」「なぜ」など複数の項目が書かれていることが多いため、それぞれの質問に答える意識で話を構成すると、自然と1分以上話せるようになります。

Part 2の準備時間は1分だけです。この短い時間で話の流れを組み立てるためには、シンプルな構成が鍵。まずは「導入 → 詳細な説明 → 自分の意見や感想」のような基本的なストーリーを頭に思い描いておきましょう。

また、話す内容に困ったら、「いつ・どこで・誰と・何をした・なぜ印象に残っているか」の5点セットを思い出すと話を組み立てやすくなります。インターネットにまつわる話題は、YouTubeの視聴体験やSNSとの関わり、リモートでの授業など、身近なものばかり。自分の生活に結びつけて、リラックスして話すことが成功のカギです。

IELTS SpeakingのPart 3では、Part 2のトピックに関連したより抽象的で深い内容の質問が出されます。Part 1や2と比べて、社会的な視点や意見の裏付けを求められることが多く、少し難しく感じる人も多いかもしれません。今回のテーマである「インターネット」に関しても、「インターネットが教育に与える影響」や「プライバシーの問題」「高齢者とテクノロジーの関わり」など、より広い視野での質問が想定されます。

ここで重要なのは、「正しい答え」を探すことではなく、自分の意見を論理的に伝えること。答えに正解・不正解はありません。むしろ、自分の立場を明確にし、理由や例を使って筋道立てて話せるかどうかが評価されます。難しい単語を無理に使う必要はなく、日常的な語彙でも十分にスコアは伸ばせます。論理的に、そして自然な流れで意見を述べられるよう、しっかり準備しておきましょう。

How has the internet changed the way people communicate?
（インターネットは人々のコミュニケーション方法をどのように変えましたか?）
The internet has made communication much faster and easier. People now use emails, social media, and video calls instead of traditional letters or phone calls. For example, apps like WhatsApp allow instant messaging, making long-distance communication effortless. However, online interactions sometimes lack personal warmth and can lead to misunderstandings. While the internet has improved efficiency, I believe face-to-face communication is still important for building strong relationships.

Do you think the internet is influencing young people more than older people? Why?
（インターネットは高齢者よりも若者に影響を与えていると思いますか? なぜですか?）
Yes, young people are more influenced by the internet because they use it daily for social media, entertainment, and learning. Many rely on platforms like Instagram for news and trends, shaping their opinions and behaviors. Older people use the internet too, but they tend to rely more on traditional media. However, as technology advances, more older adults are also becoming dependent on the internet for convenience and communication.

What are the disadvantages of relying too much on the internet?
（インターネットに頼りすぎるとどんなデメリットがあるのでしょうか？）
Over-reliance on the internet can cause problems like reduced face-to-face communication, misinformation, and privacy risks. Many people spend too much time on social media, leading to isolation. Also, fake news spreads easily, making it hard to find reliable information. Cybersecurity threats, such as hacking, are also concerns. While the internet is useful, balancing online and offline activities is essential for a healthy lifestyle.

How do you think the internet will develop in the future?
（今後インターネットはどのように発展していくと思いますか?）
The internet will become faster and more advanced with AI, 5G, and virtual reality. AI will improve online services, while 5G will provide better access worldwide. Virtual and augmented reality may change how we shop, learn, and socialize. However, cybersecurity and privacy concerns will also grow. While these innovations will make life more convenient, it’s important to use technology responsibly.

Part 3では、「意見＋理由＋例（または結果）」の3ステップで答えると論理的に伝わります。例えば、「Do you think the internet has changed the way people learn?」と聞かれた場合、「Yes, it has.（意見）」→「Because people can now access information quickly and easily.（理由）」→「For example, many students use online videos to study difficult subjects.（例）」のような流れが理想です。

話す前に軽く意見を整理してから口に出すと、スムーズに論理が展開できます。また、「That’s an interesting question.」や「Let me think for a moment.」のような時間稼ぎフレーズも使いながら、落ち着いて答えることが大切です。難しすぎる表現は不要です。自分の英語で、誠実に答える姿勢が評価されます。

IELTS Speakingでスコアを伸ばすためには、伝えたい内容を正確に表現できる語彙力が欠かせません。特に、Part 2やPart 3のように詳しく説明したり意見を述べたりする場面では、少しだけレベルの高い単語や自然なイディオムを使えると、内容に説得力が増します。もちろん、難解な表現を無理に詰め込む必要はありません。しかし、自分の話したいことにぴったり合う単語やフレーズを知っていれば、言いたいことがスムーズに言えるようになり、自信にもつながります。このパートでは、「インターネット」に関するテーマで役立つ語彙やイディオムを紹介していきます。ぜひスピーキング練習に取り入れてみてくださいね。

Internet: インターネット
Online: オンライン
Website: ウェブサイト
Social media: ソーシャルメディア
Search engine: 検索エンジン
E-commerce: 電子商取引
Digital literacy: デジタルリテラシー
Cybersecurity: サイバーセキュリティ
Algorithm: アルゴリズム
Cloud storage: クラウドストレージ
Convenient: 便利
Efficient: 効率的
Informative: 有益な
Addictive: 中毒性がある
Distracting: 気を散らす
Privacy: プライバシー
Misinformation: 誤情報
Browse: 閲覧する
Download: ダウンロードする
Upload: アップロードする
Stream: ストリーミング再生する
Connect: 接続する
Access: アクセスする
Interact: 交流する
Communicate: コミュニケーションをとる
Share: 共有する

At your fingertips（必要な情報やツールがすぐに利用できる状態）
With the internet, information is right at your fingertips.

Break the internet（インターネット上で非常に話題になること）
That celebrity’s post almost broke the internet.

Go viral（インターネット上で急速に広まること）
The funny video went viral within a few hours.

Plugged in（インターネットやテクノロジーに常に接続している状態）
Teenagers today are always plugged in.

Surf the web（インターネットを閲覧すること）
I like to surf the web in my free time.

In this day and age（現代では、今の時代では）
In this day and age, digital literacy is essential.

On the same page（同じ情報を共有している、共通認識を持っている）
We need to be on the same page about how we use social media.

今回の記事では、IELTS Speakingの「インターネット」というテーマに関する質問例とその回答方法について、Part 1、Part 2、Part 3それぞれのセクションに分けて詳しく解説しました。また、実際に使える英単語やイディオムについても触れ、試験でスムーズに自分の意見を伝えるためのポイントを整理しました。

IELTS Speakingは、ただ英語が得意であることを示す試験ではなく、試験官と効果的にコミュニケーションを取れるかどうかを評価される場です。そのため、流暢さや自然さが非常に重要です。特にPart 1では、短い時間で自分の意見を簡潔に伝える力、Part 2では話を構成する力、そしてPart 3では、深い内容を論理的に説明する力が求められます。試験において、これらのスキルを高めるためには、事前に質問形式や答え方を練習し、自分の意見をしっかり述べる準備をしておくことが重要です。

さらに、語彙力を増やしておくことも大切です。IELTS Speakingでは、日常的な語彙をうまく活用できれば、試験官との会話もスムーズに進みます。今回紹介した単語やイディオムを覚えておくことで、話の幅が広がり、より印象的な答えができるようになります。無理に難しい言葉を使う必要はありませんが、自分の言いたいことにぴったり合う語彙を選ぶことで、より説得力のある回答が可能になります。

IELTS Speakingの成功には、事前の準備と練習が鍵です。実際の試験で緊張せず、自信を持って答えられるように、日常的に英語を使う機会を増やし、練習を積み重ねていきましょう。自分の意見をしっかり伝えられるようになれば、試験本番でも自信を持って臨むことができ、理想的なスコアを目指せるはずです。一緒にIELTS学習を頑張っていきましょう！