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カナダへ留学・移住希望の方必見!IELTSとCELPIPを徹底比較

IELTS対策について

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カナダ留学を希望される方の多くが、「IELTS」のほかに「CELPIP」という英語試験を聞いたことがあるのではないでしょうか?

日本国内では「IELTS」の方が有名なのですが、実際カナダでは「CELPIP」の知名度もかなりあります。

そこで今回は、「IELTS」と「CELPIP」のメリットやデメリット、各試験の特徴について徹底解説していきたいと思います。

1.はじめに:なぜIELTSとCELPIPが重要なのか

はじめになぜIELTSとCELPIPがカナダ留学・移住の際に重要なのかお話ししたいと思います。

カナダへ永住権を申請する際、条件として「英語力」の証明が必要となっています。
この申請時に英語力の証明として使えるのが「IELTS」と「CELPIP」のスコアです。
しかしながら、両試験とも試験のスコアをそのまま使用できるのではなく、試験のスコアを「CLB(Canadian Language Benchmark)」というカナダ独自の指標に換算して、ポイント化する必要があります。

【CELPIP General】

CLB Level Listening Reading Writing Speaking
10 10 10 10 10
9 9 9 9 9
8 8 8 8 8
7 7 7 7 7
6 6 6 6 6
5 5 5 5 5

引用元:CICS Immigration

【IELTS General】

CLB Level Listening Reading Writing Speaking
10 8.5 8.0 7.5 7.5
9 8.0 7.0 7.0 7.0
8 7.5 6.5 6.5 6.5
7 6.0 6.0 6.0 6.0
6 5.5 5.0 5.5 5.5
5 4.5 4.0 5.0 5.0

引用元:IDP Education「IELTS vs CLB Benchmarks

必要なCLBスコアは人によって異なりますが、職歴によっても左右されますのでしっかりと指標を確認したうえで英語学習をしていきましょう。

ただし、注意点としてIELTSはアカデミックモジュールとジェネラルトレーニングモジュールの2つがあるため、カナダへの留学・永住権申請の際にも使用することが可能です。
しかしながら、CELPIPの場合、永住権申請時のみにしかスコアを使用することができないため、留学や進学を希望している方はIELTSのスコアを取得しましょう。

2.各試験の特徴

IELTS(International English Language Testing System)とCELPIP(Canadian English Language Proficiency Index Program)は、どちらもカナダへの移住、留学、就労を目指す際に英語能力を証明するために広く認められている試験です。
これらの試験に共通しているのは、英語の総合的なスキルを評価する点です。
Listening、Reading、Writing、Speakingの4技能全てが試験の対象となり、受験者の英語コミュニケーション能力が多角的に測られます。

カナダの永住権申請や、カレッジ・大学への出願、専門職の登録など、多くの場面でこれらの試験のスコア提出が求められます。
そのため、カナダへの渡航を考えている方々にとって、これらの試験は避けて通れない重要なステップとなります。

2-1.IELTSとは

IELTS(International English Language Testing System)は、海外留学、就労、移住を希望する人々の英語力を測定するための国際的な英語試験です。
世界140カ国、11,000以上の機関で認定されており、年間300万人が受験しています。
特に、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカなど英語圏の国々での留学や移住、就職の際に英語力の証明として広く利用されています。
最近では、日本の大学入試でも活用が進んでいます。

IELTSには以下2つのモジュールがあります。

  • アカデミック・モジュール:英語圏の大学や大学院への留学・進学を目的とする方向けのモジュール
  • ジェネラル・トレーニング・モジュール:英語圏での就職や移住を希望する人がビザ申請の際に英語力を証明するために使用され、日常生活での英語力を測るモジュール

試験内容はListening、Reading、Writing、Speakingの4技能で構成され、英検のように合否で評価されるのではなく各技能の「バンドスコア」(1~9の0.5刻み)と、その平均である「オーバーオールスコア」で英語力が判断されます。

IELTSの受験方式は、ペーパー版とコンピューター版があり、コンピューター版は試験日程が多く、結果が早く出る傾向があります。
Speaking試験はコンピューター版でもペーパー版でも対面またはZoomで面接官と1対1で行われます。

IELTS受験では、有効期限内のパスポートの原本が必要ですので試験当日忘れないようにしましょう。

IELTS試験についてより詳細を知りたい方は、以下のブログも読んでみてください。

IELTSとは?試験の特徴やTOEFLとの違いなど基本情報を解説

2-2.CELPIPとは

CELPIP(Canadian English Language Proficiency Index Program)は、カナダのブリティッシュコロンビア大学(UBC)が設立した「Paragon Testing Enterprises」によって運営されている、カナダに特化した英語能力試験です。
カナダへの移民申請、市民権申請、就労、またはカナダでの学習を目指す際に、英語力の証明としてカナダ移民局(IRCC)によって公的に認められています。

CELPIPは以下のような特徴を持っています。

  • カナダ英語に特化:Listeningセクションではカナダ国内の地域アクセントのみが使用されており、カナダでの日常生活やビジネス環境に即した英語力を測定します。
  • 完全コンピューターベース:Listening、Reading、Writing、Speakingの全4技能がコンピューター形式で行われます。ListeningとReadingは選択式、Writingはタイピング、Speakingはマイクへの録音形式です。
  • 日常・ビジネスに即したトピック:試験内容は、カナダにおける一般生活やビジネスに関連するトピックが多く出題されます。
  • スコア評価:スコアはCLB(Canadian Language Benchmark)と同様に各セクションごとに12段階で評価され、最高点は12、最低点は3です。

CELPIPには「CELPIP General Test」と「CELPIP General LS Test」の2種類があります。試験時間は合計で約3時間です。受験は各テストセンターで週に複数回実施されており、再受験は5日以上空ければ可能です。
結果は受験日から4~5日でオンラインで確認できます。

ここまで各試験を具体的に紹介してきましたが、いかがでしたか?
以下の表に各試験の違いを簡潔にまとめましたので、見てみてください。

  IELTS (General) CELPIP-General
実施方法 紙またはコンピュータ コンピュータのみ
試験時間 約2時間45分 約3時間
スピーキング 面接官との対面形式 コンピュータに録音
リスニング 英語の多様なアクセント カナダ英語中心
スコア形式 0.5刻みのバンドスコア 1~12の整数スコア
結果通知 約3~5営業日 8日以内

3.どちらが受験しやすい?各試験のメリット・デメリット

IELTSとCELPIPは、どちらもカナダへの移住や留学に必要な英語試験ですが、その受験形式や内容にはそれぞれ特徴があり、どちらが「受験しやすい」と感じるかは個人の英語力や慣れに大きく左右されます。

一般的に、IELTSは世界中で広く実施されており、試験対策の教材も豊富にあります。
特にSpeakingが対面式の面接であるため、人とのコミュニケーションに慣れている方や、コンピューターでのスピーキングに抵抗がある方にとっては受験しやすいと感じるかもしれません。
また、イギリス英語とアメリカ英語の両方が用いられるため、幅広い英語のアクセントに対応できる必要があります。

一方、CELPIPはカナダに特化した試験であり、Listeningセクションでカナダ英語のみが使用される点が特徴です。
これにより、カナダ英語に慣れている方や、今後カナダでの生活を考えている方にとっては有利に働く可能性があります。
また、試験の全セクションがコンピューターベースで行われるため、タイピングやコンピューターでの操作に慣れている方にとってはスムーズに受験できるでしょう。
しかし、試験対策の教材がIELTSに比べて少ないという点がデメリットとなることもあります。

どちらの試験が自身にとって受験しやすいかを判断するためには、ご自身の英語学習の背景、コンピューター操作への習熟度、そして将来的なカナダでの生活や学習における英語の使用環境などを考慮することが重要です。

次に各試験のメリット・デメリットについて詳しく見ていきましょう。

3-1.IELTSのメリット・デメリット

IELTSは世界中で広く認められている英語能力試験であり、その国際的な普及度と試験形式には多くのメリットがあります。一方で、特定の側面においてはデメリットも存在します。

【IELTSのメリット】

  1. 世界的な認知度と汎用性:IELTSは140ヶ国、11,000以上の機関で採用されており、英語圏の主要国(イギリス、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなど)での留学、移住、就職の際に広く活用できます。これは、CELPIPが主にカナダ国内での使用に特化している点と比べ、IELTSの最大の強みと言えます。
  2. 対面式のSpeakingテスト:Speakingテストは試験官との1対1の対面形式で行われます(コンピューター版でもZoom面接の場合あり)。これにより、受験者は表情やジェスチャーを含めた自然なコミュニケーションが可能となり、コンピューター相手では難しい細かなニュアンスも伝えやすくなります。人との会話に慣れている方や、コンピューターでの録音形式に苦手意識がある方には、この形式が大きなメリットとなります。
  3. 豊富な試験対策教材と情報:長年の歴史と世界的な普及から、IELTSに関する公式教材、市販の参考書、オンラインリソース、専門学校などが非常に豊富に存在します。これにより、受験者は自身の学習スタイルやレベルに合わせた対策を立てやすく、情報収集も容易です。CELPIPと比較して、圧倒的に多くの学習資料が利用可能です。
  4. イギリス英語とアメリカ英語の双方に対応:Listeningセクションでは、イギリス英語とアメリカ英語の両方のアクセントが登場します。これは、多様な英語話者とのコミュニケーションを想定した実践的な英語力を測定する上で有効であり、幅広い英語に触れる機会となります。
  5. 総合的な英語力評価:Listening、Reading、Writing、Speakingの4技能をバランス良く評価するため、総合的な英語力の向上に繋がります。各技能のバンドスコアとオーバーオールスコアによって、自身の強みと弱みを明確に把握できます。
  6. 信頼性の高い試験運営:ケンブリッジ大学英語検定機構、ブリティッシュ・カウンシル、IDP:IELTS Australiaという信頼性の高い国際機関が共同で開発・運営しており、試験の公平性と信頼性が確保されています。

【IELTSのデメリット】

  1. 受験料が高め:他の英語試験と比較して、受験料が比較的高めに設定されていることがあります。複数回受験を検討する場合、費用負担が大きくなる可能性があります。
  2. イギリス英語への慣れが必要な場合がある:イギリス英語のアクセントや表現に慣れていない場合、Listeningセクションで戸惑う可能性があります。
  3. Speakingテストの緊張感:試験官との対面形式は、人によっては大きな緊張を伴い、本来のパフォーマンスを発揮しにくいと感じる場合があります。
  4. 結果が出るまでに時間がかかる場合がある:ペーパー版の場合、結果が出るまでに比較的時間がかかることがあります(コンピューター版は比較的早い)。緊急でスコアが必要な場合には注意が必要です。

3-2.CELPIPのメリット・デメリット

CELPIPは、カナダでの生活や学業に特化した英語能力試験であり、特にカナダへの永住や市民権取得を目指す方にとって多くの利点があります。IELTSと比較した際の強みも多く存在します。

【CELPIPのメリット】

  1. カナダに特化した試験内容:CELPIPは「カナダの、カナダによる、カナダでの英語力を測る」というコンセプトのもと開発されています。Listeningセクションではカナダ英語のアクセントのみが使用され、試験のトピックもカナダでの日常生活やビジネスシーンを想定した内容が中心です。これにより、カナダでの実際の生活に必要な英語力を効率的に測定でき、カナダへの適応をスムーズにする助けとなります。これは、IELTSがより国際的で多様なアクセントやトピックを扱う点と比べ、CELPIPの大きな差別化要因であり、カナダ志向の受験者にとって最大のメリットです。
  2. 完全コンピューターベースでの実施:試験の全セクション(Listening、Reading、Writing、Speaking)がコンピューターを使用して行われます。タイピングに慣れている方や、手書きのWritingに自信がない方、対面でのSpeakingに緊張を感じる方にとっては、この形式が非常に有利に働きます。特にSpeakingはマイクに録音する形式のため、IELTSのような試験官との対面によるプレッシャーが少なく、落ち着いて回答できる可能性があります。
  3. 結果が早く出る:試験結果は通常、受験日から4~5営業日と比較的早くオンラインで確認できます。これは、IELTSのペーパー版と比較して、急いでスコアが必要な場合に大きなメリットとなります。
  4. アクセントの統一性による聞き取りやすさ:Listeningセクションでカナダ英語のみが使用されるため、イギリス英語など他のアクセントに不慣れな日本人にとっては、比較的聞き取りやすいと感じる傾向があります。これにより、Listeningセクションで高得点を狙いやすくなる可能性があります。
  5. CLBスコアとの連動:CELPIPのスコアは、カナダ移民局が定める英語能力の基準であるCLB (Canadian Language Benchmark) に直接対応しています。これにより、カナダでの永住権や市民権申請に必要な英語レベルを明確に把握しやすくなります。
  6. 効率的な試験時間:試験全体の時間がIELTSと比較して若干短く設定されており、約3時間で全セクションを完了できます。

【CELPIPのデメリット】

  1. 限られた認知度と汎用性:CELPIPは主にカナダ国内での英語力証明として利用されており、IELTSほど世界的に広く認知されているわけではありません。カナダ以外の国での留学や就職を考えている場合、IELTSのスコアの方が有利なケースが多いです。
  2. 試験対策教材の少なさ:IELTSに比べて、CELPIPの公式教材や市販の参考書、オンラインリソースが少ない傾向にあります。これにより、独学での対策がやや難しいと感じるかもしれません。
  3. コンピューター操作への習熟が必要:全セクションがコンピューターベースで行われるため、タイピングスピードや基本的なコンピューター操作に慣れていないと、試験中に戸惑う可能性があります。特にSpeakingでマイクに録音する形式は、慣れていないと戸惑うかもしれません。
  4. 試験会場の限定性:試験会場がカナダを中心に限られているため、日本国内での受験機会がIELTSと比較して少ない可能性があります。

これらのメリット・デメリットを考慮し、自身の学習目標や受験目的、そして英語力の特性に合わせて、最適な試験を選択することが重要です。

4.どちらの試験を選ぶべき?目的別におすすめします!

IELTSとCELPIPはどちらもカナダでの英語力証明に有効ですが、その特性を理解し、ご自身の目的や状況に合った試験を選ぶことが重要です。ここでは、目的別にどちらの試験がおすすめかを解説します。

グローバルな選択肢を求めるならIELTS

IELTSは、カナダだけでなく、イギリス、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドなど、世界中の140ヶ国以上の教育機関、企業、政府機関で認められている国際的な英語試験です。

 

【取得目的】

海外留学(特に大学・大学院)、海外での就職、多国籍企業への転職、世界各国の永住権申請など、カナダ以外の国も視野に入れている場合。

【こんな人におすすめ】

  • カナダ以外の国への留学や移住の可能性も考えている方:IELTSのスコアは、世界中で幅広く通用するため、将来の選択肢を広げたい方に適しています。
  • 多様な英語アクセントに慣れておきたい方:IELTSのリスニングはイギリス英語、アメリカ英語など複数のアクセントが登場するため、幅広い英語に対応できる力を身につけたい方に有利です。
  • 人とのコミュニケーションに自信がある方:Speakingテストが試験官との対面形式(またはZoom面接)であるため、会話のキャッチボールや非言語的なコミュニケーションで自身の英語力を最大限に発揮したい方におすすめです。
  • 豊富な学習教材を活用したい方:IELTSは歴史が長く、公式教材や市販の参考書、オンラインリソースが非常に豊富に揃っているため、多様な学習方法で対策を進めたい方に適しています。

カナダでの目標に特化するならCELPIP

CELPIPは、カナダ移民局(IRCC)によって公式に認定されており、特にカナダでの永住権申請や市民権取得に特化した英語試験です。

【取得目的】

カナダへの永住権申請、カナダの市民権取得、カナダ国内での就職・専門職登録、カナダ国内の教育機関への進学など、カナダでの目標が明確な場合。

【こんな人におすすめ】

  • カナダへの永住や市民権取得が最も重要な目的の方:CELPIPはカナダ移民局に直接認められているため、スコアの確実性が高く、手続きがスムーズに進む可能性が高いです。
  • カナダ英語に慣れておきたい方:Listeningセクションでカナダ英語のみが使用されるため、カナダでの日常生活や職場でのコミュニケーションに直結する英語力を効率的に習得したい方に有利です。
  • コンピューターでの操作に抵抗がない方:全ての試験セクションがコンピューターベースで行われるため、タイピングスピードに自信がある方や、マイクへの録音形式のSpeakingに抵抗がない方に適しています。
  • 短期間で試験結果を知りたい方:CELPIPは比較的早く試験結果が通知されるため、急いでスコアが必要な場合に便利です。

最終的には、ご自身のカナダでの具体的な目標、英語学習の経験、コンピューター操作への習熟度、そして将来的なキャリアプランなどを総合的に考慮して、最適な試験を選択することが成功への鍵となります。

5.試験対策の違いと勉強法のポイント

IELTSとCELPIPは、それぞれ異なる試験形式と出題傾向を持つため、効果的な対策法も異なります。ここでは、各試験の対策方法と勉強のポイント、参考書事情について解説します。

IELTSの試験対策と勉強法のポイント

IELTSは、世界中で広く受験されているため、非常に豊富な学習リソースと対策情報が利用可能です。

【各技能の対策方法】

  • Listening:多様なアクセント(イギリス英語、アメリカ英語、オーストラリア英語など)に対応できるよう、様々な国の英語を聞き慣れることが重要です。公式問題集や過去問を繰り返し解き、聞き取れなかった部分をスクリプトで確認するディクテーションも有効です。
  • Reading:アカデミックモジュールとジェネラル・トレーニングモジュールで文章の性質が異なります。アカデミックは学術的な文章、ジェネラルは日常的・仕事関連の文章が出題されます。速読力と、文章全体の要旨を捉える力、そして詳細な情報を探し出すスキミング・スキャニングのテクニックを磨くことが鍵です。
  • Writing:アカデミックではグラフ分析やデータ描写、エッセイ、ジェネラルでは手紙やエッセイが課されます。設問の意図を正確に理解し、論理的な構成で明確に伝える練習が必要です。語彙力と文法力はもちろん、パラフレーズ(言い換え)のスキルも重要になります。
  • Speaking:試験官との1対1の対面(またはZoom)形式です。日常の話題から専門的な内容まで、幅広いテーマについて意見を述べる練習をします。流暢さ、語彙、文法、発音の全てが評価対象となるため、模擬面接を重ね、フィードバックを得ることが非常に有効です。

【参考書と教材】

  • 公式の過去問題集が最も重要です。本番形式に慣れるために繰り返し解きましょう。
  • 各出版社から、セクションごとの対策本や単語帳が多数出版されています。自分の弱点に合わせて選択できます。
  • オンライン学習プラットフォームやIELTS対策に特化した語学学校も多く、プロの指導を受けることも可能です。

CELPIPの試験対策と勉強法のポイント

CELPIPはカナダ英語に特化し、完全コンピューターベースという特徴があるため、それに合わせた対策が必要です。

【各技能の対策方法】

  • Listening:カナダ英語のアクセントに慣れることが最優先です。カナダのニュース、ラジオ、ポッドキャストなどを積極的に聞き、日常会話からビジネスシーンまで、様々なシチュエーションでのカナダ英語に触れる量を増やしましょう。
  • Reading:日常生活や職場で遭遇するような、実践的な英文が多く出題されます。IELTSのアカデミックリーディングのような複雑な学術論文は少ない傾向にあります。時間配分を意識し、選択式の設問形式に慣れることが重要です。
  • Writing:コンピューターでのタイピングが必須です。日常的なメールの作成や、意見を述べるエッセイなどが出題されます。誤字脱字なく、論理的に構成された文章を素早くタイピングする練習が不可欠です。PCのメモ帳機能などを使って、タイピング速度と正確性を高める練習をしましょう。
  • Speaking:マイクに録音する形式です。与えられたシチュエーションに対して、瞬時に考えをまとめ、明確に話す練習が求められます。自分の声を録音して聞き返し、発音や流暢さ、内容の構成などを客観的に評価することが重要です。IELTSと異なり、対話相手がいないため、独り言の練習も効果的です。

【参考書と教材】

  • CELPIPはIELTSに比べて市販の参考書が少ないのが現状です。そのため、CELPIP公式ウェブサイト (celpip.ca) で提供されている公式練習問題、模擬試験、オンラインコース、無料のウェビナーなどを最大限に活用することが最も重要です。
  • YouTubeなどでもCELPIP対策の動画コンテンツが増えてきており、これらを参考にすることも有効です。
  • カナダ現地の語学学校やオンラインでCELPIP対策コースを提供しているところもあるため、集中的に学習したい場合は検討する価値があります。

どちらの試験を選ぶにしても、自身の現在の英語力と目標スコアのギャップを認識し、計画的に学習を進めることが成功の鍵となります。特に、試験形式に慣れるための模擬試験の実施は、本番でのパフォーマンスを向上させる上で不可欠です。

6.まとめ:IELTSとCELPIP、あなたに最適な英語試験は?

カナダへの移住や留学を目指す上で、英語力証明は避けて通れないプロセスです。IELTSとCELPIPは、いずれもその目的のために広く認められている英語試験ですが、それぞれ異なる特徴を持っています。

共通点として、どちらの試験もListening、Reading、Writing、Speakingの4技能を総合的に評価し、カナダの永住権申請やカレッジ・大学への出願など、様々な場面でスコア提出が求められます。

IELTSは、世界140カ国以上で認知されている国際的な試験です。そのメリットは、世界的な汎用性の高さ、試験官との対面形式のSpeakingテスト、そして豊富な試験対策教材です。多様な英語アクセントに対応する必要があるため、幅広い英語力を身につけたい方に適しています。一方、デメリットとしては、受験料が比較的高めであることや、イギリス英語への慣れが必要な場合がある点が挙げられます。

対してCELPIPは、カナダ移民局が認定するカナダに特化した試験です。最大のメリットは、Listeningがカナダ英語のみであること、試験全体が完全コンピューターベースであること、そして試験結果が比較的早く出る点です。カナダでの生活に即した内容が多いため、カナダでの目標が明確な方にとっては非常に効率的です。しかし、デメリットとしては、IELTSほどの世界的な認知度がないことや、試験対策教材が少ない点が挙げられます。

どちらの試験を選ぶべきかは、あなたの目的によって異なります。

  • グローバルな選択肢を求めるならIELTS:カナダ以外の国への留学や移住も視野に入れている方、対面でのSpeakingに自信がある方、豊富な学習リソースを活用したい方におすすめです。
  • カナダでの目標に特化するならCELPIP:カナダへの永住権取得や市民権申請が主な目的の方、カナダ英語に慣れておきたい方、コンピューターでの操作に抵抗がない方に適しています。

試験対策においても、それぞれの特性を理解することが重要です。IELTSは多様なアクセントやアカデミックな内容に対応するため、幅広い学習と実践が求められます。一方、CELPIPはカナダ英語とコンピューター操作への習熟が鍵となり、公式教材の徹底活用が不可欠です。

最終的には、ご自身の英語学習の背景、コンピューター操作への習熟度、そしてカナダでの具体的な目標を考慮し、最適な試験を選択することが、目標達成への第一歩となるでしょう。

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