IELTS Writing Task 1 & 2 完全攻略マニュアル
- 目次
- 開く
-
閉じる
第1部:IELTS Writing Task 1(Academic)完全攻略
IELTSのライティングセクションは、多くの受験者にとって難関とされるパートです。特にWriting Task 1では、棒グラフや円グラフ、表、地図、プロセス図など、さまざまな図表を英語で正確に説明する力が求められます。ただ英語が書けるだけではスコアは伸びず、「どの情報に注目すればよいか」「どう構成すればよいか」といった分析力と論理的な表現力が問われるため、戸惑う人も少なくありません。
この記事では、これからIELTS Writing Task 1の対策を始める人に向けて、必要な知識やスキルをわかりやすくまとめていきます。「Writing Task 1とは何か?」という基本から始め、よく出るグラフの種類、使えるテンプレートや表現まで、段階的に解説していきます。
検索からこの記事にたどり着いた方の中には、「Task 1の書き方がよくわからない」「オーバービューって何?」「グラフの読み取りが苦手」といった不安を抱えている方もいるでしょう。安心してください。本記事ではスコア5.0〜6.5を目指す学習者に向けて、やさしい表現と具体的な例を使いながら、一歩ずつ理解を深められる内容になっています。
また、IELTSの採点基準である Task Achievement(課題の達成度)、Coherence and Cohesion(一貫性とまとまり)、Lexical Resource(語彙力)、Grammatical Range and Accuracy(文法知識と正確さ)にもとづいて、確実にスコアアップを狙える実践的なアドバイスを盛り込んでいます。今こそ新しい一歩を踏み出して、英語力のレベルアップに挑戦してみませんか?
1. IELTS Writing Task 1とは?求められるスキルと採点基準
IELTS AcademicモジュールにおけるWriting Task 1では、折れ線グラフ、棒グラフ、円グラフ、表、地図、工程図などから特徴を読み取り、150語以上の英文で客観的に要約・説明する能力が測定されます。ライティング試験全体(制限時間60分)の配点および要求語数を考慮し、推奨される解答時間は約15〜20分です。
IELTS Writing Task 1の執筆において最も重要かつ厳格な鉄則は、「個人の意見や主観的解釈、データに基づかない背景推測を一切排除し、視覚資料に提示された客観的事実のみを記述する」ことです。IELTS受験者が推測した理由や感想の記述は評点に寄与しないばかりか、Task Achievement(課題の達成度)の低下に直結します。
| 区分 | 記述内容 | 具体例 | 評価 |
|---|---|---|---|
| NG例 | データに含まれない主観的推測・背景解釈 | 「便利になったため、スマートフォンの普及率は上昇した。」 | 減点対象(「便利だから」という理由はグラフ上に存在しない) |
| 正しい例 | 視覚資料から読み取れる客観的事実 | 「スマートフォンの普及率は2010年の10%から、2020年には80%へ上昇した。」 | 高評価(数値に基づいた正確な事実説明) |
💡 専門講師のアドバイス: 初学者によく見られるミスが「グラフの背景理由を知識で補足してしまうこと」です。「売上が伸びたのは景気が良くなったからだ」「来訪者が減ったのは天候が悪かったからだ」といった推測は厳禁です。提示された資料の範囲内にある数字と推移のみを記述してください。
IELTS Writingの採点基準(4つの評価要素)
Writing Task 1は、IELTSの試験官によって以下の4つの採点基準(各基準Band 1.0〜9.0)に基づき均等に評価されます。
| 採点基準 | 概要 | 高得点を獲得するための必須要素 |
|---|---|---|
| Task Achievement (課題の達成度) |
設問の指示に対して適切かつ漏れなく回答しているか。 | ・設問への適切な解答 ・視覚資料の主要な特徴(Key Features)の網羅 ・データ全体の大まかな傾向を示すOverview(概要段落)の包含 |
| Coherence and Cohesion (一貫性とまとまり) |
情報やデータが論理的に整理され、文章全体の接続がスムーズか。 | ・適切かつ自然な段落構成(導入・概要・詳細1・詳細2) ・接続詞や指示語を用いたスムーズな情報のつながり |
| Lexical Resource (語彙力) |
幅広い語彙を正確かつ適切に使用できているか。 | ・語彙の多様性と正確さ ・同じ単語の連続使用を避けたパラフレーズ(言い換え)能力 |
| Grammatical Range and Accuracy (文法の幅と正確さ) |
多彩な文法構造を正確に使いこなしているか。 | ・単文・複文・受動態などの正確な構文の使い分け ・時制・時制の一致・冠詞・句読点の正確さ |
2. よく出る6つの図表パターンと特徴
Writing Task 1に出題される6つの視覚資料パターンについて、各図表の構造的特徴、攻略のポイント、および設問例(英文)を整理します。
1. 折れ線グラフ(Line Graph)

- 特徴:時系列に沿ったデータの変化(例: 人口推移、売上の増減など)を示す。横軸に時間、縦軸に数値が配置され、複数のラインで異なる項目の推移を比較・対比する。
- 書き方のポイント:
- 時間の経過に伴うデータ全体の動き(上昇・下降・変動)を捉える。
- 動きを表す動詞(
increase,decrease,fluctuateなど)と程度を表す副詞(sharply,graduallyなど)を効果的に組み合わせる。 - 項目間の交差や逆転現象を対比表現(
whereas,while)で明示する。
- 設問例: "The line graph shows the number of international students enrolled in Australian universities from 2000 to 2010."
2. 棒グラフ(Bar Chart)

- 特徴:異なるカテゴリ間(例: 国別GDP、年齢層別インターネット利用率など)の数値比較を示す。縦棒または横棒の長さで数量や割合を表す。
- 書き方のポイント:
- 最高値および最低値を迅速に特定し、グループ間の際立った相違を抽出する。
- 同カテゴリ内およびカテゴリ間の比較を行い、数値の類似点と相違点を整理する。
- 時系列要素を含む場合は変化の動態も併せて説明する。
- 設問例:"The bar chart illustrates the percentage of households in owned and rented accommodation in the city of Sydney from 1931 to 2011."
3. 円グラフ(Pie Chart)

- 特徴:全体(100%)に対する各カテゴリーの割合(例: 家計の支出内訳、エネルギー源の割合など)を示す。
- 書き方のポイント:
- 最大のセクションおよび最小のセクションを即座に把握し、全体像をまとめる。
- 類似した割合を持つカテゴリをグルーピングし、比較・対比の表現(
accounting for,followed by)を活用する。 - 複数の円グラフが出題された場合は、年間の構成割合の変化に着目する。
- 設問例:"The pie chart shows the distribution of different modes of transportation used by commuters in London in 2023."
4. 表(Table)

- 特徴:行と列によって数値データが詳細に整理された形式。複数の変数や多岐にわたるカテゴリの数値を比較する。
- 書き方のポイント:
- 数字の羅列に惑わされず、縦軸・横軸の極端な数値(最大・最小)や特定のパターンを見出す。
- すべての数値を文章化するのではなく、重要なデータポイントを絞り込んで比較する。
- 設問例:"The table provides data on the average monthly expenditure of households in five European countries in 2010."
5. 地図(Map)

- 特徴:特定地域の時期による構造変化(例: 都市の再開発、施設の設置・撤去、交通網の拡張など)を示す。過去と現在、あるいは異なる2時点の比較が求められる。
- 書き方のポイント:
- 変化のあったエリアを特定し、構造物の「新設」「撤去」「拡大」「改築」「移動」を正確に表現する。
- 方角表現(
to the north of,in the south-western part)や空間位置表現(adjacent to,opposite)を多用する。
- 設問例:"The maps show the changes in a coastal town between 1990 and 2020."
6. 工程図(Process Diagram)

- 特徴:製品の製造工程や自然現象のメカニズム(例: インスタントラーメンの製造手順、水の循環プロセスなど)を段階的に示す。
- 書き方のポイント:
- 全ステップの開始点から終了点までの順序を漏れなく論理的に記述する。
- 人間や機械が行う動作を客観的に記述するため、受動態(
be + past participle)を基本時制として採用する。 - 順序を示す接続表現(
firstly,subsequently,following this,finally)を用いてフローを滑らかにつなぐ。
- 設問例:"The diagram illustrates the process of manufacturing instant noodles."
3. 高得点を狙う4段落構成とテンプレート
Writing Task 1で一貫性とまとまり(Coherence and Cohesion)を高め、限られた時間内で安定してハイスコアを獲得するためのテンプレートです。本テンプレートはIELTSの公式機関、IDP IELTSも推奨しておりますので是非活用してみてください。
設問文のパラフレーズ(語彙・構文の言い換え)[1文]
視覚資料全体の主要な特徴・トレンドの要約[2〜3文] ※Task Achievementの核心部
主な特徴のグループ①を具体的な数値・データで詳述[3〜4文]
主な特徴のグループ②を具体的な数値・データで詳述[3〜4文]
各段落の詳細設計
- 導入(Introduction):
- 設問に記述されている文章の意味を変えずに、別の単語や構文を用いてパラフレーズします。設問文の単語をそのままコピーすると、文字数としてカウントされず語数から除外されるため避けてください。
- 概要(Overview):
- 図表全体を俯瞰し、最も顕著な変化、最大・最小の要素、対比構造などの要点を2〜3文で記述します。ここには具体的な数値を含めません。全体的傾向のみを提示することがポイントです。明確なOverviewが存在しない答案は、Task Achievement(課題の達成度)でBand 6.0以上に到達することが困難になります。
- 詳細1(Detail 1):
- Overviewで提示した特徴の第1グループ(例: 期間を通じて増加した項目、あるいは最大の割合を占める要素)に焦点を当て、視覚資料上の正確な数値、単位、年代を用いて具体的に論証します。
- 詳細2(Detail 2):
- 残りのデータグループ(例: 減少・変動した項目、あるいは対照的な要素)について記述します。グループ1のデータと比較(
in contrast,compared to)を行いながら論理的に展開します。
- 残りのデータグループ(例: 減少・変動した項目、あるいは対照的な要素)について記述します。グループ1のデータと比較(
出典:
IDP IELTS「IELTSアカデミックテストのライティングテスト問題形式」
4. カテゴリ別実践フレーズ集
IELTSのWriting Task 1の執筆において必須となる単語・表現・定型句をカテゴリ別に分類した表です。
1. 導入文表現(Introduction)
| 英語表現 (Expression) | 意味 (Meaning) | 例文 / 使い方 (Example / Usage) |
|---|---|---|
| illustrates | 〜を描写している、示している | The graph illustrates the proportion of population growth. |
| provides information about | 〜に関する情報を提供している | The table provides information about household expenditure. |
| compares | 〜を比較している | The chart compares five different university departments. |
| shows changes in | 〜における変化を示している | The map shows changes in a coastal village over a 20-year period. |
2. 概要用定型句(Overview)
| 英語表現 (Expression) | 意味 (Meaning) | 例文 / 使い方 (Example / Usage) |
|---|---|---|
| Overall, it is clear that… | 全体的に見て、〜ということは明らかである | Overall, it is clear that renewable energy production increased. |
| It is noticeable that… | 注目すべき点は〜である | It is noticeable that the majority of visitors preferred online booking. |
| A significant change can be seen in… | 〜において顕著な変化が見られる | A significant change can be seen in the pattern of land use. |
| The most striking feature is that… | 最も著しい特徴は〜である | The most striking feature is that sales reached an all-time high. |
3. データの変化表現(Data Changes: Verbs & Nouns)
| 英語表現 (Expression) | 意味 (Meaning) | 例文 / 使い方 (Example / Usage) |
|---|---|---|
| increase | 増加する / 増加 | The number of staff increased from 30 to 60 people. |
| rise | 上昇する / 上昇 | There was a rapid rise in unemployment. |
| grow | 増大する / 成長する | Enrollments in Business and Social Work grew considerably. |
| climb | 上昇する | The percentage climbed steadily over the next decade. |
| go up | 上がる | Prices went up continuously throughout the year. |
| soar | 急上昇する | Demand for solar power soared after 2010. |
| skyrocket | 急増する | The cost of raw materials skyrocketed within five months. |
| surge | 急増する / 急増 | The city experienced a surge in tourist arrivals. |
| decrease | 減少する / 減少 | This figure sharply decreased to nearly 35,000 four years later. |
| fall | 落ちる / 下落 | There was a dramatic fall in the cost of living. |
| drop | 下降する / 低下 | The data dropped rapidly to nearly 6% in 2010. |
| decline | 減少する / 衰退 | The production of coal declined continuously. |
| go down | 下がる | Overall spending went down significantly. |
| plummet | 急落する | The stock prices plummeted following the crisis. |
| plunge | 急落する | The temperature plunged to its lowest point in December. |
| slump | 激減する / 暴落 | Car production slumped sharply in the third quarter. |
| remain steady / stable | 安定したままである | The rate remained steady between 1990 and 2000. |
| stay / remain the same | 同じ状態を保つ | It stayed the same at around 28% in the last ten years. |
| stay constant | 不変のままである | It stayed constant for the next 10 years. |
| did not change | 変化しなかった | The overall percentage did not change over the decade. |
| fluctuate | 変動する | The data fluctuated wildly until 2006. |
4. 変化の「程度」表現(Degree: Adverbs & Adjectives)
| 英語表現 (Expression) | 意味 (Meaning) | 例文 / 使い方 (Example / Usage) |
|---|---|---|
| slightly | わずかに | It rose slightly from 1995 to 2000. |
| significantly | 大幅に、著しく | This rate fell significantly by about 10% in each period. |
| gradually | 徐々に、緩やかに | Sales gradually increased from $70 million to $120 million. |
| rapidly | 急速に | It dropped rapidly to nearly 6% in 2010. |
| sharply | 急激に | The data for the latter sharply increased and decreased. |
5. 比較・数量・割合・時間の表現(Comparison, Quantity, Proportion & Time)
| 英語表現 (Expression) | 意味 (Meaning) | 例文 / 使い方 (Example / Usage) |
|---|---|---|
| X was higher than Y | XはYよりも高かった | Expenditure in X was higher than Y throughout the period. |
| In contrast | 対照的に | In contrast, the figure for local transport dropped. |
| approximately / about | およそ、約 | It started at approximately 25% in 1931. |
| just over / just under | 〜をわずかに超えて / 下回って | The figure rose to a little over 20% in the end. |
| a small / large proportion | 小さい / 大きい割合 | A large proportion of funding was allocated to research. |
| the majority / minority | 大多数 / 少数派 | The majority of consumers selected brand A. |
| between A and B | AとBの間に | The rate stayed steady between 1990 and 2000. |
| from A to B | AからBまで | Visits increased from 2000 to 2010. |
| over the period of X years | X年間の期間にわたって | The trend continued over the period of 10 years. |
| during the first half of... | 〜の前半の間に | Growth was slow during the first half of the year. |
IELTSのWriting Task 1のかきかたと役立つ表現については別記事でも紹介しているので、是非読んでみてください。
第2部:IELTS Writing Task 2 エッセイ完全攻略

1. IELTS Writing Task 2とは?基本概要とモジュール別の違い
Writing Task 2は、提示された社会課題や対立する議論に対する自らの意見や説得力のある論証を展開するアカデミック・エッセイ執筆タスクです。必要語数は250語以上(推奨260〜280語)であり、ライティング全体の配点割合の約3分の2を占める最重要パートです。
Task 1 と Task 2 の対比構造
| 項目 | Writing Task 1 | Writing Task 2 |
|---|---|---|
| 問題形式 | 視覚資料(図表・地図等)の客観的要約・説明 | 設問の論題に対するアカデミック・エッセイ執筆 |
| 推奨解答時間 | 約20分 | 約40分(合計60分中) |
| 必要文字数 | 150語以上 | 250語以上 |
| 配点比率 | ライティング全体の約1/3 | ライティング全体の約2/3 |
| 必要とされる視点 | 100%客観的事実(意見・推測は厳禁) | 論理的な自らの立場・意見・論証 |
モジュール別(Academic vs General Training)詳細比較
| 区分 | Academic Module | General Training Module |
|---|---|---|
| ターゲット層 | 海外大学・大学院進学、専門職登録希望者 | 移住、ビザ申請、現地就労希望者 |
| 出題トピック | 環境保護、教育制度、テクノロジー、文化、グローバリゼーション等の抽象的・学術的社会課題 | 育児、職場環境、交通問題、日常生活や地域コミュニティに関する具体的・身近なテーマ |
| 求められる文体 | Academic(フォーマルで厳格な論理展開と語彙) | Semi-formal / Neutral(過度にアカデミックである必要はないが論理性は必須) |
2. 採点基準の徹底解説
Writing Task 2の評価は、IELTS試験官によりBand 1.0〜9.0の9段階で以下の4つの観点から採点されます。
- Task Response(課題への回答)
- 設問で提示されたすべての問い(指示文)に対して漏れなく回答しているか。
- 導入文から結論に至るまで、一貫した明確な立場が表明されているか。
- 主張に対する説得力ある理由付けと、具体的な例示(実体験等)による裏付けがなされているか。
- Coherence and Cohesion(一貫性とまとまり)
- エッセイ全体の論理構造が明快で、段落の切り替えが適切に行われているか。
- 各段落内に1つの中心的トピックが配置されているか。
- つなぎ語(
Furthermore,However,Therefore等)や指示代名詞が自然かつ正確に使用されているか。
- Lexical Resource(語彙力)
- トピックに適した語彙を正確かつ自然に使用しているか。
- 単語の不必要な重複を避け、類義語への適切なパラフレーズが行われているか。
- 単語の自然な結びつきやスペルミスがないか。
- Grammatical Range and Accuracy(文法知識と正確さ)
- 複文(
although,because,which等)や受動態、仮定法などの多様な構文を柔軟に組み合わせて表現できているか。 - 文法エラー(時制、主語と動詞の一致、冠詞など)や句読点ミス(コンマの欠落等)の頻度を最小限に抑えているか。
- 複文(
3. 失敗しない4段落構成と字数配分
Writing Task 2で最も安定してBand 7.0以上を達成できる黄金構成が「4段落構造」です。
設問文のパラフレーズ(語彙・構文の言い換え)[1文]
視覚資料全体の主要な特徴・トレンドの要約[2〜3文] ※Task Achievementの核心部
主な特徴のグループ①を具体的な数値・データで詳述[3〜4文]
主な特徴のグループ②を具体的な数値・データで詳述[3〜4文]
各段落の執筆プロセス
- 導入(Introduction):
- 1文目で設問の背景文を自分の言葉でパラフレーズします。
- 2文目で設問の問いに対する自身の立場(
I strongly agree...やIn my opinion...)を提示します。 - 3文目で本文で展開する論点を予告するロードマップ文を挿入します。
- 本文1 & 本文2(Body 1 & Body 2):
- 段落の1文目(Topic Sentence)で「その段落で最も言いたい結論」を言い切ります。
- 2〜3文目で「なぜそう言えるのか」という論理的メカニズム・背景理由を説明します。
- 4〜5文目で「その理由を補強する具体的例示(自身の体験・観測事実)」を記述し、論説の客観性と説得力を完結させます。
- 結論(Conclusion):
In conclusionやTo concludeなどの転換語で始め、Bodyで述べてきた要点を短く整理しつつ、自分の最終立場をパラフレーズを用いて再表明します。新規の理由やアイデアを追加することは厳禁です。
4. 5つの問題タイプ別攻略法&高得点のコツ
5つの問題タイプと判定法
- Agree / Disagree(賛否型):
- 指示文例:"To what extent do you agree or disagree with this statement?"
- 攻略法:自身の立場を完全賛成・完全反対・部分賛成のいずれかに決め、本文2つの段落でその理由を展開する。
- Advantage / Disadvantage(利点・欠点型):
- 指示文例:"Do the advantages of this trend outweigh the disadvantages?"
- 攻略法:本文1でメリット、本文2でデメリット(またはその逆)を論じ、どちらが上回るかを明示する。
- Problem / Solution(問題・解決策型):
- 指示文例:"What are the causes of this problem, and what solutions can be proposed?"
- 攻略法:本文1で問題の根本原因(Causes)、本文2で実効性のある解決策(Solutions)を記述する。
- Opinion(意見提示型):
- 指示文例:"What is your opinion?" / "Which do you prefer?"
- 攻略法:与えられた問いに対して自分の見解を最初から最後まで一貫して述べる。
- Discussion / Opinion(議論・意見提示型):
- 指示文例:"Discuss both sides of this argument and give your own opinion."
- 攻略法:本文1で一方の視点、本文2で他方の視点を双方公平に論じた上で、自らの立場を提示する。
スコアアップを実現する5つの実践的なコツ
- 設問の正しく完全な理解(論点ズレの防止)
- 設問中のキーワードだけでなく、限定語(
only,all,best等)や対象(「誰にとってのメリットか」)を厳密に把握します。
- 設問中のキーワードだけでなく、限定語(
- 一般論を踏まえた自分の意見の組み立て
- IELTSは言語運用能力を測る試験です。奇抜なアイデアや過度に専門的な持論は必要なく、誰もが納得できる一般的な論理構成を構築することが重要です。
- 執筆前のブレインストーミングと立場決定
- いきなり書き始めず、賛成・反対両方の理由を書き出して比較し、より英語で論証しやすい(理由と例が出しやすい)立場を選択・決定します。
- ロードマップ文の導入
- 導入文の文末にエッセイ全体の方向性を示す一文を配することで、Coherence and Cohesion(一貫性とまとまり)の評価を高めます。
💡 設問タイプ別ロードマップ文テンプレート
Agree / Disagree 型:
This essay will discuss the main reasons why I strongly agree with this viewpoint before reaching a final conclusion.
(本エッセイでは、最終的な結論に至る前に、私がこの見解に強く賛成する主な理由について論じます。)
Problem / Solution 型:
This essay will analyze the underlying causes of this problem and propose viable solutions to mitigate its impact.
(本エッセイでは、この問題の根本的な原因を分析し、その影響を軽減するための実行可能な解決策を提案します。)
Discussion / Opinion 型:
This essay will examine both perspectives of the debate and present my own opinion on the matter.
(本エッセイでは、この議論における双方の視点を検証し、本件に対する私自身の意見を提示します。)
厳格な時間配分の遵守
40分間の制限時間を最大限に活かすため、以下の時間配分を厳守します。
- アウトライン作成(構成案):約10分
- ここで設問の理解、立場の決定、各Bodyのトピックセンテンスおよび例示のメモを作成します。この10分間を怠ると、執筆途中で論理が破綻し、大幅な書き直しが発生します。
- 本文執筆:約25分
- アウトラインに沿って、文法と語彙のバラエティを意識しながら一気に書き進めます。
- 見直し・推敲:約5分
- スペルミス、三単現のs、冠詞(a/the)、時制の一致、句読点(コンマ)の漏れを徹底的にセルフチェックします。
5. 絶対に避けるべき4つの注意点
- スペル・文法ミスの放置
- 単なるうっかりミスであっても、文章の意味を変化させてしまうリスクがあります。必ず最後の5分間で見直しを行い、単純ミスによる減点を防いでください。
- 立場・主張があいまい
- 「賛成でもあるが反対でもある」といった折衷案を中途半端に記述すると Task Responseで大きく減点されます。自身の立場を明確に示すため、
I(例:I strongly support...)を用いてはっきりと主張を宣言してください。
- 「賛成でもあるが反対でもある」といった折衷案を中途半端に記述すると Task Responseで大きく減点されます。自身の立場を明確に示すため、
- 架空の大学・研究機関の調査データの捏造
According to a recent research by Harvard University, 80% of people...のような、IELTSの試験官が検証できない客観的データの捏造は避けましょう。説得力を高めるには、自分自身の経験や身近な社会的観察(学生時代、職場、地域社会での出来事)に基づく具体的な例示を記載してください。
- 同一語彙・構文の不必要な繰り返し
- 同じ単語やつなぎ言葉(
and,but,because)の乱用は Lexical Resource および Grammatical Range の評価を著しく下げます。類義語(Synonyms)や関係代名詞・分詞構文を活用してパラフレーズしてください。
- 同じ単語やつなぎ言葉(
6. スコアアップに直結する段落別・用途別表現集
Writing Task 2のエッセイ作成でそのまま活用できる必須フレーズと例文の一覧です。
1. 導入文用フレーズ(Introduction)
| 英語表現 (Expression) | 意味 (Meaning) | 例文 / 使い方 (Example / Usage) |
|---|---|---|
| the problem may have been caused by... | 問題は〜によって発生した可能性がある | The problem may have been caused by global warming. (問題は地球温暖化によって引き起こされている可能性がある。) |
| I would strongly support... | 私は〜を強く支持します | I would strongly support this view and will explore it further in this essay. (私はこの見解を強く支持し、本エッセイでさらに詳しく検討します。) |
2. 本文(Body)用フレーズ
| 英語表現 (Expression) | 意味 (Meaning) | 例文 / 使い方 (Example / Usage) |
|---|---|---|
| In the first place | 第一に、最初に | In the first place, the threats posed by global warming are serious. (第一に、地球温暖化がもたらす脅威は深刻である。) |
| Therefore | それゆえに、したがって | Therefore, I advocate for taking measures to address global warming. (したがって、地球温暖化に対して対策を取るべきだと主張します。) |
| Furthermore | さらに、その上 | Furthermore, implementing green technology creates new job opportunities. (さらに、グリーンテクノロジーの導入は新たな雇用機会を創出する。) |
| However | しかしながら、だが | However, economic development should not be sacrificed entirely. (しかしながら、経済発展を完全に犠牲にすべきではない。) |
3. 結論用フレーズ(Conclusion)
| 英語表現 (Expression) | 意味 (Meaning) | 例文 / 使い方 (Example / Usage) |
|---|---|---|
| In conclusion | 結論として | In conclusion, sustainable efforts are necessary for environmental issues. (結論として、環境問題については持続可能な取り組みが必要です。) |
| it is true that... | 〜ということは事実である | It is true that environmental degradation has harmful effects on our lives. (環境破壊が私たちの生活に悪影響を及ぼしていることは事実である。) |
4. 対比・例示用フレーズ(Contrast & Examples)
| 英語表現 (Expression) | 意味 (Meaning) | 例文 / 使い方 (Example / Usage) |
|---|---|---|
| On the other hand | その一方で | On the other hand, energy development is indispensable. (一方で、エネルギー開発はなくてはならないものである。) |
| To show an example | 例を挙げると | To show an example, the issue of climate change can be mentioned. (例を示すと、気候変動の問題が挙げられる。) |
IELTS Writing Task 2で使える表現や書き方、対策方法をさらに詳しく知りたい方は以下の記事を読んでみてください。
IELTSのライティングのタスク2とは?書き方や対策・注意点を解説
第3部:全体のまとめ&スコアアップへの学習ロードマップ
1. Task 1とTask 2の相乗効果
IELTSライティング試験は、Task 1とTask 2という性質の異なる2つのタスクで構成されています。
- Task 1(アカデミック):視覚資料から主要な特徴を読み取り、150語以上で客観的に要約・説明する分析力と、データ変化(上昇・下降・程度)や比較を的確に表す語彙力が鍛えられます。
- Task 2:政治・環境・教育など多岐にわたるテーマに対し、250語以上で論理的なエッセイを執筆する構成力や、自身の立場を一貫して裏付ける理由・具体例の展開力が求められます。
両タスクに共通する4つの採点基準(課題の達成度・一貫性とまとまり・語彙力・文法知識と正確さ)を正しく理解し、単語の重複を避けながらパラフレーズや適切な接続詞を活用することが、目標バンドスコア突破のための共通の鍵となります。
2. 試験本番の60分タイムマネジメント&直前チェックリスト
IELTSの試験時間は両タスク合わせて60分です。時間切れを防ぎ、持てる力を出し切るための時間配分と見直しポイントを押さえましょう。
⏰ 理想の時間配分(計60分)
- Task 1(約20分):
- 図表の分析と概要(Overview)の決定(約3〜5分)
- 4段落構成に沿った執筆(約13〜15分)
- 誤字・数値チェック(約2分)
- Task 2(約40分):
- アウトライン作成(約10分):設問の意図を把握し、賛否の整理と段落ごとの構成(トピックセンテンス・具体例)を計画。
- 本文作成(約25分):導入・本文1・本文2・結論の順に執筆。
- 見直し(約5分):文法・スペルミスや論理の一貫性を最終確認。
📝 提出直前の「最終チェックリスト」
- 文字数の確認:Task 1は150語以上、Task 2は250語以上を満たしているか。
- Task 1の客観性:自分の主観的な意見が入っておらず、全体の傾向を示す概要(Overview)が明確に書かれているか。
- Task 2の立場と裏付け:主張が一貫しており、信頼性に欠ける架空の調査結果ではなく自分自身の体験や実例に基づく具体例が示されているか。
- 表現と正確性:単語や構文の単調な繰り返しがなく、時制・単複数・スペルミスがないか。
3. 目標スコア達成に向けたステップ別学習ロードマップ
-
Step 1:「型」と必修フレーズの完全マスター
まずは各タスクの基本となる4段落構成テンプレート(導入・概要/本文・詳細/結論)を徹底して覚え込みます。併せて、データの増減・比較表現や、エッセイで使える接続詞・定型文をストックしましょう。 -
Step 2:図表・問題タイプ別のパターン練習
Writing Task 1では折れ線・棒・円・表・地図・工程図などの出題パターン別の読み取り手法に慣れ、Writing Task 2では5つの問題タイプ(Agree/Disagree, Discussion等)に応じたアウトライン作成のスピードを高めます。 -
Step 3:模範解答の分析と実践・フィードバック
自分の書いた答案を模範解答と比較分析し、文脈に合った語彙の選択や文章のつなぎ方を学びます。第三者による添削を活用して自身の癖やミスを矯正し、“使える英語力”として定着させましょう。
IELTS対策についてお悩みの方は、まずは無料カウンセリングをご利用ください。



