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IELTS学習|IELTS初心者がまず始めることは?

IELTS対策について

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海外留学や進学しようと思い、IELTSが必要になった方々もいらっしゃると思います。
IELTS学習を始める際に、IELTSとはそもそも何なのか、どのくらい勉強時間が必要なのかを把握しておくことが大切です。
ですが、インターネットで調べても情報がたくさんありすぎて、何から始めれば良いか、いまいちわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回はIELTS学習初心者の方に向けて、どのようにIELTS学習をしていけばよいのかご紹介いたします。

1.IELTSとは?

IELTSとは、アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド等の英語圏の国に留学・就労・移住を考えている方々の英語力を測定する英語試験です。

IELTS試験のメリットは以下の通りです。

  1. 国際通用性が高い
  2. 高い信頼性と公平性
  3. 受験方法が選べる
  4. 年間約400万人が世界で受験

IELTSのメリットを見ると留学や海外就職、海外移住をしたい方にとっては必須の英語試験なのではないかと思います。
また、年間約400万人が世界中で受験しているということもあり、日本国内で有名な英検やTOEICよりも国際通用性が高いです。

また、IELTSはListening, Reading, Writing, Speakingの4技能を測ることができる英語試験となっています。

IELTS試験概要
  • Listening:30分(ペーパー版は40分)
  • Reading:60分
  • Writing:60分
  • Speaking:約14分

IELTSには、受験方法が「コンピューター形式」と「ペーパー形式」の2種類あります。
そのため、コンピューター形式のListeningは試験時間が30分ですが、ペーパー形式では解答転写時間を含めて40分となっています。

そして、IELTSにはAcademicとGeneral Trainingの2つのモジュールがあります。
それぞれのモジュールで取得目的が異なりますので、自分の目的に合ったモジュールのスコアを獲得しましょう。

IELTSスコア取得目的
Academic General Training
英語圏の大学や大学院に留学、またはプロフェッショナルな機関への登録申請 英語圏での就職や移住を希望している人が、ビザを申請する際に英語力を証明するため

1-1.IELTSの難易度

ここからは実際にIELTSの難易度がどのくらいなのか見ていきたいと思います。
他の英語試験との比較表を以下に掲載しますので、見てみてください。

IELTS CEFR 英検 TOEIC L/R TOEFL
9.0-8.5 C2      
8.0-7.0 C1 1級 990-870 120-95
6.5-5.5 B2 準1級 865-600 94-72
5.0-4.0 B1 2級 595-450 71-42
  A2 準2級 445-290  
  A1 3級 285-260  

出典:各資格・検定試験とCEFRとの対照表

このようにIELTS以外の英語試験(英検、TOEIC、TOEFL)を比較してみるとIELTSはCEFRの最高位であるC2まで測れるのに対し、IELTS以外の英語試験(英検、TOEIC、TOEFL)は2番目に高いC1までしか計測することができません。

また、IELTSの試験内容は論理的思考や基礎レベルの一般教養、時間管理能力が求められるため英語のネイティブ話者であってもOA8.5(CEFR C2レベル)を獲得するのが難しいと言われています。
そのためIELTSはその他の英語試験と比較して、難易度が高いと言えるでしょう。

IELTSの日本人受験者の平均バンドスコアはAcademic、General Training共に他の国と比較すると低くなっています。
【国籍別Academicの平均スコア】

  Listening Reading Writing Speaking OA
日本 6.0 6.1 5.7 5.5 5.9
韓国 6.5 6.4 5.9 5.9 6.2
フランス 7.0 7.1 6.2 6.6 6.8
イタリア 7.2 7.5 6.2 6.7 6.9

【国籍別General Trainingの平均スコア】

  Listening Reading Writing Speaking OA
日本 6.0 5.7 5.7 5.7 5.9
韓国 6.1 5.8 5.7 5.7 5.9
フランス 7.2 7.2 6.4 6.9 7.0
イタリア 6.6 6.4 6.0 6.4 6.4

出典:IELTS「2022 年の受験者のパフォーマンス」

日本人は特に「Writing」と「Speaking」の平均バンドスコアが低くなっています。
その他の国も「Writing」のバンドスコアが低い国もありますが、「Speaking」は比較的高い平均バンドスコアが出ています。

そのため、日本人のIELTS受験者は「Listening」と「Reading」でより高いバンドスコアを獲得し、オーバーオールバンドスコアを上げる方法も有効かと思います。

2.IELTS初心者必見!受験前にやるべきこと6選

「IELTS学習を始めよう!」と思っても何から手を付ければよいのかわからないですよね。
そこでここからはIELTS学習初心者の方に向けてどのようにIELTS学習をしていけばよいのかを以下の流れでご紹介いたします!

  1. IELTSについて知る
  2. 現在の自分の英語レベルを知る
  3. 目標設定をする
  4. IELTS学習プランを立てる
  5. 頻出単語・文法を学習する
  6. IELTS公式問題集を使って学習をする

2-1.IELTSについて知る

まず初めにIELTSについて知るところから始めましょう。
何もIELTSについて知らないまま対策を始めると途中で行き詰ってしまったり、思うようにIELTS目標スコア達成まで時間がかかってしまう可能性があります。

ここではざっくりではありますが、IELTSの試験内容をご紹介します。

  Academic General Training
Listening

リスニングは全4パートで、

  • パート1:宿泊施設の予約など、日常生活での2人の会話
  • パート2:地域の施設に関する描写など、日常生活におけるモノローグ
  • パート3:議論する大学教授と学生など、教育や研修現場での最大4人の会話
  • パート4:大学の講義など、学術的なテーマに関するモノローグ
Reading アカデミックなトピックに関する文章読解
  1. 日常生活についての内容
  2. 仕事についての内容
  3. 一般的な内容
Writing Task 1 図表の読み解き 手紙(メール)
Writing Task 2 一般時事などからテーマが与えられ、その意見や論点、問題について250語以上のエッセイ
Speaking
  • パート1:自己紹介や日常生活についての一般的な質疑応答
  • パート2:トピックに沿った最大2分間のスピーチと、スピーチについて1~2問の質問
  • パート3:トピックに関して、より掘り下げた内容のディスカッション

実際にIELTS本試験で出題される内容なのですが、これらを知らないとIELTS本試験当日焦ってしまいますので、しっかりと把握しておきましょう。

2-2.現在のレベルを知る

IELTSがどんな試験なのか知った後、早速自分の現在の英語レベルを測りましょう。
自分の英語力を測る方法として、以下のものがあります。

  1. IELTS TRAINER PRO無料レベルテスト「お申込みはこちら
  2. IDP:IELTS無料練習問題「練習問題はこちら
  3. JSAF:IELTS練習問題「練習問題はこちら
  4. 英検:IELTS見本問題テスト冊子「冊子はこちらから
  5. 公式問題集:IELTS 18 Academic Student’s Book with Answers with Audio with Resource Bank

上記のものはIELTS本試験よりもお金をかけず自分の英語レベルを測定する方法です。
しかしながら、多くがSpeakingとWritingのレベルを計測することができません。
理由は、SpeakingやWritingはIELTS公式スコアを持った方からの採点が必要だからです。

そのため、4技能すべての英語レベルを知りたい場合はIELTS本試験を受験するのが一番早いのではないかと思います。ですが、IELTSの本試験は約25,000円と受験料が高くなっています。

ただし、IELTS TRAINER PROでは無料で4技能のレベルを計測することができます。
簡易的ではありますが、現状の英語レベルを知るために是非無料カウンセリングへお越しいただけますと幸いです。

無料カウンセリングのお申込みはこちら

2-3.目標設定をする

次に自分の今の英語レベルを知ったうえで目標設定をしましょう。
また、自分が行きたい海外の大学や大学院、就職したい企業が決まっている場合はその機関が定めているIELTSスコアを目標スコアとしても構いません。

ただし、IELTS学習において最終目標のみを決めるのはとても危険です。
例えば、現在4.0のスコアの人がいきなり6.5というハイスコアを目指すのは無謀です。

IELTSの試験は0.5上げるのに約200~300時間かかると言われています。
そのため、例で挙げたスコアとなると2.5も伸ばさないといけないため、少なく見積もっても500~750時間はIELTS学習に費やさなければなりません。

そのため多くの方が途中であきらめてしまうことがあります。
そうならないように短期的な目標も設定することが大事です。

例えば、4.0の人が2年以内に6.5を目指すとすると以下のような短期目標を立てると良いと思います。
現在(4月):OA4.0
夏(7月ごろ):OA4.5
秋(10月ごろ):OA5.0
冬(次の年の1~2月):OA5.5
夏前(6月):OA6.0
冬(12月ごろ):OA6.5
あくまでも一例ではありますが、上記のように短期目標を細かく立てていくとモチベーション維持もできますので、最終目標も設定しつつ短期目標も設定するようにしましょう。

また、予定よりも早く短期目標を達成することができましたら、新しく短期目標を立て直しても構いません。
ですが、最終目標だけはなるべく変わらないように頑張ってIELTS学習をしましょうね。

2-4.学習プランを立てる

次にIELTSの学習プランを立てます。
あくまでも一例ですので、参考程度にしてみてください。

IELTSレッスンを受講している前提でスケジュールを組ませていただいたのですが、1日のうち空いている時間のほとんどをIELTS学習に費やす必要があります。

また、上記のスケジュールに加えて苦手な技能があればそれを重点的に行っても構わないですし、もっと学習時間を確保できるという方はどんどんIELTS学習をしていっても構いません。

むやみやたらにIELTS学習を始めるのではなく、しっかりと自分の中でスケジュールを決めてから学習を始めると効率よく、最短でIELTS目標スコアを達成することができます。

ただし、注意点としてスケジュールを組む際にたくさん勉強していこうとあまりにも意気込んでしまい、現実的に不可能なスケジュールを組むことだけはしないようにしましょうね。

2-5.頻出単語、文法を学習する

IELTS学習スケジュールを組んだ後、頻出単語や英文法の学習をしましょう。
IELTSでは英文法を問われる問題は出題されませんが、SpeakingやWritingでは正しい文法で話すこと、書くことが求められます。
そのため、ただ英単語をたくさん知っていたとしても文法がめちゃくちゃですとハイスコアを獲得することができなくなってしまいますので、英文法も忘れずに学習しましょうね。

英文法力を上げる方法として、中学英文法が総復習できるテキストが役に立つのではないかと思います。
基礎からやり直すことになりますので、最初はつまらないかもしれないですが基礎を固めることこそがIELTSでハイスコアを獲得するためのカギとなりますので、基礎固めはしっかりしましょう。

また、IELTSでは語彙力がかなり重要になってきます。

  • IELTS 5.0~6.0目標:2,000語前後
  • IELTS 6.0~7.0目標:3,000語~5,000語前後
  • IELTS 7.0以上目標:10,000語以上
  • 旧センター試験レベル:3,000語~4,000語
  • 日常会話:5,000語程度

7.0以上が目標となると、10,000語以上も必要になり旧センター試験と日常会話よりも単語数が必要になってきます。

そのため、毎日欠かさず英単語学習をしっかり行いましょう。
IELTS単語帳選びを迷っている方は以下のブログを参考にしてみてください。

IELTS参考書・問題集・単語帳の選び方と初心者向けおすすめ教材

2-6.IELTS公式問題集を使って学習をする

ここまで準備が整いましたらIELTS公式問題集を使って学習を進めていきましょう。
頻出単語、文法の学習をしつつIELTS公式問題集の学習を進めていただいても構いませんが、ある程度英単語を覚えてから、および英文法を理解できるようになってから公式問題集を解く方がモチベーションも下がらないかと思います。

実際にどのようなIELTS公式問題集を使えばよいのか紹介いたします。
①IDP Education IELTS公認問題集「詳細はこちら

この問題集はIELTSを運営しているIDP Educationから発売されているIELTS公認問題集です。
各問題タイプごとの解説、及び日本語での解説もついておりますのでIELTS初心者の方でも安心して使えるのではないかと思います。

また、IDP Educationから2月に「IELTS 公認模試」が発売されています。
こちらも併用することで、IELTS目標スコア獲得へ近づくことができると思いますので是非ご活用ください。

②IELTS Practice Tests 19(2025年3月時点での最新版)

こちらの問題集はIELTS設問作成団体であるケンブリッジによるIELTS公式問題集です。
IELTS本試験同様の模擬テストを4回分収録しており、本試験直前の力試しに有効です。

ListeningのスクリプトやWritingのサンプルアンサーも掲載されております。
ですがこちらの問題集には日本語解説がありません。
ですので、5.5以上のスコアを獲得されてからIELTS Practice Tests 19の公式問題集の使用をお勧めします。

より詳細なIELTS公式問題集を使った対策法は以下の記事に掲載しておりますので、参考にしてみてください。

IELTSに過去問はある?公式問題集を使ったテスト対策を解説

3.まとめ

IELTS対策を行ったことがない方は、まず初めにIELTSを知るところから始めましょう。
その後、現在の英語レベルを知るための英語力チェックをしたり、目標設定をしてくこと、そして学習プランを立ててIELTS目標スコア獲得への道筋を作っていきましょう。

IELTS TRAINER PROでは、英語力に自信がない方も受講できる「スタートコース」を提供しています。
「スタートコース」を受講後、模擬テストである程度のスコアに達成した方は次の「OA5.5突破コース」や「ジェネラル特化コース」に進むことも可能です。

英語力に自信がない方もIELTS対策を行うことができますので、是非IELTS TRAINER PROの無料カウンセリングにお越しください。

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