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学生のIELTS学習|学業や部活と両立しながらIELTS学習をする方法

IELTS対策について

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IELTS(International English Language Testing System)は、英語のスピーキング、リスニング、リーディング、ライティングの4技能を測定する国際的な試験です。イギリス、オーストラリア、カナダをはじめとする英語圏の大学や企業、移民申請で広く認められています。

IELTSにはアカデミック(Academic)とジェネラル・トレーニング(General Training)の2種類があり、前者は大学や大学院進学を目指す人向け、後者は就職や移住を目的とする人向けです。試験結果はバンドスコア(1.0〜9.0)で評価され、一般的に大学入学には6.0〜7.5、移住には5.0〜6.5が求められます。

IELTS試験はペーパー形式とコンピューター形式の両方があり、リスニング・リーディング・ライティングは同日に実施され、スピーキングは別日または同日に受験可能です。IELTSは英語運用能力を総合的に測るため、単なる暗記ではなく実践的な英語力の向上が求められます。

そんなIELTS試験ですが、近年日本の大学入試でも活用できるようになったため、高校生のIELTS受験希望者も増えてきています。
また、大学在学中に海外大学への留学・交換留学を希望される学生も増えてきており、年々IELTSの注目度が高まっています。

そこで今回は、高校生・大学生に向けて学業や部活をしながらIELTS学習をする方法について紹介していきます。

1.学生にIELTSがおすすめな理由

IELTSは、学生にとって多くのメリットがある英語試験です。特に、海外留学や進学、キャリアの選択肢を広げたい人におすすめです。

まず、IELTSは世界140か国以上、11,000以上の教育機関で認められており、イギリスやオーストラリア、カナダをはじめとする多くの大学・大学院の入学要件として採用されています。英語圏の大学進学を目指す学生にとって、IELTSのスコアは必須の資格となることが多いです。

また、IELTSは4技能(リスニング、リーディング、ライティング、スピーキング)を総合的に評価するため、実践的な英語力が身につきます。特にスピーキングは試験官との1対1の面接形式で行われるため、実際のコミュニケーション能力を鍛えるのに最適です。

さらに、IELTSは就職活動にも有利に働きます。グローバル企業では英語力を重視する傾向があり、IELTSのスコアが高いと国際的なキャリアの可能性が広がります

このように、IELTSは単なる試験ではなく、学生の将来の選択肢を広げる重要なツールとなります。

1-1.高校生がIELTSスコアを取得するメリット

高校生のうちにIELTSを取得することには、多くのメリットがあります。
留学を目指す人だけでなく、国内の大学進学や将来のキャリアを考える人にも有益です。
以下に、具体的なメリットを紹介します。

 

①海外大学への進学に有利

イギリスのオックスフォード大学やアメリカのハーバード大学などの名門校もIELTSスコアを入学要件としています。特にイギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの大学ではIELTSが主流であり、海外進学を考えている高校生にとっては必須の試験です。

また、英語圏の大学だけでなく、日本国内の国際系学部や英語で授業を行うプログラム(例:早稲田大学のSILS、上智大学のFLA、東京大学のPEAKなど)でもIELTSスコアの提出を求められることがあります。高校生のうちにスコアを取得しておけば、進学の選択肢が広がります。

②国内の大学受験にも活用できる

近年、日本の大学でもIELTSスコアを入試の英語試験の代替として認めるケースが増えています。例えば、東京大学、一橋大学、早稲田大学、慶應義塾大学、京都大学、大阪大学など、多くの有名大学でIELTSのスコアを活用できます。

特に、英語の試験対策をIELTSに集中させることで、一般的な大学入試の英語試験対策よりも実践的な英語力を身につけることができ、スピーキングやライティングの力も鍛えられます。その結果、大学入学後も役立つ英語力を持つことができます。

高校生のうちにIELTSを取得することで、海外大学進学、国内大学受験、留学、キャリア形成、海外生活など、将来の選択肢が大きく広がります。また、試験対策を通じて、受験英語にとどまらない実践的な英語力を身につけることができ、将来的に大きな強みになります。

英語を活かしてグローバルな未来を目指す高校生にとって、IELTSは非常に価値のある試験です。早いうちに挑戦することで、多くのチャンスをつかむことができるでしょう。

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1-2.大学生がIELTSスコアを取得するメリット

大学生のうちにIELTSを取得することは、進学や就職、キャリア形成において大きなメリットがあります。高校生と比べると、大学生は留学や就職活動、スキルアップといった具体的な目的を持ちやすいため、IELTSの取得がさらに有意義になります。
以下に、大学生がIELTSを取得するメリットを詳しく解説します。

①海外留学や交換留学のチャンスを広げる

多くの大学では、海外留学や交換留学の応募条件にIELTSのスコアを設定しています。特に、英語圏の大学との交換留学では、IELTS 6.0〜7.0以上のスコアを求められることが一般的です。

例えば、東京大学、京都大学、早稲田大学、慶應義塾大学などのトップ大学では、提携校にハーバード大学やケンブリッジ大学、シドニー大学などがあります。しかし、IELTSのスコアが基準に達していないと、応募資格を満たせず、留学のチャンスを逃す可能性があります。

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②大学院進学や海外での学位取得に有利

国内外の大学院に進学を考えている大学生にとって、IELTSのスコアは非常に重要です。

  • 国内の大学院:東京大学、一橋大学、京都大学などでは、英語による授業や研究が行われるプログラムが増えており、IELTSのスコアを出願時に求めるケースがあります。
  • 海外の大学院:特にアメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダの大学院では、TOEFLの代わりにIELTSを受け付けているところが多く、IELTS 6.5〜7.5以上のスコアが求められます。

大学院進学を考えている学生にとって、IELTSのスコアを早めに取得しておけば、余裕をもって出願準備ができるという大きなメリットがあります。

③外資系企業やグローバル企業への就職に有利

大学生にとって、就職活動は大きな関心事の一つです。特に、外資系企業や海外展開を進める日本企業では、英語力が求められることが多く、IELTSのスコアは国際基準の英語力証明として高く評価されます。

IELTSが役立つ業界・企業の例

  • 外資系企業(Google, Amazon, マッキンゼー, PwC, ゴールドマン・サックスなど)
  • 総合商社(三菱商事、伊藤忠商事、住友商事など)
  • グローバルメーカー(トヨタ、ソニー、日立など)
  • 航空業界(JAL、ANA、海外航空会社)
  • 国際機関(国連、WHO、JICAなど)

企業によっては、IELTS 6.5〜7.5のスコアを英語力の目安とする場合があり、これを持っていると履歴書のアピールポイントになるだけでなく、書類選考や面接でも有利になります。

また、入社後も海外出張や海外駐在のチャンスが増えるため、大学生のうちにIELTSを取得しておくと、将来的なキャリアの可能性が広がります。

IELTSのスコアは就職で役に立つ?|その他の英語試験との比較も解説

④インターンシップや海外研修のチャンスが増える

大学生は、長期休暇などを利用して国内外のインターンシップや海外研修に参加する機会が多いです。

  • グローバル企業のインターンシップ:多くの企業では、インターンシップの応募条件として英語力を求めており、IELTSのスコアを提出することで、海外でのインターンのチャンスが増えます。
  • 海外研修・フィールドワーク:例えば、開発途上国でのボランティアやビジネス研修など、英語を使う機会があるプログラムでは、IELTSスコアが評価されることがあります。

英語を活かした実践的な経験を積みたい大学生にとって、IELTSのスコアがあると選択肢が広がります。

⑤ワーキングホリデーや海外移住の準備ができる

大学卒業後、ワーキングホリデーを利用して海外で働きたい場合や、将来的に海外で生活したい場合、IELTSのスコアが必要になります。

特に、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、イギリスの永住権やビザ申請では、IELTSのスコアが求められることが多いです。
大学生のうちにIELTSを取得し、高スコアを目指しておけば、卒業後の選択肢が増え、海外でのキャリアをスムーズに進めることができます。

大学生は、高校生よりも留学や就職など、IELTSスコアを活かせる機会が多いため、取得するメリットが大きくなります。
大学在学中にIELTSを取得し、ハイスコアを目指すことで、将来のキャリアや人生の選択肢を広げることができるでしょう。

2.IELTS学習をする時間の確保方法

学生の方は授業に部活にアルバイト、習い事もしている方もいらっしゃいますよね。
その上、友達との交流もあるとなかなか時間を割くことが難しいのではないかと思います。
ですがそんな学生でもIELTS学習の時間を確保する方法はたくさんあります!

①通学の時間を利用する

これは高校生・大学生どちらにも言えることですが、電車通学をしている学生は通学時間をIELTS学習に充てましょう。
 この時間にできることとしては、単語学習をお勧めします。IELTS専用の単語帳を1冊持っていれば問題ありません。

②早起きの習慣をつける

 こちらは大学生に言えることなのですが、大学生は基本的に昼間に授業、夜はアルバイトといった生活をしている方が多くいます。
 そのため朝少し早起きして、IELTS学習をする時間を確保することで、朝は集中力も増しますのでより効率よくIELTS学習をすることができます。

③スキマ時間を活用する

学生の方ですと、「休み時間」や「寝る前の時間」などがスキマ時間になると思います。
 この時間を利用して、IELTS学習を行うと良いでしょう。
 「スキマ時間」となるとかなり短い時間ですので、アプリを使ったIELTS学習でも全然問題ありません。(参考記事:IELTS対策に役立つアプリは?科目別おすすめアプリや活用方法も

④誘惑をシャットアウトする

これが学生にとって1番難しいのではないかと思います。誘惑の例を挙げると、「SNS」「YouTube」「テレビ」「ゲーム」などです。
 これらを完全にシャットアウトすることで、集中してIELTS学習に取り組むことができます。

IELTS学習の時間を確保する方法として、4つ紹介しましたがいかがでしたか?
「こんなの簡単にできるよ」と思いがちですが、思った以上に難しいです。
学習習慣がある学生のうちにIELTS学習をする癖をつけておいて、社会人になり仕事を始めても継続して英語学習のみならず、資格勉強もできるような学習癖をつけておきましょう。

3.学業や部活とIELTS学習を両立する方法

最後に学業や部活とIELTS学習を両立する方法を紹介します。
学生は学校の授業で疲れてしまったり、部活で疲れて勉強したくない方もたくさんいると思います。

そんななかでもIELTS学習をし、目標スコアを獲得したい方は多くいらっしゃると思いますので、高校生・大学生に分けて学業や部活をIELTS学習を両立しながら勉強する方法を紹介します。

3-1.高校生版|IELTS学習方法

高校生は、学校の授業や部活と並行してIELTSの勉強を進める必要があります。限られた時間の中で効率的にスコアを上げることが重要です。

①単語力を強化する(毎日15分~30分)

IELTSのリーディングやライティングではアカデミックな語彙力が必要です。高校英語より難しい単語も多いため、毎日少しずつ学習するのが効果的です。

おすすめの学習法

  • 「Cambridge Vocabulary for IELTS」などのIELTS向け単語帳を活用
  • Quizletなどのアプリで単語を覚える
  • Quizletなどのアプリで単語を覚える

②リスニング力を強化する(週3~4回、30分~1時間)

IELTSのリスニングはスピードが速く、イギリス英語が多いため、高校の授業だけでは対策が不十分です。

おすすめの学習法

  • IELTS公式問題集のリスニング音源を繰り返し聞く(シャドーイング推奨)
  • BBC Learning EnglishやTED Talksでイギリス英語に慣れる
  • ディクテーション(聞き取った音声を書き取る)をする

③リーディング対策(毎日30分~1時間)

IELTSのリーディングは長文読解が中心で、アカデミックな文章を素早く読む力が求められます。

おすすめの学習法

  • スキミング(ざっと読む)とスキャニング(特定の情報を探す)を練習する
  • 「Cambridge IELTS」シリーズの過去問を使って、時間を計りながら解く
  • 英語ニュース(The New York Times, The Guardianなど)を毎日読む

④スピーキング対策(週3~4回、20分~30分)

高校生はスピーキングの機会が少ないため、自分で話す練習をすることが大切です。

おすすめの学習法

  • IELTSスピーキングの模範解答を暗唱する
  • スマホで録音し、自分の発音や文法をチェックする

⑤ライティング対策(週2~3回、30分~1時間)

IELTSのライティングは「データ分析(Task 1)」と「エッセイ(Task 2)」の2種類があります。学校の英作文とは異なるため、練習が必要です。

おすすめの学習法

  • Task 1:グラフや図表を英語で説明する練習をする
  • Task 2:よく出るテーマ(環境問題、教育、テクノロジーなど)についてエッセイを書く
  • 「IELTS Writing Task 2」テンプレートを覚える

高校生は決まった時間に学校へ行き、決まった時間に帰宅するケースが多いので1回の学習時間は長くとれない分、決まった時間に学習時間を確保しやすいのではないかと思います。
ですので、今回お勧めしているIELTS学習方法にも週に何回、何分確保すればよいかも記載していますので、その回数、時間を目安にIELTS学習に取り組んでみましょう。

3-2.大学生版|IELTS学習方法

大学生は高校生よりも自由な時間が多いため、本番を意識した実践的な学習をするのが効果的です。

①実践的な英語環境を作る(毎日)

大学生は授業やサークル、アルバイトなどで忙しいため、日常生活の中で英語を取り入れることが大切です。

おすすめの学習法

  • スマホの設定を英語にする
  • 英語で日記を書く
  • TED TalksやNetflixの英語字幕で学習する
  • 英会話サークルや留学生と交流する

②過去問演習を徹底する(週3〜4回)

IELTSは試験形式に慣れることが重要なので、公式問題集(Cambridge IELTS)を使った過去問演習を中心に学習を進めます。

おすすめの学習法

  • 時間を計って本番と同じ条件で解く(特にリーディングとリスニング)
  • 間違えた問題の復習を徹底する(解答の根拠を確認)
  • ライティングは模範解答と比較し、改善点を見つける

③スピーキング力を鍛える(週3〜5回)

大学生は英語を話す機会が多いため、実際に会話しながらスピーキング力を鍛えるのが効果的です。

おすすめの学習法

  • オンライン英会話(Cambly、NativeCamp)を活用する
  • IELTSのスピーキング質問リストを使って即興で答える練習をする
  • 大学の英語プレゼンやディスカッションの授業を活用する

④ライティング対策(週2〜3回、1時間)

大学生はアカデミックな論文やレポートを書く機会が多いため、IELTSのライティング対策を兼ねて実践的に英語を書くことが重要です。

おすすめの学習法

  • Task 1:データ分析の表現を覚え、短時間で要点をまとめる練習をする
  • Task 2:大学のレポートやエッセイを書く際に、IELTSのライティングスキルを活かす
  • 英語添削サービス(Grammarly, IELTS Writing Correction Service)を活用する

⑤IELTS対策講座や模擬試験を受ける(試験前1〜2か月)

IELTSの試験は独学でも対策できますが、大学生はIELTS対策講座や模擬試験を活用して実戦感覚を身につけるのが効果的です。

おすすめの学習法

  • 大学のIELTS対策講座に参加する(一部の大学では無料で開講)
  • IELTS公式模試を受けて本番と同じ環境で試験を体験する
  • IELTS対策スクール(British Council, Kaplan, Berlitzなど)を利用する

大学生は授業時間が決まっていない上、アルバイトなどもあり、毎日同じ時間にIELTS学習をすることが難しいのではないかと思います。
ですが、高校生よりもIELTS学習をする時間を確保することはできるかと思いますので、空いた時間はできるだけIELTS学習に費やすようにしてください。

4.まとめ

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
学業や部活をIELTS学習と両立しながら生活していくのは非常に大変なことだと思います。
ですが、今回紹介した高校生・大学生別のIELTS学習方法を参考にIELTS学習をしてみてください。

  高校生向け 大学生向け
学習時間 限られているので短時間で効率的に 比較的自由時間が多く、実践重視
リスニング まずは英語の音に慣れる TED Talksや海外ドラマで応用力UP
リーディング 速読力を鍛える 英語の論文やニュースを読む
ライティング 1人でも練習できる方法を活用 実際に英会話をする
スピーキング 基本のテンプレートを覚える エッセイやレポートの質を向上

ただ、独学でIELTS学習をしていくのは難しく、特にライティングとスピーキングは添削をしさらに良くしていくために第3者の視点が必要です。

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