IELTS for UKVIとは?|通常のIELTSとの違いも解説
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IELTSには、AcademicやGeneral Training、IELTS for UKVI、IELTS Life Skillsのように種類が多くあり、自分がどれを受験すればよいのかわかりませんよね。
そこで今回は、「IELTS for UKVI」について解説していきます。
IELTS for UKVIの受験を検討している方、および通常のIELTSとは何が違うのか知りたい方は是非読んでみてください。
1.IELTS for UKVIは?
IELTS for UKVIとは、イギリスへのビザ申請に必要な英語能力証明テスト(SELT)の1つとして英国政府から正式に認可された試験であり、英国への留学や就労の際のビザ申請に使用することができるテストです。
IELTS for UKVIはペーパー版で受験することができず、コンピューター版のみの提供となっています。
そして2024年12月以降、IELTS for UKVIのSpeakingテストは「ビデオコール・スピーキングテスト」と呼ばれるZoomを通じて実施されるようになりました。
また、IELTS for UKVIでは、Academic ModuleとGeneral Training Moduleに加えて「IELTS Life Skills」というものがあります。
これらの違いを簡単にまとめると下記の表のようになります。
IELTS for UKVIのテスト種別 |
|
注意点として、IELTS Life Skillsは合格した場合、2年間は受験することができません。
1-1. IELTS for UKVIの目的
IELTS for UKVIは、イギリスへの留学や就労をする際に必要なビザ申請をするために必要なスコアです。
ただし、イギリスへ留学や就労を目的とする方全員がIELTS for UKVIを受験しなければいけないというわけではありません。
通常のIELTSのスコアでも問題がない大学や機関もありますので、しっかりと確認をしてからIELTS for UKVIを受験するようにしましょう。
1-2.IELTS for UKVIの受験料
IELTS for UKVIは通常のIELTSと比べて受験料が若干高くなっています。
IELTS受験料 | |
IELTSコンピューター版 | 25,380円(英検)、27,500円(IDP) |
IELTSペーパー版 | 25,380円(英検)、27,500円(IDP) |
IELTS for UKVI | 29,400円 |
IELTS Life Skills | 20,500円 |
IELTSの受験料を比較すると、IELTS Life Skillsが一番安く20,500円となっていますが、IELTS for UKVIは約30,000円と受験料が約10,000円も異なります。
そのため、IELTS受験を申し込む際はお金が無駄にならないように細心の注意をはらって申し込みをするようにしてください。
1-3.IELTS for UKVI申込方法
IELTS for UKVIの申込方法を説明します。
- ビザの申請でSecure English Language Test(SELT)としてのIELTS受験が必要かどうかをイギリス政府のサイトで確認してください。
- 自分自身が求められているIELTSの種類を確認してください。
・IELTS for UKVI Academic
・IELTS for UKVI General Training
・IELTS Life Skills A1
・IELTS Life Skills B1
※お申込みをする際にIELTSの種類を間違えた場合の返金や変更は条件がございますのでBritish CouncilのIELTS for UKVIのページをご確認ください。 - 最終確認後、オンライン受験申込サイトからIELTS for UKVIのお申込みをしてください。
申込締切が受験希望日の3日前となっておりますので余裕をもって申込をするようにしましょう。
上記の手順に沿ってIELTS for UKVIの申込をすれば問題ないのではないかと思います。
さらに詳細を知りたい方は、British CouncilのIELTS for UKVIのページをご確認ください。
1-4.IELTS for UKVIテスト当日の持ち物や注意点
IELTS for UKVIの試験当日は通常のIELTS試験と変わらず、
- 当日有効なパスポートの原本
- 無色透明な容器に入った水(任意)
のみ持っていけば問題ありません。
注意点としては、通常のIELTSよりもセキュリティが厳しいため、ちょっとした行動で不正行為が疑われる可能性があります。
ここまで厳しくなっている背景には、過去にTOEICやTOEFLで不正が明るみになっているからです。
もちろん不正行為はいけないことなのですが、中には留学や移住のためのビザをゲットしようと不正行為をする方がいるのも事実です。
通常のIELTSでもそうですが、IELTS for UKVIでも不正と疑われる行動は絶対にしないようにしましょう。
2.IELTS for UKVIのスコアが必要になるケース
IELTS for UKVIはイギリスのビザや移住申請において特定の要件を満たすために必要とされる英語能力試験です。
通常のIELTSと同じ試験内容ですが、IELTS for UKVIの要件に適合するように特別に認定されています。
以下のようなケースでIELTS for UKVIが必要になることがあります。
1.特定のビザ申請の場合 |
|
2. 永住権(Indefinite Leave to Remain, ILR)や市民権の申請 |
永住権や市民権の申請時にも英語能力を証明する必要があります。 |
3. Tier 4スポンサーが要求する場合 |
イギリスの一部の教育機関は、IELTS for UKVIの結果を要求することがあります。 ※詳細はイギリス政府のウェブサイトよりご確認ください |
また、以下のようなイギリスの大学・大学院へ留学を希望される方はIELTS for UKVIのスコアが必要になる場合があります。
ただし、絶対にIELTS for UKVIのスコアが必要になるというわけではないので、各大学の募集要項を確認するようにしてください。
あくまでも以下の表はイギリスの大学・大学院へ留学する際に必要なIELTSスコアという認識をしていただけますと幸いです。
イギリスの大学留学に必要なIELTSスコア | |
大学名 | 必要なIELTSスコア |
オックスフォード大学 | OA7.0~ |
ケンブリッジ大学 | OA7.0~ |
ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン | OA6.5~ |
エディンバラ大学 | OA6.5~ |
マンチェスター大学 | OA6.0~ |
リーズ大学 | OA6.0~ |
イギリスの大学院留学に必要なIELTSスコア | |
大学院名 | 必要なIELTSスコア |
オックスフォード大学 大学院 | OA7.5~ |
ケンブリッジ大学 大学院 | OA7.0~ |
ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン 大学院 |
OA6.5~ |
エディンバラ大学 大学院 | OA6.5~ |
マンチェスター大学 大学院 | OA7.5~ |
リーズ大学 大学院 | OA6.5~ |
そのほかの大学や大学院、機関でもIELTS for UKVIのスコアが必要であったり、必要でない場合もありますので各大学の募集要項をしっかり見ておくようにしましょう。
3.IELTS for UKVIと通常のIELTSの違い
IELTS for UKVIと通常のIELTSは、以下の点が異なります。
- 不正防止の為、従来のIELTS受験時よりもセキュリティーが厳しい
- 受験料が通常のIELTSよりも高い
- IELTS for UKVIの日本の試験会場は東京と大阪の2都市だけ
1つずつ詳しく見ていきましょう。
①不正防止の為、従来のIELTS受験時よりもセキュリティーが厳しい
IELTS for UKVIは不正を防止するために開発されたIELTS試験です。
つまり、試験内容は通常のIELTSと同じであるものの、セキュリティ面では通常のIELTSよりも高くなっています。
IELTS for UKVIはすべてのセクションにて試験中の会場が録画されています。
鉛筆や消しゴムを持ち込むことも不可です。
(試験会場で鉛筆や消しゴムは渡されます。)
②受験料が通常のIELTSよりも高い
先ほどもIELTS for UKVIの受験料でも紹介したように、通常のIELTSより5,000円ほど受験料が高くなっています。
IELTS for UKVIは、1回受験するだけで29,400円かかるのでよりIELTS対策をしたうえで挑むことをおすすめします。
③IELTS for UKVIの日本の試験会場は東京と大阪の2都市だけ
IELTS for UKVIの日本の試験会場は東京と大若の2都市でしか受験することができません。
通常のIELTSですとコンピューター版は、
- 東京、横浜、名古屋、大阪
ペーパー版は、
- 東京、大阪、京都、名古屋、札幌、仙台、浜松、鳥取、岡山、高松、福岡、沖縄等
で実施されています。
しかしながらIELTS for UKVIは、イギリスの内務省が認可したテストセンターのみで受験可能となっており、日本では、
- 東京、大阪のBritishCouncil(ブリティッシュカウンシル)の会場
のみで受験が可能となっています。
東京や大阪以外の地域に住んでいる方は、泊りがけでIELTS for UKVIの試験を受けに行く必要があるかもしれませんのでスケジュールを確認したうえで受験するようにしましょう。
4. IELTS for UKVIのまとめ
IELTS for UKVIは、
- イギリスへのビザ申請に必要な英語能力証明テスト(SELT)の1つとして英国政府から正式に認可された試験
- イギリスへの留学や就労の際のビザ申請に使用することができる
- 受験料は29,400円で、通常のIELTSより高い
- 通常のIELTSと比べてセキュリティが厳しい
- 日本では東京・大阪のBritish CouncilのIELTSテストセンターでのみ受験可能
- 通常のIELTS試験とテストの内容は変わらない
となっています。
言い換えると、イギリスへ留学や就職、移住をする際にIELTS for UKVIのスコアが必要な場合に受験をすれば問題ないため、通常のIELTSと同じ対策をしていて問題ありません。
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