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【ユーザー体験記#5】「バレエ留学」10代で単身ロンドンへ – カナさん

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「留学」の目的は多種多様です。

大学、カレッジ、Co-op留学など、海外で学べることは様々です。

その留学の中に「バレエ留学」というものがあります。

実は日本のバレエ人口は世界一だとか

ヨーロッパや北米などのバレエ学校でバレエや語学などを学ぶことができるものです。

そして、このバレエ留学でも「IELTS」のスコアが求められることがあります。

実際に、複数の生徒さんがIELTS TRAINER PROでバレエ留学をするためにIELTSを学習されてます。

今回は、そのバレエ留学のためにIELTSを学習し、その後ロンドンにバレエ留学をしているカナさんにインタビューをさせていただきました。

カナさんはまだ10代ですが、単身でロンドンに渡り、慣れない環境の中でもしっかりとたくましく生活をしています

英語学習のこと、ロンドンの留学生活のことなどを赤裸々に語ってくれていますので、これから留学をされる方は必見です!

時差のある中カナさんインタビューありがとうございました!

【プロフィール】

  • 名前:カナさん
  • 職業:ロンドンでバレエ留学中
  • コース:スタートプラン → OA5.5突破プラン
  • レッスン頻度:週3・5日

— 今はどこに留学をしていますか?

2021年9月からロンドンのセントラル スクール オブ バレエに留学しています。

— 留学先の学校はどんな学校ですか?

バレエの学校で毎日クラシックバレエの授業があって、それに加えてコテンポラリーやスパニッシュなど他のジャンルのダンスも学んでいます。アナトミー(解剖学)などの座学的なものなど舞踊に関するものも学んでいます。
あと、私は外国人スチューデントなので、英語の授業がプラスアルファで週に2回あります。
2年後にIELTS5.5のスコアが必要なので、先生がブリティッシュじゃない生徒に対して、英語のグラマーなどを教えてくれています。

— 学校の1日のスケジュールはどんな感じですか?

始業が8:30で、毎日クラシックバレエから始まって、クラスはバレエが2時間、その後コーチングのレッスンが1時間半~2時間あって午前中は終了で、休憩時間が終わった後に、曜日によってダンススタディや他の舞踊に関する授業があって、学校が終わるのが大体17:30~19:00ぐらいです。土曜日だけ午前中のみの授業で、日曜日は休みです。

バレエに加えて他の舞踊などの授業もあるんですね

— 留学前の日本にいるときはどういうことをされてましたか?

バレエ科がある高校に通っていました。
単位制ということもあって、結構バレエ優先という感じで過ごしていて、高校は16:30ぐらいに終わって、それからバレエ教室に行って終電で帰るような生活でした。
バレエの強いところで習いたくて高校3年の前ぐらいに教室を移籍したんですが、そこのバレエ教室から家まで通うのに1時間半ぐらいかかっていて、毎日終電ぐらいで帰り、次の日は朝から学校に行くみたいな生活を送っていました。

— バレエを始めたきっかけは何ですか?

親がバレエやオペラを観るのが好きでした。私はやりたいと思って始めたわけじゃないんですけど、踊るのは楽しかったし、もともと喋るのが得意じゃなかったから、話さないで何かを伝えるっていうのは自分に向いてると思って始めました。

— バレエは何歳から始めたんですか?

 5歳です。

— 5歳からバレエに打ち込んでいて、IELTSの勉強を始めたのはどうしてですか?

留学するビザの申請の為です。

そういえば、アイトレで勉強してた時、IELTSの勉強はしたくないけどビザで必要だからしなきゃいけないって言ってましたね笑

— ビザの申請ではどういう基準がありましたか?

まず留学2年目まではIELTSのOAで4.0が必要で、3年目の時にはOA5.5が必要です。それをクリアしないとビザが下りないと言われたので勉強しました。
 今通っているのが、学士号がもらえる学校で、その学士号をもらうためには3年生の段階でIELTSのOA5.5がないとビザが下りないことになっていて、学士号がもらえると次の年にイギリス国内で就職できることになると学校から言われてます。

— 今まで英語の勉強は得意な方でしたか?

 もともと勉強が得意じゃなかったので、あまり成績はよくなかったんですけど、バレエは英語を使う先生も多かったし、英語を耳にする機会は多かったので、自分の中ではできる方だと思っていました

— バレエのレッスンを受ける時はどういう英語のスキルが必要ですか?

 日本で、海外の会社で働いていた日本人の先生から教わる際は、注意やフィードバックのいくつかの単語が英語だったりして、わからないところは自分で調べていました。
今いるロンドンでは、英語などの表現が違うだけで、バレエの指導に関しては、言っていることは同じようなことが多いです。
ただ、文化が違うからっていうのはわかりつつも、表現が違うと私にとって理解するのが難しいなって思います。

— 表現が違うっていうのは具体的にどういうところですか?

 準備が大切っていうところが大前提で、こっち(ロンドン)だと「頑張らなきゃいけない」っていうのがなくて、「できればいい」っていうのが勝っていて、だからこそやり方を丁寧に教えてくれないというか、見て自分のものにするっていうのが強い気がして、本当に自分次第だなって思います。

バレエに対する哲学が全然違うんですね

— バレエの練習だけでも大変な中で、アイトレでIELTSの勉強をしていて大変だったことは何ですか?

 英語を日本語でない英語で、1対1のレッスンを受けるのはかなりきつかったなって思ってます(笑)。もともと日本語でも話すのが上手じゃないっていうのがあって、挨拶すら緊張するというか、なんて言ったらいいんだろうっていうのが強くて、だからそれを英語で伝えるとなるとかなりきつかったです。

— では、役に立ったことはどういうものがありましたか?

 先生と1対1っていうこともあって、わからなくても自分の考えを話さなければいけないっていう思いが強かったです。もともと人の前に立ったり、自分の意見をはっきり言うことが学校の授業とかでもできなかったから、いい機会になったなと思ってます。
それに、ロンドンの学校でも手を挙げてなくても当てられたり、聞かれたりして答えなければいけない場面が結構あります。そこで答えられないとわかってないのかなとか、先生からの見られ方が変わるんじゃないのかっていうのがあるから、聞かれてすぐに自分の意見をはっきり伝えるっていうのはいい特訓になったかなと思います。

— IELTS学習は日本の中学や高校の英語とは違う点が多かったと思うんですが、今ロンドンで生活していてIELTSを勉強して良かったなと感じるようなところはありますか?

 コミュニケーション能力は上がったと思います。日本ではめったにないけど、街で会っただけでも名前を聞かれたり、「どの学校に通ってるの?」って聞かれたりするんです。
もともと容姿がブリティッシュじゃないからというのもあって、そういった場面や、買い物をするときに店員さんと英語でコミュニケーションが取れるっていうだけで、みんな優しくしてくれたり、仲良くなれるので、そういうところで役に立ってるかなって思います。

— 同じ学校に日本人はいますか?

 バレエの学校のクラスは40人ぐらいいるんですが、5人ぐらい日本人がいます。せっかくロンドンに来ているからっていうのが私の中ではあって、日本人とずっと一緒にいないようにしています

— クラスに40人ぐらいいるとのことですが、日本人以外の国籍はどんな感じですか?

 3分の2ぐらいはブリティッシュなんですけど、他はイタリアとドイツのクラスメートがいます。

— 韓国や中国のクラスメートはいないんですね

 私が通っている学校にはいないんですけど、韓国も中国も国のバレエ団みたいなのが強くて、あまり海外にバレエで留学してる人は多くないようなイメージがあります。

— 英語が第一言語でないイタリア人との英語でのコミュニケーションはどんな感じですか?

 私の印象なんですけど、イタリア人って語尾が流れるというか、話してて聞き取りづらいことがありますね。もともとはお互い英語が第一言語じゃないということで話しやすいんじゃないのかなと思って話してたんですけど、ずっと流れるように喋ってるから、こっちとしてもわからないようなところがありますね。
あとは、”h”を発音しないような友達がいて、”angry”なのか”hungry”なのかいまだにわからない(笑)
最低限の会話はするんですけど、今のところそれ以上はあまりしてないですね。英語のクラスも一緒に受けてるんですけど面白いですね。

angryとhungryの話は個人的に一番笑いましたw

— 現地生活していて、困難もあったりして、日本でこれをやっておけばよかったなと思うようなこともありますか?

 特にないかなって思っちゃうところがあって、もともと「来たらなんとかなる」って思って来てたので、こっちに来て「すごい困った」というようなことはないですね。
寮で生活をしていて、炊事洗濯なども1人でやらなければいけないんですけど、日本に住んでた時も生活リズムが家族と違うこともあって、食事も自分で作ったり、片付けもしたりしていたので、そのあたりはそんなに困ってないかなと思います。

— 実際に海外に住んでみて、個人主義と集団主義などアジアとヨーロッパの違い等を感じることもあると思いますが、海外または日本の方がいいところを教えてもらってもいいですか?

 バレエについて海外の方がいいところは、日本のバレエはコンペティションがメインで技術みたいなところが強い気がしてるんですが、それに比べてイギリスのロイヤルバレエ団とか舞台を見ていると、バレエはお芝居だからお話があって、みんなが役を演じているもので、個人が輝く必要ってないなあって感じます
先生たちも話すときに「自分をアピールするんじゃなくて、自分がもらった役になりきることが大切だよ」っていう感じのことを言うから、そもそもの視点が違う
「バレエ」の認識自体が違うんだなあって思ってて、だからこそこっちの人はバレエを習ってない年配の人とかも普通にバレエを見に来てたりとか、娯楽として楽しんでいるところがあって、こういうところで働きたいなと思ってます

生活については、日曜日にほとんどお店が営業していなかったり、閉まるのが早くて、本当に売る気があるのかな?やる気があるのかな?と思ったりしてしまいます
自分の休みが日曜しかないこともあって、行きたいところにも行けなくてどうしようみたいな感じで、結局何もしないで日曜日が終わったりしてしまう。

あとは、1年間が3タームに分かれていて、定期的にターム休みというものがあるんですけど、日本にいたときはお正月休みもないぐらいに年中無休で練習していたからこそ、どうやって休みの期間を過ごしたらいいかわからなくて、最初のターム休みは筋肉がかなり落ちてしまいました
食生活とかは平気だったんですけど、動かないという事には慣れてなくて、すごい筋肉が落ちてびっくりしました。
でも、バレエレッスンに行き始めれば、筋肉が戻るし、学校の友達に聞いても「休むことは大切だから。そんな考え方するのは日本人だからだよ」ってみんなに言われます。ロンドンが好きだからこそ、こっちの生活に慣れる必要があるなと思いました

— 単純比較はできないかもしれませんが、バレエに関しては日本よりもイギリスの方が好きですか?

はい(笑)

イギリスの生活が充実してる証ですね^^

— バレエ留学をする国の選択肢はいくつかあったと思うんですが、どうしてイギリスにしたんですか?

 日本のバレエ教室の先生がイギリスのカンパニー出身の先生で、いい話を聞いていて、私もオーディションを受けたりオファーを頂いた中で、行こうかなって思ったのが決めた1つの理由です。

— アイトレの生徒さんで、同じようにバレエ留学を目指してIELTSを学習している人たちがいて、その人たちに向けてアドバイスをもらえますか?

 バレエはお話だから、それを表現するために色んな先生から習うことは大切で、日本のバレエだけしか習ってなかったり、そこにしかフォーカスしてなかったりすると、表現の仕方がほんの一部に過ぎないままになってしまうと私は思っています。なので、世界を見るというか、自分の視野を広げるために日本から離れるのはいいことだなと強く思います

— カナさんと同じように10代で留学を目指している人たちにもアドバイスをお願いします。

 海外で暮らしていると、日本人ってだけでちやほやしてくれるっていう言い方は変なんですけど、よくしてくれる面が多くて、困ってたりしてもみんな優しくて助けてくれます
最初は助けてもらっても、自分がそんなに話せないから、逆に逃げてしまうようなこともあったんですけどね。

 留学して半年経って、周りをみると英語でコミュニケーションを取らないような人もいて、英語やコミュニケーションのスキルには差があるのかなと思っていますが、話せなくてもコミュニケーションを取るってだけで、だんだん話せるようになります
自分から話すのが難しくても、向こうから声をかけてくれる人が多いので、それに答えるだけでも違います

 3ヶ月目ぐらいから周りの友達も結構話してくれるようになったり、数か月前からはブリティッシュの男の子と付き合っていて、英語のコミュニケーションの機会が増えてます。
その男の子は日本のアニメが好きで、日本語も話せるバイリンガルに憧れてます。私はアニメをこれまでそんなに見てこなかったんですけど、「何で?」って言われたりします。
お互いがお互いの第一言語を学ぶっていう今の環境もいいですし、そうじゃなくても現地の人と触れ合うってことはバレエに限らず、自分を表現する大きな1つの武器になるのかなと思います

— ありがたくも海外では日本に対していい印象を持ってくれてる人が多いですもんね。ただ、やっぱりカナさんの人柄のよさを周りの人が感じて、みんな話しかけたり優しくしてくれてるんでしょうね。今回はインタビューありがとうございました!

 ありがとうございました!

半年ぶりぐらいにzoomでお話しさせてもらいましたが、目に見える形で成長されていて、かつ現地生活が充実している事がわかりました

インタビュー時は、ロンドンへ渡って数ヶ月目ということで、生活や環境に慣れていない部分も多いのかなと思って心配していましたが、終始表情が明るく、現地での生活が充実していることがよくわかりました。

インタビューの中でも言ってくれているように、バレエのスタイルもロンドンのスタイルが合っており、また日本で高校に通っているいるときから家で食事の準備等を一人でしたりと、自立した生活を送っていたこともあり、海外での寮生活においても問題なく過ごせているようです。

日本でIELTSをアイトレで勉強しているときは、カナさんが普通の高校生とは思えないぐらいハードなスケジュールを送っていたことをよく覚えているのですが、学校の勉強、夜遅くまでのバレエ、長い通学距離、そしてIELTSというように考えただけでも大変です。。

目標に向けてそんなストイックな日々を過ごしたからこそ、今の充実したロンドン生活の日々があると思うととても嬉しくなりました。

2年後にはビザ申請のためにも再びIELTSのスコアが必要になるとのことでしたのでその学習に関してももちろんそうですし、他にもバレエの更なる高みなど海外生活が充実していくことを応援してます!!

今回はインタビューありがとうございました!

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