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IELTSの受験料は?|運営団体ごと及びその他の英語試験の受験料と比較

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英語能力を測る国際的な試験として広く認知されているIELTS(International English Language Testing System)。
留学、海外移住、あるいは国内でのキャリアアップを目指す多くの方にとって、そのスコアは重要な意味を持ちます。
しかし、受験を決める際に気になるのが「受験料」ではないでしょうか。

本記事では、IELTSの受験料について、運営団体ごとの詳細な料金体系を解説します。
さらに、TOEFLやTOEICなど、IELTS以外の主要な英語試験の受験料とも比較することで、ご自身の目的に合った試験選びの一助となる情報を提供します。
費用対効果も考慮しながら、最適な英語試験を選択するための参考にしていただければ幸いです。

1.はじめに:英語試験の「費用」って意外と見落としがち?

留学や海外就職、あるいは国内でのスキルアップのために、英語力証明試験の受験を検討している方は多いでしょう。
しかし、その学習計画を立てる際、「試験の費用」については意外と見落としがちではないでしょうか。
IELTSやTOEFL iBTといった国際的な試験から、国内で広く普及している英検やTOEICまで、多岐にわたる英語力証明試験は、その受験料が決して安価ではありません。

特に、目標スコアの達成に向けて複数回受験する可能性を考慮すると、その費用は無視できない金額になることがあります。
そのため、受験を検討する際は、単に各試験の内容だけでなく、「費用対効果」や「リテイクの可能性」も十分に考慮することが重要です。
この記事では、各英語試験の受験料を比較し、皆さんの賢い選択の一助となる情報を提供します。

2.IELTSとは?簡単なおさらい

IELTS(International English Language Testing System:アイエルツ)は、海外留学、進学、就労、移住を目的とする人々の英語力を測るための、世界的に認められた英語能力判定試験です。
年間300万人以上が受験し、140ヶ国、11,000以上の機関に英語力の証明として採用されており、特にイギリス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドなどの英語圏の国々で広く利用されています。近年では、日本の大学入試においても活用が進んでいます。

この試験は、IDP:IELTS Australia、Cambridge Assessment English、British Councilの3つの国際機関が共同で開発・運営しており、日本では公益財団法人 日本英語検定協会も運営協力を行っています。

IELTSには、大きく分けて以下の2つのモジュールがあります。

  • アカデミック・モジュール:英語圏の大学や大学院への留学、専門職としての登録などを目指す方向けに、より学術的な英語運用能力を測定します。
  • ジェネラル・トレーニング・モジュール:英語圏での就職や移住、企業研修などを目的とする方向けに、日常生活や社会生活で必要とされる実践的な英語運用能力を測定します。

試験は「リスニング」「リーディング」「ライティング」「スピーキング」の4技能で構成されており、特にスピーキングは試験官との1対1の面接形式で行われるのが特徴です。
合否ではなく、各技能が1.0から9.0までの「バンドスコア」で評価され、その総合的な平均が「オーバーオール・バンドスコア」として算出されます。

IELTS試験についてさらに詳しく知りたい方は以下の記事を読んでみてください。

IELTSとは?試験の特徴やTOEFLとの違いなど基本情報を解説

3.IELTSの受験料「運営団体ごとの比較」

IELTSの受験料は、試験形式(ペーパー版、コンピューター版)だけでなく、日本国内でIELTSを運営する団体によって異なります。
このセクションは、ご自身の目的に合った最適な選択をする上で最も重要な部分となるため、各運営団体の料金体系とその特徴を詳しく見ていきましょう。

日本国内の主要IELTS運営団体と受験料比較

日本でIELTSを提供している主な運営団体は以下の5つです。
受験料は時期や会場によって変動する可能性があるため、常に最新情報は各公式サイトで確認することをお勧めしますが、ここでは現在の一般的な料金と特典を比較します。

運営団体 試験形式 受験料(税込) 特徴・特典の例
日本英語検定協会 (英検) ペーパー版 25,380円 「Cambridge IELTS 14 Academic」日本語解説動画、Road to IELTS (模試2回分、練習問題100問) など。最も安価な選択肢の一つ。
コンピューター版 25,380円
British Council コンピューター版 28,500円 『Road to IELTS』のLast Minuteコース無料受講(9本のビデオ、100のトレーニング、4技能の練習問題2つ)。
IDP Education ペーパー版 27,500円 IELTS解説動画(5時間分90日間見放題)、マッコーリー大学監修IELTSオンラインコース(1スキル30日間または全スキル4日間無料)、ライティング添削サービス『IELTS ライティング・アシスト』1回無料など。
コンピューター版 27,500円
JSAF ペーパー版 27,500円 SMSでの結果通知、IELTS Advantage(特別イベント招待)、オンライン学習Gymglish、クイーンズランド大学IELTSオンライン講座、Writing Assist、マッコーリー大学監修IELTSオンラインコースなど。
コンピューター版 27,500円
バークレーハウス コンピューター版 27,500円 受験料割引(最大3,000円OFF)、お水プレゼント、IELTS学習動画、留学エッセイサンプル、自習室利用、個別学習サポートなど。
最も安価な選択肢の一つ。

【重要】受験料に関する注意点

  • 変動の可能性:上記の受験料は執筆時点(2025年7月)のものであり、為替レートの変動や運営団体の都合により変更される可能性があります。必ず各運営団体の公式サイトで最新の情報を確認してください。
  • 追加費用:受験料以外にも、テストセンターまでの交通費や、成績証明書の再発行、スコアの追加送付などに追加費用が発生する場合があります。
  • 特典の活用:試験内容自体はどの運営団体を選んでも同じですが、各団体が提供する無料学習コンテンツやサポートは、学習の効率を高め、結果的に費用対効果を高めることにつながります。受験料の安さだけでなく、これらの特典も総合的に考慮して選択しましょう。

このように、IELTSの受験料は運営団体によって数千円の差が生じることがあります。
特にコンピューター版においてはその傾向が顕著です。
ご自身の受験スタイル(ペーパーかコンピューターか)、そして提供される特典の内容を比較検討し、最適な選択をすることが、賢いIELTS受験への第一歩となります。

IELTS TRAINER PROは、IDP Educationのリファラルパートナーとして認められています。
是非以下のリンクIDP EducationのIELTS本試験にお申し込みくださいませ。

IDP Education:IELTSお申し込みフォーム

※東京及び大阪テストセンターのコンピューター版試験のみ上記フォームからお申し込み可能です。

IDP EducationとそのほかのIELTS運営団体を比較した記事もありますので、さらに詳細を知りたい方は是非以下のリンクから読んでみてください。

IELTSの運営団体IDPの特徴は?ほかの運営団体との違いも解説

4.IELTSとその他英語試験との受験料比較

英語能力を証明する試験は数多く存在し、それぞれが異なる目的や内容、そして受験料を持っています。
ここでは、IELTSと主要な英語試験であるTOEIC、 TOEFL、英検、GTEC、 VERSANT、 CELPIP、PTE Academicの受験料を比較し、それぞれの試験内容にも簡単に触れていきます。

1.IELTS

  • 受験料:25,380円~29,400円
  • 試験内容:海外移住や就職を目指す方に推奨される試験です。リーディング、ライティング、リスニング、スピーキングの4技能を評価します。

2.TOEIC (TOEIC Listening & Reading Test)

  • 受験料:7,810円(税込)
  • 試験内容:主にビジネスシーンにおける英語でのコミュニケーション能力を測るテストです。リスニングとリーディングの2つのセクションから成り、合計2時間の試験です。合否ではなくスコアで評価され、990点満点です。

3.TOEFL (TOEFL iBT)

  • 受験料:US$195(約29,000円、2025年7月時点のレートに基づく)
  • 試験内容:主に海外の大学・大学院への留学を目指す方に推奨される試験です。アカデミックな環境における英語の読み、聞き、話し、書く能力を総合的に評価します。

4.英検 (実用英語技能検定)

  • 受験料:級によって異なり、4,100円(5級)から12,500円(1級)まで幅があります(税込)。団体申込割引もあります。
  • 試験内容:小学生から社会人まで幅広い層が受験する、国内で非常に認知度の高い試験です。5級から1級まで細かくグレードが分かれており、読解、リスニング、ライティング、そして3級以上では面接形式によるスピーキング能力も評価されます。

5.VERSANT

  • 受験料:VERSANT English Speaking and Listening Test: 6,600円(税込)。その他、Writing Testやセット価格のテストもあります。
  • 試験内容:約17〜20分で完了する短時間の試験で、主にスピーキングとリスニング能力を評価します。音声を聞いて即座に英語で応答する形式が特徴で、音読、復唱、質問への回答、文の構築、ストーリーのリテリングなどが含まれます。

6.CELPIP (Canadian English Language Proficiency Index Program)

  • 受験料
    CELPIP – General Test: $290 CAD + 税金(約31,000円〜32,000円)。
    CELPIP – General LS Test: $195 CAD + 税金。
  • 試験内容:約3時間のコンピューターベースの試験で、カナダの永住権申請などに利用されます。リーディング、ライティング、リスニング、スピーキングの4技能を評価し、カナダの日常生活や職場環境に特化した内容、およびカナダ英語のアクセントが特徴です。

カナダへ留学・移住希望の方必見!IELTSとCELPIPを徹底比較

7.PTE Academic (Pearson Test of English Academic)

  • 受験料:US$225(約33,000円〜34,000円)。オーストラリアではAU$410。
  • 試験内容:約2〜3時間のコンピューターベースの試験で、主に海外の大学・大学院への進学や移住に利用されます。アカデミックな内容に特化しており、スピーキング&ライティング、リーディング、リスニングの3つのパートで構成され、AIによる採点が行われます。音読、復唱、画像の説明、講義の要約、短い質問への回答、要約、エッセイ作成などが含まれます。

PTE AcademicとIELTSを比較!|どちらの試験が難しいのか

5.まとめ:受験料だけでなく「自分に合う試験」を選ぼう

ここまで、IELTSの受験料について、運営団体ごとの違いや、その他の主要な英語試験との比較を通じて詳しく見てきました。
英語力証明試験の受験料は決して安価ではないため、費用面を重視する気持ちは当然です。しかし、最終的にどの試験を選ぶかは、単に費用だけでなく、「あなたの目的に最も合う試験はどれか」という視点が非常に重要になります。

例えば、海外の大学への留学を目指すのであれば、IELTSやTOEFL iBTといったアカデミックな英語力を測る試験が必須となるでしょう。
一方で、国内でのキャリアアップや資格取得が主目的なら、TOEICや英検が適しているかもしれません。
また、4技能を総合的に測りたいのか、あるいは特定の技能(例えばリスニングとリーディングのみ)を強化したいのかによっても、選ぶべき試験は変わってきます。

そして、忘れてはならないのが、複数回受験する可能性です。
一度で目標スコアに到達できるとは限りません。そのため、受験料が比較的安価な試験を選ぶことで、心理的・金銭的負担を減らし、挑戦回数を増やせるメリットもあります。

さらに、各試験の運営団体が提供している無料の対策コンテンツや模試、学習サポートも、費用対効果を高める上で大いに役立ちます。
これらを最大限に活用することで、外部の対策講座に高額な費用を払うことなく、効率的に学習を進めることができるでしょう。もちろん、独学では難しいと感じる場合は、専門の対策講座の活用も視野に入れることで、より確実に目標達成を目指せます。

受験料は確かに大きな要素ですが、それ以上に大切なのは、あなたの英語学習の目的と、その試験が求めるスキルセットが合致しているかです。

この記事で得た情報を参考に、ご自身の目標に最適な英語試験を見つけて、自信を持って受験に臨んでください。

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