【ブックマーク必須】IELTSの概要を1記事で完全解説
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この記事をご覧の方は、IELTSを調べ始めたりテストを受けようと検討している方だと思います。日本では、英検やTOEICが知名度が高く多くの英語学習者さんがこれらの試験を受ける傾向にありますが、昨今では様々な試験が世の中に出て来ていて、ニーズに合った試験を選び、対策する事が求められてきているように感じます。
この記事では、今日本でも知名度をじわじわと上げてきているIELTSに関してお伝えします。ブックマーク出来るように、網羅的に情報をお伝えしていきますので、PCでの閲覧の方は是非ともブックマーク。スマホやタブレットの方はホーム画面に追加していただければ嬉しいです。
IELTSの発祥と運営元等
IELTSは、英語のノンネイティブ向けに作られたテストで、4つの技能(話す・聞く・書く・読む)を図るテストになっています。
このIELTSは、British Council、IDP(International Development Program)オーストラリア、そしてCambridge Assessment Englishによって共同開発運営されています。
The International English Language Testing System,[6] or IELTS /ˈaɪ.ɛlts/, is an international standardised test of English language proficiency for non-native English language speakers. It is jointly managed by the British Council, IDP: IELTS Australia and Cambridge Assessment English,[6] and was established in 1989. IELTS is one of the major English-language tests in the world, others being the TOEFL, TOEIC, PTE:A, and OPI/OPIc.
https://en.wikipedia.org/wiki/International_English_Language_Testing_System
1989年から運営されており、世界中で多くの方が受講されています。世界で300か所程のテスト会場で実施されており、2016年の世界におけるIELTS受講者数は、290万人を突破しました。これは、2009年の受験者数の2倍強の数字になります。その後も数を伸ばし続け、2018年度のデータでは、世界の受講者数は、350万人にのぼっています。
日本での受講者数も伸びている
日本にて普及が始まったのは、2010年4月1日より。財団法人日本英語検定協会とブリティッシュカウンシル東京センターの報道関係者への資料より確認する事が出来ます。
資料によると、
今後は、英検協会がIELTSの日本国内での普及活動に加えて、テスト会場や日程の案内、受験容量の説明、受験申込受付、祭典と結果の報告など試験に関わる実務を担当します。
とあります。つまり、試験の開発元が作ったものを日本で普及してくれているのが、この英検協会という事ですね。
文部科学省が発表した資料によると、2015年時点での国内IELTS受講者数は、年間3.6万人に登るそうです。
2010年~2015年で、年間受講者数が3.6万人に上っておりますので、年々増えていることが伺えます。
2つのコースから選ぶ
IELTSのテストを受ける前に、まず決めなければいけない事があります。それは、アカデミックとジェネラル、どちらのテストを受講するかという事です。
アカデミックとジェネラルは、受講目的によって使い分ける事が出来ます。
アカデミックIELTSテスト
ブリティッシュカウンシル東京センターのサイトよりアカデミックIELTSは以下のような説明がされています。
IELTS Academicは、高等教育を受ける環境において必要な英語運用能力を備えているかどうかを測る試験です。この学業に必要な英語を盛り込んだ試験は、英語でのトレーニングや学習を始める準備ができているかを評価します。
https://www.britishcouncil.jp/exam/ielts/which-test/academic
つまり、IELTS アカデミックは、大学等の高等教育を海外で受けるために必要な英語能力を測るテストという事ですね。
・学士及び、終始学位取得のための留学
・英国大学留学のための学生ビザ申請
・英語圏の専門的機関での就労
こういった目的に使われる事が多く、実際IELTSは世界の140か国。10,000以上の機関で認定されているようです。教育機関も勿論含んでいるので、自分が気になる高等教育機関がIELTSを導入しているかどうかは調べてみる事をお勧めします。
IELTS ジェネラルトレーニング
IELTSのもう一つの試験がIELTS General Training Module(アイエルツ・ジェネラル・トレーニング・モジュール)です。
同じく、ブリティッシュカウンシル東京センターより引用すると、ジェネラルトレーニングは以下のように説明されています。
IELTS General Trainingは、日常生活で活用する実践的な英語力を測ります。職場や日常生活での環境を反映した課題や設問が出題されます。
https://www.britishcouncil.jp/exam/ielts/which-test/general-training
私達はフィリピンの英語学校で5年程オペレーション経験があるのですが、肌感覚ではこのジェネラルトレーニングは、海外移住やワーキングホリデー前に取得される方が多かったです。
実際運営元のページを確認すると、受験目的は以下のようなものがあります。
・学士以下の留学やトレーニング
・英語圏での就業や職業訓練(ワーホリは恐らくここ)
・英語圏への移住
・自国でのキャリアアップ
IELTSを受講する時は、その目的を明確にした方が良いですね。
4技能を測ることが出来る
IELTSはテスト内で4技能を測ることが出来ます。
Writing : 60分で設問2問
Listening : 30分で40問
Reading : 60分で40問
Speaking : 11~14分でインタビュー形式
詳細は、IELTS運営元が提供しているウェブ資料がありますので、参考にされると宜しいかと思います。
バンドスコア
IELTSは、あらゆるレベルの英語能力を評価できるように開発されています。試験の結果は、1.0~9.0までで図られ、バンドスコア(総合得点)で示されるため、合格・不合格はありません。
各高等教育機関は、IELTSバンドスコア基準を設ける事で、入学生の能力を測っているのです。
例えば上記の表をみると、オックスフォード大学が入学条件にIELTSスコア7.0を設けている事が伺えます。世界的にも有名なオックスフォード大学に入学する権利を得るために、IELTSのスコアを取っておく必要があるという事ですね。
勿論、IELTSはあくまで基準であって、それ以外でもパスしなければならない要素がありますが。。
日本で受講するには?
IELTSを日本で受講できる場所は多くあります。
札幌・仙台・埼玉・長野・松本・東京・横浜・静岡・名古屋・大阪・金沢・京都・神戸・岡山・広島・福岡・熊本で受講する事が出来、会場は年々増えています。
5月4日、日本政府より緊急事態宣言の延長が発令されたことを受け、5月31日まで試験の中止が決定しているようです。
受験にはIDやパスポートが必要
IELTSの受講には、ウェブ上でIDを取得する必要があったりしますが、試験当日に有効期限内のパスポートが必要になります。逆に言うと、パスポートを取得する必要があるという事ですね。
ウェブで申し込みをした際に登録したパスポート番号と試験会場に持参したパスポート原本が一致している必要があるので、注意して下さい。
お申し込みをしたい!という方は、以下にリンクを張っておきますので、ご活用ください。
受講金額
IELTSの受講金額ははっきり申し上げると少し高めです。
試験名 | 受講金額 |
IELTS paper based test | 英検運営のIELTS 25,380円 |
TOEIC L&R | 6,490円 ※2020年4月より値上げ |
TOFEL ibt | 235USD ※2020年5月7日現在 円換算25,015円 |
英検5級~1級 | 3,000円~10,300円 ※級によって異なる |
GTEC cbt | 10,890円税込み |
TEAP 4技能パターン | 15,000円税込み |
ケンブリッジ英検 | 会場によってまちまち |
※既に見直しが決まっていますが、文部科学省が2019年時点で検討していた民間英語試験一覧を参照しています。
金額は少し高めですが、世界的に認可も進んでいることから受講生も増えているのでしょうね。
ちなみに、IELTSのスコアは筆記試験を受けた日から換算して2年間有効です。
スコアがあると、良い事は多い
海外の全ての高等教育機関でIELTSのスコアが必ず求められるというわけではないですが、IELTSは世界的にも知名度が高いことから、徐々にアジアでもIELTSのスコアを求める高等教育機関が増えている事は間違いありません。
ご自身のニーズにもよりますが、このスコアを持っているだけで人生の選択肢が増える事は間違いないでしょう。
前に別の記事でも書きましたが、人生は100年時代に突入しています。一つでも自分の秀でたスキルを身に付けるという意味では、こういった難しいテストを受講する意味はあると思います。
難しい試験かもしれませんが、一度実力試しで挑戦してみるのはいかがでしょうか?
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