IELTS™の学習方法

最短・最高効率の学習方法は?

結論から言うと、質と量の掛け算を合わせることです。
IELTS対策においての「質」は、IELTSスコアアップに集中すること、「量」は必要な学習時間をクリアすることです。

IELTS学習の「質」:IELTSスコアアップに集中する

4技能の英語力を測定するIELTS試験ですが、「英語力を伸ばす勉強=IELTSスコア対策」ではありません。英語力を伸ばすための勉強は沢山あります。例えば、英会話スクールに通う、アメリカのドラマやTED talksを見る、単語帳で勉強するなど。しかし、英会話スクールで練習した日常会話の例文の中でIELTSスピーキングテストに使えるものは限られていますし、練習を続けてもスコアアップに直結はしません。アメリカのドラマは自然な表現と英語のスピードに慣れる練習、TED talksは学術的な用語と長文モノローグに慣れるため役立ちますが、すぐスコアに反映されるわけではありません。
IELTSスコアを最短期間で伸ばすには、IELTS4つの受験科目に学習科目を分け、それぞれの科目がどのように評価されるかを把握し、それに合わせての対策をすることが学習の質を高めることです。

IELTS学習の「量」:300時間をクリアする

他の資格勉強と同様、IELTS対策にも学習時間の目安があります。
この目安時間をクリアしない限り、1段階のレベルアップ、つまり目標スコアの達成はできません。その目安となる学習時間が、約200時間から300時間です。目標スコアまでの距離は開始レベルによって異なりますので、レベルアップが2回必要な場合、300時間の学習×2が目安の学習時間になります。
また、学習時間の目安は、開始レベルによる違いもあります。英語の基礎知識がほとんどないOA3.0レベルの方が、OA5.0レベルを作るためには半年から一年以上の長期的なプランを立て、300時間×2をクリアすることをおすすめします。一方、ある程度の英語知識を持っているOA5.0レベルで開始しOA6.0スコアを目指す場合は、短期集中の学習をおすすめします。毎日のレッスン、予習・復習を合わせ毎日3時間程度続けていけば約3ヶ月で300時間がクリアできます。
日本にいながらIELTS対策をするためには、内容よりも時間確保ができず期限内に目標スコアが取れないことも多いので、最初から時間確保を意識したプランを立てましょう。

IELTS学習方法:対策を開始する前に

本格的な対策の前に、以下3つを確認しましょう。

  1. IELTSを知る:まずは試験の概要と問題形式を理解する
  2. 現在のレベルを知る:本試験もしくは模擬試験の受験する
  3. ゴールまでの学習プランを立てる:いつ、何をやるかを具体的にする

詳細は、「はじめてのIELTS™ 」をご参照ください

IELTS学習方法:リスニング

IELTSリスニングは、バンドスコアの基準が明確で、最も対策しやすい科目です。また、コツを掴めば、独学でも学習できるため、ITP6.5突破コース以上レベルの方は、リスニング科目をライティングやスピーキングに変更される方も多いです。

以下、リスニング正解数のバンドスコア換算表です。
全体の問題数は40問、全問正解だと9.0が取れます。しかし目標スコアが6.0の場合、100点を目指す必要はなく、6割の正解ができれば良いことが分かります。
満点を取ることに越したことはないですが、まずは目標の6.0点、40問中6割を正解にする戦略を考えることが優先です。

正解数(/40) BAND SCORES
30 – 31 7.0
26 – 29 (65%+) 6.5
23 – 25 (58%+) 6.0
18 – 22 5.5
16 – 17 5.0

IELTSリスニングは、4つのパートで構成されます。
パート1から後ろに行くほど、分量が多く、難易度も高くなってきます。中級レベルの受験生にはパート3がパート4より難しいこともありますが、パート1とパート2は間違いなく最も簡単なパートです。
各パートでは10問ずつ出され、配点は40問とも同様です。そう考えると、「とりあえず簡単なところで確実にスコアを取ることが重要だ」ということがわかります。そのため、ITP初心者向けコースでは、パート1、2でスコアを取るための対策を最優先で行います。この2つのパートで全問正解できれば20点(バンドスコア5.5)、残りのパート20問の中で5問の正解ができれば6.0を取ることもできます。
まとめると、まずは優先順位に重点をおいた解答練習を進め、後半のパートは着実に実力を上げることを意識した学習方法がおすすめです。

IELTS学習方法:リーディング

IELTSリーディングもリスニング同様、バンドスコアの基準が明確で対策しやすい科目です。また、コツを掴めば、独学もできるため、ITPの6.5突破コース以上レベルの方は、リーディングレッスンをライティングやスピーキングに変更される方も多いです。
しかし、他の英語資格に比べるとIELTSリーディングは分量が多く、難易度が高いので、IELTS初心者が最初から本番レベルの問題で練習をすることは非常に困難です。そのため、本番レベルの1セット40問を解答してみて正解数が15問以下の場合には、リーディングスキルの底上げとなる勉強に先に取り組むことをおすすめします(ITPスタートコース)。正解数15問〜18問の場合、バンドスコア換算で5.0にあたり、テスト対策に集中した学習をおすすめします。

 

IELTSリーディングは、3つのパッセージ、40問で構成され、パッセージ1が一番簡単、後ろにいくほど分量が多く、難易度も高くなってきます。そのため、パッセージ1と2の合計26問でできるだけ正解数を確保することが大事です。

IELTSリーデイングの対策が難しい理由の一つは、問題形式に馴染みがないことが挙げられます。そのため、「読解力」だけではなく、「どのように解答すれば良いか」を理解した上で練習を繰り返すと効果的です。例えば、頻出の問題タイプ「True/False/Not given」はFalseとNot givenの区別がややこしいと言われます。この場合、どのようにFalseとNot givenを区別するかを理解した上で練習をすると正解の確率が変わってきます。

また、よくあるリーディング対策の悩みといえば、時間が足りないこと。多読で底力を上げることは重要ですが、短期間での目標スコアが必要な場合、色々なものをたくさんよむために時間を使うことは、あまりおすすめしません。スコアアップに直結させるには、IELTSで出されるトピックの英文で、スキミング、スキャニングの練習、頻出パラフレーズ(言い換え)をまとめていく方が効果的です。

IELTS学習方法:スピーキング

IELTSスピーキングは、3つのパートで構成され、受験時間は約10分です。IELTSスピーキング対策は、試験官が採点する基準に合わせて学習をしなければなりません。こちらが会話を続けることが目的の日常英会話と大きく異なる点です。
そのため、IELTS頻出トピックを中心に対策をしていくことが効果的です。パート1では即答(流暢性評価)を意識し、理由をつけて3文程度で答えられるようにする練習をします。2分間のスピーチを評価されるパート2学習の際には、まずは本番のように解答してみること。その後、解答を「改善」していき、+0.5~1.0レベルの解答を作る学習の繰り返しです。改善の際には、スピーチの構成、時間管理、達成度(すべての項目に解答したか)など複数の基準を持って見直すようにしましょう。パート3は、パート2のトピックについての深掘り、抽象的な質問が出されます。パート1では、私(I)を中心に話すことが多いですが、パート3では、人々(People)の一般的な考えを語らなければならない問題が多いので、IELTSで出されるトピックについての自分の考えをまとめ、英語にアウトプットできるようにする学習が必要です。
ITPのスピーキングレッスンは、担当講師が面接官役としての質問をし、受講生の解答後はIELTSスピーキングの4つの評価基準に合わせて具体的なフィードバック、改善案を提供しています。

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IELTS学習方法:ライティング

IELTSライティングは、2つのタスクで構成されます。ライティングはアウトプットスキルですが、学習の際にはたくさんのインプットも必要です。タスク1の場合、出題頻度の高い、棒・折線・円グラフを説明するための語彙、文法、例文を覚えておき、その応用としての解答練習がおすすめです。また、最初から20分内に150字を書くことは難しいので、タスク1を分解して練習することが効果的です。例えば、複数の例題を見て導入部を書いてみる、次に同じ例題で本文の骨格を作る練習をする、最後に全体を括る結論書きの練習をする、といった流れです。ある程度ライティングに慣れている方の場合には、時間内に全文を書き、フィードバックをもらい、その上で清書をすることを1つのサイクルにして数をこなすことに限ります。

IELTSライティング学習で大事なポイントは、評価基準に合わせて添削してもらうことです。文法やスペル間違いを直すだけではなく、課題の達成度、内容の一貫性について改善することがスコアアップの鍵となります。ここで困難なことは、受験者のレベルに合った「真似しやすい、良い解答例」を手に入れることが難しい点です。例えば、Cambridge IELTSシリーズにはSample answer(実際の受験生の解答とスコア)は出ていても、添削はされてなく(間違いもそのまま掲載)Model answerもない。ネット上の情報は信頼性の問題があったりレベルが合わなかったりなど使いにくいのが現状です。
ITPのテキストには、ライティング解答に必要な語彙、フレーズ、解答例をたくさん収録しています。知識のインプットはテキスト・ビデオがメインで、解答は宿題で提出し、レッスンの中では、受講者の解答へのフィードバック・アドバイスを提供します。

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IELTS学習方法は、IELTSの開始レベルによって、また、個々人の課題によって違います。どなたにも当てはまる「学習方法の正解」というものはありません。
IELTS TRAINER PROではコース開始の前に、また、コース受講中の学習の悩みについて無料でカウンセリングを提供しています。

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