ブログ

IELTSスコア7.5のレベル感とは?科目別の勉強法も解説

目次
開く

閉じる

IELTSスコア7.5は、英検では英検1級を余裕を持って合格するレベルです。TOEFL iBT®なら95以上、TOEIC L&R/TOEIC S&Wなら1845以上です。

出典:文部科学省「各資格・検定試験とCEFRとの対照表」

IELTSスコア7.5は、海外の大学・大学院への進学やMBA取得、また海外への移住やスキルアップ・自己啓発にも活かせるレベルです。

当記事では、他の英語試験と比較しながらIELTSスコア7.5のレベル感を解説し、IELTSスコア7.5が活かせるシーンや取得のための勉強法などを解説します。

1. IELTSスコア7.5はどのくらいのレベル感?

IELTS™(以下、IELTS)では、受験者の英語能力を1~9の「バンドスコア」と呼ばれる数値を用いて評価します。下記の4技能とそれぞれの平均値であるオーバーオール・バンドスコアが、0.5刻みで評価されます。

  • リスニング
  • リーディング
  • ライティング
  • スピーキング

IELTSスコア7.5は「優秀なユーザー」に該当する7.0と「非常に優秀なユーザー」に該当する8.0の中間の英語力となります。

出典:IELTS「IELTS 9段階評価(バンドスコア)」

国内では一般的な英語教師のレベルを大きく超え、英会話スクールや塾の講師が目指すレベルです。IELTSスコア7.5以上であれば、IELTSスクールでの講師が務まる英語能力を有しています。

1-1. IELTSスコア7.5のレベル感を他の英語試験と比較

IELTSスコア7.5のレベル感がどの程度なのか、他の英語試験と比較してみましょう。下記は、IELTSと他の英語試験・CEFRとの対照表です。

CEFR 英検 IELTS TOEFL iBT® TOEIC L&R/TOEIC S&W
C2 - 9.0
-
8.5
- -
C1 1級
-
準1級
8.0
-
7.0
120
-
95
1990
-
1845
B2 6.5
-
5.5
94
-
72
1840
-
1560
B1 準1級
-
2級
5.0
-
4.0
71
-
42
1555
-
1150
A2 2級
-
準2級
- - 1145
-
625
A1 3級 - - 620
-
320

出典:文部科学省「各資格・検定試験とCEFRとの対照表」

IELTSスコア7.5は、英検であれば1級に相当します。TOEFL iBT®は95以上、TOEIC L&R/TOEIC S&Wでは1845以上で、いずれも高難易度にあたるレベルです。

外国語の習熟度を測れる国際標準のCEFRでは、最高位のC2に続くC1に分類されます。熟練した言語使用者として評価される分類で、高い英語能力を有するレベルであることが分かります。

出典:文部科学省「各資格・検定試験とCEFRとの対照表」

2. IELTSスコア7.5はどのようなシーンで活用できる?

IELTSスコア7.5を取得すると、英語を公用語と定めている国や英語圏への進学・移住に活用可能です。高い英語能力を有する証になり、海外での学問追求や生活を目指せます。

ここからは、IELTSスコア7.5がどのようなシーンで活用できるのか、具体例を確認しましょう。

2-1. 海外の一流大学・大学院への進学

海外の一流大学の中には、IELTSスコア7.5以上を取得していないと、進学が認められないケースがあります。IELTSスコア7.5以上の取得を条件とする主な大学は、下記の通りです。

  • オックスフォード大学(イギリス)
  • ケンブリッジ大学(イギリス)
  • マサチューセッツ工科大学(アメリカ)

出典:BRITISH IELTS「米国の各大学で必要とされるIELTSスコア」

出典:BRITISH IELTS「英国の大学で必要とされるIELTSスコア」

出願資格の1つとして明記する大学もあるため、進学に必要なIELTSスコアは事前に確認しましょう。オーバーオールスコア7.5ではなく、4技能すべてで最低7.0以上のバンドスコア取得を条件とする大学もあります。各技能でバンドスコア7.5の取得を目指すことで、海外一流大学・大学院への進学に近づくでしょう。

2-2. 海外への移住

海外移住先によっては、英語能力の証明としてジェネラル・トレーニング・モジュールで獲得したIELTSスコアの提出が必要です。一定以上のIELTSスコアを獲得していなければ、移住が認められないケースもあります。

国ごとに設けている移住の条件としては、次のようなものが挙げられます。

移住先の国 条件
オーストラリア 全パートでIELTSスコア6.0以上を取得
カナダ 全パートでカナダ言語能力基準(CLB)の規定レベルを取得
ニュージーランド IELTS OA5.0前後(ビザのカテゴリーによる)
イギリス CEFR A1~B2(IELTS OA4.0~5.0相当)

出典:IELTS「IELTSで移住・就職(ジェネラル・トレーニング・モジュールについて)

上記をはじめとした英語圏の国に移住を検討している場合は、IELTSスコア7.5があれば安心です。

なお、移民・永住権申請では、学歴や就労経験なども審査材料の1つです。IELTSスコアだけでは決まらないことを覚えておきましょう。

2-3. MBA取得

海外でMBA取得を目指す場合、ビジネススクール入学時にIELTSスコア7.5以上が必要になるケースがあります。IELTSスコア次第で、選考から落とされる場合もあるため注意が必要です。

出典:IELTS「【MBA留学】準備をする上で社会人が知っておくべき5つのこと」

IELTSスコア7.0以上を条件とするビジネススクールもありますが、あくまで最低ラインとして認識することをおすすめします。IELTSスコアが高いほどビジネススクールの入学競争において優位に立ち、将来のキャリアの可能性を広げることができます。

2-4.スキルアップや自己啓発

IELTSスコア7.5を目指すことは、スキルアップや自己啓発にもなります。IELTSスコア7.5を目指して勉強することで幅広く英語を学べ、TOEIC®や英検だけでは不足していると感じる英語知識を補えます。

スキルアップを目指す人の中には、スピーキングやライティングのみの対策に取り組み、アウトプットスキルの向上を図るケースも珍しくありません。しかし、IELTSスコア7.5を目指すには、4技能をバランスよく向上させることが理想です。

4技能を偏りなく向上させることにより、自己評価や自己管理のスキルアップにもつながり、目標を達成するための戦略的なアプローチが身につきます。さらに、4技能のスキルを総合的に向上することで、実際に英語を使用する場での応用力やコミュニケーション能力が養われ、実践力を身につけることが可能です。

3. IELTSスコア7.5を取得するための勉強法

IELTSスコア7.5を取得するには、高い英語能力を身に付けられる効果的な勉強法を取り入れる必要があります。

以下では、IELTSスコア7.5の取得に効果的な勉強法を科目別に紹介します。科目ごとにスキルアップを目指せる勉強をしましょう。

3-1.リスニングの勉強法

IELTSのリスニングは、4つのパートに分かれています。リスニングは全40問で、音声を聴いて回答する形式です。音声は、パートが進むにつれ登場人物が多くなったり、トピックが専門的になったりして複雑になることが特徴です。

リスニングでIELTSスコア7.5を獲得するためには、公式問題集を使って解答した後、スクリプト分析をしながら精読・清聴することが重要になります。

リスニングの音声に用いられる発音は、イギリス・オーストラリア・アメリカなど、複数の国が混じります。リスニングの勉強をする際は、複数人登場する音声を聴いて、それぞれの話者の視点や意見を区別し、彼らが交わす情報や感情のニュアンスを正確に捉える能力を養いましょう。これにより、実際の会話やディスカッションの流れを理解し、異なるアクセントや話し方にも慣れることができます。

出典:IELTS「リスニング」

また、聞き取った内容を要約する練習を繰り返すと、聞き取りが苦手な言葉や表現を発見でき、勉強に活かせます。苦手な言葉は、書き取りや音声の真似をして発音を練習すると、知識の定着に効果的です。

3-2. リーディングの勉強法

リーディングでIELTSスコア7.5を獲得するためには、5.0~6.0の範囲で必要な語彙力や読解力を向上させるのはもちろんのこと、IELTSの独特な難問にも対処できる柔軟性が不可欠です。

IELTSリーディングの模擬試験では、実際に試験で出題される可能性のある多様なトピックと質問形式に触れることができます。これにより、スキミングやスキャニングの技術、重要な情報をいかに速く正確に見つけ出すかなど、読解力と問題解決能力を同時に鍛えることが可能です。さらに、模擬試験を繰り返し行うことで、試験の流れや問題解決に対する自信を築けます。

このように、継続的な努力と焦点を合わせた学習をすることで、目標のバンドスコア7.5を達成することが可能です。

3-3. ライティングの勉強法

ライティングは、IELTSスコア7.5を獲得するための明確な正答数がなく、評価基準に沿って採点されます。ライティングでIELTSスコア7.5を取得するには、一貫性のある論理展開、正確な文法と多様な語彙の使用、そしてタスクの要求を満たす洗練された答案を提出する必要があります。

また、IELTS専門の知識を有する第三者や教育機関に添削を依頼すると、よりライティング能力の向上を目指せます。

IELTSライティングテストの対策方法|目標スコア別の勉強法も

IELTSライティングは添削必須|添削のコツや添削サービスを紹介

3-4. スピーキングの勉強法

スピーキングもライティングと同じく、IELTSスコア7.5を獲得するための明確な正答数がなく、評価基準に沿って採点されます。評価基準には、流暢さと一貫性、語彙力、文法知識と正確さ、そして発音の明瞭さが含まれており、これらの要素をバランスよく向上させることが、スコア7.5を取得する上で重要となります。

IELTSスピーキングでは、時事的なトピックなどやや難しい設問にもスムーズに回答できるよう、語彙力・構成力を高め、一貫性のある文章を組み立てる力が必要です。また、試験官に文章を聞き取ってもらう場では、発音の良さや流暢さも評価につながります。

IELTSのスピーキング対策をパート別に解説!スコアアップのコツも

まとめ

IELTSスコア7.5を取得するためには、公式問題集を使って解答をした上で、精読・清聴する他、様々なトピックと質問形式に触れたり、IELTS専門の知識を有する第三者や教育機関に添削を依頼したり、4技能をバランスよく向上させることが大切です。

IELTSスコア7.5を獲得するためには「IELTSスコア8.0」を目標に勉強し、結果としてIELTSスコア7.5への着地を目指すことをおすすめします。IELTSスコア7.5を獲得して、志望大学・大学院やMBA取得を実現させましょう。

無料カウンセリング
実施中!体験レッスンも
できます!

日本人カウンセラーが、一人ひとりに合わせてぴったりの学習プランを提案します。
30分簡易版のIELTSテスト、体験レッスンのご受講もできます!

無料カウンセリングはこちら!

IELTS TRAINER PRO

SNS

IELTSや英語学習に役立つ情報を
発信中!