社会人必見!|MBA留学で必要なIELTSスコアは?
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MBA(Master of Business Administration)は、ビジネスリーダーを目指す人向けの大学院修士課程で、経営学、財務、マーケティング、戦略など幅広い知識と実践的スキルを習得します。
世界中の多くのMBAプログラムでは、IELTS(International English Language Testing System)のスコア提出が求められ、英語力を証明する重要な試験です。
そこで今回は、MBAの学位取得を目指す方がどのくらいのIELTSスコアが必要になるのかご紹介したいと思います。
1.MBAとは?
MBAは「経営学修士」を意味し、ビジネスやマネジメントに特化した大学院レベルの学位です。リーダーシップ、経営戦略、財務、マーケティング、人事管理など、企業運営に必要な幅広い知識とスキルを体系的に学びます。
主にMBAで学ぶ分野は以下の通りです。
- 経営戦略(Strategy):企業のビジョン策定、市場分析、競争戦略の立案
- 財務・会計 (Finance & Accounting):財務諸表分析、投資判断、企業価値評価
- マーケティング (Marketing):消費者行動、市場リサーチ、ブランド戦略
- 組織行動・人材管理(Organizational Behavior & HR):組織文化、リーダーシップ、チームマネジメント
- オペレーションズ(Operations Management):生産管理、サプライチェーン、効率化手法
- デジタルビジネス・AI:最新技術の活用、データ分析、デジタルトランスフォーメーション
MBA取得のメリットとしては、
- キャリアアップ:経営職やマネジメント層への昇進が期待できる
- 年収の向上:MBA取得者は未取得者に比べ、平均年収が高いとされる
- ネットワーク形成:同級生や教授との人脈が、今後のビジネスチャンスに繋がる
- グローバルな視点:多様な文化・価値観を学び、国際的なビジネス環境に適応できる
を身につけることができることです。
また、MBAには4つほどプログラムの種類があります。
- フルタイムMBA:1〜2年で集中して学ぶ。キャリアチェンジ向け
- パートタイムMBA:働きながら学べる。勤務を続けたい人に最適
- エグゼクティブMBA(EMBA):管理職向け。経験豊富なビジネスリーダーが対象
- オンラインMBA:場所を問わず受講可能。柔軟性が高い
ご自身の生活環境、経済状況に合わせてプログラムを選びましょう。
学ぶ分野やMBA取得のメリットを見ると、単なる学位以上にビジネスリーダーとしての視野と能力を広げる絶好の機会になるのがMBAだと思います。
1-1.海外MBAとは?
海外MBAとは、アメリカ、ヨーロッパ、アジアなどの海外にあるビジネススクール(経営大学院)で取得する経営学修士号(Master of Business Administration)のことです。国内MBAと比べて、グローバルな視点を養い、多国籍な人脈を築けることが特徴です。
海外MBAの取得先地域は、アメリカ・ヨーロッパ(イギリス・フランス等)・アジア(シンガポール・中国・香港等)・オセアニア(オーストラリア・ニュージーランド)とされており、それぞれの地域で特徴があります。
- アメリカ:世界トップ校が多く、起業やイノベーションに強い。事例学習(ケースメソッド)重視。
- ヨーロッパ:1年制が多く、短期間でキャリアチェンジ可能。国際色豊かで多様な文化を学べる。
- アジア:アジア市場に特化した学び。日本とのビジネス関係を深めたい人に有利。
- オセアニア:生活環境が良く、ワークライフバランスを保ちながら学べる。
海外MBA取得は、
- グローバルキャリアの構築:外資系企業や海外での就職・転職が有利になる
- 人脈形成(ネットワーク):国際的な人脈を築き、将来的なビジネスチャンスにつなげる
- 年収アップ:MBA取得者は管理職・経営職に進みやすく、年収増加が期待できる
- リーダーシップ向上:多文化環境での意思決定力・問題解決力を養う
といったメリットがあります。
学費も国内MBAに比べてかなり高くなりますが、それだけ価値のある学位ですのでお金に余裕のある方、お金をためて準備ができている方は、海外MBAの学位を取得することをお勧めします。
1-2.国内MBAとは?
国内MBAとは、日本国内の大学院で取得できる経営学修士号(Master of Business Administration)です。ビジネスの理論と実践を学び、リーダーシップや経営スキルを体系的に身につけられます。
海外MBAに比べて学費が安く、働きながら学びやすいことが特徴で、国内企業でのキャリアアップを目指す人に人気があります。
国内MBAと海外MBAを比較すると以下のようになります。
国内MBA | 海外MBA | |
言語 | 日本語または英語 | 主に英語(フランス語・中国語などもあり) |
期間 | 2〜3年(働きながら学べる場合が多い) | 1〜2年(フルタイムで集中して学ぶ) |
学費 | 約100〜600万円 | 約500〜2,000万円 |
対象者 | 国内企業での昇進・スキルアップを目指す人 | グローバル企業・海外就職を目指す人 |
カリキュラム | 日本市場や国内企業の事例が多い | 国際市場や多国籍企業の事例が多い |
ネットワーク | 日本企業の管理職・起業家との繋がり | 世界中のビジネスパーソンとの繋がり |
学費が海外MBAに比べて安い分、日本国内でのメリットはかなり多いですが、海外で活躍したいとなった場合、海外MBAの方が良いのがわかると思います。
ですが、かなり学費がかかりますのでご自身のお金と相談してどちらにするか決めてくださいね。
また、国内MBAはパートタイムMBAが充実しており、仕事を辞めずにMBA学習が可能です。
そのため、休職して海外に行ったり、その間仕事ができずお金を稼ぐことができないということもないので経済的にも安心できるでしょう。
2.MBA留学の目的は?
MBA留学は単なる学位取得だけでなく、キャリアの飛躍や自己成長を目指すための強力なステップです。ここでは、MBA留学を志す人々の具体的な目的をいくつか挙げてみます。
1.キャリアアップ・昇進
MBA取得は、管理職や経営職へのステップアップに直結します。
目的の例
- 将来的に経営幹部(CxOポジション)を目指す
- マネージャー職から経営層への昇進を狙う
- 多国籍企業や外資系企業でのキャリアを築く
✅MBAで得られる力
- 戦略的思考、意思決定力、リーダーシップ
- 財務・会計、マーケティング、組織マネジメントの知識
2.キャリアチェンジ(異業種・異職種への転職)
未経験分野へのキャリアチェンジを支援するMBAは、特に中堅・ベテラン層に有効です。
目的の例
- 金融→コンサルティングへの転職
- 営業職→事業戦略や経営企画ポジションへの移行
- 国内企業→グローバル企業へのキャリア転換
✅ MBAで得られる力
- 幅広いビジネススキルと専門知識
- インターンシップやプロジェクトを通じた実践経験
3.グローバルな視野と国際的なビジネススキルの獲得
MBA留学では、多国籍の学生と切磋琢磨し、国際的なビジネス環境で活躍する力を磨けます。
目的の例
- 海外市場への進出を視野に入れたグローバル戦略の構築
- 国際的なビジネスリーダーとして活躍するための英語力強化
- 海外勤務や外資系企業への転職
✅MBAで得られる力
- 国際交渉力、多文化理解、英語によるビジネスコミュニケーション
- 世界中に広がるMBA卒業生ネットワーク
4.起業・ベンチャービジネスの立ち上げ
MBAでは、ビジネスモデル構築から資金調達まで、起業に必要な知識と支援を得られます。
目的の例
- スタートアップを立ち上げ、事業を拡大したい
- 家業を引き継ぎ、最新の経営知識で革新を図る
- ベンチャーキャピタルからの資金調達を目指す
✅MBAで得られる力
- ビジネスプラン作成、リスク管理、資金調達スキル
- 起業家ネットワーク、アクセラレーターとの連携機会
5.専門性の深化と知識の体系化
MBAは、実務経験だけでは得られない高度な経営知識を理論的に学べる場です。
目的の例
- 実務で得た経験を理論で補強し、より戦略的な意思決定を行う
- 特定の分野(例: ファイナンス、デジタルビジネス)の専門知識を深める
- イノベーションやサステナビリティを学び、社会課題解決に貢献する
✅MBAで得られる力
- 最新のビジネス理論、フレームワークの習得
- ケースメソッドを通じた実践力と応用力の向上
6.人脈形成(ビジネスネットワークの拡大)
MBAは、多様な業界から集まる優秀な同級生や卒業生とのネットワークを築く絶好の機会です。
目的の例
- 異業種のリーダーとのビジネスコラボレーションを模索する
- 投資家や事業パートナーとの人脈を広げる
- 将来のキャリアに役立つ同窓会ネットワークを活用する
✅MBAで得られる力
- 各業界のエキスパートやリーダーとの人脈
- アルムナイ(卒業生)の世界的なコミュニティアクセス
7.自己成長・自己実現
MBAは単なるキャリアアップだけでなく、自己理解を深め、自己実現を達成する場でもあります。
目的の例
- 新しい環境に挑戦し、視座を広げたい
- 自分の限界に挑み、リーダーシップを磨きたい
- 社会的インパクトを与えるリーダーとしての使命感を持ちたい
✅MBAで得られる力
- 自己理解と自己分析スキル
- チームワークを通じたリーダーシップの深化
MBA留学は多額の投資と時間を要しますが、明確な目的があると得られるリターンも大きくなります。
MBA留学を考える際は、これらの目的を整理し、自分にとって最適なプログラムを選ぶことが成功のカギです。
3.MBA留学に必要なもの
MBA留学を目指す場合、出願準備から渡航までに多くの書類やスキルが必要になります。ここでは、MBA留学に必要なものを具体的に解説します。
1.学歴・職務経験
✅必須条件
- 学歴:大学卒業(学士号)が基本条件
学部・学科は不問だが、ビジネス経験がない場合は補足説明が必要 - 職務経験:一般的に3〜5年以上が必要
コンサル・金融:3年以上
一般企業(製造・ITなど):5年以上
エグゼクティブMBA(EMBA):10年以上
📌ポイント
MBAは即戦力を求めるため、実務経験が重視されます。特にリーダーシップ経験をアピールできると有利。
2.入学試験のスコア
✅必要な試験
- GMAT (Graduate Management Admission Test):600〜700点以上が目安
- GRE (Graduate Record Examination):315〜330点以上が目安
- TOEFL (Test of English as a Foreign Language):100点以上(120点満点)
- IELTS (International English Language Testing System):7.0〜7.5以上(9.0満点)
📌 ポイント
英語圏出身以外はTOEFL/IELTSが必要
GMAT/GREは多くのトップスクールで必須
3.エッセイ(志望理由書)
✅内容の例
- MBAを取得する理由(Why MBA?)
- なぜこの学校を選ぶのか(Why this school?)
- 将来のキャリアプラン(Career goals)
- 過去のリーダーシップ経験・課題克服のエピソード
📌 ポイント
論理性と具体性を重視:曖昧な目標ではなく、具体的なキャリアプランを示す
学校ごとにエッセイのテーマが異なるため、カスタマイズが必要
4.推薦状
✅推薦者の選び方
- 直属の上司:現在または過去の職場での上司がベスト
- 経営層:企業幹部からの推薦状は強力なアピールに
- 教授:学術的な能力を証明できる推薦者(必要な場合のみ)
📌 ポイント
具体的な事例を盛り込み、リーダーシップ・成長ポテンシャルを強調
1校につき通常2〜3通必要
5.面接(インタビュー)
✅面接形式
- オンライン面接(Zoom・Skypeなど)
- 対面面接(日本国内・現地で実施)
✅代表的な質問例
- なぜMBAを取得したいのか?
- なぜこの学校を選んだのか?
- 今後のキャリアプランは?
- あなたの強み・弱みは?
- チームで困難を乗り越えた経験は?
📌 ポイント
STARメソッド(Situation, Task, Action, Result)で論理的に回答
ビジネスリーダーとしての資質と目的意識を明確に
6.資金計画(学費・生活費)
✅費用の目安(2年間の場合)
- 学費:1,000〜2,000万円(トップ校の場合)
- 生活費:300〜800万円(地域により異なる)
- 教材費・その他:50〜100万円
合計:1,500〜3,000万円
✅資金調達の方法
- 奨学金:大学独自のもの、JASSO、フルブライト奨学金など
- 企業派遣:勤務先からのMBA支援プログラム
- 教育ローン:民間銀行、国の教育ローン
📌 ポイント
早めに資金計画を立て、複数の奨学金に応募
MBA派遣制度がある企業に勤務している場合は活用を検討
上記で紹介したことを踏まえると、特に一番時間がかかるのが入学試験のスコアなのではないかと思います。
海外で、英語でMBA学位取得のための授業を受ける=ハイレベルな英語力が必要になります。
そのためには、なるべく早い段階から英語試験の対策を始めることをお勧めします。
4.有名MBAスクール別!入学に必要なIELTSスコアは?
MBAプログラムへの入学を目指す際、英語力の証明としてIELTSスコアは重要な要素となります。多くの有名MBAスクールでは、IELTSの総合スコア7.0〜7.5以上を求める傾向があります。
以下に、主要なMBAスクールとそのIELTSスコア要件の一例を示します。
MBAスクール名 | 必要なIELTSスコア |
Columbia Business School | 7.5 |
London Business School | 7.5 |
INSEAD | 7.5 |
Harvard Business School | 7.5 |
University of Cambridge | 7.5 |
University of Oxford | 7.5 |
Stanford Graduate School of Business | 7.0 |
NUS | 7.0 |
HKUST | 7.0 |
University of Toronto | 6.5 |
なお、アメリカの多くのMBAプログラムでは、IELTSスコアの代わりにTOEFLスコアを要求する場合があります。そのため、志望するプログラムの公式ウェブサイトで最新の入学要件を確認することが重要です。
一般的に、IELTSスコア7.0は「優秀なユーザー」を示し、英語を効果的に使いこなす能力を有していると評価されます。一部の不正確さや不適切さが見られる場合もありますが、複雑な言葉遣いにも概ね対応でき、詳細な論理を理解できるレベルです。
MBAプログラムへの出願を検討する際は、各校の最新の入学要件を確認し、必要なIELTSスコアを取得するための準備を進めることが重要です。
5.まとめ
今回も最後までブログを読んでいただきありがとうございました。
MBA留学で必要なIELTSスコアは、7.0~7.5と言われています。
また、IELTS 7.0~7.5はそう簡単に獲得できるスコアではないためある程度IELTS対策をする時間が必要になります。
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