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IELTS 5.0のレベルを解説|取得するための勉強法も紹介

IELTS対策について

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IELTS™(以下、IELTS)は、リスニング・リーディング・ライティング・スピーキングの英語4技能を測定できるイギリス発祥の英語資格試験です。IELTSテストの総合評価は「オーバーオール・バンドスコア」と呼び、「1.0〜9.0」までの段階評価で示されます。

英語圏の国々では、多くの大学がIELTSスコア6.5以上を入学要件としています。英語初心者かつIELTSを初めて受験する方はIELTS 5.0を最低目標とし、着実にスコアを高めていくことが大切です。

そこで今回は、ほかの英語試験と比較したIELTS 5.0のレベル感や、IELTSの各テストにおけるバンドスコア5.0のレベル感を分かりやすく説明します。IELTS 5.0でできることやスコア到達を目指すための学習法・対策ポイントも解説するため、初めてIELTSを受けようと考えている方はぜひ参考にしてください。

1.IELTS 5.0のレベルとは

IELTSの総合評価にあたるオーバーオール・バンドスコアは、英語4技能のテストに対して示されたバンドスコアの平均値から算出されます。バンドスコアとオーバーオール・バンドスコアはいずれも「1.0〜9.0」まで、0.5刻みの段階評価で示されます。

1.0単位ごとの各スコアのレベル感は、下記の通りです。

スコア ユーザータイプ 英語レベルの説明
9.0 エキスパートユーザー 英語を自由自在に使いこなす能力を有する。適切、正確、流暢、完全な理解力もある。
8.0 非常に優秀なユーザー 不正確さや不適切さがみられるが、英語を自由自在に使いこなす能力を有している。
慣れない状況下では誤解が生ずる可能性もある。込み入った議論にも対応できる。
7.0 優秀なユーザー 不正確さや不適切さがみられ、また状況によっては誤解が生ずる可能性もあるが、英語を使いこなす能力を有する。複雑な言葉遣いにも概ね対応でき、詳細な論理を理解できる。
6.0 有能なユーザー 不正確さ、不適切さ、誤解もみられるが、おおむね効果的に英語を使いこなす能力を有する。
特に、慣れた状況下では、かなり複雑な言葉遣いの使用と理解ができる。
5.0 中程度のユーザー 不完全だが英語を使う能力を有しており、ほとんどの状況でおおまかな意味を把握することができる。ただし、間違いを犯すことも多い。
自身の専門分野では、基本的なコミュニケーションをとることが可能。
4.0 限定的なユーザー 慣れた状況においてのみ、基本的能力を発揮できる。理解力、表現力の問題が頻繁にみられる。複雑な言葉遣いはできない。
3.0 非常に限定的なユーザー 非常になれた状況において、一般的な意味のみ伝え、理解することができる。コミュニケーションの断絶が頻発する。
2.0 散発的ユーザー 慣れた状況下で、その場の必要性に対処するため、きわめて基本的な情報を片言で伝える以外、現実的なコミュニケーションをとることは不可能。英語の会話や文章を理解することは困難である。
1.0 非ユーザー 単語の羅列のみで、基本的に英語を使用する能力を有していない。
0 試験放棄 必要情報が提供されていない。

引用:IELTS「バンドスコア・採点方法」引用日2024/3/9

上記の通り、IELTS 5.0は「中程度のユーザー」に該当します。英語の大まかな意味が分かり、自身の専門分野では基本的なコミュニケーションを問題なくとれる状態が、具体的なレベル感となっています。

1-1.ほかの試験と比較したIELTS 5.0のレベル

世界中で実施されている英語試験は、IELTSのほかにもさまざまなものがあります。ここでは、ほかの英語試験と比較したIELTS 5.0のレベル感を紹介します。

【各資格・検定試験とCEFRとの対照表】

CEFR B1
IELTS 5.0-4.0
ケンブリッジ英語検定 159-140
実用英語技能検定1級-3級 2299-1950
準1級-2級
GTEC CBT Advanced Basic Core 1189-960
CBT Advanced Basic
TEAP 308-225
TEAP CBT 595-420
TOEFL iBT® 71-42
TOEIC® L&R/TOEIC® S&W 1555-1150

出典:文部科学省「各資格・検定試験とCEFRとの対照表」

日本では、実用英語技能検定(以下、英検)とTOEFL iBT®(以下、TOEFL)、さらにTOEIC® L&R/TOEIC® S&W(以下、TOEIC)の3つが馴染み深い英語試験とされています。IELTS 5.0は、英検の「2級~準1級」、TOEFLの「42〜71」、TOEICの「1150〜1555」に相当するレベルです。

ほかの英語試験を受けたことがない方にとってはイメージし難いため、CEFR(セファール)という指標で比較するとよいでしょう。

CEFRとは、英語をはじめとした外国語の習熟度と運用能力を測定する国際的な指標のことです。IELTS 5.0のレベルに該当するCEFRスコアB1は、具体的に下記のようなレベル感となっています。

B1 仕事、学校、娯楽などで普段出会うような身近な話題について、標準的な話し方であれば、主要な点を理解できる。その言葉が話されている地域にいるときに起こりそうな、たいていの事態に対処することができる。身近な話題や個人的に関心のある話題について、筋の通った簡単な文章を作ることができる。

引用:文部科学省「各資格・検定試験とCEFRとの対照表」引用日2024/3/9

CEFRのスコアは「A1〜C2」までの6段階となっており、IELTS 5.0に該当するB1はいわば「中の上」レベルと言えます。

1-2.リスニングテストのバンドスコア5.0のレベル

IELTSのオーバーオール・バンドスコア5.0を目指すには、各科目のバンドスコアも5.0前後に到達する必要があります。

音声を聴きながら40の設問に解答するリスニングテストでは、正解するごとに1点が加算される採点方式となっており、合計点でバンドスコアが決まります。バンドスコアごとの必要な正答数は、下記の通りです。

【リスニングテストの評価基準】

バンドスコア 正答数
9.0 39-40
8.5 37-38
8.0 35-36
7.5 32-34
7.0 30-31
6.5 26-29
6.0 23-25
5.5 18-22
5.0 16-17
4.5 13-15
4.0 10-12

出典:IELTS「バンドスコア・採点方法」

リスニングテストのバンドスコア5.0を達成するためには、最低でも40問中16問以上正答しなければなりません。

しかし、パーセンテージに変換すれば40%の正答率と「半数にギリギリ満たない程度」が最低レベルとなります。英語初心者でも、しっかり勉強をして基礎を固めれば十分に目指せるスコアでしょう。

1-3.リーディングテストのバンドスコア5.0のレベル

リーディングテストも、リスニングテストと同様に40の設問に解答するタイプのテストであり、正答数でバンドスコアが決まります。

リーディングテストにおけるバンドスコアごとの必要な正答数は、アカデミック・モジュール(以下、アカデミック)とジェネラル・トレーニング・モジュール(以下、ジェネラル・トレーニング)によって異なる点が特徴です。

下記に、リーディングテストにおける各バンドスコアの必要な正答数をモジュール別に紹介します。

アカデミック・リーディング ジェネラル・トレーニング・リーディング
バンドスコア 正解数(全40問) バンドスコア 正解数(全40問)
8.0 35 8.0 38
7.0 30 7.0 34
6.0 23 6.0 30
5.0 15 5.0 23
4.0 10 4.0 15

出典:IELTS「バンドスコア・採点方法」

リーディングテストのバンドスコア5.0に到達するためには、アカデミックで40問中15問、ジェネラル・トレーニングで40問中23問以上正答しなければなりません。ジェネラル・トレーニングのほうが必要な正答数がやや多く、18問以上誤答した場合はスコア5.0を取得できない点に注意しましょう。

1-4.ライティングテストのバンドスコア5.0のレベル

ライティングテストでは、タスク1とタスク2の解答を、2~4人のIELTS試験官が「課題の達成度」「一貫性とまとまり」「語彙力」「文法知識と正確さ」の4つの評価基準にもとづき採点します。

下記は、ライティングテストのバンドスコア5.0を取得するために必要な評価を、タスク別・4つの評価基準別にまとめた表です。

【IELTSライティングテスト・タスク1の評価基準:スコア5.0】

課題の達成度 一貫性とまとまり 語彙力 文法知識と正確さ
  • 課題の要件に大体取り組めてはいるが、所々の書式が不適切であったりする
  • (アカデミック)明確な要旨がなく機械的に詳細を記述し、記述を裏付けるデータが含まれていない
  • (ジェネラル)手紙は時おり不明瞭であるが意図が記述されている、文調に統一性がなく、不適切な箇所もある
  • 重点/要点を記述しているが、十分にカバーしきれておらず、詳細にこだわる傾向がある場合もある
  • 情報がある程度整理されて記述されているが、全体的な連続性を欠く
  • 接続詞の使用が、不十分であったり、不適切であったり、多用しすぎであったりする
  • 参照や置換が不十分なために重複が見られる場合もある
  • 語彙の使用範囲は限定的であるが、課題に最低限必要なレベルである
  • 綴りや語形成(またはその両方)にかなりの間違いが見られ、読み手の理解が困難な場合もある
  • 複雑な構文の使用は限定的である
  • 複雑な構文の使用も試みるが、簡単な構文と比較して不正確になるきらいがある
  • 文法や句読点の間違いが多く、間違いのため読みづらいこともある

出典:IELTS「ライティング評価基準 — タスク1」

【IELTSライティングテスト・タスク2の評価基準:スコア5.0】

課題の達成度 一貫性とまとまり 語彙力 文法知識と正確さ
  • 課題の一部にのみ取り組んでおり、所々の書式が不適切であったりする
  • 見解を表明してはいるが、展開が不明瞭であったり、結論が記述されていなかったりすることもある
  • 要旨が記述されているが、限定的であり、展開が不十分で、無関係な詳細が含まれていることもある
  • 情報がある程度整理されているが、全般的な連続性を欠く
  • 接続詞の使用が不十分であったり、不適切であったり、多用しすぎであったりする
  • 参照や置換が不十分なために重複が見られる
  • 段落形式で記述されていなかったり、されていても不十分であったりする
  • 語彙の使用範囲は限定的であるが、課題に最低限必要なレベルである
  • 綴りや語形成(またはその両方)にかなりの間違いが見られ、読み手の理解が困難な場合もある
  • 複雑な構文の使用は限定的である
  • 複雑な構文の使用も試みるが、簡単な構文と比較して不正確になるきらいがある
  • 文法や句読点の間違いが多く、間違いが理由で読みづらいこともある

出典:IELTS「ライティング評価基準 — タスク2

分かりやすく説明すると、ライティングテストのバンドスコア5.0は「自分の意見を簡単な英単語・英文法を用いた理由とともにはっきりと伝えられる」「理解が困難となるミスも散見されるほか、複雑な語彙・構文の使用は限定的で、論点を上手にまとめられない」程度のレベル感となります。

1-5.スピーキングテストのバンドスコア5.0のレベル

IELTS試験官と1対1の面接形式で行われるスピーキングテストでは、「流暢さと一貫性」「語彙力」「文法知識と正確さ」「発音」の4つの評価基準にもとづきスピーチ内容が採点されます。

下記は、スピーキングテストのバンドスコア5.0を目指すために必要な評価を、4つの評価基準別にまとめた表です。

【IELTSスピーキングテストの評価基準:スコア5.0】

流暢さと一貫性 語彙力 文法知識と正確さ 発音
  • 通常は途切れることなく話せるが、繰り返し、言い直しや、ためらいが見られ、かつ/または、話し続けようとするとスピードが落ちる
  • 特定の連結詞や談話標識を過度に使用する
  • 簡単な話は流暢だが、複雑なコミュニケーションとなると流暢さに問題がみられる
  • 身近なテーマ、そうでないテーマについても話すことができるが、語彙の使用は柔軟性に欠ける
  • 言い換えが正しくできるときとそうでないときがある
  • ある程度の正確さで基本的な構文を作成できる
  • 複雑な構文の使用は限定的で、たいてい間違いが含まれており、理解の障害となることもある
  • バンド4のすべてのプラスの特徴と、バンド6のプラスの特徴を部分的に備えている
    (※バンド4の特徴は以下の通り)
  • 発音の特性の使用は限定的
  • 特性をコントロールしようとするが、よく失敗する
  • 発音の間違いが多く、聞き取りが困難な場合もある
    (※バンド6の特徴は以下の通り)
  • 幅広い発音の特性を使用できるが、コントロールは不安定
  • 特性を効果的に使用できる場合もあるが、一定していない
  • 概ね理解しやすいが、個々の単語の発音に間違いや不明瞭な音が時おり混じる

出典:IELTS「スピーキング評価基準」

スピーキングテストのバンドスコア5.0は「簡単な単語・文法を用いて基本的なコミュニケーションできる」「語彙力不足によって、難易度の高いトピックの解答が滞ったり、単語・文法の使い方を間違えたりする」「おおむね理解できる内容だが、発音間違いも多い」程度のレベル感となります。

2.IELTSのスコア5.0でできること|大学入試の目安

英語圏の大学・大学院への進学を目的としている場合、基本的にIELTS 6.0以上が求められるケースが多く、5.0では進学できる大学は限られます。

しかし、IELTSスコアは海外留学だけでなく日本国内の大学受験でも活用可能です。IELTS 5.0を取得すれば、国内の大学入試においてさまざまな優遇制度を受けられるようになります。

【スコア5.0~優遇制度がある大学・学部例】

大学名 学部 制度
近畿大学 国際学部 スコアに応じて加算
青山学院大学 国際政治経済学部 出願要件
法政大学 現代福祉学部 福祉コミュニティ
現代福祉学部 臨床心理
出願要件
立教大学 文学部
異文化コミュニケーション学部
経済学部
経営学部
理学部
法学部 など
スコアに応じて加算

上記の通り、どのような優遇制度が受けられるかは大学によって異なるものの、「IELTSスコアに応じて個別試験の得点加算」「出願資格の獲得」が主です。

IELTSは大学入試の優遇につながる!優遇制度のある大学一覧

2-1.IELTSスコア5.0の方が海外留学をする方法

英語圏の大学・大学院に進学する場合は、最低でもIELTS 6.0以上の取得が必要となります。なぜなら、英語圏のほとんどの大学・大学院がIELTSスコア6.0以上を入学要件と定めているためです。

しかし、主にイギリスやオーストラリア、ニュージーランドの大学で提供されている「ファウンデーション・コース」を利用してスコアアップすれば、出願に必要なIELTSスコアが6.0を超えている大学も受験できるようになります。

ファウンデーション・コースとは、海外大学で専門的な授業を受けるにあたり必要な英語力と専攻分野の基礎的な知識を身につけるための、いわゆる「大学進学準備コース」です。IELTSスコアが不足している場合でも、ファウンデーション・コースの受講中に必要分だけスコアアップできれば受験が可能です。

現在、IELTSスコア4.0以下の方は、まずスコア5.0〜5.5を獲得した上で、ファウンデーション・コースを受けてステップアップを目指すとよいでしょう。

3.IELTSスコア5.0を取得するための勉強法・対策ポイント

ケンブリッジ大学では、「IELTSスコア5.0に近いCEFRスコアB1を獲得するためには、約350〜400時間の英語学習が必要」という見解を示しています。

しかし、単純に350〜400時間程度の英語学習をすれば、誰もがIELTSスコア5.0を実現できるわけではありません。そのため、現状の英語レベルに応じた勉強はもちろん、科目ごとの対策ポイントをおさえて学習効率を上げる必要があります。

IELTS受験予定者がスコア5.0を取得するための勉強方法とIELTSテスト対策のポイントを、科目別に分かりやすく解説します。

3-1.IELTSリスニングテストでスコア5.0を取得する方法

IELTSスコア5.0を目指す英語初心者の場合、リスニングテストでは「英語の音を正しくキャッチできない」ことが最初のつまずきポイントとなる傾向です。したがって、まずは英語の音に慣れるためにも、スクリプトが書かれたリスニング教材を活用し、音声を何度も聞き直しましょう。

このとき使用する教材は、「自分がスクリプトを読んで、内容がある程度理解できるレベル」がおすすめです。スムーズに理解し難い部分が多少あるほうが、教材として適切と言えるでしょう。IELTS用の教材が難しいと感じた場合は、英検2級などの教材を参考にするのも一案です。

また、スクリプトなしでリスニング音声を正しく聞き取るにあたり、英単語力も当然欠かせません。音声を繰り返し聞きながら、問題集の設問と選択肢に記載されている単語も同時に覚えることで、リスニング対策の効率性が高まります。

3-2.IELTSリーディングテストでスコア5.0を取得する方法

アカデミックのIELTSリーディングテストでは、それぞれ900〜1,000語程度の長文が設けられた3つのパッセージを60分間で読まなければなりません。IELTSスコア5.0を目指す英語初心者にとって、リーディングテスト特有の長文問題は難所となるでしょう。

IELTS受験者の中には、細かい部分までよく注意して長文を読む、いわば「精読」を意識する方もいます。しかし、英語初心者がリーディングテストでバンドスコア5.0を取得するためには、精読ではなく速読を心がけることが大切です。

速読に慣れれば、一つひとつの英単語をしっかり読まない流し読みでも、全体情報をある程度理解できるようになります。「最後まで解答欄を埋められないまま制限時間を迎えてしまった」という事態も防げるでしょう。

速読スキルを高めるためには、まず「英文を読むことへの慣れ」から始めなければなりません。教材だけでなく英語のニュース記事や書籍などの多読を心がけるほか、分からない単語が多くてつまずくことが多い場合は中学生~高校生レベルの英語を学びなおすのも一案です。

3-3.IELTSライティングテストでスコア5.0を取得する方法

IELTSスコア5.0を目指す英語初心者の場合、ライティングテストでは「正しく書くこと」や「文字数のルール」にとらわれやすくなります。

IELTSスコアを伸ばすにあたり、ミスのないライティングや指定の文字数を満たすことは当然大切です。しかし、正しく書くことを意識して自分の知っている単語ばかりを書くと評価されにくく、文字数ルールを意識しすぎると論理的な文章の組み立てが困難になります。

ライティングテストのスコア5.0を目指すためには、中学~高校レベルの基礎の文法を学び直すほか、日常的に英作文をして英語でのアウトプットに慣れることが大切です。英作文にある程度慣れたら、IELTSライティングのテンプレ表現をインプットし活用できるようにしましょう。

3-4.IELTSスピーキングテストでスコア5.0を取得する方法

英語初心者がスピーキングテストのバンドスコア5.0を目指すためには、まず各セクションについてスクリプトを自分で書き、英語でのアウトプットに慣れることが大切です。

自分で書けない文章は、当然ながら話すこともできません。各セクションの基本ルールや傾向などを理解した上で、辞書やIELTS参考書などを参考にひたすらスクリプトを書きましょう。

また、書いたスクリプトの自己採点は難しいため、英語ができる方、特にIELTSテストの専門家であるプロ講師に添削してもらいましょう。添削後の完成したスクリプトは何度も音読し、意味とともに記憶に定着させることで、本試験中もスムーズに受け答えできるようになるでしょう。

4.IELTSスコア5.0を取得するなら模試も大切

英語初心者やIELTSを初めて受験する方のほか、IELTSスコア5.0を取得しておきたい日までに多くの時間が残っていないという方は、オンライン英会話スクールでのレッスン受講に加えて、IELTS公式問題集を使った模擬試験を行いましょう。

中でもおすすめなのは『ケンブリッジのIELTS公式ガイド』です。IELTSテストの設問作成団体であるケンブリッジ大学英語検定機構が制作した教材であり、初の総合ガイドとして多くのIELTS受験者に選ばれています。8回分のアカデミック模擬テストと2回分のジェネラル・トレーニングテストが収録しているほか、実際のスピーキングテストの様子と採点方法を解説したDVD-ROMも付属している点が魅力です。

また、IELTSの開催元であるブリティッシュ・カウンシルは「Free IELTS familiarisation test」という無料のオンライン模試を提供しています。ライティングテストには対応していないものの、リスニング・リーディング・スピーキングテストに気軽に挑戦できるメリットがあります。

目標スコアの達成に向けたIELTS対策方法として、一度チャレンジしてみましょう。

まとめ

IELTSスコア5.0は、「専門分野以外ではミスが散見されるものの、基本的なコミュニケーションは幅広いシーンで問題なくとれる、中程度の英語レベル」です。外国語の習熟度と運用能力を測定する国際的指標であるCEFRでは、B1のスコアに該当します。

英語初心者の方がIELTSスコア5.0を目指すためには、約350〜400時間の英語学習時間が必要です。テスト科目によって設問形式が異なれば、バンドスコア5.0の取得に向けた対策ポイントにも大きな違いが生じることを覚えておきましょう。

いずれの科目においても設問形式への慣れは試験対策の最重要事項です。IELTS特有の設問に慣れるため、 IELTSの模擬試験を受けて自分のレベルを把握し、対策に取り組んでみてください。

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