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IELTS Speaking Part 3「Global Cuisine(世界の料理)」完全攻略!

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IELTS Speaking Part 3「Global Cuisine(世界の料理)」完全攻略!

みなさん、こんにちは!IELTS TRAINER PROのかなこです。まだまだ暑さが残る季節ですね。皆さんにとって「夏の食べ物」と言えば何を思い浮かべるでしょうか。冷たいそうめんやかき氷でしょうか、それとも焼きとうもろこし? 私にとって夏の定番といえば、やっぱりスイカです!冷蔵庫で冷やしたスイカを頬張る瞬間は、夏の醍醐味だと思っています(笑)。

さて、今回のテーマは「世界の料理(Global Cuisine)」です。IELTS Speakingでは、自分の意見を英語で分かりやすく伝える力が試されますが、特にPart 3はより抽象的で奥行きのある内容が求められます。料理は誰にとっても身近で話しやすい題材である一方で、文化的背景や社会的な意義と結びつけて語らなければ、浅い回答にとどまってしまう危険もあります。

本記事では「世界の料理」を切り口に、Part 3で出題されやすい質問例や便利な表現、さらには高得点につながる回答のコツを解説していきます。残暑に負けないよう、気持ちを引き締めつつ、楽しく学んでいきましょう!

1.IELTS Speakingの概要

IELTS Speakingは、受験者の英語でのコミュニケーション能力を多面的に評価するセクションです。試験時間はおよそ11〜14分で、3つのパートに分かれています。

Part 1:イントロダクション

最初の4〜5分間は自己紹介や日常生活に関する質問です。

  • 出身地

  • 趣味

  • 普段の食生活

といった身近なトピックが中心で、ウォーミングアップのような役割を果たしています。

Part 2:スピーチ

次の3〜4分では、トピックカードが提示され、1分の準備時間の後に1〜2分間のスピーチを行います。

  • 自分の体験やエピソードを整理して話す力
  • 内容を論理的に組み立てる力

が求められます。

Part 3:ディスカッション

最後の4〜5分は、Part 2を発展させた形で、より抽象的で議論的な質問が出されます。

  • 「食文化のグローバル化は良いことか」

  • 「伝統料理は現代社会にどのような意味を持つか」
    といったテーマが出題されることも多く、事実を説明するだけでなく、自分の意見を根拠とともに展開する力が必要です。

採点基準(4つの観点)

IELTS Speakingは次の4つの観点で評価されます。

流暢さと一貫性(Fluency & Coherence):自然に話し続けられるか、論理的に展開できているか

語彙の幅(Lexical Resource):多様な語彙を正しく使えるか。料理のテーマなら “flavorful”, “nutritious”, “regional specialty” などを取り入れると効果的

文法の正確さ(Grammatical Range & Accuracy):複雑な文法や時制を正しく使えているか

発音(Pronunciation):明瞭で伝わりやすい発音かどうか。必ずしもネイティブのようである必要はない

料理が出題されやすい理由

料理は生活と文化をつなぐ題材であり、誰もが体験を持っている普遍的なテーマです。

  • 誰でも話せる身近な話題である

  • 文化的背景や社会的影響と結びつけやすい

  • 個人の経験と社会的な視点を両方測るのに適している

例えば「日本の家庭料理とファストフードの違いをどう考えるか」といった質問は、日常の体験から文化的・社会的な議論に発展させやすいため、出題者にとっても理想的なテーマといえるでしょう。

2.IELTS Speaking Part3「世界の料理」に関する出題傾向

IELTS Speaking Part 3では、料理は単に「好き嫌い」を語る題材としてではなく、文化や社会の背景を踏まえて議論を展開するテーマとして出題されることが多いです。試験官が知りたいのは、受験者が身近な話題を出発点にしつつ、そこからどのように抽象的なテーマへ広げられるか、という点にあります。料理の話題は、次のような切り口で問われやすい傾向があります。

  • 伝統料理自国の伝統的な料理や、それが文化的にどんな意味を持つか

  • グローバル化海外の料理がどのように国内に取り入れられているか

  • 健康食生活の変化が健康に与える影響

  • 社会的つながり家族や友人と食事を共にすることの意義

 

料理に関するトピックは「比較」を伴うことが多いのも特徴です。

  • 自国の伝統料理と外国の人気料理の違い
  • 日本の食習慣と欧米の食習慣の違い
  • ローカルフードとファストフードの対比

このように比較を求められる質問は、受験者が自分の文化を説明するだけでなく、他国の文化を理解しようとする姿勢を示せる絶好の機会になります。

 

さらに、料理は「文化・社会・健康・環境」といった幅広い視点で深掘りされやすいテーマです。

  • 文化的視点:料理が国のアイデンティティにどのように関わるか
  • 社会的視点:食事が人と人をつなぐ役割を果たしているか
  • 健康的視点:現代の食習慣が健康に与える良い影響・悪い影響
  • 環境的視点:地産地消やフードマイレージが話題になることも

こうした観点を盛り込んで回答できると、単なる「食べ物の説明」にとどまらず、IELTSが求める論理性と発展性を示すことができます。

3.頻出質問とサンプル回答例

IELTS Speaking Part 3の対策において、頻出質問とサンプル回答例を活用することは非常に効果的です。なぜなら、実際の試験ではテーマ自体は予測できなくても、質問の型や論理の展開方法には一定の傾向があるからです。あらかじめサンプルを通じて「こういう切り口で聞かれることが多い」「このように意見を広げていけばよい」と理解しておくことで、本番でも落ち着いて対応できます。

ただし、サンプル回答をそのまま暗記するのではなく、自分の経験や考え方に置き換えて練習することが大切です。また、日ごろから「なぜこの料理が人気なのか」「食文化の変化が社会にどう影響しているか」といった問いを意識することで、自然と答えを広げる力がつきます。サンプルはあくまで参考の“型”と考え、自分の言葉で展開できるよう準備しておきましょう!

Q1: What are some traditional foods in your country?
A: In Japan, sushi and miso soup are considered traditional. They symbolize simplicity and a balance of nutrition.

Q2: How has globalization affected people’s eating habits?
A: Globalization has made international cuisine more accessible. For example, fast food chains are everywhere, which is convenient but often unhealthy.

Q3: Should people eat more local food or international food?
A: I think local food preserves traditions, but international food broadens our perspectives. A balance is best.

Q4: How does food influence people’s social life?
A: Sharing meals brings people together. Even trying foreign cuisine can be a way to connect and learn about cultures.

4.IELTS Speaking Part 3で使える便利なフレーズ・表現集

IELTS Speaking Part 3で高得点を狙うためには、幅広い語彙や表現を自在に使いこなすことが欠かせません。便利なフレーズ集を学習に取り入れることで、答え方の型を身につけられるだけでなく、言いたいことをより自然かつ説得力のある形で伝える練習ができます。特に「意見を述べる」「比較する」「背景を説明する」といった機能別の表現を覚えておくと、どんな質問にも応用できる点が大きなメリットです。

ただし、フレーズをそのまま暗記してしまうと、本番で不自然に聞こえてしまうこともあります。日ごろから実際に声に出して使い、自分の体験や考えと結びつけて練習することが重要です。また、同じ意味を別の言葉で言い換える意識を持つと、語彙の幅を自然に示すことができます。フレーズ集は「表現力の引き出し」を増やすためのツールとして活用しましょう。

① 料理を紹介するとき
A typical dish in my country is 〜.

This food is usually prepared on special occasions.

② 背景・意味を説明するとき

This dish reflects our cultural values such as 〜.

It is believed to promote health / strengthen family bonds.

③ 意見を述べるとき

Personally, I think traditional dishes should be preserved.
In my opinion, trying international food enriches our experience.

④ 言い換え(上級)

tasty → delicious / flavorful / appetizing
important → significant / vital / meaningful
people → individuals / community members

5.料理をテーマにした回答で高得点を取るコツ

IELTS Speaking Part 3では、料理の話題をただ説明するだけでは十分ではありません。高得点を取るためには、具体例を交えながら文化的・社会的な背景を踏まえて論理的に展開する力が求められます。ここでは、料理をテーマにした回答をより充実させるための4つのコツを紹介します。

具体例+文化的背景をセットで話す

例えば「寿司は日本の伝統的な料理です」と答えるだけでは短く終わってしまいます。しかし「寿司は日本の伝統的な料理で、素材の新鮮さを重視する文化を表しています」と言えば、食べ物の紹介と文化的意味を結びつけられます。料理は文化の一部であることを意識し、エピソードや背景を補足すると説得力が増します。

比較表現を積極的に使う

IELTS Speaking Part 3では「比較」がよく問われます。「In my country, we usually eat rice, whereas in Western countries, bread is more common.」といった形で、自国と他国を対比させると自然に会話が広がります。また、比較表現は“whereas”や“compared to”などを使うことで文法的な幅を示すこともでき、評価にもつながります。

健康や社会的影響に広げる

料理の話題は「おいしい・人気がある」だけで終わらせず、健康や社会との関わりに発展させることが重要です。例えば「ファストフードは便利だが、肥満や生活習慣病の増加につながる可能性がある」といった視点や、「家族で食卓を囲むことが人間関係を深める」といった社会的な側面を加えると、より深い議論に発展します。こうした視点の広がりが、バンドスコアを押し上げる要素になります。

高度な語彙や表現を取り入れる

語彙力の評価を上げるためには、同じ単語を繰り返さず、より洗練された表現を使うことが効果的です。例えば“tasty”を“flavorful”や“appetizing”に言い換えたり、“important”を“significant”や“meaningful”に置き換えたりすることで、英語の幅を示せます。ただし、不自然に背伸びする必要はなく、自分が使いこなせる表現を意識的に取り入れるのがポイントです。

6.IELTS Speaking Part 3 「世界の料理」回答例|レベル別に紹介

IELTS Speakingの学習では、自分の現在のレベルに合った回答例を参考に練習することがとても大切です。初級者がいきなり上級レベルの模範解答を暗記しようとしても、不自然に聞こえたり、途中で言葉が出てこなくなったりして逆効果になることがあります。まずは短くシンプルな回答でも構わないので、自分が無理なく話せる表現を積み重ねることが第一歩です。

初級レベルの方が上達するには、次のような方法が有効です。

  • 模範解答を音読してリズムや表現に慣れる

  • 短いフレーズを自分の経験に置き換えて使ってみる

  • 録音して自分の話を客観的に聞き、改善点を探す

こうした練習を繰り返すことで、徐々に語彙や文法のバリエーションが増え、より長く、深みのある回答ができるようになります。大切なのは、「自分の言葉」で自然に話せるようにすることです。模範解答はゴールではなく、練習を支えるガイドラインとして活用しましょう。

初級

Q: What is a popular dish in your country?
A: Ramen is popular. It is tasty and cheap. Many people like it.

中級

Q: What is a popular dish in your country?

A: One popular dish in Japan is ramen. It has many flavors such as miso or soy sauce. People enjoy it at home and in restaurants. I think it shows how Japanese people value variety and convenience.

上級

Q:What is a popular dish in your country?

A: Ramen is a widely enjoyed dish in Japan that represents both tradition and innovation. Originally influenced by Chinese noodles, it has developed into unique regional varieties such as Sapporo miso ramen or Hakata tonkotsu ramen. This illustrates how Japan embraces foreign influences while maintaining originality, reflecting our creativity in cuisine.

7.まとめ:IELTS Speaking Part 3で「世界の料理」が出ても自信を持って答えるために

「料理」は誰にとっても身近なテーマです。受験者それぞれが日常的に食事をし、好みの料理や思い出の味を持っているため、話題にしやすいと感じる人も多いでしょう。しかし、IELTS Speaking Part 3では単に「私はカレーが好きです」「寿司は人気があります」と答えるだけでは不十分です。重要なのは、料理という身近な話題を出発点にしながら、文化や社会とのつながりを踏まえて議論を展開できるかどうかです。

効果的な回答を組み立てるためには、「料理名」+「文化的背景」+「個人の意見」の三点セットを意識するのがおすすめです。例えば「ラーメンは日本で人気の料理です」という事実に続けて、「もともと中国から伝わったものが日本で独自に発展した背景があります」と文化的側面を加え、最後に「私は地域ごとの多様な味を楽しむことが、日本人の食への探究心を示していると思います」と自分の考えを述べる、といった流れです。これだけで答えに厚みが増し、評価につながります。

さらに、グローバル化や健康問題といった広い視点を盛り込むと、回答の質が一段と高まります。例えば「ファストフードの普及は便利だが健康に悪影響を与えることもある」「国際的な料理の普及は文化交流を促進する一方で、伝統料理の継承を難しくしている」といった具合です。このように個人レベルの話から社会的・国際的な視点へと広げることができれば、試験官に「論理的な展開力」があると強く印象づけられるでしょう。

本記事で紹介したフレーズ集や回答例を参考に、自分の国の料理や好きな料理を題材に練習してみてください。暗記ではなく、自分の言葉で語れるようになるまで繰り返すことが大切です。IELTS Speaking Part 3は知識を問う試験ではなく、思考を英語でどのように表現し、論理的に広げられるかを評価する試験です。日常的なトピックから社会的な議論へとつなげる意識を持てば、「世界の料理」というテーマも自信を持って答えられるようになります!一緒に頑張りましょう!

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