IELTS Writing Task 2「Do the advantage outweigh the disadvantage?」とは？

みなさん、こんにちは！IELTS TRAINER PROのかなこです。
アイスコーヒー片手に過ごす時間が心地よいこの季節になってきましたね！

IELTSスコア取得を目指すみなさまにとって、特に難関とされるのがライティングタスク2。
中でも「Do the advantages outweigh the disadvantages?（利点は欠点を上回るか）」というタイプの問題は、出題頻度も高く、多くの受験者が頭を悩ませるテーマです。

この問いに正しく答えるためには、単なるメリット・デメリットの列挙では不十分です。
問いの本質を理解し、自分の立場を明確に示しながら論理的に展開する力が求められます。言い換えれば、IELTSライティングにおけるこのタイプの問題は、英語力だけでなく思考力と構成力のバランスが試されるテーマなのです。

この記事では、「Do the advantages outweigh the disadvantages?」型の問題に焦点を当て、問題文の読み解き方からエッセイの構成、使える語彙や表現、頻出トピックとサンプルアンサーに至るまで、段階的に解説していきます！

季節の変わり目は、何か新しいことを始めるのにもぴったりのタイミングです。
ぜひこの記事を通じて、IELTSライティングのスキルを一段上のレベルへと引き上げていきましょう！

次のセクションでは、まずこのタイプの問題がどのような意図を持ち、何を評価されるのかについて、丁寧に紐解いていきます。

IELTSライティングタスク2ではさまざまな問題タイプが出題されますが、その中でも高頻度かつ受験者がつまずきやすいのが「Do the advantages outweigh the disadvantages?（利点は欠点よりも大きいか？）」というタイプのエッセイ問題です。
このタイプは、特定の行動・政策・技術・社会現象などについて、そのメリットとデメリットを比較し、最終的にどちらがより大きいかを評価するというタスクです。

「Do the advantages outweigh the disadvantages?」という問いは、日本語に訳すと「利点は欠点よりも大きいか？」あるいは「利点が欠点を上回るか？」という意味になります。
単なる賛成・反対の立場を問うのではなく、利点と欠点の両方を認識したうえで、自分の判断を示す必要があるのが特徴です。

例）
“Nowadays, more people are choosing to work from home. Do the advantages of this outweigh the disadvantages?”
といった問題では、在宅勤務の利点（柔軟な時間管理、通勤時間の削減など）と欠点（孤立感、生産性の低下など）を比較し、最終的にどちらが大きいかを論じる必要があります。

つまり、このタイプでは単なる列挙ではなく、比較・評価・判断という思考プロセスが求められます。
そしてその過程を、明確な主張（Thesis Statement）とともに論理的に構成することがスコアアップの鍵になります！

IELTSライティングタスク2には複数の問題タイプがあり、似ているようで論じ方や構成に違いがあります。
以下に代表的な問題タイプと比較しながら、「Do the advantages outweigh the disadvantages?」タイプの特徴を整理してみましょう。

内容：2つの意見や立場を比較し、自分の意見を述べる。

違い：「意見A vs 意見B」に対する自分の立場を明確にし、両方の見解をバランスよく紹介する必要がある。

対して…：「advantages vs disadvantages」のように利点と欠点を分析するのが今回のタイプ。

内容：ある主張に賛成か反対か、自分の立場を強く主張する。

違い：Yes/No型で一貫した立場をとり、片方に絞って主張する構成が基本。

対して…：「outweigh」タイプでは、両方を一度評価し、どちらが上回るかを決定するという比較的中立な視点も必要。

内容：問題を提示し、それに対する解決策を提案する。

違い：原因と結果、解決策に焦点を当てた構成が求められる。

対して…：「advantages outweigh disadvantages」タイプでは、問題の良し悪しの比較が中心であり、必ずしも解決策は必要ない。

この問題タイプで高得点を得るには、以下のポイントを押さえることが重要です。

• 利点と欠点をバランスよく提示する
  → どちらか一方に偏らずに、客観的に比較する姿勢が大切です。
• 自分の意見（Thesis Statement）を明確に
  → 単に「〜という利点があります」ではなく、「利点は確かにあるが、全体としては欠点の方が大きい」といった明確な立場を示しましょう。
• 段落構成を論理的にする
  → 通常は、導入（Introduction）→ 利点（Body 1）→ 欠点（Body 2）→ 結論（Conclusion）という構成が効果的です。

「Do the advantages outweigh the disadvantages?」タイプの問題は、英語力だけでなく、情報の取捨選択や論理的思考力も試される、まさにIELTSらしい問題です。
この問いに対して自分の視点を持ちつつ、バランスのとれた議論を展開することで、高得点を狙うことができます。

次のセクションでは、実際の問題を読むときに気をつけたい設問の読み取り方と意図の理解のコツについて詳しく解説していきます。

「Do the advantages outweigh the disadvantages?」というIELTSライティングタスク2の問題に取り組む際、単に「メリットとデメリットを書けばいい」と考えてしまうのは危険です。
問題文の意味を正確に理解し、その背後にある出題意図を読み取ることが、説得力のあるエッセイ作成の第一歩となります。

このセクションでは、設問を読み解くために押さえておくべき3つの観点について解説していきます。

1. advantageとdisadvantageの範囲
2. 設問文のバリエーション
3. 問題文から読み取るべき要素

いて理解しておきましょう。

ここで重要なのは、利点や欠点は必ずしも個人レベルの話に限らないという点です。
以下のように、複数の視点から捉えることが求められます：

• 個人への影響（例：生活の質、学習環境、仕事の柔軟性など）
• 社会への影響（例：経済、文化、環境、公共の利益）
• 長期的な視点（例：持続可能性、次世代への影響）

例えば「オンライン教育の普及」というテーマでは、「自宅で学べる」という個人の利点だけでなく、「社会全体の教育格差を広げる可能性がある」というマクロな欠点も考慮すべきです。

「Do the advantages outweigh the disadvantages?」という表現以外にも、似た構造で出題されるケースがあります。
設問のバリエーションに気づくことは、意図を正確に捉えるヒントになります。

主なバリエーション例：

• “Discuss the advantages and disadvantages of ~. Do the advantages outweigh the disadvantages?”
• “What are the advantages and disadvantages of ~? Do you think the advantages outweigh the disadvantages?”
• “In your opinion, do the advantages outweigh the disadvantages?”

これらはすべて、両方を評価したうえで、最終的な判断を求めている設問です。
単に「列挙して終わり」ではなく、自分の視点を持って論じることが求められます。

問題文を読む際には、以下の3つの観点から情報を抜き出すように意識しましょう。

1. トピックの焦点（何について問われているか）
   例：“Many people are choosing to travel abroad for their holidays.”
   → 「海外旅行」という行動がテーマ
2. 求められている思考プロセス（比較・評価・判断）
   単なる情報説明ではなく、「利点と欠点を比較し、どちらが勝るか」を明示的に求められている。
3. 自分の立場を表明すべきかどうか
   “Do you think ~?”という形式が含まれている場合、自分の意見の提示が不可欠。

こうした視点をもとに問題文を読み取れば、エッセイの構成も自然と明確になっていきます。
最初にきちんと問題を分析することが、説得力のある構成と論理的な展開の土台になるのです。

IELTSライティングにおいて、設問文は単なるスタート地点ではなく、エッセイの「設計図」です。
設問の意味や意図を正しく読み取ることで、エッセイの内容、構成、主張がブレることなく一貫性のある文章になります。

次のセクションでは、実際にこのタイプのエッセイを書く際に役立つ構成テンプレートについて、具体的に紹介していきます！

「Do the advantages outweigh the disadvantages?」タイプのIELTSライティングタスク2では、意見の明確さと論理の一貫性が非常に重要です。
自分の立場をはっきりと示し、利点と欠点を適切に比較したうえで、どちらがより大きいかを評価する構成が求められます。

このセクションでは、エッセイ全体の構成方法とともに、すぐに使える基本テンプレートを紹介します。
書き始める前に型を理解しておくことで、時間内に説得力あるエッセイを書く土台が整います。

IELTS Task 2 エッセイの基本的な構成は以下の通りです：

• Introduction（導入）
• Body Paragraph 1（利点の説明）
• Body Paragraph 2（欠点の説明）
• Conclusion（結論）

「advantages outweigh disadvantages」タイプでは、両方をバランスよく取り上げたうえで、結論でどちらが上回るかをはっきり示すことが求められます。

以下は、実際にこのタイプの問題で使える構成テンプレートです。
文構造と機能をセットで紹介します。

【Introduction（導入）】
背景情報（パラフレーズ）
In recent years, there has been a growing debate about [topic].

問いの提示
While this development brings certain benefits, it also raises some concerns.

Thesis Statement（主張）
This essay will argue that the advantages of [topic] outweigh the disadvantages.

【Body Paragraph 1（利点）】
主張（利点の概要）
One of the main advantages of [topic] is that…

具体例
For instance, [provide example or data].

さらに補足
Moreover, it helps to…

まとめ
These points clearly show that the benefits are substantial.

【Body Paragraph 2（欠点）】
主張（欠点の概要）
On the other hand, there are also some notable disadvantages.

具体例
For example, [provide example or possible negative impact].

影響の深刻さを評価
This could lead to… or result in…

しかし…
Nevertheless, these drawbacks can often be mitigated by…

【Conclusion（結論）】
要約と再主張
In conclusion, although [brief mention of disadvantages], the advantages such as [mention key benefit] make it clear that the positives outweigh the negatives.

最終的な立場の明言
Therefore, I believe that the benefits of [topic] are more significant than the drawbacks.

一貫した主張を保つこと：本文と結論で矛盾がないようにしましょう。

段落ごとの焦点を明確に：1段落1主張が基本。利点と欠点は混在させず、明確に分けましょう。

具体例を交える：一般論だけでなく、実際の事例やデータを簡潔に含めると説得力が高まります。

テンプレートを事前に理解しておけば、試験本番でも焦らず、構成を意識しながら書くことができます。
「Do the advantages outweigh the disadvantages?」という問いに対しては、利点・欠点を順序立てて説明し、自分の結論を明確に述べる構成が最も効果的です。

次のセクションでは、エッセイの「要（かなめ）」とも言えるThesis Statement（主張文）の書き方に焦点を当て、より説得力あるエッセイの基礎を築いていきましょう。

IELTSライティングTask 2では、冒頭で自分の意見や立場をはっきりと提示することが高得点へのカギとなります。その中心にあるのが、「Thesis Statement（主張文）」です。
これはエッセイ全体「羅針盤」のような役割を果たし、読み手に「このエッセイは何を主張し、どのような方向で展開されるのか」を明確に伝える文章です。

このセクションでは、Thesis Statementが必要な理由と、効果的に書くための注意点を具体的に解説していきます。

IELTSの採点基準には「Task Response（課題への応答）」という項目があります。
これは設問に的確に答えられているか、意見が明確か、という点を評価するもので、Thesis Statementの有無や質が直接スコアに影響します。

具体的に、Thesis Statementを入れる理由は以下の通りです：

• エッセイの方向性を明示する
  → 最初に立場を明確にすることで、読み手（試験官）がエッセイの主張を正しく理解できます。
• 一貫性と論理性を担保する
  → Thesis Statementを基に構成を組み立てれば、主張がぶれずに一貫性のあるエッセイになります。
• 採点者への配慮（読みやすさ）
  → 論点がはっきりしているエッセイは読みやすく、好印象を与えやすくなります。

では、具体的にどう書けば良いのでしょうか？以下に、効果的なThesis Statementを書くためのポイントを整理します。

1. 明確に立場を示す
「どちらとも言える」ではなく、明確なスタンスを取りましょう。たとえば：

❌ あいまいな表現
　There are both advantages and disadvantages to this issue.（←どちらが勝っているかわからない）

✅ 明確な主張
　Although there are some drawbacks, I believe that the advantages outweigh the disadvantages.

2. 設問に直接答える
設問文に使われている語句を適度にパラフレーズしつつ、自分の答えを盛り込みましょう。

例：
　設問：Do the advantages of online learning outweigh the disadvantages?
　Thesis：This essay argues that the benefits of online learning, such as accessibility and flexibility, clearly outweigh its drawbacks.

3. 簡潔かつ具体的に
1〜2文で、主張と理由をコンパクトにまとめるのが理想です。詳細な説明やデータは本文に譲りましょう。

✅ よい例：
　While online education may lack face-to-face interaction, its convenience and cost-effectiveness make it a superior option overall.

4. Body Paragraphの流れを意識する
Thesis Statementに含める要素は、後の段落の話と対応させると、論理的な流れが生まれます。

IELTSエッセイでは、「あなたが何を信じているか」を最初に明確にすることが重要です。Thesis Statementはその“旗印”であり、読者（採点者）に安心感と説得力を与えます。
型を覚え、繰り返し練習することで、自然に自分の主張を形にできるようになります。

次のセクションでは、より高得点を目指すために欠かせない「使える語彙とフレーズ集」を紹介します。

IELTSライティングTask 2では、豊富で適切な語彙やフレーズを使いこなせるかどうかが、スコアに直結します。
特にバンドスコア7.0以上を狙う場合、「正しい英語」だけでなく、「より洗練された表現」が求められます。
そのためには、論理の流れを示す表現（つなぎ語）や意見を述べる定型句など、使えるフレーズを戦略的に覚えておくことが非常に有効です。

単語や表現は、単に暗記するのではなく、文脈の中で使えるようにすることが大切です。
例えば、モデルエッセイを音読したり、フレーズごとに自作の文を作ったりすることで、実践的な運用力が身につきます。
また、問題ごとに頻出の構文を「カテゴリ別」に整理して覚えると、試験本番で迷わずに使えるようになります。

このセクションでは、そんな「覚えておくと便利な鉄板フレーズ」を厳選して紹介していきます！

【関連語彙】

【導入・イントロダクション】で使える表現
・It is often argued that…（～とよく議論されている）
・Some people believe that…, while others argue that…

【利点（Advantages）を述べる表現】
・One of the main advantages is that…
・A key benefit of this is…
・Another positive aspect is…
・This can lead to…（これは～につながる可能性がある）
・This allows people to… / enables individuals to…

【欠点（Disadvantages）を述べる表現】
・However, there are also some drawbacks.
・A major disadvantage is that…
・One concern is that…
・This may result in… / This can cause…
・A potential downside is…

【比較・バランスを取る表現】
・Despite these disadvantages, the benefits seem to outweigh them.
・While there are some drawbacks, the overall advantages are more significant.
・Although there are certain negative aspects, they are outweighed by the benefits.
・On balance, the advantages far outweigh the disadvantages.

【結論で使える表現】
・In conclusion, although there are both pros and cons, it is clear that the advantages outweigh the disadvantages.
・To sum up, the benefits of… surpass the drawbacks, making it a positive development overall.
・All things considered, the advantages are more compelling than the disadvantages.

IELTSライティングTask 2では、毎回まったく異なるテーマが出題されるように見えて、実は一定のトピック傾向があります。
教育・テクノロジー・環境・仕事・健康・都市化など、過去の出題を分析すると、繰り返し登場するテーマが数多く存在します。
そうした「頻出トピック」に事前に慣れておくことで、本番でも焦らず自分の意見を展開することができます。

そして、それらのトピックに対するサンプルアンサー（模範解答）を読むことは、非常に効果的な学習方法の一つです。特に以下のようなメリットがあります！

論理構成のモデルになる
　序論・本文・結論のつなぎ方や段落ごとの役割が明確にわかります。

語彙・表現の習得
　実際に高スコアを取れる表現やフレーズがどのように使われているかを確認できます。

Thesis Statementの例が得られる
　立場の示し方や説得力ある主張の方法を学べます。

効果的に活用するためには、「読む」だけでなく「分析」「模倣」「実践」の3ステップで学ぶことがポイントです。
まずはサンプルアンサーを読み、なぜその構成や表現が使われているのかを分析しましょう。
次に、自分の書くエッセイでもその構成や表現を取り入れて模倣します。
最後に、実際に似たテーマでエッセイを書き、自分のスタイルとして定着させることで、本番での対応力が高まります。

このセクションでは、よく出るテーマに対するサンプルアンサーを通して、「構成・語彙・アイデア展開の具体例」を確認できるようにしています。
繰り返し読んで吸収し、自分の引き出しを増やすことで、スコアアップへとつなげましょう。

頻出トピック①：Online Education（オンライン教育）

頻出トピック②：Tourism and Globalization（観光とグローバル化）

本記事では、IELTSライティングTask 2の中でも頻出タイプである「Do the advantages outweigh the disadvantages?」の設問形式に焦点を当て、問題の読み解き方から構成テンプレート、主張文（Thesis Statement）の書き方、頻出表現、そして学習に役立つサンプルアンサーの活用法までを総合的に解説してきました。

このタイプの問題は、一見すると利点と欠点を並べるだけでよいように思えますが、実際には「どちらがより重要か」を論理的に評価し、自分の立場を明確に示す必要があります。
そのためには、単にアイデアを列挙するのではなく、一貫した構成・明確な主張・適切な語彙表現が不可欠です。

特に、Thesis Statementの重要性を理解し、自分の意見を論理的に伝えるスキルを磨くことは、全体のスコア向上にも直結します。
さらに、サンプルアンサーを活用することで、構成力・語彙力・表現力の3つを同時に鍛えることができ、学習効率も飛躍的に高まります。

IELTSライティングのスコアは、一朝一夕で劇的に伸びるものではありません。
しかし、今回ご紹介したように「頻出パターンを理解し、型に沿って練習を積む」ことによって、確実に安定した得点が取れるようになります。
まずは、構成や表現の「型」を繰り返し練習し、自分の書き方として身につけることが第一歩です。

本記事を通して、「Do the advantages outweigh the disadvantages?」型の設問に対する自信を少しでも深められたなら幸いです。
今後は他の問題タイプにも応用できるよう、ぜひ継続的な練習を重ねてください。IELTSは戦略と準備がものを言う試験です。
正しい方法で学べば、確実に目標スコアへ近づくことができます！