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IELTSに過去問はある?公式問題集を使ったテスト対策を解説

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IELTS™(以下、IELTS)を初めて受験する方の中には、「過去問を活用して試験対策を進めたい」方もいるでしょう。その他の英語系資格では過去問が出版されていることから、IELTS過去問も当然のように出版されていると考えられがちですが、実はIELTSに過去問は存在しません。

効率よく試験対策を行いたい受験者にとって、過去問がないことは悩ましい点でしょう。しかしIELTSでは、過去問がない代わりに公式問題集が出版されており、試験勉強の際はこの公式問題集を活用することが一般的です。

そこで今回は、IELTS対策に必須と言える過去問代わりの公式問題集について、概要や注意点、さらに公式問題集を活用した技能ごとのテスト対策方法などを挙げながら詳しく説明します。

1.IELTSに過去問はない

何らかの資格勉強を行う際は、実際の資格試験に登場した問題が掲載された「過去問題集(過去問)」の活用が一般的です。しかし、IELTSは過去問が出版されていないため、資格勉強で一般的となる「過去問を活用した試験対策法」を実践できません。

過去問の代わりの単行本として、IELTSテストの設問作成団体であるケンブリッジ大学からは「ケンブリッジIELTS公式問題集(Cambridge IELTS Practice Tests)」が出版されています。なお、公式問題集はIELTSのテストモジュールによって2つに分類されています。

アカデミック・モジュール(以下アカデミック)版

『IELTS Academic Student's Book with Answers with Audio with Resource Bank』

ジェネラル・トレーニング・モジュール(以下ジェネラル・トレーニング)版

『IELTS General Training Student’s Book with Answers with Audio with Resource Bank』

1-1.IELTS対策に必須と言える模試付き公式問題集

公式問題集は、IELTS対策に必須と言っても過言ではありません。なぜなら、公式問題集は4回分の模擬テストで構成されており、難易度・リスニング音源の話者・問題の順番・使用される用語などすべてが本番の形式に近い問題を練習できるためです。すべての問題は本番を前提に収録されており、実際の過去問ではなくとも過去問を解くのと同様の学習効果に期待できるでしょう。

また、IELTSでは「リスニング・リーディング・ライティング・スピーキング」の4技能のテストを受けます。公式問題集は1冊で全技能のサンプル問題が収録されているほか、リスニングの音声・スピーキングのサンプル動画もダウンロードでき、効率よく試験勉強を進められる点も魅力です。

2.IELTS公式問題集を解くときの注意点

IELTSの受験を控えている方にとって、公式問題集を活用した試験対策がおすすめである一方、実際に公式問題集を用いる際はいくつかの点に注意しておく必要があります。

  • 解説がない
  • すべて英語で書かれている
  • ライティングやスピーキングの自己採点は難しい
  • 古い問題集は傾向が異なる可能性がある

ここからは、それぞれの注意点について詳しく解説します。

2-1.解説がない

基本的に、資格試験の対策書や参考書などでは問題や正答に加えて、答えに対する解説もセットで収録されています。しかし、ケンブリッジIELTS公式問題集はアカデミック版とジェネラル・トレーニング版のいずれもテスト問題に対する解説がつきません。

したがって、自己採点時に解答ミスが判明しても、「なぜ間違えたのか」「どこに認識違いがあるのか」を瞬時に理解することが困難です。間違えた問題は、ネットやその他のテキストなどを開いて間違えた原因を自分で分析しなければなりません。

特に英語初心者の方であれば、間違えた原因を自分で調べるのには手間と時間がかかります。こうした手間と時間は、勉強のモチベーションを下げる原因にもなりかねない点に注意が必要です。

2-2.すべて英語で書かれている

公式問題集は、日本向けに出版・販売されたものではなく、内容もすべて英語になっています。日本語での解答や解説は一切ないため、英語初心者には向かないと言えるでしょう。

とはいえ、解答や解説がすべて英語である点は、IELTSテスト本番も同様です。見方を変えれば、本番さながらの環境で勉強できるということになります。

英語初心者の方や英語にまだ苦手意識をもっている方は、まず「英語の基礎レベルを上げ、英語に慣れる」のに専念し、ある程度英語力が高まってきた段階で公式問題集を使い始めるとよいでしょう。

2-3.ライティングやスピーキングの自己採点は難しい

IELTSテストにおいて、リスニングとリーディングは特定の正解が存在する一方で、ライティングとスピーキングは正答がなく、複数の評価基準を基に、試験官によって採点されます。したがって、正しく自己採点するのは困難です。

ライティングではスペルミスや文法の誤りを1つずつチェックしたり、スピーキングでは音声を録音して振り返ったりするという形である程度の採点は可能であるものの、その採点が本当に正しいかどうかも定かではありません。

また、ケンブリッジ公式問題集に掲載されたライティングテストの補足資料には、受験者のサンプル解答が記載されてはいるものの、スコアが低い回答例も多く、参考になりません。

ライティングやスピーキングを正確に採点するためには、経験豊富なIELTS講師に確認してもらうことが最も有効です。ライティングの場合は添削サービスの利用もおすすめですが、ライティングとスピーキングの双方を採点してもらいたい場合はIELTS専門の対策講座や英語スクールが望ましいでしょう。

2-4.ライティングのサンプルアンサーは参考程度にする

ケンブリッジ公式問題集には、ライティングテストのサンプルアンサー(Sample Answer)が掲載されています。しかし、前述の通りサンプルアンサーは模範解答ではなく、バンドスコア4.0~7.0を得た受験者の実際の解答です。したがって、内容に誤りを含んでおり、そのまま真似した場合はスコアがかえって下がる可能性も否めません。特にスコアの低い解答の場合、スペリングミスや文法の誤り、論理展開の間違いなどが多く含まれています。

サンプルアンサーには解答者のスコアも記載されているため、「どの程度書けていれば目標のスコアを得られるか」の参考にするとよいでしょう。また、解答者のアイデアや表現方法、採点した試験官のコメントを利用し、解答を分析した上で参考にするのもおすすめです。

2-5.古い問題集は傾向が異なる可能性がある

公式問題集は、毎年7~8月ごろに最新版が発売される傾向があります。

2023年11月現在、アカデミック版とジェネラル・トレーニング版のいずれも「Vol.18」が最新版の公式問題集です。当然ながら、出版時期が新しいほど近年のIELTSテスト傾向に対応したものとなるため、公式問題集を選ぶ際はできる限り最新版を購入しましょう。

また、公式問題集を複数冊購入したい場合は「Vol.18」+「Vol.17」+「Vol.16」という順のように、1つずつボリュームを下げて購入することをおすすめします。

3.公式問題集を活用した対策方法

IELTSでは、アカデミックとジェネラル・トレーニングいずれのモジュールにおいても、「リスニング・リーディング・ライティング・スピーキング」の4技能のテストを受験することとなります。

【IELTSのテスト内容】

テストモジュール アカデミック ジェネラル・トレーニング
目的
  • 英語で授業を行う大学や大学院への留学・進学
  • 英語圏での医師・看護師としての登録申請
  • 学業以外の就労や、英語圏への移住申請
リスニング(30分)
※ペーパーテストの場合は回答転写時間として+10分
  1. 日常生活における2人の人物による会話
  2. 日常生活におけるモノローグ
  3. 教育や研修現場での最大4人の会話
  4. 学術的なテーマに関するモノローグ
  5. の4パートが出題される

リーディング(60分)
  • 実際に使用されている書籍・雑誌・新聞より抜粋した、1つ以上の長文問題を含む3つのパッセージから出題される
  • 専門知識までは不要であるが、幅広い学術的事項が含まれる
  1. 英語圏の国での日常生活に関する2~3の短い文章
  2. 仕事に焦点を当てた2つの短い文章
  3. 一般的なトピックを扱った比較的長く複雑な文章
  4. の3つのパッセージが出題される

アカデミック・ジェネラルともに

  • 選択肢問題
  • 情報識別
  • 正しい見出しの選択
  • 情報・内容の一致
  • 章、要約などの完成
  • などの形式で出題される

ライティング(60分)
  • アカデミックでセミフォーマル、中立的な文体で執筆を求められる
  • 英単語や文法の知識だけでなく、論理的な文章を書き、正しくデータを選択・比較するスキルも必要になる
  1. 提示されたグラフや表、図から情報を要約して説明する
  2. 大学・大学院への進学者や職業登録希望者向けのライティングスキルが問われ、意見・論点・問題についてのエッセイを書く
  3. の2つのタスクが出題される

    日常生活の場面がテーマになる

  1. 与えられた状況に合わせて、情報を要求したり状況を説明したりする手紙を書く
  2. 意見・論点・問題についてのエッセイを書く(アカデミックと比べ、文体がフォーマルでなくても問題ない)
  3. の2つのタスクが出題される

スピーキング(11~14分)
  1. 自己紹介とインタビュー(4~5分)
  2. スピーチ(3~4分)
  3. ディスカッション(4~5分)
  4. の3つのパートが出題される

出典:IELTS「出題形式」

ケンブリッジ公式問題集は全技能の問題が4回分収録されており、1冊だけでもバンドスコアの向上に大きく寄与するでしょう。

また、各技能において学習方法はやや異なります。ここからは、公式問題集を活用した対策方法を、技能ごとに詳しく紹介します。

3-1.リスニングテストの対策方法

IELTSのリスニングテストは、アカデミックとジェネラル・トレーニングのいずれにおいても、下記の4パートで構成されています。

パート1:日常会話

2人の話者による日常会話を聴いたのち、穴埋め問題などの形式の設問を解きます。

パート2:日常生活に関連する説明やアナウンス

1人の話者による日常生活に関するスピーチを聴いたのち、ラベリング問題をはじめとしたさまざまな形式の設問を解きます。

パート3:学術的な会話

2人以上の複数の話者による学術的会話を聴いたのち、マッチング問題をはじめとしたさまざまな形式の設問を解きます。

パート4:学術的な講演やアナウンス

1人の話者による学術的なスピーチを聴きながら解答します。

パートごとのリスニング音声は、書籍内のQRコードあるいは付属したCDから簡単に視聴できます。

公式問題集を活用したリスニングテストの勉強法には、大きく「ひたすら問題を解いて答え合わせ・間違った問題の分析や対策をする」と「シャドーイング」の2つがあります。

IELTSスコアを問わず、まずは公式問題集の問題を本番と同様の条件で解いていくことがおすすめです。一通り解答が終わったら答え合わせをしてスコアを確認するとともに、間違っていた解答は「なぜ間違ったのか」を必ず分析しましょう。

分析した解答ミスの原因によって、対策法も異なります。

  • 英単語のスペルミスがあった場合:ノートに正しいスペルを何度も書いて覚え直し、ケアレスミスを防ぐ
  • 単語・構文が理解できず解答が間違っていた場合:収録されているスクリプトを使い、ボキャブラリーを増やしておく
  • リスニング音声を正しく聞き取れなかった場合:シャドーイングを行い、リスニング力を底上げする

シャドーイングは、公式問題集を活用したリスニングテストの勉強法として特に重要と言っても過言ではありません。シャドーイングとは、リスニング音声のすぐ後を追って、聞いた内容を真似て繰り返し復唱する語学トレーニング方法です。リスニング力だけでなく、スピーキング力も同時に伸ばせる効果的な勉強法と言えます。

IELTSリスニングの対策方法やスコアアップできる勉強法を解説

3-2.リーディングテストの対策方法

IELTSのリーディングテスト対策に公式問題集を活用する際は、リスニングテスト対策と同様に、まず本番と同様の条件で実際に問題を解き進めることが最も重要です。最初は時間内に解けなかった問題もいくつか出てくる可能性もありますが、時間終了後も諦めずに解答を続けましょう。

リーディングテストでは、英文の読解力や解釈力が欠かせません。先に設問を把握した上で、各パッセージの要点をキャッチすることが大切です。最初の解答段階で要点がどこにあるか分からなかった場合は、答え合わせ後に復習として精読を行いましょう。あらかじめ正しい解答が分かっている状態で再度設問を読むことで、「長文の中に紛れた解答の根拠を、適切かつスムーズに判断できるスキル」が身につきます。

IELTSの長文リーディングテストの勉強法|出題傾向と対策も解説

加えて、時間管理もリーディングテストにおける重要な要素です。少しでもスコアアップを目指すには、時間がかかりそうな難しい問題は後回しにし、できる限り「確実に解ける問題」を優先しましょう。

また、IELTSのリーディングテストは、アカデミックとジェネラル・トレーニングでそれぞれ問題が異なります。

アカデミック

実際の書籍や新聞から抜粋された3つのパッセージから、多肢選択問題・情報識別問題などさまざまな問題形式が出ます。

ジェネラル・トレーニング

「日常生活と仕事に焦点をあてた2つの短文問題」と「一般トピックを扱った比較的複雑な長文問題」の計3パッセージが出題されます。

モジュールを問わず3,000語以上の英単語が必要なリーディングテストでは、語彙力が重要になります。語彙力を高めるためには、単語帳の活用もおすすめです。IELTS対策に活用できる単語帳の選び方は、下記の記事で紹介しているので、併せて参考にしてください。

IELTSにおすすめの単語帳の選び方|効率のよい勉強法も解説

3-3.ライティングテストの対策方法

IELTSのライティングテストは、「自分で文章を考えて解答に書く」という解答パターンが基本です。その他のテストのように決まった正答が設定されているわけではないため、独学での対策も難しいと言えるでしょう。

公式問題集においても、問題と受験者のサンプルの解答しか記載されていません。そのため、公式問題集を活用した対策方法としては、サンプル解答の分析が基本と言えるでしょう。記載された解答を見て「どのようなレベルの解答が求められるか」を分析したのち、参考になりそうなアイディアと表現は積極的に覚えることがおすすめです。

加えて、サンプル解答を参考に問題パターン別のフォーマットをいくつかつくっておけば、解答時は文章を構成するだけとなります。文法ミスを防げるほか、解答時間の短縮化にもつながるでしょう。

しかし、模範解答によっては汎用性の低いフレーズが出てくることも珍しくありません。しっかりと対策するためには、公式問題集だけでなくその他参考書なども同時に活用するとよいでしょう。

また、ライティングテストはリーディングテストと同様にアカデミックとジェネラル・トレーニングでそれぞれ問題が異なります。

アカデミック

グラフや図表から得た情報の要約(タスク1)と、特定の議論や問題に対するエッセイ(タスク2)を解答します。

ジェネラル・トレーニング

与えられたトピックにおいて情報の要求・状況説明に関する手紙の作成(タスク1)と、提示された議論や問題に対するエッセイ(タスク2)を解答します。

IELTSライティングテストの対策方法|目標スコア別の勉強法も

3-4.スピーキングテストの対策方法

IELTSのスピーキングテストでは、モジュールを問わず「自己紹介とインタビュー」「スピーチ」「ディスカッション」が出題されます。しかし、ほかの科目と違って試験官との対話形式となるため、独学での試験対策は最も困難と言えるでしょう。

タスクカードにもとづくスピーチを行うパート2と、スピーチ内容に関するディスカッションを行うパート3では、公式問題集だけでもある程度対策できます。公式問題集に掲載されている質問を集めて、自分なりの解答を考えてまとめるだけでもスピーキングスコアの向上に寄与するでしょう。

しかし、なるべく本番に近い環境で対策しておきたいのであれば、プロのIELTS講師と一緒に行うのが最適です。

IELTS講師とともにスピーキングテストの対策を進める際は、現在のスピーキング力を次のレベルに向上させるため「たくさんのフィードバック・アドバイスをもらうこと」を常に意識しましょう。また、「幅広い文法構造の使用」を意識しましょう。単文と複文を組み合わせれば内容に厚みが生じ、スピーキングテストのスコアアップに期待できます。

加えて、日本人受験者は声の小ささと笑顔の少なさがよく指摘されています。練習の際は、大きな声ではっきりと伝えるほか、話す内容に応じて表情を変えましょう。

なお、スピーキングテストでは特に試験官によるインタビューやタスクカードのトピックに対して正確に、かつ流暢に解答できるかどうかが重視されます。言葉に詰まらず、適切な接続詞や語彙を使えていれば、目標スコアを達成しやすくなるでしょう。

IELTSのスピーキング対策をパート別に解説!スコアアップのコツも

4.IELTS運営団体の問題集や練習問題もおすすめ

IELTS対策に向けては、ケンブリッジ大学が出版する公式問題集のほかにも、IELTSの共同運営団体が出版する公認問題集や、Web上で簡単に実施できる練習問題などがあります。目標スコアを確実に目指したいのであれば、これらを組み合わせて試験勉強を進めることがおすすめです。

最後に、IELTS運営団体の問題集2つと、隙間時間にチャレンジできる練習問題2つを紹介します。

4-1.IDP Education IELTS公認問題集

『IDP Education IELTS公認問題集』は、IELTSの共同運営団体である「IDP Education」と、英語資格試験のスコアアップ実現に定評のある「English Innovations」によって発売されたIELTSの公認問題集です。

アカデミックに特化した問題集ではあるものの、ジェネラル・トレーニングの受験者にも役立つ情報が豊富に掲載されています。公式問題集と違って日本で出版されているほか、図やイラストつきの分かりやすい日本語解説・アドバイスも収録されているため、IELTSの受験経験が少ない初心者の方には特におすすめです。

出典:IELTS「IDP公認問題集」

4-2.IELTSブリティッシュ・カウンシル公認 本番形式問題3回分

『IELTSブリティッシュ・カウンシル公認 本番形式問題3回分』は、IELTSの共同運営機関である「ブリティッシュ・カウンシル」が公認する第2弾目の問題集です。

本番さながらの形式問題が3回分収録されており、すべての問題には日本語での解答と丁寧な解説がセットとなっています。加えて、切り離せる小冊子にはライティングテストとスピーキングテストのスコアアップに役立つ重要表現や対策ポイントがまとめられています。模範解答例も掲載されているため、難しいとされていたライティング・スピーキングテストにおける独学での対策が可能となります。

出典:旺文社「IELTSブリティッシュ・カウンシル公認 本番形式問題3回分」

4-3.IELTSプログレス・チェック

IDPのIELTSプログレス・チェックは、IELTS公式採点官による評価を受けられる「コンピューターベースのIELTS模擬試験」です。いわばオンライン模擬テストとなるため、コンピューター試験を受験する方にとっては、最も本番に近い環境で練習できる方法と言えるでしょう。

IELTSプログレス・チェックでの解答は、IELTS公式採点官が直接評価・採点するほか、フィードバックレポートも受けられます。個別バンドスコアとオーバーオール・バンドスコアの目安も分かるため、着実なスコアアップを実現したい方だけでなく、現在の自分のスコアレベルが知りたい方にもおすすめです。

出典:IELTS「IELTSプログレス・チェック(公式模擬試験)」

4-4.JSAF IELTS練習問題

JSAF IELTS練習問題は、IELTS公式テストセンターが提供する「IELTS各テスト形式・技能ごとの無料サンプルテスト」です。ペーパー版とコンピューター版の2つがあり、いずれもパソコンからダウンロードできます。

本番さながらの例題に取り組めるだけでなく、解答付きで自己採点も可能です。ただし、ほかの問題集や模擬試験のように分かりやすい解説は含まれていないため、あくまでも「本番に慣れるためのツール」として、その他教材とうまく組み合わせながら活用するとよいでしょう。

出典:IELTS(アイエルツ)公式テストセンター - JSAF「IELTS 練習問題」

出典:IELTS(アイエルツ)公式テストセンター - JSAF「IELTS 練習問題 / 無料サンプルテスト(コンピューター版)」

まとめ

IELTSは過去問がない代わりに、設問作成団体であるケンブリッジ大学からIELTS公式問題集が出版されています。公式問題集には模試が収録されているほか、本番の形式に近い問題を練習できることから、IELTS対策に必須と言っても過言ではありません。

また、1冊で全技能の問題が収録されているため、効率的に試験勉強を進められる点が魅力ですが、テスト対策法は技能ごとに細かく異なります。公式問題集を活用してスコアアップを目指すなら、技能ごとの対策ポイントをしっかりとおさえておきましょう。

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