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英語の文法の基礎「自動詞」「他動詞」の違い — 正確な使い分けのポイント

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こんにちは、IELTS TRAINER PROスタッフ、ワーママのキャリーです。いつもブログを見てくださりありがとうございます!皆様の英語学習の旅に寄り添えることを大変嬉しく思います。

 

初夏の季節と健康

だんだんと初夏の陽気になってきましたが、みなさま元気にお過ごしでしょうか。青々とした新緑が美しい季節となり、外に出かけるのが楽しい時期になってきましたね。しかし、朝晩の気温差が大きいこの時期は体調管理が難しいものです。特に季節の変わり目には、お子様が体調を崩してしまうことも多いですよね。私の子供たちも、急な気温変化に敏感で、しばしば鼻水や咳に悩まされることがあります。

こうした気候の変化に対応するためには、十分な睡眠と栄養バランスの取れた食事が大切です。また、こまめな水分補給や適度な運動も免疫力を高めるのに役立ちます。皆様もどうぞご自愛ください。

梅雨に入る前の気持ちが良いこの時期を、みなさま元気に過ごし、さらに学習に励むことができますように!窓の外から爽やかな風を感じながらの英語学習は、心地よいリズムで進められるのではないでしょうか。

「自動詞」と「他動詞」— 英語文法の要

さて今回は英語の文法の基礎中の基礎、「自動詞」と「他動詞」の違いについて復習していきましょう。この区別は、英語の文構造を理解する上で非常に重要であり、特にIELTSのようなテストでは正確な文法知識が高得点につながります。

「自動詞」と「他動詞」の区別がしっかりできていないと、英作文で誤った構文を使ってしまい、大切なポイントを失うことになりかねません。日本語では「〜を」という目的語を省略することが多いため、日本人学習者にとっては少し戸惑いやすいポイントでもあります。

自動詞と他動詞の基本的な違い

まず基本的な違いを押さえておきましょう。

  • 自動詞(Intransitive Verbs)
    「自分だけで意味が成り立つ動詞」であり、目的語を必要としません。行為そのものに焦点があります。
    例:「walk(歩く)」「sleep(眠る)」「arrive(到着する)」「die(死ぬ)」
  • 他動詞(Transitive Verbs)
    「”他”のもの(目的語)を必要とする動詞」であり、「誰かが何かを〜する」という形で使われます。行為の対象が必要です。
    例:「eat(〜を食べる)」「buy(〜を買う)」「love(〜を愛する)」「build(〜を建てる)」

ある動詞が自動詞なのか他動詞なのかは、その動詞の後に何が来るかを見れば判断できます。他動詞の後には必ず目的語(名詞や代名詞)が来ますが、自動詞の後に目的語が来ることはありません。代わりに、前置詞が続く場合があります。

両方の用法を持つ動詞

英語をより複雑にしているのは、多くの動詞が文脈によって自動詞にも他動詞にもなりうることです。例えば、

  • run(走る/運営する):
    自動詞:He runs every morning.(彼は毎朝走ります。)
    他動詞:She runs a successful business.(彼女は成功したビジネスを経営しています。)

  • play(遊ぶ/演奏する):
    自動詞:The children are playing in the garden.(子供たちは庭で遊んでいます。)
    他動詞:She plays the piano beautifully.(彼女はピアノを美しく弾きます。)

  • start(始まる/始める):
    自動詞:The movie starts at 7 pm.(映画は午後7時に始まります。)
    他動詞:Let’s start the meeting.(会議を始めましょう。)

このように、同じ動詞でも使い方によって自動詞にも他動詞にもなる場合があるので、文脈を理解することが重要です。

「自動詞」「他動詞」の直後に何が来る?問題を通して確認しよう!

理論的な説明だけでは理解しづらいことがありますので、具体的な例題を通して確認してみましょう。早速ですが、問題です。以下の括弧には次の3つの選択肢のうち何が入りますか?

<①each other ②with each other ③to each other>

  1. Joe and Carrie love (  ).
  2. Joe and Carrie hate (  ).
  3. Joe and Carrie talk (  ).
  4. Joe and Carrie respect (  ).

少し考えてみてください。

問題の解説

  1. Joe and Carrie love each other.
    → 「love」は他動詞なので、直後に目的語(each other)が来ます。
  2. Joe and Carrie hate each other.
    → 「hate」は他動詞なので、直後に目的語(each other)が来ます。
  3. Joe and Carrie talk with each other/to each other.
    → 「talk」は自動詞なので、直後に前置詞+名詞(with each other または to each other)が来ます。
  4. Joe and Carrie respect each other.
    → 「respect」は他動詞なので、直後に目的語(each other)が来ます。

この問題からわかるように、動詞の種類によって後に続く言葉が異なります。他動詞の後には直接目的語が来ますが、自動詞の後には前置詞が必要になる場合があります。

自動詞と他動詞の詳細な解説

自動詞(Intransitive Verbs)の特徴と用法

自動詞は「自分自身で完結する動詞」とも言えます。行為や状態そのものを表現するため、目的語を必要としません。自動詞の後に何かを続ける場合は、前置詞を介して補足情報を追加することになります。

主な自動詞の例

  • appear(現れる)
  • arrive(到着する)
  • come(来る)
  • cry(泣く)
  • die(死ぬ)
  • fall(落ちる)
  • go(行く)
  • happen(起こる)
  • laugh(笑う)
  • listen(聞く)- listen to(〜を聞く)という形で使います
  • look(見る)- look at(〜を見る)という形で使います
  • occur(発生する)
  • rain(雨が降る)
  • rise(上がる)
  • run(走る)
  • sit(座る)
  • sleep(眠る)
  • smile(微笑む)
  • stay(滞在する)
  • talk(話す)- talk to/with(〜と話す)という形で使います
  • walk(歩く)

自動詞の使用例

  • The sun rises in the east.(太陽は東から昇ります。)
  • She arrived at the station on time.(彼女は時間通りに駅に到着しました。)
  • The baby is sleeping peacefully.(赤ちゃんは平和に眠っています。)
  • They talked about the new project.(彼らは新しいプロジェクトについて話し合いました。)

上記の例文では、目的語が存在せず、動詞だけで意味が成立していることに注目してください。「talk」の後には「about the new project」という前置詞句が続いていますが、これは目的語ではなく、話題を示す補足情報です。

他動詞(Transitive Verbs)の特徴と用法

他動詞は「行為の対象を必要とする動詞」です。つまり「誰かが何かを〜する」という構造で使われ、必ず目的語を伴います。目的語がないと文章として不完全で、意味が通じません。

主な他動詞の例

  • bring(持ってくる)
  • build(建てる)
  • buy(買う)
  • clean(掃除する)
  • cook(料理する)
  • create(創造する)
  • eat(食べる)
  • find(見つける)
  • give(与える)
  • hate(嫌う)
  • have(持つ)
  • hear(聞こえる)
  • help(助ける)
  • love(愛する)
  • make(作る)
  • need(必要とする)
  • read(読む)
  • respect(尊敬する)
  • see(見る)
  • take(取る)
  • use(使う)
  • want(欲しい)
  • write(書く)

他動詞の使用例

  • She loves chocolate.(彼女はチョコレートが大好きです。)
  • They built a new house last year.(彼らは去年新しい家を建てました。)
  • I respect your opinion.(あなたの意見を尊重します。)
  • We need more time to complete this project.(このプロジェクトを完了するにはもっと時間が必要です。)

これらの例文では、動詞の後に必ず目的語(何を/誰を)が来ています。目的語がなければ、文の意味が不完全になってしまいます。

自動詞と他動詞の見分け方

自動詞と他動詞を見分けるには、以下の方法が役立ちます。

  1. 辞書で確認する:多くの辞書では、動詞の項目に[I](自動詞)または[T](他動詞)という表記があります。

  2. 「何を/誰を」を付け加えられるか試す:
    「何を/誰を」という疑問に答えられる場合は他動詞
    そのような疑問に答えられない場合は自動詞

  3. 前置詞の必要性を確認する:
    目的語を直接取れる場合は他動詞
    目的語を取るために前置詞が必要な場合は自動詞

自動詞と他動詞の混同しやすい例

英語学習者が特に混同しやすい動詞ペアがいくつかあります。これらを理解することで、より正確な英語表現ができるようになります。

lie vs. lay

lie(横になる)- 自動詞

  • Present: lie, lies
  • Past: lay
  • Past Participle: lain
  • Example: I lie down when I feel tired.(疲れたら横になります。)

lay(〜を置く)- 他動詞

  • Present: lay, lays
  • Past: laid
  • Past Participle: laid
  • Example: Please lay the book on the table.(その本をテーブルの上に置いてください。)

これらは形が似ているため混同しやすいですが、「lie」は自分が横になる行為(自動詞)、「lay」は何かを置く行為(他動詞)です。

rise vs. raise

rise(上がる)- 自動詞

  • Present: rise, rises
  • Past: rose
  • Past Participle: risen
  • Example: The sun rises in the east.(太陽は東から昇ります。)

raise(〜を上げる)- 他動詞

  • Present: raise, raises
  • Past: raised
  • Past Participle: raised
  • Example: She raised her hand to ask a question.(彼女は質問するために手を挙げました。)

「rise」は自然に上がる・昇る行為(自動詞)、「raise」は何かを上げる行為(他動詞)です。

sit vs. set

sit(座る)- 自動詞

  • Present: sit, sits
  • Past: sat
  • Past Participle: sat
  • Example: Let’s sit in the garden.(庭に座りましょう。)

set(〜を置く、設定する)- 他動詞

  • Present: set, sets
  • Past: set
  • Past Participle: set
  • Example: Please set the table for dinner.(夕食のためにテーブルをセットしてください。)

「sit」は座る行為(自動詞)、「set」は何かを置く・設定する行為(他動詞)です。

「自動詞+前置詞」で他動詞の意味になる場合

興味深いことに、自動詞に特定の前置詞を組み合わせることで、他動詞に似た意味になることがあります。この現象は、句動詞(phrasal verbs)と呼ばれることもあります。

例:

  • look(見る)【自動詞】+ at → look at(〜を見る)
    I looked at the painting.(私はその絵を見ました。)

  • listen(聞く)【自動詞】+ to → listen to(〜を聞く)
    She listens to classical music.(彼女はクラシック音楽を聞きます。)

  • talk(話す)【自動詞】+ about → talk about(〜について話す)
    We talked about our vacation plans.(私たちは休暇の計画について話しました。)

  • wait(待つ)【自動詞】+ for → wait for(〜を待つ)
    I’m waiting for the bus.(バスを待っています。)

これらの例では、自動詞に前置詞を加えることで、行為の対象を示すことができるようになります。しかし文法的には、前置詞の後の名詞は動詞の直接の目的語ではなく、前置詞の目的語となります。

自動詞と他動詞の使い分けがIELTSで重要な理由

IELTSのスピーキングやライティングセクションでは、文法の正確さが評価の重要な要素となります。自動詞と他動詞の使い分けを正確に行うことで、以下のようなメリットがあります。

  1. 文法的正確性の向上:
    自動詞と他動詞を適切に使い分けることで、基本的な文構造の誤りを減らすことができます。
  2. 表現の幅の拡大:
    動詞の性質を理解することで、より多様で正確な表現ができるようになります。
  3. 自然な英語表現の習得:
    ネイティブスピーカーは直感的に自動詞と他動詞を使い分けています。同様の感覚を身につけることで、より自然な英語表現が可能になります。
  4. ライティングタスクでの評価向上:
    特にライティングタスク2では、複雑な文構造を正確に使うことが高評価につながります。自動詞と他動詞の理解は、その基盤となります。

自動詞と他動詞の練習問題

理解を深めるために、追加の練習問題に挑戦してみましょう。

練習問題1:適切な形を選びましょう

  1. They ( laugh / laugh at ) my jokes.
  2. She ( listens / listens to ) the radio every morning.
  3. We need to ( arrive / arrive at ) the station by 9 am.
  4. The children ( enjoy / enjoy with ) playing in the park.
  5. Can you ( explain / explain to ) this problem to me?

解答:

  1. laugh at(自動詞+前置詞)
  2. listens to(自動詞+前置詞)
  3. arrive at(自動詞+前置詞)
  4. enjoy(他動詞)
  5. explain(他動詞)- “explain this problem to me”

練習問題2:自動詞と他動詞を区別しましょう

以下の動詞が自動詞(I)か他動詞(T)か、あるいは両方の用法を持つ(B)かを判断してください。

  1. sleep
  2. write
  3. open
  4. grow
  5. begin
  6. increase
  7. break
  8. stop

解答:

  1. sleep – I(自動詞)
  2. write – T(他動詞)
  3. open – B(両方)
  4. grow – B(両方)
  5. begin – B(両方)
  6. increase – B(両方)
  7. break – B(両方)
  8. stop – B(両方)

自動詞と他動詞の習得のコツ

この文法項目を効果的に習得するためのヒントをいくつか紹介します。

  1. 辞書で確認する習慣をつける:
    新しい動詞を学んだら、それが自動詞か他動詞か、あるいは両方の用法があるかを辞書で確認しましょう。
  2. 例文とともに覚える:
    動詞の種類だけでなく、具体的な使用例とともに覚えることで、実際の使い方が身につきます。
  3. パターン認識を鍛える:
    多くの他動詞は「何かに影響を与える」行為を表します。一方、自動詞は「主語自身の状態や行動」を表すことが多いです。
  4. 読解量を増やす:
    英語の文章を多く読むことで、自然と動詞の使い方のパターンが身につきます。
  5. エラーを記録する:
    自分が間違えやすい動詞をリストアップし、定期的に復習しましょう。

IELTS TRAINER PROで実力をつけよう!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!「自動詞」「他動詞」の違いついて少しでも理解が深まりましたでしょうか?この基本的な文法項目は、正確な英語表現の基礎となるものです。しっかりと理解し、実践に活かしていただければ幸いです。

この記事で取り上げた内容は、IELTSのライティングやスピーキングセクションで高得点を目指す上で非常に重要です。日々の会話や文章作成の中で、自動詞と他動詞の使い分けを意識することで、より自然で正確な英語表現ができるようになります。

このブログが皆様のIELTS学習の助けになっていましたら幸いです。英語学習は継続が何よりも大切です。日々少しずつでも学習を続けることで、確実に力がついていきます。皆様の学習をいつも応援しています!

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