IELTS Writing Task 2「Is this a positive or negative development?」とは?
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みなさんこんにちは!IELTS TRAINER PROのかなこです。6月に入り、日差しが少しずつ強くなってきましたね。街を歩けば、汗ばむ気候になり、「もうすぐ夏本番だな」と感じる季節になりました。
新しい季節の始まりは、何かにチャレンジするには絶好のタイミング。特にこれから留学を目指す方や、IELTSスコアアップを目指している方にとっては、今こそ行動を起こす絶好の機会です!一緒に頑張りましょう!
IELTSの4技能の中でも、多くの受験者が「難しい」と感じるのがWriting Task 2。
限られた時間内で、論理的かつ英語らしい構成のエッセイを書く必要があり、「何を書けばいいのか分からない」「どう書けば高得点につながるのか分からない」と悩む方も少なくありません。
特に「Is this a positive or negative development?(これは肯定的な進展か、否定的な進展か)」という形式の問題は頻出でありながら、対策を怠っていると中途半端な主張になりがちです。ですが、しっかりとパターンと表現を押さえておけば、確実に得点源にすることができます。
本記事では、IELTS Writing Task 2の基本から、「positive or negative development」型問題の攻略法まで、6つのパートに分けて詳しく解説していきます。夏に向けて新しい一歩を踏み出すあなたへ。ぜひこの記事を通じて、Writingへの苦手意識を克服し、目標スコアに近づいていきましょう。
1.IELTS Writing Task 2とは?
IELTS Writing Task 2とは、IELTS試験のライティングセクションで出題されるエッセイ問題です。全体で60分間のうち、Task 2では40分を使うことが推奨されており、250語以上の英作文を書く必要があります。IELTSのWritingはTask 1とTask 2の2つに分かれており、Task 2は全体の約3分の2の配点を占めています。そのため、Writingスコアを上げるためにはTask 2の対策が非常に重要になります。
Task 2では、社会問題や日常生活に関するテーマについて自分の意見を英語で述べる力が求められます。ただ単に英語を書くだけでなく、「論理的な構成」や「説得力のある主張」が必要です。受験者の多くが「何を書けばいいのかわからない」と悩むのは、英語力に加えて論理展開の力も必要だからです。
出題形式としては、「賛成か反対かを述べる意見論述型」や「2つの意見を比較する討論型」など複数ありますが、中でも「Is this a positive or negative development?(これは肯定的な発展か、それとも否定的な発展か)」というタイプが頻出です。自分の立場を明確にして理由や具体例を述べ、一貫した主張を展開することが高得点のカギとなります。
このように、IELTS Writing Task 2では英語の表現力だけでなく、アイデアの整理や構成力も求められます。事前に問題形式や表現パターンをしっかり学んでおけば、安定して高得点を狙うことができるでしょう。
2.IELTS Writing Task 2頻出問題:「Is this a positive or negative development?」とは?
IELTSのWritingセクションは、Task 1とTask 2の2つの課題で構成されています。そのうちTask 2は、エッセイ形式で自分の意見を論理的に述べる英作文問題であり、配点比率も高いため、スコアアップの鍵を握る重要なパートです。
Writing Task 2の基本情報
試験時間:40分(全体60分のうち)
文字数:250語以上
配点:Writing全体の約2/3を占める
Task 2では、ある社会的なトピックに関する意見や議論、問題解決、原因と結果などについて、自分の考えを明確に述べる必要があります。英語力だけでなく、論理構成力やアイデア展開力も問われるため、多くの受験者が「難しい」と感じやすい部分でもあります。
出題される主な問題タイプ
IELTS Writing Task 2では、以下のような問題タイプが頻繁に出題されます。
- Opinion Essay(意見論述型)
例:Do you agree or disagree with the following statement? - Discussion Essay(討論型)
例:Discuss both views and give your own opinion. - Advantages and Disadvantages(利点・欠点型)
例:What are the advantages and disadvantages of this trend? - Problem and Solution(問題解決型)
例:What are the problems caused by this and how can they be solved? - Cause and Effect(原因・結果型)
例:What are the causes of this situation and what are its effects? - Positive or Negative Development(肯定的か否定的か)
例:Is this a positive or negative development?
中でも「Is this a positive or negative development?」は、受験者の立場を明確にし、その立場を一貫してサポートする論理展開が求められるため、対策していないと得点が伸びにくいタイプの一つです。
あらかじめ問題タイプごとにパターンを覚えておけば、どんなトピックが来ても慌てず対応できます。特に頻出の「positive or negative development」型に強くなれば、安定したスコアを狙うことも可能です!
3.Writing Task 2で求められるスキルと評価基準
IELTS Writing Task 2で高得点を目指すには、「英語を書ける」というスキルだけでなく、IELTS特有の評価基準を理解した上で、戦略的に文章を構成する力が求められます。ここでは、Writing Task 2で求められるスキルと、実際の採点基準について詳しく見ていきましょう。
【Writing Task 2で求められるスキル】
Task 2では、社会的な問題や議論に対して明確な立場を取り、それを論理的かつ一貫性のある文章構成で伝える力が求められます。単に情報を並べるのではなく、「自分の意見をどうサポートし、読み手に納得させるか」がポイントです。
具体的には、次のようなスキルが重要になります:
論理的な構成力:導入→本文(2〜3段落)→結論の明確な三部構成が基本です。
一貫性とまとまり(cohesion & coherence):話の流れが自然で、段落同士がつながっていること。
具体例の提示:自分の主張をサポートする具体例を盛り込むことで、説得力が増します。
多様な語彙・文法の使用:言い換え表現や異なる文法構造を適切に使うことで、英語力の高さをアピールできます。
また、意見型のエッセイでは、はじめに自分の立場を明示し、その立場を一貫してサポートすることが重要です。途中で立場がぶれたり、両方の意見を中途半端に述べてしまうと、評価が下がってしまう可能性があります。
【Writing Task 2の評価基準(バンドスコア)】
IELTSでは、以下の4つの観点から採点され、それぞれ25%ずつの配点となっています:
Task Response(課題への応答)
→ 問題の要求に正しく答えているか?立場は明確か?具体例で裏付けされているか?
→ 質問の主旨に合った回答をしていないと、文法や語彙が優れていても高得点は望めません。
Coherence and Cohesion(一貫性と結束性)
→ 文と段落の流れはスムーズか?適切な接続詞や指示語が使われているか?
→ 段落構成が曖昧だったり、アイディアが飛び飛びだと、減点の対象になります。
Lexical Resource(語彙の幅と正確性)
→ 適切で多様な語彙を使えているか?同じ単語を繰り返していないか?
→ 言い換えのバリエーションや、トピックに合った表現を使うことが評価されます。
Grammatical Range and Accuracy(文法の幅と正確性)
→ さまざまな文法構造(能動・受動、仮定法、比較など)を使いこなせているか?ミスは少ないか?
→ ミスが多いと印象が悪くなるため、シンプルでも正確な文の方が評価される場合もあります。
このように、IELTS Writing Task 2では、「どのように書くか」が点数を大きく左右します。今後のセクションでは、実際に使える表現やサンプルアンサーを通して、これらのスキルを具体的に身につけていきましょう。
4.「Is this a positive or negative development?」で使える表現集
IELTS Writing Task 2にはさまざまな問題タイプがありますが、その中でも頻出かつ対策しやすいのが、「Is this a positive or negative development?(これは肯定的な進展か、それとも否定的な進展か)」というタイプの設問です。
このタイプの問題では、一つの立場を明確に示し、その立場を論理的にサポートすることが求められます。
中立的な意見や両方の視点を曖昧に述べるのではなく、自分のスタンスをはっきりとさせたうえで、理由と具体例を交えて一貫性のある主張を展開することが重要です。
たとえば、「リモートワークの普及はポジティブな変化か?」といった問いに対して、「ポジティブだ」と答えるなら、なぜそう思うのかを段階的に説明し、可能であれば実例(働く人の生活スタイルの変化、企業の柔軟性向上など)を入れることで説得力が増します。
こうしたエッセイで安定して高得点を取るには、よく使われる表現やフレーズをストックしておくことがカギになります。
特に、「自分の立場を述べるとき」「理由を説明するとき」「例を挙げるとき」「結論をまとめるとき」などの場面ごとに使えるテンプレート表現を持っておくと、試験本番でも焦らずスムーズに書き始めることができます。
【導入(Instroduction)】
例文 | 意味 |
There is no doubt that… | 間違いなく〜である。 |
In recent years, there has been a growing trend toward… | 近年、〜の傾向が強まっている。 |
This essay will discuss whether this is a positive or negative development. | このエッセイでは、これが肯定的な発展なのか否定的な発展なのかを論じる。 |
【ポジティブな発展を表す単語】
英単語 | 意味 | 例文 |
benefit | 利益、恩恵 | This change brings significant benefits to society. |
improvement | 改善、向上 | It leads to improvements in healthcare. |
advancement | 進歩、発展 | Technological advancements have improved communication. |
convenience | 便利さ | Online services provide great convenience. |
efficiency | 効率 | Automation increases workplace efficiency. |
accessibility | アクセスのしやすさ | Education is now more accessible thanks to the internet. |
innovation | 革新 | Innovation is a key factor in economic growth. |
【ポジティブな側面を述べる表現】
例文 | 意味 |
One of the main advantages is that… | 主な利点の一つは〜である。 |
This development can lead to significant improvements in… | この発展は〜に大きな進歩をもたらす可能性がある。 |
This is especially beneficial for… | これは特に〜にとって有益である。 |
【ネガティブな側面を述べる表現】
例文 | 意味 |
One of the major drawbacks is that… | 主な欠点の一つは〜である。 |
It may lead to negative consequences such as… | 〜のような悪影響をもたらす可能性がある。 |
However, this trend also raises some concerns. | しかし、この傾向にはいくつかの懸念もある。 |
【どちらの立場でも使える単語】
英単語 | 意味 | 例文 |
impact | 影響 | The impact of this change is significant. |
trend | 傾向 | This is a growing trend in modern society. |
development | 発展、展開 | This development has both pros and cons. |
factor | 要因 | Cost is an important factor to consider. |
consequence | 結果、影響 | One possible consequence is increased unemployment. |
balance | バランス | A balance must be found between progress and tradition. |
IELTSのWritingは、「限られた時間の中で、論理的で読みやすいエッセイを書く」ことが求められます。
事前に表現を覚えておけば、アイデアを形にする時間が短縮されるだけでなく、語彙や文法の面でも高評価を得られやすくなります。
また、同じ構造・問いかけで出題されることが多いため、表現の使い回しがしやすく、再現性の高い学習ができるのもこのタイプの魅力です。
「自分専用の表現ノート」を作っておけば、復習や練習時にも役立ちます。
次に紹介する表現集は、「Is this a positive or negative development?」タイプの問題にそのまま使える実践的なものばかりです。
自分の得意な言い回しとして、ぜひレパートリーに加えてみてください。
5.「Is this a positive or negative development?」のサンプル問題とアンサー
IELTS Writing Task 2の学習を進めるうえで、最も効果的な方法の一つが、実際のサンプル問題とモデルアンサーを参考にすることです。
特に「Is this a positive or negative development?」タイプは、出題パターンがある程度決まっているため、質の高いサンプルを繰り返し読むことで、回答の型や表現が自然と身についていきます。
このタイプの設問では、「ある変化や現象が良い方向に進んでいるのか、それとも悪い方向なのか」という立場を明確に示し、それを理由と例で支えることが求められます。
そのため、アイデアの展開方法や論理の組み立て方を具体的に学ぶことができるサンプルは、非常に貴重な教材となります。
また、「自分ならどう答えるか?」という視点でサンプルを見ることで、単なる暗記ではなく思考力と表現力を鍛える練習にもなります。
本番の試験で初めて見るテーマに対しても、落ち着いて対応できる力を身につけることができます。
In many countries, people are now working from home instead of going to the office every day. Is this a positive or negative development? |
Introduction: Body Paragraph 1: Body Paragraph 2: Conclusion: |
サンプルアンサーを活用することで、次のような力が養われます!
- 構成力の強化
序論・本論・結論のバランスや、段落ごとの役割を理解できます。 - 語彙と表現の習得
自分では思いつかないような自然で適切な英語表現を吸収できます。特にパラフレーズや接続表現の使い方は非常に参考になります。 - 採点基準への理解
Task Response、Coherence and Cohesion、Lexical Resource、Grammatical Range and Accuracyといった評価基準を実際の文章に照らし合わせて確認できるので、採点者の視点を意識した書き方が身につきます。 - アウトプットへの応用
モデルアンサーを「読む」だけでなく、「真似て書く」「言い換えてみる」「自分なりにアレンジする」といった練習をすることで、確実にライティング力が向上します。
6.まとめ
今回は、IELTS Writing Task 2の中でも頻出の設問タイプである「Is this a positive or negative development?」に焦点を当て、問題の特徴や対策方法、使える表現、さらにはサンプルアンサーの活用法についてご紹介しました。
このタイプの設問では、単に英語力を測るだけでなく、自分の立場を明確にし、それを論理的に展開する力が問われます。そのため、日頃からよく出るテーマに触れ、自分なりの意見や理由をストックしておくことが、スコアアップの近道となります。
また、効果的な表現を事前に覚えておくことで、本番でも焦らず、構成の整ったエッセイを書くことができるようになります。さらに、質の高いサンプルアンサーを読む・分析することで、構成、語彙、文法のすべてにおいて多くの学びを得ることができます。
IELTS Writingは一朝一夕では伸びませんが、戦略的に学習を進めれば、必ず成果は出ます。今回の記事を参考に、「positive or negative development」タイプを自信のある得点源に変えていきましょう。継続的なトレーニングが、目標スコア達成への確かなステップとなるはずです。一緒に頑張っていきましょう!