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IELTSの模試で本番に備えよう!問題形式の種類やメリットを解説

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IELTS™(以下、IELTS)とは、リスニング・リーディング・ライティング・スピーキングの4技能の熟練度を測定できる英語試験です。英語圏の大学・大学院に進学するためには、入学基準として定められたIELTSスコアをとる必要があります。

着実なスコアアップに向けて基礎的な英語力を伸ばすことは大前提として大切ですが、試験対策としては模擬試験(模試)を受けるのが最も有効です。

そこで今回は、IELTSの模試を受けるメリットと、自主学習や復習に活用できるツールなどを紹介します。IELTSの模試を受けて本番にしっかり備えたいという方は、ぜひ参考にしてください。

1.IELTS™の模試を受けるメリットは?

IELTSで目標スコアを目指すためには、勉強スケジュールを立てた上で毎日英語学習を行い、着実に英語スキルを伸ばすことが大切です。

どれほど高度な英語スキルがあっても、IELTS特有の問題形式に慣れていなければ目標スコアに到達できないおそれがあります。そのため、IELTSテストの本番前には模試の受験が必須と言っても過言ではありません。

そこでまずは、IELTSの模試を受けるメリットを4つ、それぞれ詳しく説明します。

1-1.本番同様の問題形式で力試しができる

IELTSは、リスニング・リーディング・ライティング・スピーキングの4技能ごとにテスト科目が分けられています。科目によって問題形式・解答形式が異なる点や、IELTS特有の設問が出題される点も特徴です。

IELTSの模試では、本番さながらの問題形式で練習テストを受けられます。IELTS特有の問題形式に慣れておけば、試験本番も不安なく解き進められるでしょう。

加えて、IELTSの模試は「力試し」としても役立ちます。模試を受けて自身のおおよそのIELTSスコアを把握できれば「目標スコアまでにどれほどの差があり、どのくらい勉強すべきか」といった指標も自ずと見えてくるでしょう。

また、日本におけるIELTSの公式運営団体である「JSAF」や「British Council」からもIELTSの模試が用意されています。しかし、これら運営団体による模試は、スピーキング以外の3科目しかサンプルテストを受けられないため注意しましょう。

1-2.コストを抑えて本番に近いテストを受けられる

IELTSの受験費用は、受験先の運営団体によって異なります。基本的に試験形式による受験料の違いはないものの、British Councilのみコンピューター版の受験料がやや高くなる点を覚えておきましょう。

運営団体 IELTSコンピューター版 IELTSペーパー版
IDP Education 27,500円 27,500円
JSAF 27,500円 27,500円
British Council 28,500円

※2024年4月1日以降、東京・飯田橋のBritish Council実施のコンピューター試験を申し込みした場合は29,900円

25,380円
日本英語検定協会(英検) 25,380円 25,380円

※上記費用は試験本番の費用

単純な実力確認のためだけに毎回IELTSテストを受けるとなると、それなりにコストがかかります。2回受けるだけでも50,000円を超えるような受験料は、多くの受験者にとって痛い出費となるでしょう。

しかし、IELTSの模試であれば、無料もしくは試験本番の受験料よりも低価格で受けられます。

とは言え、無料もしくは安価である分、本試験と100%同じ形式で受験できるわけではないことも覚えておきましょう。例えば、JSAFやBritish Councilの模試には、ライティングの添削・採点とスピーキングのサンプルテストがない点が特徴の1つです。

1-3.解答時間や解く順番を自分で決められる

IELTS模試の提供元によっては、解答時間の制限が設けられていません。また、解答する科目を自分で決められる場合がほとんどです。

解答時間や解く順番に制約がないことは、単純に自分の英語力を知りたい英語初心者や、慣れない時間制限がかえって焦りの原因となる方にとっては、魅力的なポイントと言えます。ある程度慣れた後や本番に近い環境・条件で模試を受けたい方は、自分で時間を計りながら行うとよいでしょう。

また、科目ごとの制限時間は設定しているものの全体の制限時間は設けていない、つまり「4科目一気に試験を受けなくてもよい」という模試もあります。加えて、4つの科目から好きな科目を自由に選んで模試を受けられるものもあり、「得意科目を伸ばしたい」「苦手科目を克服したい」など、ニーズに合わせて利用できます。

1-4.復習内容が定着しているかを確認できる

効率よくスコアアップを目指すためには復習が不可欠です。しかし、復習した内容がしっかりと定着しているかの確認はより重要と言っても過言ではありません。

「復習済みの設問が本試験で出題された場合に目標以上のスコアをとれるか」を確認するためにも、復習後は都度模試を受けるとよいでしょう。その後、解答ミスのあった設問・あまり理解できなかった設問を復習し、再度模試を受けるというループを繰り返すことで、さらなるスコアアップが期待できます。

無料または安価な模試を利用すれば、復習内容が完璧に定着するまで気軽に繰り返し復習できます。模試によっては、採点者からの評価やフィードバックをもらえるところもあり、解けなかった設問の復習・対策もしやすいでしょう。

さまざまな運営団体が主催する模試では、基本的にスコア採点やフィードバックが得られます。一方で、設問と自分の解答そのものは返却されないため、しっかりと復習できないという難点もあります。

公式の模試に加えてケンブリッジIELTS公式問題集などを活用し、解答と自己採点を繰り返すという方法で復習するのがおすすめです。なお、IELTS公式問題集で復習できる科目は、リスニング・リーディングのみとなっています。正答がないライティングやスピーキングは、解答と自己採点を繰り返す形での復習が難しい点も覚えておきましょう。

2.IELTS™の自主学習・復習に活用できる問題集やツールを紹介

IELTSのスコアを向上させるためには、効果的な自主学習・復習が重要です。

以下では、IELTSの試験対策に役立つおすすめの問題集やツールを紹介します。今回紹介するもの以外にも、さまざまな教材が公開されているため、自分に合った教材を活用して、各科目のスキルを効率的に向上させましょう。

2-1.Road to IELTS|British Council

British Councilが提供する「Road to IELTS」は、IELTSの自主学習に最適なオンライン学習ツールです。リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの各科目に対応した練習問題と模擬試験が含まれており、受験者は実際の試験と同じ形式で練習できます。

リスニングとリーディングでは、正解数に基づいてバンドスコアを計算できる機能があり、現在の実力を確認することが可能です。無料で利用できる範囲も広く、受験者にとって非常に役立つ学習ツールとなるでしょう。

2-2.サンプル問題|IDP Education

IDP Educationの公式サイトでは、IELTSのサンプル問題が無料で提供されています。サンプル問題は「アカデミック・モジュール」と「ジェネラル・トレーニング・モジュール」の両方に対応しており、テストの形式に慣れるのに役立ちます。

コンピューター版の模擬試験では、本番とほぼ同じ画面で練習できるため、試験の操作に不安を感じずに準備を進められるでしょう。リスニング、リーディング、ライティングの各科目において、実際の試験に近い問題を解けば、テストの流れや時間配分の感覚を掴むことが可能です。

さらに、模範解答と比較して自分の解答を見直せば、改善点を把握できます。

2-3.IELTS 練習問題|JSAF

JSAF(日本スタディ・アブロード・ファンデーション)が提供するIELTS練習問題は、ペーパー版とコンピューター版の両方が用意されています。各練習問題は、公式のIELTSテストに準拠しており、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの各科目に対応している点が特徴です。

リスニングテストでは、4つの録音を聞いて40の質問に答える形式で、実際の試験と同様の問題を体験できます。リーディングテストは、長文を読み、その内容に基づいて複数の質問に答える形式です。ライティングテストでは、視覚情報の説明や意見文の作成など、2つのタスクに取り組みます。

上記のような練習問題を活用することで各科目の特徴や傾向を理解し、効果的な試験対策を行えます。

2-4.IELTS公式問題集|ケンブリッジ

ケンブリッジが提供する「IELTS公式問題集」は、IELTSの試験対策において最も信頼性の高い教材の1つです。公式問題集には、実際の試験と同じ形式の模擬試験や練習問題が豊富に含まれており、本番さながらの環境での学習が可能です。各科目(リスニング、リーディング、ライティング、スピーキング)に対応した問題がバランスよく収録されているため、総合的なスキル向上が期待できます。

最新の試験傾向を反映した問題が含まれているため、最新の試験形式や出題パターンに対応した学習ができます。また、模範解答と解説が詳しく記載されており、自分の弱点を効果的に補強できるのも魅力の1つです。IELTSのスコアアップを目指すなら、ケンブリッジの公式問題集を活用して、実践的な学習を進めることをおすすめします。

まとめ

IELTSで目標スコアの到達を目指すためには、試験本番を迎える前に模試を受けておくことが大切です。本番さながらの模試を事前に受けるメリットとしては、「IELTS特有の問題形式に慣れることができる」「復習内容が定着しているか確認できる」などが挙げられます。

IELTS模擬テストは、多くの運営団体から提供されています。今回紹介したBritish CouncilやIDP Education、JSAFからもサンプル問題や自主学習用ツールが提供されているため、ぜひ積極的に活用しましょう。

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