IELTS TRAINER PROの英語学習ブログ:単数・複数のルールが特殊な名詞を徹底解説!
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こんにちは、IELTS TRAINER PROスタッフ、ワーママのキャリーです。いつもブログを見てくださり、心より感謝申し上げます!皆様の英語学習の旅に少しでもお役に立てることが、私たち講師陣の何よりの喜びです。
個人的には今が読書の秋ということもあり、英語の本や小説に没頭する時間が増え、正直なところ、自分自身のIELTS対策の勉強は少し後回しになっております…。皆様も時には息抜きも大切ですが、私自身も次のステップでは再びIELTSの英語学習を最優先事項として、より一層集中して取り組みたいと決意を新たにしています!リフレッシュした心で学習に向き合うことで、より効果的に知識を吸収できると信じています。
英語の名詞:単数・複数の特殊なルール
さて今回も、IELTSのWritingやSpeakingで間違えやすい、ややこしい名詞の扱い方について詳しく確認していきましょう。英語の名詞は基本的に単数形と複数形がありますが、中には形と意味が一致しない特殊なケースがあります。特にIELTSの試験では、これらの正確な理解と使用が文法スコアに直結するため、しっかりと理解しておく必要があります。
複数形だが単数扱いの名詞
名詞を主語にした場合、一般的にはその形態(単数形か複数形か)に合わせてbe動詞を選びますが、例外的に複数形の形をしていても意味的に単数として扱う名詞があります。これらは試験官がチェックしやすいポイントでもあるため、要注意です!
1. 学問分野の名詞
多くの学問分野を表す名詞は、末尾に「-s」や「-ics」がついていますが、一つの学問体系を表すため単数扱いとなります。
Physics(物理学)
「Physics」は複数形の形をしていますが、一つの学問分野を表すため単数として扱われます。
例文:
- Physics is a fascinating subject that explores the fundamental principles of the universe.
(訳:物理学は宇宙の基本的原理を探求する魅力的な学問だ) - The physics of black holes remains one of the most mysterious areas of scientific research.
(訳:ブラックホールの物理学は、科学研究の中で最も神秘的な分野の一つである)
以下も同様に「-s」や「-ics」で終わる複数形の形をしていますが、単数として扱われる学問分野です。
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Mathematics(数学)
Mathematics is often called the language of science.
(訳:数学はしばしば科学の言語と呼ばれる)
Applied mathematics focuses on practical applications in various fields.
(訳:応用数学は様々な分野での実用的な応用に焦点を当てている) -
Politics(政治学)
Politics has always been a contentious subject in many families.
(訳:政治は多くの家族において常に議論を呼ぶ話題である)
International politics was dramatically transformed after the Cold War.
(訳:国際政治は冷戦後に劇的に変化した) -
Economics(経済学)
Economics teaches us how resources are allocated in society.
(訳:経済学は社会でどのように資源が配分されるかを教えてくれる)
Behavioral economics combines insights from psychology and economic theory.
(訳:行動経済学は心理学と経済理論からの洞察を組み合わせている) -
Statistics(統計学)
Statistics helps researchers analyze and interpret data.
(訳:統計学は研究者がデータを分析し解釈するのに役立つ)
Descriptive statistics provides methods for summarizing large datasets.
(訳:記述統計学は大規模なデータセットを要約するための方法を提供する) -
Ethics(倫理学)
Ethics deals with questions of right and wrong in human conduct.
(訳:倫理学は人間の行動における正と誤りの問題を扱う) -
Linguistics(言語学)
Linguistics examines the structure and evolution of human languages.
(訳:言語学は人間の言語の構造と進化を研究する) -
Genetics(遺伝学)
Genetics has revolutionized our understanding of hereditary diseases.
(訳:遺伝学は遺伝病に対する我々の理解に革命をもたらした) -
Aeronautics(航空学)
Aeronautics involves the study and design of aircraft.
(訳:航空学は航空機の研究と設計を含む)
注意点: これらの学問名詞が複数の種類や分野を指す場合は、例外的に複数扱いになることもあります。
例:The politics of Asian countries are quite diverse.
(訳:アジア諸国の政治は非常に多様である)
※ここでは「様々な国の政治制度」という複数の対象を指しています。
2. 固有名詞としての複数形
The United States(アメリカ合衆国)
「The United States」は複数形の形をしていますが、一つの国として捉えられるため、通常は単数扱いです。これは複数の州(states)で構成されている歴史的背景から複数形になっていますが、現代では一つの国家として扱われます。
例文:
- The United States has a population of over 330 million people.
(訳:米国の人口は3億3千万人を超える) - The United States was founded in 1776 after the Declaration of Independence.
(訳:米国は1776年の独立宣言の後に創設された) - When does the United States celebrate its Independence Day?
(訳:米国はいつ独立記念日を祝うのですか?)
歴史的な変遷:興味深いことに、19世紀以前は「The United States are…」という複数形の扱いが一般的でした。これは各州の独立性を強調する考え方を反映していました。しかし、南北戦争後に国としての一体感が強まり、単数扱いが主流になりました。
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The United Nations(国際連合)
The United Nations was established after World War II to promote international cooperation.
(訳:国際連合は第二次世界大戦後、国際協力を促進するために設立された) -
The Philippines(フィリピン)
The Philippines is an archipelagic country in Southeast Asia.
(訳:フィリピンは東南アジアの群島国家である) -
The Netherlands(オランダ)
The Netherlands has a long history of reclaiming land from the sea.
(訳:オランダには海から土地を埋め立てる長い歴史がある)
注意点:「countries」「nations」のような単語は複数形で複数扱いになります。
例:Many countries are facing economic challenges due to the global recession.
(訳:多くの国々が世界的な不況により経済的課題に直面している)
議論が分かれる特殊なケース:「whereabouts」
Whereabouts(行方、所在)
「whereabouts」は人や物の位置や場所を尋ねる際に使用される名詞で、形は複数形ですが、その扱いについては興味深い歴史があります。
歴史的には単数扱いだったとされますが、現代の英語では単数扱いと複数扱いの両方が見られます。英語の専門家の間でも見解が分かれており、どちらも正しいとされる珍しいケースです!
例文(単数扱い):
- His whereabouts is currently unknown to the police.
(訳:彼の居場所は現在警察には不明である)
例文(複数扱い):
- His whereabouts are still unknown.
(訳:彼の居場所はまだ不明である)
質問文の例:
- Do you know the whereabouts of the missing documents?
(訳:行方不明の書類の所在を知っていますか?)
副詞としての使用例:
- Whereabouts in London do you live?
(訳:ロンドンのどの辺に住んでいるのですか?)
この場合、「whereabouts」は「where」と同様に副詞として機能しており、「どの辺に」という意味で使われています。
その他の紛らわしい名詞
1. 常に複数形で使われる名詞
以下の名詞は常に複数形で使われ、複数扱いになります。
-
Clothes(服)
These clothes are too expensive for me.
(訳:これらの服は私には高すぎる) -
Scissors(はさみ)
The scissors are on the table.
(訳:はさみはテーブルの上にある) -
Glasses(眼鏡)
My reading glasses have been broken.
(訳:私の読書用眼鏡は壊れている) -
Trousers/Pants(ズボン)
His trousers are too short.
(訳:彼のズボンは短すぎる)
2. 集合名詞
集合名詞は、グループや団体を表す名詞で、文脈によって単数扱いにも複数扱いにもなり得ます。
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Team(チーム)
・単数扱い:The team is ready for the match.(チーム全体として)
(訳:チームは試合の準備ができている)
・複数扱い:The team are wearing their new uniforms.(個々のメンバーを強調)
(訳:チームのメンバーは新しいユニフォームを着ている) -
Family(家族)
単数扱い:My family has lived here for generations.(一つの単位として)
(訳:私の家族は何世代にもわたってここに住んでいる)
複数扱い:My family are all coming to the party.(個々のメンバーを強調)
(訳:私の家族全員がパーティーに来る予定だ)
注意:アメリカ英語では集合名詞は主に単数扱い、イギリス英語では文脈によって複数扱いになることも多いという違いがあります。IELTSはイギリス英語がベースなので、この点も意識すると良いでしょう。
実践問題:単数・複数の扱いをチェック
以下の文の空欄に適切なbe動詞を入れてみましょう。
- Mathematics _____ my favorite subject in school.
- The news _____ not good today.
- The committee _____ divided on this issue.
- My scissors _____ missing from the drawer.
- Physics _____ studying the fundamental laws of nature.
- The United Nations _____ meeting to discuss climate change.
- The whereabouts of the suspect _____ unknown.
- Your trousers _____ too long for you.
答え:
- Mathematics is my favorite subject in school.
- The news is not good today.
- The committee is/are divided on this issue. (単数/複数両方可)
- My scissors are missing from the drawer.
- Physics is studying the fundamental laws of nature.
- The United Nations is meeting to discuss climate change.
- The whereabouts of the suspect is/are unknown. (単数/複数両方可)
- Your trousers are too long for you.
名詞の単数・複数を覚えるためのコツ
日本語には名詞の単数形/複数形の概念がないため、英語の単数複数の形を理解するのに苦労しますが、以下のコツを参考にしてみてください。
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カテゴリー化して覚える
・学問分野の名詞(-ics語尾)→単数扱い
・対のもの(scissors, glasses等)→複数扱い
・国や組織(the United States等)→単数扱い -
例文とともに記憶する
・単に単語を覚えるだけでなく、その語を使った例文も一緒に覚えると定着しやすい -
実際に使ってみる
・ライティングやスピーキングの練習で積極的に使い、フィードバックをもらう -
音読する
・正しい形で音読することで、耳と口が正しい形を記憶する
IELTS試験でのアドバイス
IELTSのライティングやスピーキングでは、これらのややこしい名詞の単数・複数の扱いを間違えないよう、以下の点に注意しましょう。
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自信がない場合は言い換える
特に口頭試験では、自信がない名詞の使用を避け、より確実な表現に言い換える -
主語と動詞の一致に注意
文を書いた後、主語と動詞の一致が正しいかを必ずチェックする -
準備段階で特殊な名詞をリストアップ
試験前に特殊な名詞をリストアップし、そのルールを復習しておく -
模擬試験で練習
これらの名詞を意識的に使って文を作り、添削を受ける
日本語には名詞の単数形/複数形の概念がないので、単数複数の形を理解するのに苦労しますが、これもひとつずつ確認して習得するしかないと思います!地道な積み重ねが、最終的には自然な英語の使用につながるでしょう。
IELTSのライティングでは、このようなややこしい名詞を間違えずに使いこなせれば、文法力の高さをアピールすることができます。ぜひ、今回の内容をご自身の学習に役立ててください!
さらに学びたい方へ:練習問題
以下の文を訂正してみましょう。間違っている文には×、正しい文には〇をつけ、間違っている場合は修正してください。
- Economics are my favorite subject.
- The United States have a large population.
- The scissors is on the desk.
- My family is going on vacation next week.
- Politics are a complex subject.
- The news are shocking.
- The whereabouts of the missing child is unknown.
- Genetics have made significant progress in recent years.
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